何度も何度もレビューを書こうとこのページを開いたけど、この感情をどう言葉に現したら良いのか、私の拙い語彙力で綴れるのか、何度も躊躇しやっと綴る決心が付いたので何とか書き留めて置こうと思う。
痛い、重い、辛い、などの衝撃を受けるシリアスストーリーは嫌いではないので読み始める事に恐怖心はなかったのだが、読み進める中で「これ読み切れるかな」と不安になった事は初めてだった。
それくらい浩然の生い立ちと死と隣合わせの危うさ、マヤの存在、バドエンがありそうな展開にヒヤヒヤだった。
描き過ぎない説明し過ぎない、だけど展開に全く無理がない。無駄がなく気持ちの流れもスムーズなので、違和感がなくスルスルと読めてしまう。コマの一つ一つにヒントがたくさん描かれているので、取り零さないように読むのに必死だった。
これだけの壮大なストーリーを3巻で収めてしまうおげれつ先生は本当に天才なのだと思う。
「終わりの幸せ」確かにな、と思う。
映画のようなとても綺麗なラスト。
本当はその後の2人がとてもとても観たい。
同人誌の短編集で続編が出ているが、どうか商業で続編をお願いできないでしょうか。
購入後続けて5回読んた。それくらいどっぷりと沼にはまり、心に重くズドンとのし掛かったような衝撃は初めてだった。
そして読む度に発見があり、自分の心情も変わり、新たな感情も生まれる。
この作品に出会えて本当に良かった。
マイベスト更新したくらい大好き。
迷ってる方、とにかく読んで欲しい。