以前にゲイばれしてしまってから、周囲の揶揄いにマスクで本心を隠し、無理に笑っていじられキャラを演じてきたスイ。
処世術としてそうするしかなかった事実が辛い。
そんなスイの前に、スイを癒すために、スイを元気にするために、スイだけのために現れた(寮の同室になった)ような、後輩の春虎。
偏見なく、不器用ながら真っ直ぐな春虎に、救われていくスイに心洗われ、こちらまで安堵した。
泣き顔や切ない感情を表されるのがお上手な作者さま。
それでいて暗くならず、かわいくてピュアが溢れてるんだけど、それに包まれてシリアスに考えさせられるところも見え隠れしているのがいい。
最後は優しさと多幸感でいっぱいになります。
***本編『ちょっと待とうよ~』終わって、『待たせたな~』のタイトルに、○年後の話?!と思ったら、別の短編でした(汗)