なんですかね、今って小学生のうちからLGBTについて学んでるし、昔より性的マイノリティに対する理解があると思っているのだけど、現実はどうなんでしょうか。
春虎がからかわれ、つらい気持ちを誤魔化すためにおちゃらける姿には心臓をローファーでぐりぐりふみにじられるような痛みを感じました。そして春虎が勇気を出して『色んな苦労や努力をしながら好きな人と繋がってる』と言ったとき、友達の反応は素直に反省しているようだったことに安心もしました。そこには心底の軽蔑ではなく、知らないから相手を慮れないだけなのかもしれないと。これまで春虎も敢えて知られないようにしてきたわけだし。
ちなみに、個人的にはもう一つの短編の方が好きでしたけど。