人間と獣たちとで世界が分かれていて、オオカミ族に育てられた人間と獣たちの王のいいお話でした。友人として仲良くしていたけれど、いつしかお互いそれ以上の感情を持ってて。これはもう両片想いです!身分差があるからなのか、上巻の終盤から下巻中盤にかけては特にドラマチックなストーリーでした。弟オオカミくんが攻撃されながらも共に育った人間の兄の為に奔走するシーンは泣きそうになった。そしてなにより作画がすんごい。王の羽綺麗すぎて圧巻。また、近衛たちサイドの話も下巻に入っています。いい味が出ます。王の寵愛っていいもんです。王が欲のままに番を愛するシーンはとっても濃厚でした。獣だとしても個の力によって様々な姿で描かれているので、獣人系が好きな方にもささりそうな作品だと思います。