もっとずっと見ていたい世界観なのに完結なのが残念なくらい、続編もいい話でした。王であるゼンの番になったシーアですが、その世界でただ一人の人間であるがために周りに認めてもらえず…それぞれの獣言葉を覚えたり人助けをしたり奔走するうちに事件に巻き込まれてしまいます。
と、こういう展開はよくあると思うのですが、事件の真相とか解決の方法などが独特で、獣の世界の掟や習慣を絡めてあるのが興味深く、凝った作りになっていると思いました。
大した力も能力もないと思われがちな人間であるシーアや弟のウルが、事件解決のキーパーソンになる、その存在意義を知らしめて仲間として番として尊重される、優しい世界を見られて良かったです。