父の愛人 【電子限定特典付き】
」のレビュー

父の愛人 【電子限定特典付き】

塩味ちる

だってタイトルが不穏過ぎるから_| ̄|○

ネタバレ
2025年4月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ ……新刊自動購入の登録しなかったんですよね。
塩味ちる先生の前作「愛ってやつを教えてくれよ」がめ…っちゃくちゃツボだったので、作家買いを固く心に誓っていた私でしたが…。
…タイトルがね??穏やかじゃないもんだからさ。思いっきり警戒しちゃったよね。
私のBLセンサー(ポンコツ)がアラート鳴らしていたわけです。
…愛人をめぐる、父と息子の愛憎劇!…的なイメージ?

マジで私のBLセンサーポンコツ……!_| ̄|○

いつも参考にさせて頂いているレビュアーさん方々の激推しレビューに背中を押されて読んでみれば、あぁ、激推し納得。愛しさと切なさと優しさと可愛さで紡がれた極上の「大人の純愛ストーリー」でした。
そして読了後、多幸感に浸りながら「これにどうタイトルをつける?」と考えると、、、、やっぱり「父の愛人」が最適解だな…と納得してしまうのでした。
タイトルと表紙で大体の物語の設定と内容が分かってしまう作品が多い昨今、これは良い意味でタイトルに裏切られたし、その上で見事に納得させられたのは非常に面白い体験でした。

それぞれのキャラもその関係性も言葉選びも大好きです。厳選されたモノローグや台詞に加え、極繊細な表情の変化や仕草で心情が表現されているので、めちゃくちゃ感情移入してしまう。一つ一つの言葉や涙に説得力がある。
前作同様、静かにストーリーが流れていくようで、キャラの内に秘める大きな感情の波を読者に感じさせ、共感させ、最後は「これが見たかったんだ」と確信できるハッピーエンドに導く………本当にお見事な作品だと思いました。
塩味ちる先生、素晴らしい作品をありがとうございました。次は迷わず疑わず、作家買い致します。一生ついていきます。

**梓くん(受け)のムッチリボディと官能的なベッドシーンについても語りまくりたいのですが字数の関係で割愛。。。無念。
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