2ndバージンのじょうずな捨て方
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2ndバージンのじょうずな捨て方

ずんだ餅粉

こんなに脱ぎ慣れた総務部リーマンおる?

ネタバレ
2025年7月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前シーズンでは、ゲイビが舞台のBLなのに実は純愛、というギャップが魅力だった本作が、Seazon2では、2人のオンのお仕事モードが明らかになり、あのチャラそうな受けの智秋が実は売れっ子アパレルショップ店員、攻めの慧が広告代理店の総務部所属だと判明。
 あ、あんなに胸板が厚くて、長身小顔イケメンで眼鏡が超似合う慧がコピー機故障したら総務から飛んできてくれる職場って、天国か…?としばし妄想にふけりながら読んでいた上巻の66頁で目が釘付けに。なぜかというと、広告撮影で急遽モデルの代役を務めることになった慧が、ネクタイ緩めて0.5秒でボタンを全部外して胸筋と腹筋を露出している姿を見て、あまりの脱ぎ慣れっぷりに「わ、若いから下着つけないの…?光速でボタン外す特技持ってるんかい?だいたい、こんなに脱ぎ慣れた総務課リーマンおる?」と、動揺のあまりツッコミが止まらなくなってしまったから笑。
 慧の中に燻る、ゲイビ人気俳優だった頃の自分と今の地味な自分。智秋と同居する中で、比較して自信を失いかけていた中、再度浴びたスポットライトで、自信を取り戻す一方、過去のゲイビ出演歴がバレるリスクも高まる中、智秋も、新店舗で責任ある仕事を任さられる中、目を逸らしてきた自分の中の空虚感の源に向き合っていく、というくだりが上巻で描かれていて。
 そしてヒヤッとするシーンはあるけれど、投げやりな状態で出会った2人が、好きな者同士で自己肯定感を回復し、互いに身体だけじゃなくて心の奥深いところもさらけ出して依存しあえる関係になっていく姿がもう尊いんです…!もちろん、丁寧なエチシーンは健在です!
 さらにハイスペックな謎の社会人として登場した狼森(おいのもり)。2人の関係をひっかき回す役回りながら、前髪を上げても下ろしても、カッコ良くて、シゴデキ、金持ちと当て馬に置いておくにはもったいない逸材。巻末で「表向き紳士の性悪ドSゲイ」と明かされた彼のポテンシャルを活かしたスピンオフを、先生、是非…!

 上巻の始めに、前シーズンで「はじめて」をカメラの前ですることになった2人の気持ちを語り合うシーンを加えたり、各キャラの背景事情を深堀りするなど丁寧な作品作りと、慧の禁欲的なオンのリーマン姿とオフの誠実敬語キャラのクセに元プロの超絶テク&溺愛というギャップのエモさが光ってる!作画が良くて読み飽きないのもイイ🥰
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