拈華を待っていた 【電子限定特典付き】
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拈華を待っていた 【電子限定特典付き】

吾瀬わぎもこ

手折られたかった美しき僧侶

ネタバレ
2025年8月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『アフターグロウ』に衝撃を受け、わぎもこ先生にドハマりして他の作品も一つずつ読み進めていたところに、一番気になっていたこの作品が単行本になったのでクーポンなしの丸腰で購入させていただきました。
生と死が隣り合わせの世界に卓越した画力とエロスを乗せてこられるので読み始めたら一気に沼に落とされます。

叱られるかもしれませんが、僧侶、袈裟、喪服ってエロスの深淵だと思いませんか?
ましてやただでさえ綺麗な唯真、3話目の袈裟を脱いでる?着ている?中表紙がとんでもない色気で目が釘付けになってしまった・・・とても美しいのです。
そんな上品で気品あふれる唯真の性への貪欲さに発狂しそうなほど萌えます。あかん、好きすぎる!生臭いという言葉が一番遠そうな男が激しく抱かれている姿はギャップなんてもんじゃない。対極なんですよ。そこに追い打ちをかけるホクロ(先生いわくえっちポイント)もう凄いとしか言いようがないです。わぎもこ先生、これ以上は溺れます。助けてください。

何者にも代え難い人を失ってその辛さを吐き出すこともできず生きていた唯真の心にぐいぐい入ってくる田鍋。いとも簡単に唯真の秘めた想いを吐き出させる田鍋の大きさと優しさは本当に暖かく太陽のようで、もしやこちらが僧侶では?と思うほど。
2人の博多弁がすごく沁みて、このイントネーションを浴びてしばらく暮らしてみたいなと思いました。

輪袈裟の紋から見るに浄土真宗でしょうか?
死んだら唯真にお経あげてもらいたいな。生臭でも高潔でなくても唯真がいいです。
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