遠吠えに恋
」のレビュー

遠吠えに恋

なすびたか

祝2巻!!2巻ほぼ泣きっぱなし_| ̄|○

ネタバレ
2025年10月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めて読んだ時からすっごく好きで、何度も読み返していた作品。2巻を読んで更に更に好きになりました。

もーーーー…。沁みた………。一年分ぐらい泣いた………。いろんなものが流された…………。デトックスされまくって今、キレイな私に生まれ変わった気がしています。(気のせい)
なんて優しいお話だろう。なんて温かいんだろう。
タツとたまの2人の愛だけではなく、キイバナやスズ、ベニ、イチゴ、ジジのそれぞれがそれぞれを想う優しさや思いやり、慈しみが本当に心に染み入って、2巻はほぼ初めから最後まで泣きっぱなしでした。気が付けば傍に聳え立つ鼻水ティッシュの山…。…歳とともに涙脆くなるよねほんとヤダ。泣き過ぎて目の奥痛し_| ̄|○

2巻はたまとタツが「めおと」になるまでのお話でした。2巻は家族が増え、困難を乗り越えながら更に絆を強くするお話でした。
ヒトと獣、その子どものお話。この作品はファンタジーでBLながら、現代社会にも通じる問題への問題提起と、なすびたか先生のメッセージが随所に込められているような気がして、私なりに受け止めながら読み進めていました。
「ヒトは違うものを恐れる」「互いに相手を知る。そうすれば共生の道はある」「ヒトでも獣でもイチゴはイチゴ。それで充分」…
自分と違うもの、知らないものを闇雲に畏怖し排除しようとするのではなく、知ること、知ろうとすることが肝要なのだと改めて気付かされた気がします。

懸命に生きるイチゴの可愛いこと…。厳格に見えたキイバナの愛情深いこと…………。メインの2人のみならず、その脇を固めるキャラ達もみんな本当に魅力的で素敵な人柄だったのもすごく良かったです。

私ごとながら、このところ多忙過ぎて乾涸びておりましたが、この作品に(泣きに泣かされ更に乾涸びたかと思いきや)デトックス&癒され、生き返った心地がしています。
めちゃくちゃオススメ。是非1、2巻通して読んでみて下さい。
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