画家と音楽家
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画家と音楽家

ARUKU

さすがの世界観

ネタバレ
2025年10月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買い。ARUKU先生の短編集。
期待通りのARUKU先生ワールドです。5編が収録されており、一つ一つの世界観と台詞・モノローグがどれも強く心を打つ。どのシーンも目が離せなくなります。

“画家と音楽家”、“何処無市ラブストーリー”、“地上で最も美しい生き物”を読んでいる時は、ふとオスカー・ワイルドの童話が頭をよぎりました。
色々な感情がこみ上げ、胸がギューッと締め付けられる3編です。特に表題作の“画家と~”は、読み手の受け取り方でラストの印象も変わってくるかと。
このどちらとも取れる終わり方…、画家の未来も幸せなものだったと私は思いたい。そうであって欲しい…!

そして他2編はオフィス&サラリーマン物。“ここは、愛の惑星。”と“家に帰るまでが遠足”は、前述の3編とは少し毛色の違うエピソード。クスッとしたりホッコリしたり。
“ここは~”のラスト、エレベーター内の誰だかわからないあの人はきっと…、おそらくシェイプアップした“彼”ですよね!?もしこれが想像通りなら、例の二人の間で何かが始まる予感…。

そんな5編の物語、全てしっかりと堪能しました。その中でも“何処無市ラブストーリー”は、特にARUKU先生らしい唯一無二の設定だった気がします。もう本当に発想力が凄まじい。

以前拝読した短編集“極東追憶博物館”同様、この世界観から抜け出せなくなりそうなほど浸らせていただきました。
ARUKU先生のご本の中ではマイナーな方かと思いますが、ぜひ多くの方に知って欲しい1冊です。
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