【電子単行本】彼とオバケと恋愛小説家
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【電子単行本】彼とオバケと恋愛小説家

西田ヒガシ

オバケちゃん、また会えて嬉しいよ

ネタバレ
2026年1月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単話で楽しませて頂いていた西田先生の作品。
単行本化にあたり描き下ろしされたのは表紙だけ、それでもやっぱり発売が嬉しくて、新刊自動購入ボタンを押す指も自然と軽やかに。新年1冊目の購入作品が可愛いくて大好きなオバケちゃんとは、今年も楽しいシーモアライフになりそうです。

元銀行員の小説家川上と、彼に取り憑いた闇のオバケ。
そしてそのオバケが視える配達員前田と、墓地で出逢ったハイヒールで踊る美人。

見つめる瞳は印象的で、まるで何かに焦がれているよう。
抗いながらも惹かれていく過程はドラマティックで、川上を脅かす闇の気配は彼らの関わりを加速させていく。

恐怖をもたらすオバケはひたすら可愛い。
可愛すぎて、何度読んでもオバケの行動が思考を邪魔してくる。なんでチャーハン食べてんのん。
違う、何の話だったっけ…そう、川上が恐怖を感じるもの。あたって酷い目にあった生牡蠣、元上司のポエム手帳、ダンゴムシの裏、それから人を好きになること…

川上が銀行員時代に抱えた闇は重く、前田が残してきた後悔は深かった。現状に満足しきれていない彼らに、オバケちゃんが関わることで何かが変わる。
比喩的で混沌として、実はシンプル。
呪いのような愛と愛のような呪い。物語の始まりが視えるラストは、やっぱりロマンチックなものでした。
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