踊る阿呆と腐れ外道 【電子限定特典付き】
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踊る阿呆と腐れ外道 【電子限定特典付き】

あかねソラ

下巻が真骨頂

ネタバレ
2026年8月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ ネタバレ激しい超長文失礼します。

上下巻通しで読んで、あぁこの物語の主人公は環だったのかと・・・涙が止まらなかった。
上巻の芳野×伊月のお話は、伊月が感情迷子になっているシーンが痛々しくてすれ違う2人が辛かった分、芳野の絞り出すような告白で天を仰ぎました。
セリフもですがこの作品はとにかくモノローグがとても素敵。文学的で余韻があって、それでいて生々しく琴線に触れる。

でも上巻一点だけ言わせてほしい!医者のアイツ、マジあいつ許さん!芳野がやってくれたので少し溜飲が…いやもっと完璧に再起不能にしたら良かったわ。tn潰したったら良かったのに。失礼しました。

そして下巻読了したとき、さらに感情の深いところまで揺さぶられました。
環さん上巻で確かに酷な事をしてたけどあれも彼の心の叫びだったと思うと、もう環を、環を助けてあげて!と。あんな想いを抱えて生きていくってどれだけ辛かろうと・・
同性同士が愛し合う事が現代よりもはるかに困難な時代に、好きだと口にすることすら許されなかった若かりし環を思うと、もう心が痛いです。
なぜ芳野に爪を剝ぐことを迫ったのか、環の心中を想像してまた涙腺が崩壊

人間は10代にやり残したことは一生ひきずる、と何かで読みました。
環にとってそれは結城との恋だったのでしょう、もう一生分ひきずっただろうし環の愛が報われて良かったよ・・・と素直に思えないのがまた凄い。
環があれだけの想いを抱いた相手が実は中々にゲスいという筋書き。ここにきて『踊る阿呆と腐れ外道』というタイトルが響く…
結城が本心では環を愛していたのはわかる、身分ある子息が結婚しなければいけない、子をもうけなければならない、全部わかる。その上で彼は笑う悪魔だ。なぜあんなにライトに環に報告することができる?
でもそんな悪魔に心底惚れてしまったんだもの、報われる事はないのかも…歪でも一緒に居られる時間は環にとってすごく満たされるのだろうと思うと切ない。もうそこは理屈じゃないですね。形はどうあれ私は環の幸せを願うのみです。

続編があるようなのでいってきます。
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