心に傷を持つ人が自分らしく幸せを感じて生きられる世の中であればいいと強く願った。冒頭とラストのふたりのキャラに対する見方が180度変わった読みごたえのあるストーリーに感服した。おバカキャラだと思っていた大河が好きな人のために変わることを選んだ心意気にグッときた。本番ではダメダメだったのもご愛嬌。優を闇から引き摺り出してくれた大河の明るさ、真っ直ぐさが眩しかった。大河のふたりの友達がいいやつ。気になったのがヒーロー扱いの大河の父親。他人に優しくても妻を大事にできない男は結局はゴミクズだと思うが、自分の読み込みが足りないのかもしれないので、何度も読み返したいと思う。大河は文句なく優にとってのヒーロー、優は大河と出会えてよかった。4.8