ネタバレ・感想ありシンデレラリバティのレビュー

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全てが集結した現在からの回想録
ネタバレ
2025年5月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ バイトに励む水辺洋二が楢橋敦也を訪ねるシーンから始まります。そこから回想シーンに入り、3年前の学生時代の二人の出逢いのシーンへと繋がります。ゲイバーで偶然知り合った二人ですが、敦也は洋二の兄•遼一の高校の同級生でした。敦也は遼一と洋二の兄弟が特異な関係にあることを知っており、洋二にそれを仄めかします。遼一に依存し振り回される洋二は、押し寄せる不安と絶え間ない頭痛の中で、自分で何とかしようとゲイバーに行き敦也を探し当てたものの、逆に敦也に拘束されてしまうのでした。洋二は遼一に貰った靴を片方落として這う這うの体で逃げ出します。片方落とした靴、実はその靴を作った敦也、黒いバックで描かれる過去パートが進むにつれて洋二、敦也、遼一それぞれの過去と現代とが浮かび上がり、その関係が変化してゆきます。時々白いバックの現在パートが挟まれるのがちょっとわかりづらいかもしれません。兄弟の幼い頃が人形劇風に描かれており、無垢さゆえの残酷さが切なかったです。特異な性質の遼一をキーパーソンとして描かれる読み応えのあるサスペンスでした。
面白かったけど
2025年4月6日
面白かったけど、初めのうち、キャラが分かりにくかった
流石に洋二と敦也はわかるんだけど、遼一がなかなか出てこなくて、回想シーンが多く、
何がどうなってるのか分かりにくかったな

今見てるのは誰?
ってなってた

今からまた読み返す!
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素敵な靴を履くと…
ネタバレ
2024年9月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「素敵な靴を履くと素敵な場所へ連れて行ってくれる」
欧州にはそんなことわざがあるという。
タイトルに込められた意味は作者さまが後書きにて解説されているので改めて考察するのは野暮ですが、わたしにはそんなことわざのようなお話に思えて仕方がないです。
サイコパス気質な兄・遼一と至極まともな弟・洋二、そんな水辺家の深き闇に巻き込まれる遼一の元同級生・ゲイの敦也が織りなす、遼一洗脳解除BL。
良心の欠落した遼一のもたらす加害は遅毒性で悪辣。その被害者である敦也がもし根に持つタイプで、生まれた時から毒されている洋二がもしメンヘラ依存体質に育ったなら、まずこの救済話は成立しない。遼一と一緒に溺れて、ドボンだ。しかし幸いにも、敦也にも洋二にも、自分で行き先を選ぶ強さが備わっていた。惹かれ合うようになってからは、なおさら。それに引きかえ遼一は、本能の赴くまま最後まで破滅的で楽な道を選び続けた。
頼みの両親は遼一の狂気にノータッチ。遼一の支配が強すぎて洋二が暴力の日々に屈してしまわないかハラハラしたけれど、敦也の持つ包容力と教養が地獄への後戻りを見事阻止した。敦也…いい男。
修正がきれいな白塗りで目がチカチカすれど、腕を縛ったり大人のホビーが出てきたりと、対戦は意外にハードで見応えあり。
もし絵柄がここまで少女漫画的でなかったなら、読み進めるのは困難なほど怪我の多いお話でした…が、素敵な靴を生み出した敦也とそれを履いた洋二は、素敵な場所へと歩きはじめたのである。

※「嗤う」という表現が出てくるのだけど、敦也はたしかに笑っているのに、「嗤」ってはいないんだよね。
笑うは喜びやうれしさを表す表記。
嗤うは、あざけることだから。ね、敦也(というか作者さま)には、教養がある。
じっくり読める状態の時に
2024年6月19日
現在と過去・更にその過去と話が転換するので、ページ枠の違いに注意しながら出来れば2周か3周を。確実に面白さが変わります。私の場合、最初は見分けが付き辛かったキャラも良く分かるようになり、その魅力もストーリーの面白さも倍増しました。

主要三人の視点から振り返ると、みぞおちが痛くなりつつも面白いです。特に敦也の過去は、めちゃくちゃ怖い。よく立ち直ったと思うし、かなりいい男なのでは…。分かりにくいけど優しくて、大人びた工房男子。身体を重ねるシーンも静かでとても良かったです。読んでてうっかり惚れそうになりました。after epの静かな幸せの余韻も素敵でした。
まるでドラマを観ているような
2024年5月24日
ストーリーが凄い。(そして、ちゃんとエロい)先生の作品は他にも読ませていただいてますが、この作品が一番好きです。唯一無二の作品を描く漫画家さん。
サイコパス
2024年3月11日
初見だと少し混乱して2巻辺りから「そうゆう事?」ってなってきます。日を置いて2周目、過去の話を振り返ってる「全てが終わった後の1日の話」でした。
もちろんBLですがサスペンス、ひいてはホラー要素も。
苦手な方は要注意かな?
個人的にはすごく好きです。

あとから気がつきましたが「メトロ」の作者さん!
どこかダークな雰囲気のお話描かれますよね。好きです!
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洋二と遼一兄弟と敦也くんの回想録です
ネタバレ
2024年3月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ シンデレラリバティは、0時に帰還せよネイビー(アメリカ海軍の外出許可)
物語の時空が過去の三年前に遡って、水辺兄弟に起こった事が解かれて行きます。
サスペンス、ある状況に対して不安や緊張を抱いた不安定な心理、またそのような心理状態が続く様を描いた作品
兄がサイコパスでホラーです
怖い。
敦也くんのフェティシズムが24.0cmの幅の細い足
ミューズは洋二(甲高のハイヒールが似合う足)
趣味の靴が一点物、運命のように美しいです
めちゃくちゃ好きです
ネタバレ
2024年3月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ じわじわと歪で怖い関係性が浮き彫りになっていく展開が面白かったです。
洋二にとって敦也がどれだけ心の救いになったのか。
敦也がずっと唯一の光のような存在でいてくれることが救いでした。
色々あったからこその今の二人の関係性だと思うと胸がぎゅっとなります。
ことあるごとに安心とか幸せとか色々な気持ちで泣いちゃう洋二が、可愛くて、可哀想で仕方がないです。
幸せな二人をもっと見ていたいです。続編を読みたいです……!
本当に心に刺さりました。
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もっと早く読めばよかった
2024年2月27日
本郷地下先生の作品はこれまでも読んでいたのに「なんか不穏そう」という印象だけで読んでなかったこちら…めちゃくちゃ面白かった…BL以前に物語としての完成度が高すぎる!お兄ちゃんのサイコパス性、そして猟奇的な雰囲気を表すのが上手すぎる。物語に引き込まれてすごい勢いで読んでしまいました。す、すげ〜…メリバだったらやだなあと思いましたがハピエンでよかった、本当に…ハピエンだよね?笑 ハピエンです!今後は2人が平穏に暮らしていけますように。
こんなの求めてました(闇系)
2023年12月24日
大好きです〜〜〜サイコな遼一に翻弄される2人。意表をつくストーリー展開にのめり込みましたよ。もうちょっと遼一の仕事のことや親との絡み、逃亡中の事なんかも知りたかったかな
表紙買いでしたが、、、
ネタバレ
2023年9月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 出版社セールにて。ピピッときて表紙買いでした。あらすじも知らず読み進めていくうちに、おやこれはひょっとして闇系?得意分野ではないですが、ストーリーが面白くて一気読み。色々追いつかないので、皆様のレビューを読んで頭の整理。なるほど、背景が現在は白枠、洋二と敦也が出会った3年前は黒枠、それより過去はシマシマ枠なんですね。それを踏まえてもう一周。お話がクリアに頭に入ってきました。ジェットコースターに乗ってるようなドキドキの展開、ラストはホッとしたけど、これは命がけの救済BL。“そういう風に”生まれてしまった遼一は救いがなく、彼をとめる術はなかったのかなと思いましたが。ただ、敦也が洋二と出会ってくれて本当に良かったし、洋二が諦めないで良く頑張った!せっかくホッとできたんだから、もうちょっと2人の日常のイチャイチャエピソードを〜と望む私は強欲なのかな。上下巻共に200頁越え、下巻中盤と何よりラストに気持ちのこもった甘々シーンあります。息つけぬ怒涛の展開、面白かったです。
サイコな兄に翻弄された2人が幸せになる。
ネタバレ
2023年9月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ お金はあるが、ネグレクトな両親。
サイコパスな兄、遼一。
そんな兄に心も体も囚われ続ける弟、洋二。
その兄に使い捨てられた同級生、敦也。
それぞれの過去と現在が混ざり合う、サスペンスBL。
思い題材も多いけど、最後は最高の結末でしたね。
これからの2人に幸あれ。
遼一も、やってきた事は許されないけど、心を取り戻せる救いが訪れるといいな。と思いました。
作家さん買い
2023年9月3日
さすが本郷地下先生、見事な作品です。ストーリーも絵も最高でした。描いた靴がとてもきれいで履きたいです。
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なーるほどね!
2023年9月3日
やっと読めました!上下巻一気に通読です!おもしろかった、、、!いろいろ気になることはあるけれど、よかったです
最後まで目が離せないトライアングルミステリー
ネタバレ
2023年9月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家さん買い。
「メトロ」と「シティ・ライツ・バースデー」がお気に入りの作家さん。

幼い頃から兄の洗脳に支配される弟、
そんな兄弟に囚われた敦也、3人のお話。※3Pではアリマセン。

現在の敦也と弟の会話の内容から、
一体2人がどんな関係で、過去に何が起こったのか紐解いていく様子がヒリヒリハラハラ、最後まで目が離せない秀逸なストーリーでした。

敦也がつくるハイヒールは弟を救う、“シンデレラのガラスの靴”なのでしょうね。

なかなかに重い題材で元気な時に読もうと積むつもりが、数頁読んで読む手が止まらず。。
内容を飲み込むのに少し時間がかかるのと、
これは読み込みが必要な作品かな。

先に記述した2作品の様に、とても仄暗く、けど最後は前を向いて歩いて行こう、と感じられる終わり方と(episode10のカラー頁、やっと光が差したようで安堵しました)予想できないストーリー展開が素晴らしかったです。
ドキドキしっぱなし
2023年6月10日
他の方のレビュー通り本当に映画のような素晴らしい作品でした。ずっとハラハラドキドキしっぱなしで面白かったです。お兄ちゃん怖かったです。
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はわわわわ
ネタバレ
2023年5月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ こ、怖かった…作者様買いで、凄く凄く重そうなストーリーっぽかったので、余裕がある時読もうと積んでました。読み始めたらもう、止まりませんでした。遼一怖い〜!洋二と敦也がほんとよく頑張ったよね!偉かったよ!
凄くズシンと頭に残る作品でした!
面白い!
2023年5月19日
現在と過去を行ったり来たりするけど、過去の過去とかがあったりするので、現在に戻った時は衝撃でした。えっどういうこと?ってなりましたが、何度か読んで理解できました。完璧な伏線回収です。そして、なんと言っても僚一が怖い。
驚きの展開
2023年3月25日
この方の作品が好きで、新作が出てくるたび読んでいるのですがこの視点回想はお見事でした。少し分かりづらい部分もありましたが下巻の回収が面白かったです
もう一度読みたいってなる
2023年1月31日
本郷地下先生の作品は仄暗儚いのが味だと思っていてその中でも仄暗さダントツです。一度読んだだけでは伏線回収出来ないのでもう一度読もうと思います。
兄の支配からの解放
ネタバレ
2023年1月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ BLアワード2023DEEP部門ノミネートおめでとうございます。
話題だったので購入していたのに読んでいなかったので、この機会に読みました。
初見ではなかなかそのラストを想像するのは難しい、サスペンス感のある作品でした。
初めから回想のシーンなので、下巻で今の時間軸に戻ってから一気に心臓が跳ねました。1周目が終わって速攻で2周目読み返しましたよ!そうだったのかとわかってから読み直すとまた新しく気づくこともあり面白かったです。

靴の製作をしている敦也×大学生で、兄にコントロールされている洋二。
洋二の兄・遼一と同級生だった敦也。洋二と会った時に珍しい苗字から敦也のことを思い出し洋二にちょっかいをかけ、それがきっかけで洋二と遼一の関係性に変化が出てきて洋二と敦也が惹かれ合うようになるストーリー。
遼一のサイコパス感が怖くて、初めからヤバそうな印象はあったのですが敦也の話を聞くとまたさらに怖くなりました。
人当たりが良くて誰からも好かれるけど、そうやって他人をコントロールして自分に都合のいいように物事を持っていくのが怖すぎました。
刺されてずっと寝たきりだった敦也はフィジカル面でリハビリが必要だったでしょうが、洋二もメンタルクリニックとか通ったのかな?今までの遼一との関係性を考えると、メンタルという目に見えない部分ではありますがかなり傷ついていると思うので、しっかりケアしてほしいと思います。
これからは敦也と2人で本当の愛情というものを感じて学んでいってほしいです。
ミステリアス!!
ネタバレ
2023年1月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初は普通の近親相関、NTR系かと思ったw
けどどんどん読み進めてくと、「暴力?執着?これどことどこが付き合ってんの???」って感じに一瞬なりましたね、、、w
全く先が読めない!!でもそこが面白い!
個人的に何回も読みたくなる、とゆうか読まないとムズいって感じでしたw
とてもミステリアスで作者さんのお話という迷宮にどんどん引き込まれて行く作品でした!是非読んで見てほしい!
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秀逸。ストーリー堪能派は是非。
ネタバレ
2022年12月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ しっかり映画を観た後の様にぼんやりしています。

1周目。
予備知識なしで読み始め、回想から?と、のみ込むのにちょっと時間がかかりました。
1巻を読み進めるとどんどんと色々な波にのまれて心は攫われいるのに、目線が定まらないというか手に余る情報をたくさん与えられている状態でもどかしい。
どうやって回収していくのか想像がつきません。
2巻。徐々にストーリーが進み作りこまれたストーリーが、輪郭を帯びてきます。
うわぁ~1巻のはじめから読み直してみたい!あの場面?そうだった??あああ~!
と、ゾクゾクしながら読み進め読了。
なんという作品、このお話を形にする本郷先生という人はどんな心をお持ちなのだろうか。

2周目。
あ~色々と堪能しながらジワジワ脳と心に沁みこむストーリー。
過去と現在と回想…。見事過ぎて私のボキャブラリーでは全く言葉が出てきません。
たのしい、読んでいて楽しい!

内容は怖いです。
本当に怖くて悲しいお話。
なので、尚更エンディングが素敵すぎて煌めいているようです。
しかし、やはり本郷先生。
どこかファンタジックで読み手をこことは違う場所へと誘ってくれます。
後半、二人が致すシーンが美しくて艶めいてそこも素晴らしい。
雑音の無い息づかいがより体温を感じるシーンになっている気がします。

読み応えなどという言葉では追いつきません。
2巻同時配信の意味!
どうか、これから読む方は2巻続けてお読みください。
ま、1巻でお預けなんてできないと思いますよ(*´艸`*)
ガッツリ掴まれた
2022年11月15日
大学生の洋二と、靴屋の敦也の話。本郷さんは「メトロ」と「世田谷シンクロニシティ」読んでてすごく好きで作者買い。本作も良かった…とにかくグイッグイ引き込まれ、もう夢中で読み切ってしまった…止められない。一気に読めてよかった。重かったけど、面白さがずっしり胸に残る。あと絵が綺麗で…靴は特に見とれちゃう。あ、もうこんなこと言いたくないけど、修正キツかったな。それだけ残念。
小劇場のお芝居のような
2022年10月30日
独特な語り口。何故?と読み始めたらとまらない。あとがきにあった人形劇などの演出もすごく効いてます。人形劇のところは、もしリアルな絵なら本当に痛々しく恐ろしい。そういうところを少し俯瞰で見ている淡々とした視点があると思う。...いや、少し離れないと思い出すことも出来ない記憶かも。自分を守るために心を半分死なせている象徴とも思える。(でも、このお人形の絵かわいー)靴の小道具も随所にメッセージが効いてて、言葉ではないものでも(シーンそのものとか)ばしばし訴えられた。大好きな作家さんなので、何故か買った直後に読めなかった。タイミングを選んで少し心を冷却してから読みました。でも、どんどんとりこまれた。おもしろかったー。
サイコホラー風味で大変良い
2022年10月10日
兄弟と、兄弟それぞれの「友人」、三角関係というわけでもないのだけれど濃厚な人間関係の3人の物語です。サイコホラーというか…ドロドロとしていて大変良かったです。歪んだ二人がどうしてそんな風に歪んだのかが、もう少し描かれていたらもっとよかったな―。
面白い
2022年9月18日
伏線が最後に全て回収されて、とても練りに練られている作品だと思います。
色々ありますが、最終的にはハピエンですので、安心してお読みください!
すごい
ネタバレ
2022年9月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ さすが本郷先生ですね…この作者さんはハズレがないんですよ。
ここまでよく洗脳、恐怖、依存、などなど読者の心をざわつかせるお話を描けるのか素晴らしいの一言です。
しかしお兄ちゃんのキャラ設定怖い…もうホラーですね!支配力がすごいんですがそれに逆らえない洋二がどうなるのかハラハラしながら読んでました。敦也に出会えなかったら光が見える事は一生なかっただろうな。
どんなハッピーエンドが待っているのか読んでる途中ですごく気になるお話でした。素晴らしかった。
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酸素濃度が薄い世界
ネタバレ
2022年9月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 息苦しい。読んでいて非常に息が苦しくなる作品でした。
発売後すぐ買ったもののなんとなく食指が動かずようやく読みましたが、思っていた以上に怒涛の展開で地下先生ならではの世界観だと思いました。こういったキャラクターをBLに取り入れようって考えることがすごいと思います。しかもアングラレーベルじゃなくディアプラスで笑 いやすごい笑

紙で見るとよく分かるのですが過去の話のページは枠が黒く現在の話は白いです。上巻は側面が真っ黒なのでほぼ全てが過去の話です。そして下巻は後半半分が白い。上下巻の大半のページを過去の話に割いています。あとがきで先生も言及しておられますが、話の時間軸が飛ぶので枠の色を変えたりなどの演出が凝っていてめちゃくちゃ作りこまれた作品だということが分かります。
兄に支配された受けとその兄弟に囚われた攻め。最後まで息もつかせぬ展開でこの幸せが見えない物語がどのように着地するのか全く読めませんでした。

話のキーパーソンになっている受けの兄の遼一。何でも持っていて何でも出来るけどその実何も持っていなくて支配すること以外何も出来ない、思い通りにならないと壊すしかない哀れで悲しい孤独な人間でした。
幼いながら違和感の世界で生きていた遼一を初めてありのまま認めてくれた弟の洋二、洋二は遼一のミューズでもあったんだろうな。

長らくランキング上位にあったにも関わらずレビューの数が少ないと思っていましたがこれは確かに読んでもすぐ書けないですね。
仄暗い話ではありましたがなんと最後はハッピーエンドなんですよ皆さん笑
足枷が外れた二人が手を取り合って自由に羽ばたいて行ってほしいと願わざるを得ないお話でした!面白かった!良すぎてまたしてもくそ長いレビューを書いてしまいました。
作者買い
ネタバレ
2022年9月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 攻めがかっこよすぎました。どうなるんだろうってずっとハラハラしながら読んでいて、お兄ちゃんがやばすぎてこれは綺麗なハピエンは難しいのかなとも思ったんですけどちゃんとハピエンです。
個人的にはお兄ちゃんを嫌いになれませんでした。ちゃんと殺してって言うところなんかあ〜お兄ちゃんも救われてくれ〜!って気持ちになりました。
でもやっぱり攻めがどこまでもかっこよかったです。受けも頑張ったね。
上下巻でしっかり描いてくれてよかったです。サスペンス映画をみたような満足感でした。
先の読めないゾクゾク感
ネタバレ
2022年9月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作品を読むときに、結構レビューやネタバレを見てしまう方なのですが、これはネタバレしちゃいけない雰囲気がありありと漂っていたので、そのまま読み進めました。
これが大正解。自分の勘を信じて良かった。
始まりから不穏でサスペンス風味があるので、ドキドキしながら一気読みが吉です。
全く先が読めない、予想がつかない展開で面白かった。久しぶりにハラハラしながら物語を追う面白さを味わいました。
こうなるんだろうなぁというのが全くない作品というのがすごく新鮮でした。
不穏なんだけど、誰も声を荒げたり暴れたりしない。
みんな水面下ではいろんな感情が渦巻いているんだろうけど、表層はとても静かで淡々としているのでそれが余計に怖かったです。そっと背中を撫でられるようにゾクゾクしました。

ラストはこの設定だったらもっとドロドロの恐ろしいエンドにもできたと思うし、それをちょっと期待して構えてたところもあったんですが、そこは救済がありほっとする読後感でした。
敦也の靴職人という職業がとても効いてました。新たな道へ一歩踏み出すには靴は絶対に必要な物ですものね。
希望を感じるラストで良かったと思います。
とりあえず平穏が訪れて、2人の本当の人生はここからだなと思いました。
できればこの先の、靴を絡めた2人のエピソードももっと見たかったなぁ。
闇が深すぎる
ネタバレ
2022年9月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ お兄ちゃんに洗脳されていた洋二が敦也と出逢い本当の優しさに触れ、徐々に洗脳から解き放たれていく様子が丁寧に描かれていて良かったです。怒涛の展開でどうなることかと思いましたが二人が本当の平穏を手に入れ幸せになれたことが良かったです。でも、事件後のお兄ちゃんの姿が見たかったな。どうなってしまったのだろう?
なかなかの作品
ネタバレ
2022年8月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 時間の前後が飛ぶので、始めウン❓となりましたが、そんなに難しく無く読めれました。なかなか考えさせられる内容でした。現代の社会や、1人ひとりが考えなければいけない題材が内容に入っている様に思えて仕方ありませんでした。お金持ちのネグレクトみたいな親!真実を明らかにしないで1人の生徒を切ってしまう学校!噂やSNSを信じて都合いい事だけを広める学生!持って生まれてしまったであろう兄の無差別な犯罪!小説を読むかの様に入り込んで読んでしまいました。ただ救われたのが、2人が最後幸せなラストで本当に良かった!
よかったー!
2022年8月28日
過去と現在が交差していて、わかりにくいかな?と思いながら読んでいましたが、話が進むにつれ気にならなくなり読み終えた後、読み直すと「ここのこの部分はこーいうことだったのか!」とストンと腑に落ちました。何度も読み返したくなる作品です。
面白かった!!!
ネタバレ
2022年8月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1本映画観たような満足感と、世界観に惹き込まれてなかなか抜け出せない没入感がすごいです!
最後まで読んで、また最初に戻り読んで、納得!!みたいな、複雑に絡み合ってて、先生のセンスがすごいなぁと思いました。
感情がすごく丁寧に現されていて大好きなお話でした!
続き読みたいです!!
面白かった!
ネタバレ
2022年8月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買いです。上下巻一気に読みました。めっちゃ好きですこうゆう展開!兄がほんとに可哀想だと思った。弟は幸せになれたけど兄は…。兄もなんとか救ってあげてほしかったけどあそこまでいったら無理だろうな。すぐ読み返したくなるストーリーですね。
ネグレクトの末に
ネタバレ
2022年8月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ BLなんだけど、BLに納めるにはあまりに重たく、淀んだお話だと思う。敦也は洋二を被害者だと言ったが、遺族への対応とか心構えとか、加害者の家族としてあまりにも対応が表立っていると言うか。敦也を守ると意識した時から、そういったことへの償いを総て請け負う覚悟もしていたのか。遼一の影に隠れていたけど、結局は洋二が居るからこそ「水辺家」は持っていたのかもしれない。タイトルにもあるけど、本当は両親は早い段階から親としてのある種の面倒くささを放棄していたのではないか、と思わずにはいられない。風邪でもなんでも、病気になれば病院に連れてくのは親の判断が居る。いくらお手伝いさんが居たからといって勝手に連れてかないだろう。お手伝いさんが遼一の異質さを指摘しているなら、確実に親には伝わっているはず。世間に事件が明るみになって、遼一は何人試したか(年齢層、性別含め)によっては終身刑以上もしくは治療院から一生出てこれない可能性…そして先に述べた加害者家族を代表した物の言い方。帰国せずに金を出すだけ出して総てを洋二に投げたのではないか?そんな気がしてならない。もっと両親が早くに病院に行かしていれば、洋二も敦也も遼一も被害に遭わなかったのでは。でもそうすると、洋二も敦也も交わらない世界になっていたけど…他の遺族の方々は、遼一と洋二、敦也に何があったのか関係ない。ただ突然家族を奪われた悲しみに加害者側代表の洋二を責め立てるだろうし、洋二もそれは構わないと言っているが…本当に、洋二も被害者なのに。敦也が洋二に出会ってくれて本当によかった。「水辺家」という柵から解き放ってくれる敦也が、洋二を赦してくれて本当によかった。それでも、人は誰しも二面性があって、医療の介入なく子どものまま育ってしまった遼一がいつか、少しでも後悔する日が来ることが洋二への最大の償いになるのではないか。洋二と敦也が海に渡って穏やかな時を営めるよう、心から祈るばかりである。
◎灰汁を啜るのを厭わない系のお話が大好きな方はオススメです!
ぐへぇ〜…
2022年8月24日
凄い怖い話ーーー!!でも練りにねられてて、読み応え抜群!上下巻、イッキ読み必須ですね〜超引き込まれた!面白い!ちょっとこっち系の話でも大丈夫ならオススメです。そこまでグロはないです。
お見事な回収劇
ネタバレ
2022年8月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 運命に翻弄される切ないオメガバβ×Ω「シティ・ライツ・バースデイ」の作者さんの新刊。凝ったストーリーと設定で読者を連れて行くお話を描く方なので、新刊期待してました。上下巻同時発売でありがたい。上巻だけだったら待ちきれずに暴動起こしてるところだった。
現在、3年前の過去に何があったか、更に3年前の過去の人物がさらに過去の回想をするという多重構造なので、流し読みしてたらわからなくなるかも。ちなみに、現在は白枠、3年前は黒枠、さらに遡った高校時代の枠は縞々模様(テレビのリプレイ画像のような)で区別がつけられているので、それさえわかっていれば、突然時系がジャンプしても見分けられます。リアルで尖ったものが生理的に苦手なので、1話目でかなりゾクゾクしましたが、我慢して読み進めて良かった〜。ぬいぐるみでデフォルメされたり表現にも配慮されてたりしてるので、作中で起こっててキャラが苦しんでいる度合いに比べて、読者にとってはマイルドに読めますよ。私は最初何故か兄の視点から読んでしまったので、途中で辛かったな。。作者さんも兄を絶対の悪として描いてないからですよね。そういうものとして生まれてきて、何かがかけ違ってしまった末に転げ落ちていった悲劇。。どうにかそこに行き着くまでに何かできなかったのかと、リアルのニュースでも犯罪者の背景を知るたびに、無関係な全くの第三者としては無責任だけどどうしても思ってしまう。。言葉だけでなく絵で説明する作家さんなので、ラストのコマの写真でタイトルと伏線を完全に回収してて、お見事と唸りました。良い未来を祈ります。
読んでほしい
ネタバレ
2022年8月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みをしてから、上・下とも一気に読みました。読み終えた後は映画を見た時のような満足感がありました。何度も読み返しています。一人ひとりの心理描写が切なかったり、怖かったり、萌えたりしました。兄に関してはこわい。現実だったらこわいだけでは割り切れませんが、フィクションと思えば読めました。描写としては、怖すぎたりグロすぎたりすることはないかと。迷っている方はぜひ読んでみてほしいです…!!
どうか誤解なきように。
2022年8月21日
大変恐縮ですが…
他のレビューさんが書かれていることに、どうしても付加させてください。
遼一をサイコパスとしてパーソナリティ障害だから障碍者であるというレビュー記載があるのですが、これは違いまして…障害者と言い切れないのです。障害を間違っていただきたくないので、大変申し訳ないのですが書きますね。
確かに遼一はサイコパスの有り様かと。サイコパスは「精神病質者」のことで、パーソナリティ障害で言えば、反社会性パーソナリティ障害のことです。これは、いわゆる「障害」ではありません。そして、病気ともいいきれない(中間、診断基準はあります)。だから、障害者手帳は出ないことが多い(例外あり。精神疾患の病態があれば手帳が発行できます)。もう一度書きます。障害者とは断定できないのです。名称に「障害」とあるから誤解されやすいのですが、生きづらさを象徴した言葉と思っていただければと。尤も、反社会性パーソナリティ障害の人は生きづらさなど微塵も考えないのですが。
敦也が言っていたように「そういう風に生まれた」のであって先天的が多く、環境要因による後天的な場合はソシオパス(現在は脳とゲノムの解明が進んでいます)。
共感の欠如、良心の欠落(罪悪感は持ち合わせない)、自分のために周囲は利用するもので、騙したり脅したりしながら、自分の都合のよいように周囲を動かしていく性格です。その結果、往々にして犯罪に結びつくことがあります。最後、遼一は医療刑務所措置を匂わす絵はありましたね。
いいね数も多いので間違った形で伝わって欲しくないなという老婆心です。申し訳ないです。どうか、障害に誤解が生じないことを願います。
兄の歪んだ愛情と支配からの救出劇
ネタバレ
2022年8月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 靴職人の敦也×実の兄から歪な支配を受けている洋二。そして二人の心に濃く深く影を落とす洋二の兄・遼一。遼一を慕い恐れる洋二が出会った、遼一の同級生だったという敦也。遼一と洋二の人に言えない関係性を知り、かつて遼一と関係を持っていた敦也は、遼一の洗脳と執着の餌食になっている洋二をそこから救おうと動く。薄暗くて異常な状態だけど引き込まれて一気読みでした。とにかく遼一のインパクトが凄くて、翻弄されて傷付けられながらも足掻く二人から目が離せない。なす術なく取り込まれた洋二を、遼一の異常性を身を以て知る敦也が闇い沼から引き上げようとする救出劇。遼一も可哀想な人だな…。傷を負いながらもやっと光ある場所に出られた二人がずっと幸せでありますように。オカルト要素あり。読み応えがありすぎました。
ドキドキハラハラ
2022年8月20日
作者買いです。さすが本郷地下さんです。

読みごたえ満点。いつもながら複雑な心理描写で切なくなったり、ハラハラさせられたりしました。今回は特にサイコパスな亮一がこわい!

途中から悲しい展開になって、この先を読むのが不安でしたが、いつも本郷地下さんはハッピーエンドにしてくれるので、信じて最後まで読んで良かったです。

暗いテーマが苦手な方は無理かもですが、暗いテーマの中で複雑な心理を抱えながらだんだんと二人の愛が深まっていく様がとても素敵な作品です。
ドラマみたいなぎゅっと濃い物語り
2022年8月20日
初めての作家さんです。以前他の作品を試し読みし後回しにしていました。不穏な空気に当てられ購入しましたが大正解。やはり凝縮されたストーリーは最後まで余韻を楽しめます。現在より過去を回想するシーンが多いですが、その先がどうなるのかハラハラしながら読み進めました。どこへでも行ける、私はこの言葉が大好きで、この先に、自分自身にあらゆる可能性を感じて心がワクワクしてきます。それが独りではなく唯一の誰かが隣にいるのならこれほど心強いものはないでしょう。どこにも行けなかった自分、何かに囚われている自分を知っているからこそ、人は変わろうと願うもの。心の中はもっと柔軟に自由に、器を選ばず水のように生きられる筈。キッパリと呪縛が解けたと言えるのか分かりませんが、雪解けのように訪れた2人の新たな人生のその先をまた見たいです。
最後のデジタル版おまけのイラストが素敵です。
闇の中の光
2022年8月20日
大学生の洋二は兄・遼一と共に留守がちの両親の下、たった二人で生きてきた。
洋二は兄を深く慕いながらも恐れながら生きてきたが、三年前、クラブで兄の高校の同級生・敦也と出会ったときから 二人の関係は大きく変わりはじめる――。

新刊作者様買い。「シティ・ライツ・バースディ」では胸熱のオメガバースに号泣しましたが、こちらは一転ダーク色が強い作品でした。

お兄様、私が今まで読んだBLの中で最高レベルのヤバいヤツでした…。
残酷な描写は一切ないのに、底しれぬ心の闇がひたひたと読み手を侵食してゆく。かなり怖い。
兄弟モノ、執着、拘束…闇系BLが好きな人ならきっとハマると思う。

でも後半、物語全体に漂う深い闇に光が差し込み 一気に反転してゆく。
ラストはエピソード1からは想像もできないような、見事なラストだった。

闇系やミステリ好きにオススメ。闇系が苦手な人でも、「シティ・ライツ…」が好きな人なら多分大丈夫じゃないかな。
水辺家が抱える本当の闇や、これからの三人の未来を考えるといろいろ胸に来るけど、その痛みが私は好きでした。
すっごく面白かった。おススメです
読後後の余韻がすごい!さすが!
2022年8月20日
メトロを読んだ時から本郷地下先生の凄さはわかっていましたが、シンデレラリバティも素晴らしかった!
最終話までハラハラしましたが、幸せになれて本当に良かった!!
後書きで先生が書かれていた、時系列が変わる毎に演出を変えて描いたという話もすごいなーとひたすら感心しました!
重いけど最後はハピエン!
2022年8月19日
本郷地下先生の作品が好きで、購入しました。
現在から回想シーンに行ったり戻ったりしていてぐっと引き込まれました。兄ちゃんサイコパスでやばいです。ぞわぞわします。そうなるまでにいろんな過程があったのだと思いますが。途中、読むのがしんどくなる部分もありましたが、最後まで読むとめちゃハピエンでした。洋二と敦也のその後も見てみたいです。
新しい靴を履いて前に進む
ネタバレ
2022年8月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 靴職人×大学生。受け(洋二)の兄の遼一が人格破綻者。完全にぶっ壊れてました。この遼一に関わってしまい人生を変えられてしまった攻め(敦也)。そして洋二に至っては家族だった為に、幼少期からマインドコントロールされています。精神的にも身体的にも虐げられる生活。辛いし痛い。
崖っぷちだった洋二を助けたい敦也ですが、遼一がそれを許さない。そしてとうとう遼一の怒りに触れた敦也は…怖い…。
遼一の異常性に気付いていたはずの両親が何とかするべきだったというのが本音。仕事を理由に子供たちから逃げやがって!被害者が多数出てしまったのは親の責任が大きい。
BLですが色々な要素満載の上下巻でした。とにかく遼一は二度と娑婆に出ないで下さい。
放心状態
ネタバレ
2022年8月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ いやもう、なんだかすごいものを読んでしまいました…放心しています。とても重い映画のような…気軽には感想が出てこない。気軽には読み返せないです。だけど心に残ります。2人が今後の人生を少しは穏やかに過ごしていけるような感じで終わって良かったです。でもきっと、2人とも一生忘れることはないのですよね。海外に行ったあとの軽めの日常スピンオフとかあったらもっと救われます(私が)
過去に囚われてきた2人が未来みるお話。
2024年12月18日
過去に囚われて、1人の人間に縛られて。でもそうして出会ったふたりの結びつきは強くなっていく。お互いがお互いを利用することを超えた先に待ち受けるモノ。遠回りも必要だったと思えるほどお互いを思い、待ち続けた時間は長い。これからは、2人が未来について夢みられることを望んでいます。ラストページとても良かったです。作者様あとがき、シンデレラ・リバティってそういう意味だったんですね!ひとつレベルアップ!
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ぜひ後日談など…
2024年12月4日
あまりにも辛いから、幸せに過ごしてる2人の話がたくさん読みたいです…
それにしても全く出て来ない両親が無責任すぎる…兄の狂気を、親ならば子供の頃に気づいたはず。
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こわい
2024年11月14日
精神を簡単に支配する遼一。支配された者はそれに気づかず、彼の思うままに動く。外面は優等生、中身は残虐性に満ちている、でも誰にも気づかれない。ほんと怖い。その洗脳を、解いていくお話。最後、解放されても、どこかにトラウマが残っていそうでなんとも怖かった。ところで最後の事件の後、お兄ちゃんはどうなったんだろうなあ。刑務所で、また誰かを洗脳しているんだろうか。それとも手に入らなかった弟に執着しているんだろうか。
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2024年6月6日
買うかどうかずっと迷っていた作品。
グロいのは苦手なので…。
でも買ってよかったです。ハピエンってレビューを信じて…!
まさかまさかの展開にドキドキしながら見ました。
映画を見てるようでした。
しんど。。。
2024年1月17日
これ、、、下巻に辿り着く迄が結構しんどいのですよねぇ。。。
救済BLのカテゴリーで今回は特集されているのでまぁ結末は分かると思うのですが、、、
そこが分かっていたとしても、読み返しで読んでもやっぱり兄ちゃんが怖い。。。
怖いししんどいけどまた読み返しちゃう。。。不思議な作品!
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良かったです。
2023年9月8日
この作品は是非、一気読みしてほしい作品です。物語の大半が過去のお話なので、現在に戻ったところであれ?これはいつ?と少し思ってしまいました😓なので一気に読んだほうが物語にも入り込めるし、いいと思います。
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お兄さん
ネタバレ
2023年9月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 怖かったです。過去と現在を行ったり来たりしているのがところどころわかりずらかったですが、ストーリーは逸品でした。
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再読して面白さが増す
2023年9月2日
作家買い。試し読みでガッツリ心掴まれてずっと読みたかった作品。
再読することでまたぐっと面白くなる。1度読んだ時には分からなかったことが、2度目読むことでより面白くなる。1度目はぐいぐい読ませる先が気になるストーリー展開で面白く、2度目は伏線回収的なことが楽しめる。
あとがきで書かれてたけど、タイトルの言葉の意味を初めて知って勉強になったし納得。
そして、いつか兄弟ものを描いてみたいと書かれていたので、兄弟もの好きな私としてはとても楽しみに待ってます!
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作者買いだったけど...
2023年9月1日
ハッピーだったけど、ハラハラと面白かったけど、ず~んとくるような余韻の残る読後感...なんか兄も切なかったし...
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殆どの人が読み直したくなると思う
2023年3月4日
久しぶりに続きが読みたくて続けて購入した作品。
まさか…の展開ですごく面白くまるで小説を読んでるような感覚になりました。
絵も味がり絵もストーリーも他の人は真似出来ないなって感じました。買って損はないと思います。
似てる設定だから仕方ないけどたまに兄弟を見間違えました(笑)
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怖いけど
2023年2月19日
いやもう全然想像と違った。怖いけど面白かった。ハピエンなんだけど、誤読感はなんとも言えない感じ。怖いけど、遼一がどうなったのか見たかった。とにかく怖い中、敦也がかっこよくて救いだった。良かった。
かなり衝撃的な作品です
ネタバレ
2022年12月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 猟奇的な兄の気持ちは悪いけど理解はできない。心の問題は本当に難しいから。
だから、私は洋二と敦也がこれからを幸せに生きていって欲しい。それだけです。
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犯罪心理的内容が心に残る作品
ネタバレ
2022年12月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ これは・・・結構重たい内容ではありますが、それだけに何回も読みたくなってしまう作品・・でした。
女性ものの靴がとても印象的で、華やかに描かれた表紙でありながら、設定は非常に陰湿で猟奇的な兄:遼一と、兄に洗脳され、囚われた弟:洋二の・・哀しい物語であったりもします。
こういうお話しって・・・私はどうしても視点が犯罪者でもある兄:遼一のほうに向いてしまうんですよね・・。何故そういう風になってしまったのか?とか。どうあっても変わりようがない性質だったのか?とか。
「そういう風に生まれてきた」と言われればそれまでで、確かに先天性なところもあるのかも知れないんですが、でも環境も多少なりとも影響していると思うんですよね・・・性質を更に増長させる「何か」があったればこそ・・・と。
いやいや、これBLのレビューじゃなくなってますけど(^^;
もちろんラブもあります!最終的には洋二を遼一の洗脳から解き放ってあげる遼一の元同級生:敦也とラブな形になるのですが、それだけに繋がりもとても深いものになっています・・・ほんと、生死をかける壮絶な・・ね。
2人には「明るい未来」がきっと待っているのでしょうね・・でも・・・遼一の精神的な部分が気にかかって仕方がない・・・彼はずっと救われないままなのでしょうか・・・最後に心に残ったのは、そのことでした。
ずーーん
ネタバレ
2022年8月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 重い…けど面白い!!!遼一の巧みさが怖くて怖くて、敦也も洋二も2人が靴を通して変わっていくところはロマンチックさもあり、なんとも不思議な読了感。心理描写が複雑で全てを理解できたわけじゃないけど、深い溜息が出ちゃいます。
ただ、輪郭のない白抜き修正が微妙すぎる。輝いて見えるのが気になるわ、兜合わせとか何してるのか分からんわで、紙で買うか他のサイトで買えば良かったです。残念修正。
ううっ・・・
ネタバレ
2022年8月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本当のこと言うとめっちゃ苦手なのかも。いや作品としては素晴らしいのだけど、重いのとか痛いの苦手なので・・・。でも続きが気になって一気読み。凄かった・・・。なんか首筋がピリピリするくらい凄かったのです。いゃあ、名作。でも怖い。
とにかく震えることは間違いない!
ネタバレ
2022年8月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊作家さん買い!
人間の心の深淵を切り取ることに長けた作家さんで大ファン♡
ただ今、8/26まで割引中のシティライツバースデイ/世田谷シンクロニシティ/メトロはどれも大好きで、超お勧め致します♡
仄暗さと希望の両方がしっかりあり、細かな心の機微が見られる傑作だと思います。

さて!本作は、だいぶ重めなテーマ。
身近な人間がサイコパスであればこういう展開があり得るかもしれないという若干のリアリティが含まれている為、読み手は少し震えちゃう内容です。
こういう性格の人なんだぁ…と日常的に接している人からすれば、その人のその性質がサイコパスだと気付くことは相当に難しいことかもしれない。違和感として距離を取れる関係ならばいいけど、無理な場合はどうすれば……?
社長になったり利他へ還元する良いサイコパスの方も世の中には沢山おられるから、サイコパスの性質を悪用するか否かに尽きるとは思う。
客観的に指摘してくれる第三者がいなければ、悪用されているなかでは操られ続けることになるのだろうなぁ…。
という恐怖を存分に味わえるストーリー展開です。

勿論、光もエチもあるわけですが……
だいぶ内容の重さに引っ張られちゃうし、
サイコパス話的にもストーリー展開的にも、他作家さんの類似作品のように思えて、モロに頭の中でイメージできてしまって余り楽しめなかったのが正直なところでした。
重めサイコパス作品で本作が初の方なら、また感じ方が全然違うのだと思います。
本作を読むにあたり、色々な角度から感じられるものがきっとあると思うのですが…私の中で、兄弟間のサイコパス話はこの作品!と決まってしまっていた感が強くて…純粋に作品自体を楽しむことが自分には出来ず、残念でした。
他レビューを拝読しては、自分の感覚が残念無念だなぁ…とww

ただ、ラストに向けて2人の立ち位置が徐々に明らかになっていく中での演出は、おおぉぉ…成程ね!と思わされました。
表紙にも描かれている作品のモチーフである靴が、人物の心象と影響し合って作中とても印象的に描かれてあるところなど、流石だなぁ…と感じました。

また何度も読むことで印象が変わるかもしれませんが、現段階では上記のレビューに留まります。
面白かったです!引き込まれますが、、、
2024年10月3日
絵もストーリーもなかなか面白くて、引き込まれましたが、最後の事件あたりから飛びすぎな気がします。
クライマックスがあまり無いみたいな、、、。事件後の2人のイチャイチャぶりはなかなか好きでした。
クライマックス以降のお兄ちゃんの存在がまっなく無いしね〜。いくらなんでも父と母いなさすぎだしねー。
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なかなか
2024年8月4日
ヘビーな内容でした。苦手な病み系で、下巻の途中までずっとそわそわしてました。正直良かったとは言えなくて(ストーリー的に)、でも理解はしたかったのでもっと遼一サイドの目線も欲しかったかな。サイコパスさが唐突に感じてしまったので。下巻の後半は良かったです。エッチもあったけど、途中までは苦しい関係だったので、下巻後半でやっと息ができる感じがしてホッとしました。この先、彼らに穏やかな日常が来ることを願うばかりです。
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時々
2024年6月4日
ときどき、キャンペーンで見ていたので気になっていた。最初物語を掴むのが大変だったけど、慣れると面白い。
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絵がちょっと…。
2024年5月27日
本郷先生は好きなんですが、この作品はあまり嵌まれず終わってしまいました。お話がディープなのに、絵がちょっと力及ばすというか…。メイン3人の顔も似ているし、引き攣ったような表情が多く、読み返したくなるような印象に残るものがなかった。洋二にもミューズと言われるほどの強い魅力も感じられず…。他の作品ではそんなことなかったので、残念でした。
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不完全燃焼
ネタバレ
2023年9月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高評価であり別作品がよかったので期待して読んだが、難しい設定と兄弟の見分けがつき難く、不完全燃焼だった。最初の方では兄は存在していなくて、弟が多重人格だと思っていた。自己愛でサイコパスの兄に支配される弟と同じ傷を持つ兄の同級生が幸せになるまでを描いた作品だと思う。BL作品に快楽殺人の描写が出てくると頭が混乱する。揉み合いになって、足を潰された兄は結局、どうなったのか。最後まで読んでも弟が多重人格だったのではと思えた。傷を持つふたりが再生するお話として、一冊でシンプルにまとめてもらえたら読みやすかった気がする。3.2
まあ親の責任大きいなあ
ネタバレ
2023年4月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 異常性癖を持つ兄に洗脳されてがんじがらめになっていた弟を、その兄の同級生で元彼だった攻めが救済するお話
うーん
兄の異常っぷりがねえ、なんか中途半端で全然怖さを感じられなかった。
勿体ぶって弟を妙に泳がすから他の男にちょっかいかけられて逃げられてしまうわけで、さっさともっと前から自分のものにしておけばよかったのに。
でもそれだと弟が他の男を好きなるのは難しいから、筋書き的にできなかったんでしょう。
近親相○まで絡めちゃうとややこしいしね。
殺人まで簡単に犯しちゃう男を描くなら、弟を取り込むのに理詰めの計画なんか立てさせずに、コイツやべえと思わず感じる本能的なぞくっとくる怖さが欲しかったです。
ついでに兄と攻めがよく似ているので、あれ?どっち?と思う場面が何カ所かあってそれもイマイチでした。
発売当初に作家買いしました
ネタバレ
2023年1月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 発売当初に読んだものの・・・理解するに至らず。
改めて読み直したものの、マインドコントロール?洗脳?
やはり難しいなと感じました。
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BL…?うーん、BL??
2024年7月9日
支配的な兄・遼一に盲目的に従う弟・洋二は高校時代に兄とからだの関係があったという元同級生・敦也と出会う…。『メトロ』等好きな作品のある作家さんの兄弟絡みの作品ということで購入。ミステリー風味のためか過去と現在がかなり交差する構成で、ついていくのが少し大変だった。設定も敦也だけでもひとつ作品ができそうなくらい濃いのに、その上さらに兄弟の関係やそれぞれのエピソードが絡み盛り沢山なのだけど…なんだか骨格だけ次々と見せられているような印象で気持ちが入ってこなかった。とにかく兄がただのサイコパス、弟は被害者としか見えなくて、BL的なキュンやときめきといった引力が感じられなかったのが残念。読み返したらもう少し印象が変わるかもしれないとは思うけど…。兄弟の両親のことやら始終モヤっとした。
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うーん
2024年6月3日
暗くて、ちょっとこわくて、そんなおはなしでした。主要人物は3人なのに、たまに誰だかわからなくなってしまったのは私のあたまのせいでしょうか、、、また読み返したら感想変わるのかなぁ?
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兄に囚われている弟と兄の元カレ
ネタバレ
2023年9月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ まるっと表題作。他人に共感できない兄に 洗脳というか依存させられてる弟。兄の元カレと偶然会い。兄に囚われている弟に昔の自分を重ねた元カレが 弟を兄から救い出し ハピエン。うーん。複雑な心理描写や 盛りだくさんの設定なのに とにかく人物の描き分けができていないので 誰が誰だかわからなくて。そもそも 親が悪い。兄の色々は子供の頃の方が酷かったのに 放置して 海外で仕事…。ダメでしょ。元カレと弟は 色々解放され ラブなハピエンなのでよかったのだけど。読み返す事はないかな。
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作家名: 本郷地下
ジャンル: BLマンガ
出版社: 新書館