小冊子とかペーパーが6つもまとめて収録されている番外編!これを読まなくても本編読むときに不都合があるわけではないけれど、本編のファンなら絶対癒されるであろう内容が詰め込まれています。加害者と被害者という過去はどうしたって消せないけれど、それを乗り越えるだけの想いを2人は持っていると、何気ない日常を切り取りながらひしひしと感じさせてくれる素敵なお話ばかりでした。
恋人という形をとらず、いつでも離れられるようにしてあるところとか、抜け出そうともがいている辰巳を再び引きずり込もうとしてくる闇社会とか、なんだか本編読んでると、いつになったらこの2人に平穏は訪れるのだろうってやりきれない気持ちになるのですが、この番外編のお話は、そういう背景がある中でも、こんな穏やかな時間があるんだなと思えてホロリときます。また、辰巳の愛情表現が一周廻って分かりやすくなっちゃってるからか、イチャラブエロなしでもすごくキュンキュンさせられました。本編の続きが待ち遠しいですが、不穏な空気しか感じないので、こちらで甘さを補給しながら読み進めようと思います。