クラスで地味な百瀬と派手な八代。
渋谷区宇田川町で百瀬が見かけたのは女装をした八代。
それからは気になって常に目で追うようになる。
女装を見られたことを知らない八代は、百瀬の視線が怖くて仕方がない。
もう一度女装した八代を見たい百瀬は、もう一度宇田川町に行くことに。そこには女装をした八代がいた。
そこからは女装をした八代が好きなのか、恋愛対象が男なのかの確認も自覚もないままに、八代に一途に思いを押し通していく百瀬。そこはもうちょっと怖いほどに。
一方的に思いを押し付けられる八代は困惑し恐怖さえ覚える。
女装する自分が何者なのかの答えがわからないままに百瀬に迫られ、得体の知れない恐怖に自分自身をコントロールできずに八代に感情をぶつけてしまう。
性癖をしっかりと捉えきれない思春期の戸惑いと青臭さを、ヘタすらゃストーカーまがいになりそうな一途な百瀬の情熱でワーーっと勢いのある作風で描き切ってありました。
女装BLは全く好みではありませんが、これは青春BLとして読めたのでとても良かったです。