発売待ち1巻ずつ読んでいた時は、絵が綺麗で内容が割とシリアスだなーくらいにしか思ってなかったのに、時間あり一気読みしたら驚きの読み応えでした。描かれていないそれぞれの思いが想像できるくらい、一人一人の登場人物の個性がぶれずに表現されているから、感情移入して深く読み込める。追いつめられた桂木の人生、苦悩、思慕も、その他の登場人物の感情も、迫るものがある。それに一気に、又は繰り返し読まないと暁人と桂木の関係変化の始まりが突発的に感じると思う。幼少期からの暁人の成長過程、桂木とのやり取りが描かれるボリュームが少なく、関係変化までの伏線エピソードが不足しているから。でも先々まで読み進めると、後々、実はこうだった…というような説明で謎が回収できたのでよかった。とても好きな作品になりました。