明治時代の華族階級のお話のほか、当時の経済界の要素も入っているので、1回だけでは、ストーリーが入ってこず、2,3回読んでようやく内容が掴めました。
今流行りの若くてきれいな男の子同士の爽やかなラブストーリーとは、ちょっと違っていました。
時代背景もしっかり描かれており、登場人物の様々な思惑が描かれています。
ただ、ちょっと、きれいにまとめすぎているかなと思いました。当時のことを考えると、もっと人間くさくてもいいのではないかと、物足りなさを感じます。また、主人公に対抗する人物が軟化してしまうのは、どうなんだろうかとも思まいます。
最後に、桂木の本当の父親は結局ははっきりと明かされないまま、そして最終的に、何の仕事に就いているかもわからないまま終わってしまい、そのあたりが消化不良気味です。続編もあるのでしょうか?
CD化されていますが、ドラマ化・映画化はされないほうがいいと思います。なぜなら、今人気のあるきれいな若い子を主役にすることになると、軽々しいものになってしまい、せっかくの良作が台無しになってしまうからです。もしも実写化するのであれば、設定からして内容の濃い、重厚さのある作品の良さを全面に打ち出してほしいと思います。