試し読み、扉絵のセクシーな男たちを見て迷うことなく購入を決意。内容…良すぎて鼻血吹いてます。
以下、ネタバレしまくりなのでご注意ください。
変態的に剛腕な潔(いさぎ)と、超人的に頑丈な猛(たける)。クセはあれど有能な2人の殺し屋が組織の命によりバディを組み、その過程でこさえた巨額の借金を返済するためバンバン殺しをこなすうちやがて人生のバディにもなっていく、ハードボイルド・アクションラブ。
全体的にかなりエンタメ化されているし、潔印のおもしろ規制がかかったり下半身丸出しの鬼ごっこが始まったりとおふざけ満載でデフォルメしてくださっていますが、殺しのターゲットがミンチになったり相棒の猛がボコボコにされたりと流血沙汰が絶えないので、そこをスルーできる方なら間違いなく楽しめる作品だと思います。
なにしろ先がまったく読めない。ストーリーだけではなく、たとえば生きている人間に興味を持たない潔がバカ正直に好意を寄せてくる猛を内心どう思っているのか、今後どうしたいのか?心理的なことも含め、まったく予想ができませんでした。
だからまさか、こんなに情熱的な終わり方をするとは思わなかった…!
↓以下より超ネタバレ↓
高貴な生まれである潔は死体を愛してやまないサイコ野郎(タイトルのpsychoはおそらくこの男のこと)で、死体に目覚めるきっかけとなった絵画を破格の値段で大人買いするような変態に育ったのですが、そんな男が、どんなに殴っても死なない猛に出会ったことで生きている人間、というか猛に魅力を感じられるようになり、熱い告白を添えて人生を共にする決意をするのですから…
そうなるまでの展開にはかなりヒヤヒヤさせられましたが、脇役を上手く使い、最後までセクシーにファニーに読者を酔わせてくれる、ショーのような作品でした。
冷え切った男と燃えたぎった男…なにかと拳で語り合う野蛮さはあるけれど、どこまでもちょうどいい2人なのだと思います。
さらにさらに、修正や性描写が神でして…
ブツ、ほぼ隠れていません。
受けの猛が自由人なこともあり即物的に身体の関係が始まるところがいさぎよくておもしろかった。
すっっごくおもしろかった!