射干玉の夢
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射干玉の夢

ジヨンヌ

ヘキでしたありがとうございます。

ネタバレ
2025年9月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ こういうの好き!!
なので以下勝手におすすめポイント↓

スランプで書けなくなった有名小説家(受)とその弟子のゴーストライター(攻)の愛憎劇みたいな感じ。いや、愛憎劇というほどドロドロはしてないな。ん?してたかも。どっちやねん。
時代も現代ではなく(たぶん)大正時代。ん?昭和かも。どっちやねん。少なくとも令和ではないことは自信を持ってお伝えしときます。
まず2人の服装がいいんだよね。攻めの着物の下に詰め襟のシャツみたいなやつが萌ゆる。私このファッション好き。そして受けは着流し。この受けの色気がハンパねぇ。とりあえず攻め受けのコスチュームが完璧。この作者さんわかってらっしゃる!!
そして攻めの受けへの飽くなき執着。若き執着大魔王爆誕。ゴーストライターする代わりに貴方を下さい!的なやつ。
一方的な支配とか管理、受けの人格破壊的なんは大嫌いなんで同じような方々ご心配なさらず。いわゆる共依存的な感じのラスト。受けは厳格な父親に、攻めは養子として引き取られた義両親に、それぞれ愛され認められたかっただけなのにそれが叶わず、そんな2人が最後はお互い埋め合い求め合いグッズクズのグッチョグチョになっていく話なんだと思います。たぶんやけどな!でも読んだ後ズーンとなるような暗い話じゃないです。ハピエン判定厳しめな私がハピエン認定いたします。まぁ2人とも程よくぶっ飛んではいますが。でもなんていうの?闇深さもちょうどいい塩梅というか、鬱エンドとはまたちがうちょうどいい闇深さやねん私何言ってるんやろな!
あとネタバレすると試し読みできる1話目が時系列的には1番最後で、2話目以降は2人がそこに至るまでの回想です。つまり1話目の2人はもう円熟期を迎えた夫婦ということですな。どうぞ末長くグッズグズのドッロドロに絡まり合って下さい!!
ほんで続きあったら是非読みたいですお願いします。
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