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凪良ゆう/丸山ハシシ

愛とは何か

2026年6月24日
愛とは何か、その議論はあと千年も万年も続くでしょうと言ったのは、昔読んだブラッドベリの小説に出てくる電子おばあさん。アンドロイドと人間の愛を書いた本作を読んでいる間、記憶という愛を書いた先出の本の言葉を何度か思い出しました。
愛は人の数、どころか、ひとりひとりがそれこそ何種類も持っていて、なら私が知らないそれも愛かもしれない。
今は嘘だと言われることも未来では分からない。
人が空を飛べるようになったみたいに。

スピン元「ショートケーキの苺にはさわらないで」では衝撃の展開に心揺さぶられ(タイトル良すぎ)、スピンオフのこちらでも号泣するだろうことは読む前から分かってた。
分かってたけどさあ…

阿部ちん、貴方は最高にカッコいいであります。

戦争とアンドロイドについても多く触れています。
普段は忘れている自分の傲慢さ、無知で浅はかな身勝手さに目を向けさせられる場面も。
何もしなくともじわじわと変わっていく世の中で、貴方は本当に今のまま考えないでいていいの?と、シリーズを通して問いかけられている気がしました。

アンドロイドと人間ではあるけれど、やはりこれは愛であり恋である。物語という嘘の中で、愛情という名を持った嘘に泣かされました。
BLとしても素晴らしく、幸せだったな、と思える読後感。

恒例あとがきQ&Aもとても興味深いです。
作品についての話は勿論、本作ではないけど好きな色の中に透明もあって、いいな…と思いました。
この新装版シリーズ、順次20冊超の発売予定なんですね。
今シーモアで買える先生のBLは全て読んでしまったので、修正作業は大変だと思いますが、とても楽しみです。
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