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今月(6月1日~6月30日)
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シーモア島


投稿レビュー
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完結してから読むんだった…涙2025年5月7日表紙にvol.1と書いてあったので、覚悟はしていました。朝丘先生のことだから、両片想いなのに誤解が生まれてすれ違ったまま離れてしまったまま次巻へ…!となったらどうしよう。でもきっと最後はハッピーエンドだから大丈夫…。と読み始めたものの見事玉砕!予想以上の衝撃に打ち砕かれています。
主役の2人は自然に惹かれあい、言葉を尽くして気持ちを伝え合い、お互いを思い合い、誤解やすれ違いも2人で共に乗り越えていく運命の番い同士。オメガバース作品においては、おそらく史上最強の理想のカップルなのに、先生独自の世界観がそれを許しません。
今まで数多のオメガバース作品を読んできましたが、オメガバース界において、アルファ性が蔑まれ、貶められている世界観というのは初めてかもしれない。それくらい基本設定は同じなのにほんの少しのエッセンスを与えるだけでこんなに違う世界観を描けるという点に目を見張りました。オメガに対しては良い抑制剤が生み出され、発情の苦しみはかなり軽減されるけれど、フェロモンはどうしても発されてしまい、それを感じられるアルファには抑制する薬の開発がほとんど進んでおらず、ただ強い本能に耐えることを社会から求められている世界観。
強者であることを求められ、常に苦しみを強いられる存在であり、ひとたび本能に負ければ犯罪者としてバッシングされる。
アルファとオメガが共にあることはアルファへの苦しみの道。運命の番は更に苦しみを増す存在。そんな世界観の中で運命の番として出会い、ひとつ壁を乗り越えたと思ったらそんな試練与えます…!?というところで以下次号。
はあ…。辛い。次巻はハッピーエンドだと信じて待ち続けます…。 -
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かわいいが好きな男子でいいじゃないか。2024年5月12日親からかわいいものが好きなことを否定された過去を持ち、男らしさを意識するがあまりに一匹狼ヤンキーへと成長した真木と、今どき男子を絵に描いたような八十川との対比がよかった。男らしさにこだわる真木がかわいくて、男らしさを気にしない八十川のボーダレス感がかっこいいというキャラクターが魅力的。互いの価値観の違いがはっきりしているので、それぞれの気持ちにも共感できました。妙なこだわりを持たず、欲望には忠実に、やりたいことを精一杯やるという新しい世代の感覚はとても眩しくて、現代DKもの代表作としてリストに入れておきたい作品だと感じました。
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登場人物120名以上!15回泣いた名作…2024年5月1日とにかく登場人物が多いので、記録を取りながら読んだところ、名前がある人物だけで120名以上出てきました(笑)一人ひとりに細かい設定があり、神獣師はもちろん、精霊師ごと、精霊師になれなかったカップル?ごとにドラマがあり悉く泣かせます。作者様の表現力、文章力はとても読ませますし、キャラクターの魅力が半端ないです。全員好き。
どう愛することが正解なのかものすごく考えさせられました。一歩間違えば気が狂い魔獣化するような愛と、精霊師として互いに唯一無二で長く寄り添う愛と、一体どれほどの差があるのだろうと切なくなります。
長いですし、登場人物を理解するまでが大変ですが、2周目からが真の魅力を味わえるような気がします。ぜひ全身から浸り切って集中して読んでいただきたい名作です。 -
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疲れた時に読みたい一冊。2023年8月12日土地神様に嫁いで自らの花を咲かせたい花の精と、花の精を嫁にもらって癒しと気をもらいたい神様と…。まずその設定から惹かれました。情景描写が美しく、花咲き乱れ、美しい花の妖精たちがくすくす笑いながら遊んでいる花園や、北の地に根を張り、健気に咲き誇る桃の花など、情景が浮かび上がるようでした。好きな作家さんです。
花の精としては珍しく男型で優れた容姿を持たないモモを、唯一娶ってくれた北の御方は何故か最初からモモを溺愛。初めて与えられる惜しまない愛情に、モモが少しずつ自信を持ち、背筋を伸ばし、美しくなっていく様にキタと一緒にきゅん、としたりぎゅんっ、となったりおお忙しでした。
途中は少し切なく、不安を掻き立たされ、やがて訪れるハッピーエンド。情緒も忙しい。
溺愛に絆され、愛を返し、絆を結ぶ夫婦の物語。疲れた時に読みたい一冊です。 -
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舞台と役者が揃えどドラマが始まらなかった2023年8月1日ネイリストの美丈夫と薄幸のフローリストというのはお仕事BLとしては魅力的な組み合わせでしたし、色々役割を持っていそうな含みある脇役たちにもこれからの展開を期待しつつ読み始めました。
なのに、期待したまま何も起こらず終わってしまった感じを受けました。色々設定はあり、攻めも受けも拗らせていますし、時間になりそうな伏線はあるものの全てがあっさりしていて、日常としてはドラマティックなのかもしれませんが、小説にするほどのことだったのかなと何となく消化不良です。
イラストとキャラクターと設定は素晴らしいので、それを活かしたドラマが読みたかったなという印象です。SSがあればぜひ読みたいです -
体格差DT同士…好みすぎる2023年7月16日美少女と見まごうばかりの宅レイヤーiさんと、おへその横の3つ並んだホクロがセクシーな腹筋さん。SNSで互いに好感を持っていた相手同士が会社の先輩後輩だったお話。
藍原さんのポージングがいちいち可愛かった…。顔隠してお尻隠さずなところとか、前じゃなくて後弄ってとか、神なのか。入谷くん目線で俺得感を味わえました。
入谷くんもDTのくせして、2度目にしてお尻とTKBをナチュラルに弄っていけるところが素晴らしいエロでした。普段分冊ではほぼ買わないのですが、これは分冊で買い、コミックスでも買う作品になること確定です。
すれ違いの両思いがどう回収されるのか今から楽しみです!! -
初恋から純愛の物語2023年7月10日タイトルからエロ重視なお話かと思いきや、とんでもなく美しい初恋、純愛、溺愛ストーリーでした。
主人公であるオメガのゼファは健気で謙虚だけれど、ただ優しいだけのオメガではなく、芯と向上心があり、王族としての尊厳も持ち合わせた人。そんなゼファに、“いん心の王”(『いん』という漢字がタイトルなのに不適切ワードになるのですね!作中では揶揄される言葉としても使われますが、多くの国民たちはエドラントのことを誇らしく称しているので残念な気がします)と称される、アルファ性の強い同盟国の王、エドラントは初めは一夜限りの快楽を与える存在として接しますが、予想外の反応を見せるゼファを気に入り、そしてその心根を知るにつけ、優しく、王としての知見を惜しみなくゼファに与えてくれるようになります。
ゼファの成長と、2人の愛が育っていく様を見守れる、王道大団円のストーリーです。わかりやすい悪役以外、脇役にも魅力的なキャラクターが多いので、モブキャラたちと共に2人を見守れるような感覚に浸れます。
笠井先生の最後のイラストに思わず見惚れてしまいました。ぜひ最後まで楽しんでいただきたい物語です。 -
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涙なしに読めない。絶対読むべき良作2023年7月3日まず特筆すべきはその完成された世界観。国、領、種族、身分、それぞれに文化や特性、思いがあり、生き生きとまるで実在しているかのように描かれています。
人の信念や行動原理しかり、しっかりと裏付けがあるので、ストーリーに奥深さがあります。
リュクス国と対峙している時のエルンストの君主論には痺れました。
だからこそ人の動きや事件が説得力を持ち、壮大なのに矛盾なく、すんなりと読み進めることができます。こんなに骨太の作品に出会えて光栄ですらあります。
キャラクターが多く、本来スピンオフ含めて全50巻くらいあってもいいような世界観なので、是非とも今後たくさんのスピンオフを生み出していただきたい…。無限にストーリが生まれそう。
稲荷屋先生のイラストも素晴らしいです。ぜひ読むべき名作だと思います。
【追記】小説家になろうサイトを見てきました。本編に収録されていないサイドストーリーがたくさんあったので、ティスやタージェス、その他モブ視点のお話が気になる方はそちらもご覧になることをお勧めします。 -
間違いなくBLの枠を超えた名作2023年3月26日アメリカの移民当時の暮らしを守るアーミッシュという宗教団体出身のジーンを通じて、アーミッシュという存在を賛否示さず淡々と、時に魅力的に時に醜悪に描く表現力に感嘆しました。宗教と、それを取り巻く人間たちの考え方は描くのになかなか勇気がいることだと思いますが、少なくとも私はとても良い描き方だと感じました。
トレヴァーとジーンの生涯が、トレヴァーの手記と甥のジーンの目を通して映画のように展開されていきます。でも、この2人の人生はまだまだこれからなのだと感じさせてもらうことができ、読後感は大満足でした。
何度でも噛み締めて読み続けたい名作です。 -
絵柄で敬遠せず、読んで!2023年3月6日いつも飄々として、捉えどころのないドMでいん乱ネコな組の頭である矢代と、寡黙で忠実で一途で大型番犬の百目鬼という対照的な2人のキャラクターが良いです。幼い時の経験から男から犯されずにはいられない性癖を持つようになった矢代。妹が父親からされていた仕打ちを目の当たりにし、父を殴り倒して以来不能になった百目鬼。その性に纏わる嗜好や能力も、2人の関係性と共に変化し、変わっていることに互いが気づくか気づかないかが大きな分かれ道になる所も面白い。
読者には途中からただの純愛にしか見えないのに、あまりに心内を明かさない矢代と、気付ききらない百目鬼の見事な両片思いにヤキモキしっぱなしです。あとほんの少しだけ矢代が素直になってくれたら悶絶必須の展開なのに…!(でもそんなの矢代じゃない!えーん!)と歯軋りしながらまた次巻を首を長くして待つこととなりました。
高評価は存じ上げていましたが、絵柄とストーリーにハマれずなかなか読み進めることができなかったのは、最初のストーリーが影山と久我、という本作的にはスピンオフカップルからスタートするせいではないかと思います。今となっては2人も好きなキャラクターですが、「あれ?噂で聞いていた話と違う?」とずっと誤解していました。絵柄も巻が進むにつれエロく、美しく、繊細になっていくので、しょっぱなに違和感があっても1巻無料のうちにぜひ1巻を読み切っておハマり遊ばすことをお勧めします。 -
世界観に引き込まれます2023年2月23日1巻全236ページ。ストーリーはまだ序盤ですが、圧倒的な世界観にぐいぐい引き込まれました。妖精の取り替え子と大司教と、海賊と帝国軍と、皇帝と騎士と…。心ときめく言葉が並び、一気に読んでしまいました。
国を巻き込む巨大な野望を打ち砕く、という大義のために愛しい人を犠牲にするルカは、そう見せかけて実はただのゼイン大好きっ子です。萎え萌という新しい境地を見せてくれた彼と立派な体躯をお持ちのゼインの幸せな生活をもっと読みたいです。
2巻257ページも勢いで読了。1巻でチラリと出てきた皇太子アンリと聖騎士オルトの物語。穢れを厭い、自制を重んじる2人なので、両片想いが成就するまで何年もの月日を要します。この主従関係が美しくももどかしくて、2人が正式な「初めて」を迎えた日にはお赤飯炊きたい気持ちになりました。めでたい。
ゼインとルカも幸せそうで、出てくるキャラクターたちが皆魅力的なのでどんどん読み進められます。まだ国の災いは解決したわけではないですし、3巻も既刊のようなので、続きも読んでいきたいと思います -
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四十路に優しいお話2023年2月14日できるイケメン高身長の部下と、仕事はできるけどどこかくたびれた四十手前の上司のお話。設定だけ見て●ールドファッションカップケーキと似たり寄ったりなのかなと思いましたが、みんな違ってみんな良い!!という境地に至りました。
きゅんを失ったアラフォーに生気を与えてくれる、10も歳下のスパダリ彼氏は世界を救います。すごい良かった。
40歳の誕生日を3ヶ月後に控えた受けの雀さんは、40までにしたい10のことリストを部下の慶司君に見られてしまいます。雀さんがゲイだと気づいていた、同じくゲイの慶司くんは「恋人を作る」を含む10のリストを「自分と達成しよう」と言い出して…というお話。
この慶司君のグイグイ感がアラフォーにはたまりません。きゅんの嵐です。「こんなこと言われたら、独身アラフォー一瞬で落ちるやろ…」の宝庫です。とはいえ「なんでこの人にこんなイケメンが惚れるんだ?」的なご都合主義さを感じないのは、慶司君から見た雀さんもきちんと描写されているから。本当に素敵な2人です。疲れたアラフォーの皆様にぜひ読んでいただきたい一冊。
エッチあり。電子書き下ろし1ページを含む246ページ。 -
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「2人」の日常が始まる2023年1月23日「同級生」ファンは必読の一冊です。自分が高校生の時から見続けてきた2人なので、幼馴染カップルが結婚したかのように見守らせてもらっています。
色気ダダ漏れで無自覚に周りを落としまくる罪作りな利人と、何気にどんどん生活力がついて頼り甲斐のある光が、2人一緒に穏やかにイチャイチャ過ごせる日々がやっときたのだなと幸せな気持ちになりました。
温泉での利人の艶姿からの一夜は、2人の互いへの「好き!」が溢れていて、さすがの表現力だなと悶絶。
小さい頃の光も可愛すぎたし、お父さんと利人の関係性には安心したし、とにかく全てが見どころです。
キスマークの隠し所にもニヤニヤしてしまいました。
結婚と同棲はきっとスタートで、これからも山あり谷ありあるのだと思います。そのお話もずっと読みたいなと思わせる作品でした。
そらのくんと原先生はポジション争いが大変そうですが、なんだかんだと仲良しでよかったです。 -
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小説だからと嫌煙せずに読んでよかった!2013年11月2日きみがいなけりゃ息もできない、の続編が読みたかったので、小説はどうなんだろうと思いながらも購入。
結論から言うと、漫画を読んでいるのと変わらないほど描写がしっかりしているのでとてもすんなり読めました。二木のいじらしさや、東海林の意外なダメっぷりも見れて満足できる作品です。★一つ減らしたのは挿絵の画質が荒いため。ノベルス全てがそうなので仕方がないのかもしれませんが、挿絵も含めて作品の魅力だと思うので、改善を求めたいです。
これは余談ですが、番外編に出てくる気になる設定の漫画家さんと担当さんの話も別に読んでみたいなと気になります。 -
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ほどよくリアルで良い作品ですよ!2013年3月20日潔癖で、一見器用そうだけど、実はコミュ障の鮫島君と、無神経で面倒くさがりだけど、実は誠実で一生懸命な笹原君。二人ともがほどよくリアルで、すんなり読むことができます。
本当にいそうな二人だからこそ萌える。
特に鮫島君の性癖やら、コミュニケーションの取り方やら、現代っ子だなあ!と何か納得してしまいました。
無料立ち読みを見て、絵が少し苦手かなと思いましたが、実際はキャラクターが魅力的なのであまり気になりませんでした。
皆さん書かれているように、鮫島君のTシャツにたまに現れては暴れるサメがかわいいです(笑)
ボリュームもあるし、エッチも丁寧に
描かれているので、買って損はないと思う作品です。 -
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作品自体は本当に最高。2012年11月29日ただただ、分割の仕方が「無粋」の一言に尽きます。購買意欲をそそるためか、ここで切る?!というシーンで区切れているのが残念でした。
執事の分際が入っていないのもあって★を減らしました。
でも、作品自体は執事ものの名作です。優秀で冷静な執事と、美しくて我儘なご主人様という典型的な設定ですが、独特の話のテンポがあってありきたり感がありません。
いつもクールな執事のクロードが、実は深く深くアントワーヌを愛しているエピソード満載でときめきました。
特に題名にもなっている、「ああ、主よこの喜びを〜」の台詞。悶絶の愛情表現です。
エッチシーンも美しいですが、大分削られている気がするので、好きな方はコミックも購入することをお勧めします。