ドラマジャンルのピックアップで表示された作品。タイトルから落語がテーマのお話だと推測できました。
正直あまり自分の興味あるテーマではなかったのですが、なぜか表紙に釘付けになってしまいクリック。
幼い頃のヒロイン朱音が、落語家の父・志ん太の稽古を覗き見ているシーンから物語は始まります。
ページを開いた瞬間から、作画がドストライク。レトロでノスタルジーを感じる線に一目惚れでした。
小学生時代から喋りが巧みで、喧嘩相手やその親さえやり込める朱音。さすが落語家の娘というところ。
それもありますが、何よりも大好きな父の“魔法の落語”をいつも側で見て育ってきたからなんですね。
そんな中、父・志ん太は真打昇進試験を迎えます。しかし終了後に審査委員長の口から出たのは、そこにいる誰もが一切予想だにしなかった言葉でした…。
まず物語のさわり部分である1話目からグイグイ引き込まれてしまった。…が、私は落語については本当に知識が浅く、作中に出てくる“芝浜”のタイトルくらいは知っている程度。
ところがストーリー自体が非常に面白い。知識がなくても無理なく着いていけます。それどころか夢中で読んでいました。
父の昇進試験会場でのまさかの“大事件”のあと、本格的に落語家を目指し始める朱音。次々登場する魅力的な登場人物を交えてのサクセスストーリー。
落語わからない!という方も、まずは読んでみて欲しいです。私もそうでしたが、それでもしっかり楽しめる。
絵柄とテーマもマッチしており素晴らしい。噺を披露している時に描かれる演目の中のキャラたちも味があってすごく好き。オススメの作品です。