市役所が建て替えになり、移転した仮庁舎はホテルの隣。真面目で融通がきかない市役所職員がホテルの名前を変えてもらおうと直談判しに行ったことから始まる恋のお話。
市役所とホテルが一時的とはいえ隣同士になるなんて、あり得そうであり得ない設定が絶妙で面白いです。しかし、そんな状況があり得ない出会いを生み、展開していくというのはお話としていい作りだなと思いました。普段とは違ったことが新たな出会いを生むのは鉄板ですが、まさかこんなことからと思える発想は流石です。ストーリーとしてはままある展開ですが、この設定を思いつき、そして最後はお隣に引っ越すことでタイトル回収という全ての流れにまとまりを感じました。タイトルと物語のスタートからは想像出来ないシリアス部分もありますが、いっそ全体的に軽めでも良かったかなとは思います。