正直はらだ先生の作品は合う合わないが激しいのでどうかなーと思いつつ、絶賛のレビューを多く見るのでこの機会に購入しました。
おそらくこれはBLではないんですけど人間同士の心の交歓だな……と思います。人生いろいろあるよねしんどいよね何もかもどうでも良くなるよね、という気持ちに寄り添った作品だと思います。
切なさもあるんですが、作中のセリフを借りるなら「与えられたものがあまりにも大きい」ので、悲しみや切なさより楽しかった記憶が上回るんですよね。それが読者の私にも当てはまって、別れの切なさよりも満たされていた時間の幸せがじんわりと「よかったなぁ」と思わされるんです。どんな人もつらい記憶はあるけれど、どうにか前を向いて生きてる、満たされた記憶があるから。
そして、これ、一般誌で掲載してBL好きじゃないひとにも読んでいただきたいですね……。