なんかレビューが割れているようだったので恐る恐る読んだ作品でしたが良かったです!ただ、一般的なBL好きな人向けではないですし、エロとか一切ないです。はらだ先生ならではの、どこか心地よい繊細さを持つキャラが描かれてます。もし神様がいるとしたら、天使とコワモテ幸紀さんの出会いはきっと巡り合わせられたものなんじゃないかと思えます。お互いに「なぜ?」と思いつつも一緒にいるうちに大切な存在になっていき、大切にしたい存在だと認め合えた先にこのエンディングになりました。ハピエンは社会的安定の中にある充足感とかじゃなくても良いのだと思います。自己肯定と、他者を思い遣れる気持ちを持てるようになり、そこに小さな幸せが訪れるようになって、それを褒めたたえるべく天使がちゃんと迎えにきてくれた。
不幸な出来事を調伏するハピエン、ではなく、その先に幸せを見出すハピエン。私はこういう物語も好きです!