昼は普通のリーマン､夜は官能小説家として執筆に勤しむ野内久典は38歳にして未だDTなのですが､ある日前を歩く女性が落としたハンカチを拾ったことからその女性とお付き合いをすることになります｡久典さんがDTエロ小説家として磨き抜いた妄想力が予知能力と化して始まった恋は､初Hの場で思いがけない息子さんとのご対面があり､彼女が実は男性だったことがわかります｡ごめんなさいと泣き出すチカさんに驚く久典さんでしたが､でもチカさんという人間か好きなことには変わりないからとお互いに全部脱ぎ捨てて続行します｡いさぎよしです｡そして二人とも初めてだったことがわかるのでした｡そこからは気兼ねの無い男同士の会話と変わりますが､お付き合いの方はちょっとモダモダしてしまいます｡遅れてきた春に､久典さんは2回目Hのタイミングやデートプランに頭を悩ませます｡久典さんの新しい連載にチカくんが協力したりしつつ､やがてチカくんが久典さんを好きになったきっかけが明かされます｡お互いにお互いしかいないというBLの真骨頂とも言える初恋成就のお話です｡
レビューを書く
レビューをシェアしよう！
ERR_MNG