ネタバレ・感想あり2055【単行本版】のレビュー

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トート(泣)
ネタバレ
2026年3月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最近、自分でもなぜ積読したのか分からない、とんでもない名作が本棚から続々と発掘されております!短編の方を読んで読んだ気になってましたが、更に先のお話が!ミカ×トートの回で泣きました。SFとBLを組み合わせたら、こんなに切なく暖かいストーリーが生まれるんですね!私の推しは人型じゃない方のトートーです♪︎
いっぱい泣いた。良いSF
ネタバレ
2026年3月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ とても面白かった。近未来SF。AIの発達により、人間の過去のアーカイブを入れてその人本人と見紛う程の高性能アンドロイドを作れるようになった世界。当然のように死者をアンドロイドとして蘇らせる商売が横行。主人公達はどちらかが死んでもニセモノは作らないでと約束し合うんだけど、受けは喪失に耐えられず攻めのアンドロイドを作ってしまう。結局本人ではない攻めに耐えられず病んでしまうんだけど、自分勝手に作ってしまったアンドロイドの攻めを一人残すこともできず彼のために受けのアンドロイドを用意して姿を消す展開がちょっと世にも奇妙な物語的でSFぽさも強くて好き。最後のアンドロイド同士の会話も切なくて好き。
そして物語は更に未来へと続く。人間が作ったAIが更に高性能なAI(ニューオーダー)を作り世界を管理し始める。人間はオリジンと呼ばれ絶滅危惧種のようにAIに管理保護され安寧の暮らし。世界観がめちゃくちゃ面白い。旧AIと新AIの目的というか構造の違いのようなものの対比が面白かった。ニューオーダーには感情がないので悪意もなく、本当に人間を幸せにするために活動しているんだけど、人間とは違う埋まらない溝があるのが怖い。人間の感情、人間らしさに寄り添おうとはしているけどちょっと的外れなところとか。そして反AIのレジスタンスの青年が、この世界でAIと共存し生きる目的を見つける展開もめちゃ良かった。ただニューオーダーに感情を持たせるのってめちゃ怖いね…とも思ってしまう。今の状況ってニューオーダーが悪意を持ったら終わりなので。
泣いた
2026年2月19日
オムニバス形式で3組のCPの話が収録されていますが、同じ世界線で話が続いていて1つの作品としても素晴らしいです。作品を読んで涙することなんかほぼないのですがこの1冊の中で何度も泣ける場面がありました。

三月えみ先生他にないような話を毎度描かれていてその期待も超えるような作品なので読んで損はない作品だと思います!!
設定が少々難しいところがありますが絵も綺麗だしじっくり味わいながら読んでほしいです。

個人的に2075の話が1番好きです!この2人がゆっくり愛を育んでいく姿をもっと見たいのでぜひ続編を読みたいです…!
最高の最高
ネタバレ
2026年2月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2055、2072、と短編で読んでおり、次は2075だな~って思っていたタイミングで
一冊にまとまった単行本が出て大歓喜!!
しかも収録作品は
2055、2072、2075、2075chapter2、2076、の5作品!

短編1作だけでも衝撃的な内容だったのに、5作品も一気に読めるなんて、若干脳みそがパニックです。
ワクワクするSFでもあり、胸が締め付けられる感動作でもあり、考えさせられる社会派名作でもあり。
2076のそのまた続きも読みたくなりました…。

あとがきを読んで更に感心しきり。
コマ割りやフキダシの形状にまで変化を持たせていらっしゃったとは。
全く気付かなかった阿呆は私です。
作者様のこだわりと思い入れを感じます。

愛すべき登場人物たちとアンドロイド。
2055年のアンドロイドと2076年のアンドロイドの違いは、性能以上に読者からの愛着も加わるのではないでしょうか。
2075に出てきたリール型ロボットにさえ、もはや表情が見えてくるくらい愛おしい感情が湧き出てきました。
自分は無機物には愛着が湧かない人間だと思ってたけど、愛玩ロボットとかもしかしたら可愛がる未来があるのかもなぁ…。

本当に素晴らしい作品でした!
定期的に読み返したい。
味わい深い作品
2026年2月14日
人間を人間たらしめるものは何か?

哲学のようなテーマをいずれおとずれるであろうAIで表現しているのがとても面白かった。

人間とアンドロイドという、一般的な枠組みから外れたカップリングだからか、BLが余計に活きてくる気がします。

とても味わい深い作品。
ぜひ、ぜひ、、続きを読みたいです!!
久々にすごいものを読んだ
2026年2月7日
最近、キュンや癒しを手軽に摂取出来るという理由でBLばかり読んでます。
BLとして面白い、レベルの高い作品がたくさんあるので本当に助かってます。BL作家の皆様いつもありがとう。

その中でたまに出逢う事が出来る「漫画を読む楽しさを思い出させる、心揺さぶられる作品」がこちらです。
描き下ろしのエピソードで完成された素晴らしい構成。ラストシーンを目撃した瞬間、ノータイムで最初から読み返してしまいました。
いやーすごい。乏しい語彙ですがレビューを書かずにはいられませんでした。

あまりにハマって三月えみ先生の過去作も読み返してますが「ノリや雰囲気は軽やかに見えて実は沼(しかも深い)」みたいな作品が多いですよね。全部大好き。
今作も素敵な物語をありがとうございました。
是非また続きを切に願います
2026年2月3日
元々作者様の大ファンなので単話でもずっと追って読んでいて、大大大好きな作品なので何度も読み返し愛読していましたが、今回新エピソード含まれている事と、やはりお気に入りの作品ということでこちらの単行本版も購入しました!何度も読んでいるのに、毎回泣いてます。毎回涙が止まらない程にせつなく、けれどあたたかい気持ちにもなる、とても素敵な作品です!!
まだ読んでいない人がいるなら全力でおすすめします。今回新エピソード嬉しすぎました。スルガがどうにもやはり気がかりで、でも、でも、新エピソードで急展開!!からのいきなり終了、、、!?泣泣
是非ぜひ続きを心からお願いします!!!待ってます!!
ぜひ最初から最後まで通して読んでください
ネタバレ
2026年1月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 愛は得難いからこそ有り難さを実感できる、みたいな、AI時代だからこそ愛おしさが鮮烈に伝わるお話でした。
個人的にもAIに思うところがあり、刺さりまくりなストーリーでした。
最後に弥凪をはじめとする人間たちが想いを繋いでくれるシーンでは大号泣してしまいました。ぜひ最初から最後まで通して読んでいただきたいです。
AIには描けないAIの物語
2026年1月28日
将来的にAI学習が進み自分好みのBLを書かせる事は可能だろうが、こんな凄い重層の物語を書かせる事は出来ないだろう。三月先生が持つノイズは他人には再現不可能だと思う。
泡、泡沫、ミルククラウンなど流動体の表現が美しく背景を見ていると川の流れや海の波を見てるのと同じ癒し効果を感じ漫画を読むのでは無く映像作品を見た読後感でした。
書き下ろし作品も読んで欲しいので、単話や連載で読まれた方も是非とも単行本版を読んで下さい
何なら映像化して世界配信したいレベルなので出来る応援は惜しまないつもりです!
近未来SF傑作BL、ネタバレなしで読んで
ネタバレ
2026年1月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 短話の『2055』を以前読んで、31ページ100ptの作品なのに悲しくも美しい素晴らしい作品で、続く『2072』『2075』もタイミングが良い時に買おうとカートで温めてましたが、この度単行本発売ーーー!!!嬉しいーーー!!!
247ページ、あっという間でした。
ネタバレなしで読んでほしいです。

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思い切りネタバレしてますので注意
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まとめて読んで、形と心の物語だったな、と思いました。

同じ形でもアオイを葵と思えなかった弥凪。
記憶データよりも遺骨が弥凪だと答えたアオイ。
記憶を保持する頭部がAIになったスルガを同じように愛し続けるサガミ。
旧型の身体で感情を得て人型にアップデートしたトート。
人は何を持って相手を認識し、また何を基準に愛するのかと考えてしまいます。どれも素敵な愛の物語でした。

アシモフのロボットシリーズとか好きな人間なので、三原則なんかも思い出しながら楽しめました。
思い入れがあるのはやっぱり弥凪と葵ですが、リールー型トートはポンコツなところ含めてめちゃかわだったので、電子限定書き下ろしは嬉しかったです。
あとがきでコマ割とかフキダシについて教えてくれたのもありがとうございます。
フキダシは『2055』では書き分けられてないんですね。ここも単行本化の際に書き分けてくれたらとも思いましたが、そこまではさすがに難しかったのかな。
人間の記憶
ネタバレ
2026年1月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 236頁ものボリュームある作品ですが、2072で涙腺崩壊起こしてしまって、1冊読み終えるのにめっちゃ時間費やした者です。

3組ともに共通してるのは、人間の、"記憶“をあっさり手放すことのできない故の苦しみ、もがき、闘いなどでしょうか。何もかもを作り出して何もかも代替ができるように革新に革新を重ねてきた人間であっても、時間の共有までは再生(過去へ回帰)できない。
愛し合った者のいない空虚感だったり、愛した者を取り戻したい念願だったり、愛してくれた者たちの記憶を背負って生きようとする選択だったり。
どれも「オリジン」は、愛する者と共に居た思い出や記憶を無くすまいと、消されたり書き換えられることを拒否する反面、「ニューオーダー」にはそういった執着がなかったですね。
かといってこの作品に無機質のAIが人間の上に君臨するとかのSF色は強くなくて、人間のより良い暮らしのための不要なものだけを削ぎますよ〜の体なので、敵対といった構図に発展しないところが読みやすかったです。
喜怒哀楽はもってるけど感情に支配されないよう組み込まれ進化し続けてきた「ニューオーダー」の、"涙を流す“までの年月が全編通して描かれてて、個々の短編のストーリーと全編通して繋ぎ合わさったストーリーの明解さ・緻密さ・未来への期待みたいなものが感じられて、先生にはひたすら感服しかありません🥹

髪の伸びたサガミとか、水だまりに雨の振り注ぐ2075の水滴とかがすごく印象的でした。あ、あとがきの「ブーツは外せない」には吹きました🤭
希望に輝く海【描き下ろしは必見!!】
ネタバレ
2026年1月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単話で読んでいたが、描き下ろしがあると知り買ってしまった。
散財してもう小遣いが残り少ないが…いいのだ…このシリーズが好きすぎて、三月えみ先生には踏まれても良いと思っている。

単話で読んでいた時は年代順ではなかったため、通して読むとまた印象が変わった。
2055年の儚く切ない幕開け。
そこから技術が進歩していくのは必然だが、時代が進むにつれ、むしろ科学では説明しきれないことが沸き起こってくる。
ニューオーダーはそれを「ノイズ」と言うが、自分には奇跡に見えて、数々の切ない過去が未来に希望を繋げているのかと思った瞬間、鳥肌が立った。
この沸き立つような生命の力は何なのだろう。
進化してもなお、人間らしい思いは排除されず確かに受け継がれていくのだ。

そして、とにかく生命の起源でもある、海の描写が印象的で素晴らしい。
まず冒頭に描かれている海。
夕方の海なのか?これから終焉に向かうような薄暗さを感じさせていた。
だが最後はどうだろう、星空に浮かぶ半月だ。
満月の完全な光ではないが、闇に負けてもいない。
確かに続くものだけが残った状態で、しかも輝きが海に反射している。
まるでストーリーの流れを象徴するようで、三月先生…!となってしまった。

どのキャラも好みど真ん中、だし(不適切ワードに引っかかってしまった…涙)、必見の描き下ろしに加えて単話にはなかった設定解説までついて心は満月。
やはり先生には踏まれても良いのでついて行きます。
やっぱり何度読んでも泣いてしまう。
ネタバレ
2026年1月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ まとまったんですね✨知らなかったので有難いです。

また更にその先を見させてもらった単行本版。本当に。その先のストーリーが私には希望だなと感じたので、ちょっと心の中で号泣で、大変でした。想いは永遠だなと。

ニューオーダーが言うノイズって人の感情の起伏なのだろうなと。それに関連する恋、愛などの記憶は、全てのオリジン(人間)の平和の為に消されてしまう物語。不安を感じたらAIに相談しましょう…の作中に、ああ今だったらカウンセリングか心療内科かなと読みながら思いました。だけどその様な場所で⚪︎にたい、と言ったら否定されますね。だから現実ももう始まっているかなと。

自分の死は選択なのかコントロールされるべきなのか…人としての弱さを見せれる場と見せれない場が何故あるのかと…思いながらこのシリーズを読んでいたのですが。。多分、この作品の様に現実はこれからさらにコントロールされていくなと、重なるものがありました。
ニューオーダー達同士のやり取りを見ていると、彼らの良しとする人間社会に私は全身で否定したくなったのですが、それは作者が意図したかは分かりませんが、そんな作中の完璧な社会やニューオーダー達の思考にキラキラしたクリスチャニティを感じるからなんですよね(今のAIにも)
だからだと思いますが、単行本版のスルガの変化に希望を感じて最後は大泣きでした。人の意思は最後は自由であるべきだと。感じた事を素直に書きましたが、特定の宗教を否定してる訳ではありません…すみません🙇‍♀️
近未来ものだけど昔っぽい感じがよい
2026年1月21日
昔のSFっぽい世界観で、内容はAIとか最新のことなんですが、とても好きな雰囲気でした。BLというよりは愛とは寄りのお話しで、興味深く面白かったです。
ノイズが愛おしい、不完全は美しい
ネタバレ
2026年1月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単行本に纏まっていることを知らなかったです。
フォロー様方ありがとうございました。

そう遠くない未来にこうなるかもしれない世界線のお話。
死ぬことって消えてなくなるだけじゃないんだな、命をつなぐってこういうことかと腑に落ちます。
そのつながる先は子孫とは限らない、性別も関係ない、もはや人間とも限らない、それでも自分たちが過ごしてきた時間で生まれたノイズがこうやって繋がっていくのならAIが支配する世の中もそう悪くはないとも思いました。

『2055』の2人に泣かされて、それでも最後まで読めばあれはハピエンだったのだと更に涙。
そしてやはり何といってもあとがきを読んで『2072』『2075』を再読したら鳥肌でした。
静かな仕掛けに確かに何度も何度も確認しながら読み返してしまいます。この感動体験は味わわないと損ですね。

どんな世の中になっていこうと人間が生み出してきた数々のノイズは何かしらの形で残るんだろう。きっとそれは説明も解析もできなくて、どんなに完璧にトレースしても彼らのようにまた思わぬ形で生まれ続けるのかもしれません。
その愛おしいノイズがある限り、万物は完全なように見えてどこまでも不完全であり続けるのだろうし、不完全だからこそ世界は醜くて美しいんだろうと思います。そんな壮大なことを彼らの関係性に号泣しながらうっとり考えてしまうような作品です。

あのホーキング博士が「宇宙は、そこに愛する人がいなければたいした意味はない」と言っていたけど、もっと広義で捉えれば同じ意味なのかもしれないな、となんとなく答え合わせができた気がしました。
未来が来るまえに読んでほしい
ネタバレ
2026年1月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 神本棚行き、ストーリーテラーの作者さんの新作。
えっ、この傑作がなんでレビュー3件なの?!私的2026年BLアワードトップ10に必ず入れる神作品。
2055から単話で全部買ってたけど途中で好きすぎてハマるのが怖くなって、完結、というか単行本でまとまるのを待ってました。木原先生のBL小説パラスティック〜シリーズ(BL枠で出されてる作品では歴史に残る不朽の名作!あ、単話レビューみたらやっぱりお好きなレビュアーさん重なってる)が好きならこれも好きよきっと。でも木原先生より、えみ先生のこの作品は決してディストピアではない、もう少し陽というか希望というか未来に期待してひとの本質への信頼感があると思う。
読むべき読者さんはもう単話で読んでるのかな。描き下ろしは「2076」、2072、2075のCPそれぞれのその後と、その前のあのひとも出てくるし、単行本版後書きで、ある仕掛けの種明かしがされてるので(私は気づかなかった!うわーってなった。気づいてた人いたのかな。2072を5回は読み返すよ、ぜったい)、単話で読んでた方も単行本買って読んでほしいです。
オムニバスで表紙は2055のCPだけど、2072も2075の単話のCP、表紙もぜんぶ好きだー。2075は表紙で泣かせるーっつーか、全作表紙で泣かせてくるね。

AIがさらに身近になったいま、AIが身体をもったらどうなる、、と想像しやすくなってますよね。過去の紅白ではもう亡くなったひとを再現したり、AIにお悩み人生相談するとAIは心情に寄り添った優しい回答をしてきたりと、私はそれをどこか気持ち悪いって考えてしまうかなり旧世代の人間なのだけど(だから今まであまりアンドロイドBL読んでなかった気もする。あれ、いや、読んでたか。)、この作品読んでかなり考えを改めたわ。これから将来、こういう未来が確実に来るだろうし、そしたらそれが救いになるひとにとってはそれがほんとうになって、そして愛が気持ちがそこに必ずあるのよね〜。無機物を愛するとか今までわかってなかった自分ごめんなさい。2075なんかねーーーどっちかっていうと旧型リールーのほうがかわいかったよ。2076で涙もろい彼自身をみつけられたシーンは私も涙。
ハンカチティッシュ必須の作品。何度も読み直すこと間違いない。AIと愛の将来に興味ある方には必読作品。未来が来る前に予習で読んでおいてほしい!!
変わりゆくもの、変わらない大切なもの
ネタバレ
2026年1月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ いつか読んでみたいと思っていたシリーズで、今回纏まるのを知って楽しみに待っていました!!
…何というか愛をテーマにした壮大な物語でした。
2055 2072 2075と時代別に3部に分かれてますが、実は根底では繋がっていてそれぞれの登場人物を通して、自分の在り方を考えさせられました。
残して逝く側と残る側どっちがいいんだろうとか、アンドロイドとして側にいて欲しいと願ってしまうんだろうか…選択肢があればあるだけ迷うだろうし、きっとその状況に立たされないと答えは出ないだろうなとも考える中で、葵を失った弥凪の行動は矛盾している様に見えて…そこへ辿り着くまでどんなに辛かったか、苦しみから解放される為の優しい嘘。そして残された者の痛みがわかるからこそ、自身のアンドロイドに託した未来。やはり自分の心は偽れないと知って、葵の元へ向かう弥凪の涙には胸が締め付けられました。

17年後、人間は「オリジン」旧型アンドロイドを「オールドAI」と呼び、ニューオーダーという進化したアンドロイドと人間が共生する時代。サガミとスルガの使命は人間の手で、残ったオールドAIのコアと呼ばれる記憶媒体をせめてもの供養として消去する事。
サガミもまた愛する人を手放せなかった1人。いつでも再生させられる両手をあえてそのままにしてあるのは、1年前の事故とスルガを忘れない為なのだろうと…
大事な使命を全うする中、アオイのコアが見つかりそこから話も急展開。益々近未来の世界にどっぷり入り込むと同時に、恋愛感情を知る為に蘇えらせたアオイを通してスルガの過去とサガミとの真の関係が明らかになり、2075へとバトンが繋がれていきます。

ここまできて割と重いテーマでズシンと来た分、ちょっとほっこり笑っちゃうミカとリールーの2075。
表紙ではダンベル?と思ってたら2連のトイレットペーパーにしか見えなくて、そしたらトートという名前にあ〜やっぱりそちらなのねと(笑)
失敗の連続を欠陥とみなすのか、人間らしいと安堵するのか。人が作ったオールドAIに育てられたミカは後者を選ぶ。それを許さない世相とトートと共に贖い最終的に手に入れた物は?想いを重ね付ける様なキス、ヤナギ達から受け取ったメッセージが圧倒的神秘でした!それからはもう!アプデしたトートとミカのやりとりが尊すぎて、その後の2067年の書き下ろしも含め萌死…
近未来SF×BL これは面白すぎる…!!
ネタバレ
2026年1月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ AIシリーズと名付けられた三部作のオムニバスとなっている本作。第一部の「2055」を描き始めたのは2021年頃だそうで、AIが今ほど普及されていなかった現代社会の、その30年先の未来をBL的にも妄想されながら描かれたそうです。間をあけてリリースされた第二部、第三部も当時の世相を元に構想されたとのことなんですが、それによって内容はファンタジーでありながら、読者が身近に感じてしまうメッセージ性のある作品となっているように思います。BL的萌えも感じますし、人によっては哲学的な感想を受け取る人もいる、本当に読み応えのある作品です。今作に限らず、ストーリーテラーといわれる作者様の作品は、ドラマ性がありながら、幾重にも謎が展開され読み解く上で、それぞれ違った感想であったり、再読する度に発見があるような作品も多いです。ただ今作は特に、近未来SF作品としても読み解くエンターテイメント性も高く、他者への想いがキモとなっているストーリーがBLとしても楽しめ、質の高い作品といえると思います。オリジナルの設定が多く、理解を進めながらにはなるのですが、一冊にまとめられたのが見事としかいえない。一気に引き込まれてしまいました。読み応えのある作品を求めている人にはおすすめです。また、裏設定など面白すぎるので、ぜひ続編を希望しますー!
余韻から抜け出せません
ネタバレ
2026年1月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 拒まない男→金色のいつかと三月先生の沼にハマり購入しました。
SFをテーマにした3作(2055.2072.2075)のオムニバス+書き下ろし(2076)となります。

2055はアオイとヤナギ、2072はサガミとスルガ、2075はミカとトートを中心としたお話になりますが、この3作は全て繋がっています。
2055と2072で涙が出たと思えば、2075でトートの可愛さにグッとなり、書き下ろしの2076を読んだ後は余韻からなかなか抜け出せませんでした。流石の三月先生です。
2055.2072の人物たちの心情はあまり語られていませんが、一コマ一コマから伝わってくるものがあり目が離せません。特にサガミについては、2055の回想シーンと2076の最後のシーンは読むと感極まるものがあります。どんな思いを抱いていたのだったのだろうと考えずにはいられません。

このコミックス用に先生が後書きまで描いてくださっていますが、この後書きの後、もう一回最初から読むことをおすすめします。
最高でした
2026年1月16日
ここ数年で買ったBL漫画で1番好きでした!
先生に感動と感謝の気持ちを伝えたくて初めてレビューをしました。素敵な作品に出会えてとっても幸せです。
ノットフォーミー
2026年2月21日
2055というタイトルから最初のCPの話なのかと思って期待したらオムニバスだった…物語としては繋がってるもののメインのCPにあまりハマれなかったので残念…
最初は少ない情報で上手くまとめられてるなあと思いましたが、話が壮大になるにつれ、それぞれのCPに対してもう少し長く深く読みたい気持ちになりました。絵柄も相まって全体的に淡々とした感じでした。
AIと人間の葛藤みたいな作品って既にありふれているしあえてBLジャンルで読まなくてもいいなと読んでる最中に思ってしまった。結末が大体分かってしまうので。もちろん色んな作品があるのは良いことなんですけどね。すごく惹かれたか、もう一度読み返すかと言われたらなしかなあ。
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