ドラマ化もされた、まさに現代の警察マンガです!謎に満ちた導入部分、捜査の過程の緊張感など、ミステリーやサスペンスとしても秀逸ですが、なんと言ってもこのマンガだけの特徴なのは、舞台が国際捜査係で、主人公が警察通訳人ということ!初めて知ることばかりで勉強にもなりました。
マイノリティ側になる怖さや、言葉や常識が通じないもどかしさなど、マジョリティである日本人にも共感できる描き方で、ただ単に外国人vs日本人の対立にしていないところに信頼が置けます。
それと楽しいのは、食事の描写!おいしそうだったりちょっとマニアックだったりする各国のグルメが紹介されていて、けっこう重たい本筋に対して、食事描写が軽やかで救われます。
注意点としてはBL要素があるところです。と言っても、無理やりLGBTQを絡めているとかではなく、むしろ『有木野了』というキャラには必要不可欠な設定だと思うし、その設定のおかげで男女バディに恋愛が入り込まなくて、純粋に人間同士の信頼関係が見えるところが、個人的には好きです。
連載中から応援していたのですが、少女マンガ中心のアプリのウェブ連載だったのが、ちょっともったいなかったな、と。ぜひ、青年誌とかちょっと読者年齢層が高いところで再連載してくれないかな、と期待しております!