舞台は江戸時代。早々に隠居を決め込んだ旗本・牧野玄太郎(男やもめ)は、時折家人に内緒でどこかへ出かけていきます。
何と、もともとの蕎麦好きが高じて自身で蕎麦を打ち、身分を隠して夜鳴き蕎麦屋の屋台の親爺“玄さん”に変装。神出鬼没のこの屋台、食べられるだけで超幸運と噂されるほど美味しい蕎麦を出しているのです…。
他のレビュアー様も書かれているように、N○Kなどでドラマ化されてもいいような安心して読める時代劇。時折事件が巻き起こるものの、“水○黄門”のような勧善懲悪、スッキリ解決します。
主人公・玄太郎の人柄も素晴らしい。周囲の人々に慕われているとともに、常連客の美人芸者・藤丸姐さんには密かに想われているようですが…。本人は気付いているのか、それとも…??
そして何と言っても絵柄。緻密で美しいです。お蕎麦も美味しそうで、読んでいるとお腹が空いてしまう。
時代劇を描かれている作家様は、皆様本当に作画が素晴らしいという印象。眼福…。