兄弟失格ってタイトルに入ってるから、兄弟ものでシリアスなの?中川カネ子先生なのに?と購入してみましたが、やっぱり期待を裏切らないおもしろさ溢れる作品でした。
親の再婚で義兄弟になった芹と風介。
はじまりは酔った勢いだけど、芹は計画的かな。
兄弟だからとかいう仄暗い雰囲気は皆無で、ノンケの風介が芹の強引さに振り回されながらも距離が縮まっていくお話です。
随所に笑えるシーンがあるんだけど、しつこすぎずわざとらしく過ぎず、恋愛とエロと笑いがバランスよく描かれていました。
ワリキリが好きでこちらの作品も購入したのですが、ワリキリは無駄が省かれていて現実的でワンランク上の作品で笑いのセンスも格別。
こちらの兄弟失格の作品は、あとがきにありましたが創作だこらこそ全てすんなりとことなきを得る話にしたかったとあるように、芹の兄弟の登場や思考は非現実的で引っ掻き回しつつも全て丸く収ます。ワリキリと比べると絵や笑いなど若干見劣りするというか洗練さに欠けますが、十分楽しめる作品でした。
修正もあまあまでヨダレものでしたよ。