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レビュー

今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • アイム・ノット・ヒア やまじえびね作品集

    やまじえびね

    傷ついたままの私じゃない
    2025年3月9日
    先の方が素晴らしいレビューをされているので何も言えない。女の子の、心と体に受けた傷。何でもないことのように抱えて生きていく、大人の女性として生きていく。「アイム・ノット・ヒア」最後のお話はそのままの意味でもあったけれど全編とおして、いつまでも傷ついた場所にはいない、と言っているようです。では、女の子たちはどこにいるのか。どうか望んだ場所へたどり着けますように。タイトルが秀逸だと思いました。
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  • かわいそうなミーナ

    やまじえびね

    さざ波のような読後感
    2025年3月9日
    作者買い。静かな作風にひかれ、何冊か読んでみようと選びました。作品自体は難しくないけれど楽しみ方が難しいな、と思いました。表題作は幽霊になってしまった女の子ミーナのお話ですが、寓話のように読んで終わりでいいのかな?同録「みずうみ」もまた不思議な作品でした。原作があってその良さはおそらく伝わっていると思う。青春の輝きも苦い後悔も、すべて遠ざかっていく老人の語り。なぜかブラッドベリの短編集を萩尾望都先生が漫画化した作品集を思い出しました。なんでしょう、ざわざわする読後感があります。
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  • ロイヤル・イケオジ・ウェディング

    DUO BRAND./仙崎ひとみ

    ロイヤルなイケオジでロマンス補給
    ネタバレ
    2025年3月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 読みたい方へ読みたいものを届けるタイトルです笑。何の捻りもないけど、内容もそのとおりなので文句のつけようなし。冒頭読んで何となく続きを読んでみたくなり読んだだけでしたが、意外に満足感ありました。ストーリーも単純だし波乱万丈ってほどでもないのですがサクサク話が進むテンポの良さとキャラの魅力でしょうか。アミーリアは可愛いヒロインだし、バーンはほんとにイケオジ水戸黄門(古)です。1巻でサクッと期待どおりのロマンス補給できました。
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  • 1122

    渡辺ペコ

    男と女、夫と妻
    2025年2月28日
    公認不倫で夫婦双方とも気持ちは満たされるのか。おとやんが婚外恋愛に浮き足だつ気持ちも、いちこちゃんの何だかざらつく気持ちも、どちらもよくわかる。夫婦として育んできて、今もあるはずのもの。それって何だろう。○ックスを介さなくてもあるはずなのか、それともレスだと失っていく何かなのか。おとやんの不倫相手である美月の家庭や、親、友人、仕事など周囲の人たち、様々なことも含めて、考えさせられ読みごたえありました。おとやんの人柄が本当に優しい。優しくて弱い。でも最後のあの優しさはパートナーだけが与えあえる優しさではないかな。そこに紙切れの関係ではない、恋愛の熱でもない温もりがある。母親への複雑な思いを言わずともわかってくれる、おとやんの思いやりに泣けました。タイトルがちょっと残念かなー。
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  • 出戻り(元)王女と一途な騎士【初回限定SS付】【イラスト付】【電子限定描き下ろしイラスト&著者直筆コメント入り】

    イチニ/氷堂れん

    初恋を実らせた一途な騎士
    2025年1月31日
    読みホにあったので読んでみました。軽快な文章で読みやすいです。物語が好きで妄想が過ぎる王女アデルと無愛想で不器用な騎士ルイスの可愛らしい恋物語。ルイスへの思いを秘めて一度は他国へ嫁ぐアデルが天真爛漫でありながら気骨があって魅力的なヒロインです。王女への恋心を諦めても、立派な騎士になる約束を果たしたルイスも素敵。初恋成就のロマンチックでコミカルなお話でした。
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  • 出戻り(元)王女と一途な騎士【初回限定ペーパー付】【電子限定特典付】

    早瀬いつか/イチニ/氷堂れん

    妄想王女が叶えた願いは
    2025年1月30日
    原作読了済み。妄想癖のある王女アデルと一途な騎士ルイスのほのぼのラブストーリー。アデルは子どもっぽい妄想を炸裂させながらも一度は初恋を胸に秘めて他国へ嫁ぐなど、可愛いだけではなく気骨のある女性。騎士ルイスは身分違いの恋を一途に思い続けついにアデルと初恋を実らせる。チマチマした可愛らしい絵でさほど事件もないお話ですが、最初の結婚、子どものこと、最後の願い事のタネあかしなどアデルが内に秘めた思いが切ない。その気持ちを察してお互いの言葉にできない年月を思うかのようなルイスの表情も良い。コメディタッチながら素敵なロマンスでした。
  • 君と暮らせば

    安西リカ/古澤エノ

    今度のお家はシェアハウス
    2025年1月26日
    安定の日常ラブですがいつもよりスパイス効いているように思います。年下ダーリンの八木くんがちょっと腹黒で笑。シェアハウスで出会う馴れ初め、二人になってからの居心地の良さなど、ごく自然に近づく関係がすごく良い。衛生観念の一致って大事ですよね。私はこんなに丁寧に暮らしていないですけど。将来に不安を感じながらも好きなことをずっとやっていく覚悟は決まっている小糸の生き方は不器用だけど羨ましくて、応援せずにいられない。実は両片思いという定番の流れですが事件があったり、クラフト作家としての仕事やシェアハウスである古い家での暮らしぶりなど、ほどよく退屈することがなくほっこり満足しました。自然にさらさら読ませる文章がいつも何気に素晴らしいです。
  • アノマリーライフ

    日高ショーコ

    ひいじいちゃんが残した奇跡
    ネタバレ
    2025年1月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ サイコー過ぎる。タイムパラドックスのSF的要素とオカルト的要素を合わせた謎解きミステリー風にブロマンスまでのっかってます。上下巻でしっかりまとまって、さすがの構成の上手さです。蛍が晶に助けを求めるシーンで始まり、お互いが相手を救おうとパズルのピースを探すようなハラハラする展開。現実ではなかなか会えないというもどかしさ。過去を見る蛍と未来を見る晶、現在・過去・未来、生者と死者の世界、時間と世界をつなぐように現れるひいじいちゃん。パラレルワールドをリアル体感しているような感覚で興奮して読みました。何より晶と蛍、ふたりが互いを諦めず信じる強い気持ちがエモい!ひいじいちゃんが繋いだ命は諦めた時にはきっとジ・エンドだった。この奇跡を結実させ心を通わせたふたりをもっと見たいんですけど。シリーズ化しないですかね?
  • 軍人さんと金平糖【単行本版】

    八千代ハル/海野幸

    金平糖のような可愛らしさ
    2024年12月31日
    八千代ハル先生×海野幸先生という豪華タッグ。話は王道、1巻できれいにまとまっています。この作品は読みごたえより、原作者と絵師が作ったキャラの魅力かなと思います。一生懸命つたない言葉で思いを伝えるキヨの可愛さと寡黙で男らしい軍服の正嗣さま。かわいいお話でした!
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  • 再婚承認を要求します 単行本版【フルカラー】

    SUMPUL/HereLee/Alphatart

    宮廷の愛憎劇
    ネタバレ
    2024年12月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 某所でずっと読んでいます。単行本でまとまっていると読みやすいと思いますがカラーだからかお高いですね。賢そうな皇后が裁判所でスパッと言う冒頭で掴まれ、そこに至るまでの宮廷劇が繰り広げられて面白いです。しかし魔法や鳥になる人種がいる設定は私はこのストーリーに馴染まないように思います。クールなナビエ様が人気で私も好きですが、話が長くなりちょっと面倒になっているのが正直なところ。ソビエシュとラスタも愚かすぎて哀れに思えてきてスカっとした気持ちになれなくなってきた。
  • 子爵ヴァルモン

    さいとうちほ

    恋の殉教者であれ
    2024年12月29日
    「危険な関係」原作未読ですが昔バレエを鑑賞したことがあります。ストーリーはあまりわかっていませんでした。魅せる絵で美しいです。倒れる夫人を抱きかかえるヴァルモン。ドラマチックなキスシーン。退廃的な貴族の暮らしが終焉を迎える少し前の時代に浸れます。原作ではどうかわかりませんが女と男、弱者と強者、思想、信仰を語る手紙のやり取りが今に通じる皮肉なメッセージのように感じました。ただ原作に忠実なためか回りくどい言葉で手紙が長々続くのがツラい笑。久々に読み返しましたが日が暮れてしまった。
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  • 有賀リエ連作集 工場夜景

    有賀リエ

    真昼には見えないもの
    ネタバレ
    2024年12月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ひと昔前は「犬に咬まれたと思って」など言われた性犯罪。もうそんな事は通用しないのに男はいとも簡単に自分勝手な考えで加害者側になるな、と昨今のニュースで思う。碧の父親はその後何を思っただろうか。平凡なサラリーマンの父親は序盤、女性がバリバリ活躍する時代と言いながら妻を揶揄する。逮捕されるまでの日常を過ごしている間、貴臣の母親の事を考えたことはあったのか。何もかも失くして家族の人生まで困難にしたことをどう思うのか。碧と貴臣、加害者家族と被害者家族という立場に一変し、昨日までの夢や淡い恋心、青春は真っ暗闇に消えてしまう。残酷で無情で悲しい。「パーフェクトワールド」で社会派として知られた作者だけど、やはりさすがです。ラブストーリーの要素で描きつつ、客観的な視点を失うことなく、興味本位や過剰に煽ることなく、家族や周囲の視点や思いなど描いていないところまで考えさせられる。これが青年マンガのジャンルというのも意味があるかもしれません。工場夜景のむき出しの美しさに読者は何を見るのか。余談ですが昔の某ミステリー漫画の工場夜景が星座に見えるというのを思いだしました。見たいように人は見るけれど、昼と夜で見え方はこんなにも違う。碧の涙ながらの願いは難しいからこそかなってほしいと思いました。
  • こい、こわれ【イラスト付】【電子限定SS2本付】

    椎崎夕/ゆき林檎

    読んでて苦しい
    2024年12月22日
    この作者は何作か読んでいますが、今回はピンとこなかったな。融がウジウジしているところに共感できず、でも苦しさは読んでて苦しくって。前原との関係がジレジレしながら近づいていくのも何かしっくりこなかったかも。私の好みでなかったというだけかもしれません。
  • BlueMoon,Blue~between the sheets~【電子限定おまけ付き】

    橋本あおい

    ここは日本じゃないかも
    2024年12月21日
    一作目を読んだので続けて再読。エッチは濃厚、内容は薄め笑。とはいえ面白くないわけではないです。読みごたえとかはないけど、イケオジと美人バーテンダー、歯の浮くセリフやこ洒落たカクテルなど全体を楽しむ作品です。もしかしたらフランスかイタリアかもしれん笑
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  • between the sheets~ビトウィーン・ザ・シーツ~【電子限定おまけ付き】

    橋本あおい

    酔うのはお酒か、色気のせいか
    2024年12月20日
    「BlueMoon,Blue」を読んでいて前作の配信待ちをしていました。あれ、前から出てた?続編から想像していたとおりのストーリーと関係性でした。お手本のようなバーの美人受けマスター高史を口説くイケオジ一瀬という展開、色気たっぷりの作画とお酒、これが見たかったの~!もう過剰なHシーンがいくらなんでも笑、なんだけど卑猥にならないので読めてしまう。ごちそうさまでした!
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  • にぶんのいち夫婦

    黒沢明世/夏川ゆきの

    悪意と善良
    2024年12月19日
    不倫ものって興味ないのに無料から入って最後まで読まされてしまった。何にひかれたって和真のキャラ絵にひかれたわー。リアルな等身大のイケメンサラリーマンじゃない?作画の人物の描き分けがとにかく上手い。ストーリーは不倫の探偵ごっこからサスペンスに。某所で読んでいた時はレビューに和真がサイテー男で文ちゃんが可哀想って意見が多かったけれど、私はどっちもどっちだと思う。文ちゃん視点から和真視点で同じストーリーがなぞられ、退屈に感じる部分はあるけれど女の小賢しさと健気な思い、男のくだらなさと可愛らしさなど対比できる。話し合え、と思わせるのが作者の意図するところでしょう。他者の悪意がわかり、むきだしになった自分たちの弱さについて、今後お互い向き合うことができるのか。これは漫画化が上手かった。
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  • 秘匿捜査~蜜約の鎖~

    藤森ちひろ/周防佑未

    恋にならなきゃワイセツ犯罪
    ネタバレ
    2024年12月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「密愛契約」を読んだことがあります。色っぽくて良かった印象なので同じ作者名さんだぁと読んでみました。BLに限らずですがこのテのラノベや漫画って会ってすぐにこんなことなる?と苦笑することが多い。今作も執務室で呼び出されてるのにチュウ?!とされちゃった羽鳥以上に驚きます。インパクトや展開スピードを狙ってなのか、でもワイセツ行為じゃないか笑。小田切はなぜ羽鳥を好きになったのか、一目惚れなのかよくわかりませんがBLシーンもこってりで、警察ものといっても難しく考えず楽しめば良い作品でした。
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  • 束の間の相棒【特別版】

    海野幸/奈良千春

    束の間BL…ではなく
    2024年12月17日
    作者買いで表紙絵買いでタイトル買い。際立って整った顔で色気もある和希がイケメンキャラでなく容姿のもちぐされでした。そして相当な男前の百瀬と並ぶと目だってしょうがないのでは、と心配になりました。刑事とヤクザ、麻 薬取引や過去の思い出をからめて程よく骨太なお話です。私的には表紙とタイトルのハードボイルドっぽさで期待が大きかったのですがそこまでではなかったなぁ、と物足りなく感じました。けれど少し離れ業ながら意外すぎないところに着地し、多少気になることはあるものの、BL的には十分楽しめました。お幸せにw
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  • 見つめていたい

    西田東

    枯れたオッサンの秘めたる思い
    2024年12月17日
    島で評価が高かった西田東作品を初めて読んでみた。セリフが上手く、テンポが良い。表情や動きが生き生きしていて絵がイマイチなのも気にならない。高評価なのも納得です。表題作はカズキの一途さや、山口さんのオッサンの意地と不器用さが切ない。他のお話もどれも良かった。ただ読み返したいシーンや絵がないんだよねぇ。作者買いするかというとしないかなぁ。
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  • 別れる理由

    安西リカ/暮田マキネ

    猫は気まぐれだけど
    ネタバレ
    2024年11月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ あ、これレビューしてないわーって確認してたら、そもそも読んでいなかった!積んでた!安西先生を積むなんて私としたことが!隠したまま忘れていたお菓子を発見した気持ち笑。安西先生が好きだという年下攻めでほんとにフツーのお話です。なのに読み始めると止まらなくなり、あっという間に読み終わり。実は隠れたハイスペック男子の園田に不本意な気持ちで田舎にやってきた藤木が一目惚れ。ベタなんだけど日常の小さなエピソードがふたりの人物像や背景をさりげなく伝えてきて自然に共感できてしまう。ふらりとやって来る猫を追い払うでもなく、飼うでもない園田。祖母の残した一戸建てで暮らし、燕の巣を見守り、ドリップでコーヒーをいれる。さりげない日常にみえる園田の人柄が愛おしい。藤木とならきっと互いを大切にして優しい時間を積み重ねられるはず。出会えて良かったよ、おふたりさん。
  • ラブシーンのあとで

    安西リカ/楢島さち

    恋は本当に…
    ネタバレ
    2024年9月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 資格試験勉強で当面、読書から離れるはずが安西先生の新作はガマンできなかった。読みやすく読後感も良いはずと期待し、やっぱり信頼と実績の安西ブランドです。特別素晴らしい名文があるわけでなくストーリーもごく普通(失礼)なのに魅力的なキャラクター達が生き生きと恋をするのを追いかけて最後にはほっこり満足できちゃう安西マジック。今作は碧が可愛い。華やかな芸能一家に生まれながら普通の良識を持ち、普通の学生生活に憧れ「恋は本当にスペシャルだ」という碧が可愛い。そして最後に黒木を悪者にしなかった作者の品の良さがほんとに好き。ただ碧が黒木と関係を持っていたのは未成年の高校生の頃ではなかろうか。カミングアウトはまずいのでは、と気になりました。ドラマチックさはほどほどのさじ加減なのが私的に疲れなくて良かったです。漫画になっても良さそうですが作家さんによっては物足りないことになるかも?さらりと気持ちよく読み終えるのにちょうど良いです。
  • 鳥のように飛べるまで

    やまじえびね

    鳥のように、羽根をふらせて
    2024年8月25日
    たぐいまれな才能を持ちながら舞台に立てなくなったバクと彼を支える恋人のミチル。バレエダンサーであるふたりの愛のお話です。バレエ漫画を描きたいわけではなくバレエダンサーを描きたいというあとがきに納得です。ライバルとの確執や厳しいレッスンでトウシューズに血が滲むということはなく(笑)誰しもが経験するような人生の困難を静謐な空気感で描いています。明日は「わからないから希望がもてるのよ」ミチルのさらりとした言葉が良い。バレエダンサーとして生きること、互いをパートナーとして思いやり尊重すること。シンプルな線で描かれる美しい身体。先のレビューの方と同じく「ホワイトナイツ」でバリシニコフを知り、ジョルジュ・ドン、ギエム、クーパーを観てバレエという芸術文化の美しさを知っています。詳しくはないけれど色んなシーンを描いた扉絵が素敵でまた観に行きたくなります。ラスト「知らなかったの、ミチル?」というバクの言葉。何度読んでも味わい深い作品です。何度も読み返していますが、本の装丁も美しいとのことなので私も本を買おうと思います。
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  • ゼロ

    藤田貴美

    好きな雰囲気
    2024年3月28日
    お得な時に表紙絵買いした初めましての作家さんです。雰囲気のある作品です。ファンタジーですが風景とあいまって乾いた空気感、モノローグが少なく冷めた感じの登場人物達、線画のようなタッチが独特です。残念なのは線画が荒いこと。作者はズルズル布や岩を描けて楽しかったとのことですが、区別がつきにくい。布か砂地か岩肌か建物か…二の国、六の国という国の名自体は良いけれど、絵のラフさがあるためにさらにストーリーが分かりにくくなったのではと思う。タイトルもSFみたいかなぁ。初単行本とのことなので機会があれば以降の作品を期待して読んでみたいです。
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  • 金魚の夢

    長崎さゆり

    幸せのしっぽ
    2024年3月27日
    レビューのために読み返しましたが、泣いてしまうのであまり読み返せない。少し昔の、幸せの端っこを大事にするような人の営みを描いた作品。イケメンも可愛い女子もいないヒューマンドラマ。正直、私がマンガに求めるものではなかったはずが、簡単ではない人生を精一杯生きることに心が揺さぶられます。何度も読めないのに残る作品です。
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  • 孤独な猫は夜明けに眠る

    里つばめ

    意味深なタイトルだけど
    2024年3月27日
    「Files」すでに持っていますが重複購入してみました。分冊は中途半端に終わったし、ストーリーもあまりピンとこなかったが、まとめて読めば違うかと。結果、やっぱりピンとこなかったです。どのキャラにも気持ちが向かず、ストーリーのわりに緊迫感が感じられず。何度か読めば違うのかな?レビューが高いので自分だけ、美味しさがわかってないみたいで悔しい。タイトル変更の前も後も、どちらもオシャレなタイトルですが内容とマッチしているかもよくわからなかったー。
  • SWALLOW’S BOX 里つばめ作品集

    里つばめ

    セクシーの大渋滞
    2024年3月24日
    素晴らしかった…義理じゃないけどまぁファンとして読んでおこうという気持ちでしたが必読書でした!読まなくても本編に影響ないとはいえ、大好きなシリーズのキャラ達がそこにいてボリュームたっぷりのページ数に感無量。シリーズ以外の短編も里先生らしく男同士の会話が軽妙。そして改めて絵が上手いわぁ!たまに絵は綺麗なのに表情や仕草に動きが感じられないマンガをみかけますが、里先生は男性の仕草や動きが自然。服のシワやシャツの袖まくり、着崩し。煙草を吸う姿が好きなのか、そんな動作が多いですけど、私は後ろ姿が特に上手いと思う。細かいけど自販機から飲み物取ってる後ろ姿がめちゃ好きでした。とにかく仕草全体が程よくセクシー。私の推しは梶さんですが、長谷川さんのフツーさも安心する。どこにいるん、こんな男性達。あ、お互い様か笑。
  • 君の公式をください

    里つばめ

    君の公式は僕にしか解けない
    2024年3月24日
    関西弁や~鴨川や~って嬉しくなりました。地味だけどじんわり良い。白石くんの弱気だけど生真面目な人柄も良いね。誰かを気づかい言いたいことを飲み込み空気を読むクセがあるんだろうと察せられる。そんな彼にはグイグイくるキャラを合わせるのがありがちかと思うけど、黒崎さんは寡黙なうえ言うことは端的で言葉足りないタイプ。高度な学問の学舎で結んだ関係は何という公式で解にたどりつくのか。解けない難問ホッジ君ではなく、相手を知り自分を知れば導きだせるはず。じっくり解いていってくれ。それにしても小春ちゃんカッコええなぁ!
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  • 狐のよすが

    ミナヅキアキラ

    民話BL
    2024年3月20日
    試読で可愛い小鳥にやられて読んだ作品。絵が上手い!狐、狸、蛇、鷹、それっぽいよ!とりあえず小さい頃のよすがが可愛いすぎる。これ何ジャンルですかね笑。正直、狐と鷹でBL?と思わなくもないですが民話のような世界観が珍しくて良かったです。
  • ロング・エンゲージ

    安西リカ/緒花

    ちょっぴりだらしない美容師
    2024年3月20日
    久瀬は作者がよく書かれる奔放な美人受と少し違ってバイで女の子も好き。苦手な読者もいるかもしれません。私は平気なのでサッパリした性格の美人受けと生真面目なダーリンの組合せを楽しく読みました。安西先生の作品は主人公の職業も楽しみのひとつで、今回はちょっとだらしない美容師。女の子がひっかかりそうだわー笑。
  • 騎士の誓い

    夜光花/奈良千春

    愛と冒険のランスロット編
    2024年3月20日
    アナザーストーリーとは面白い試みです。複雑なファンタジー、しかも細部にわたって破綻なく作り込むのはかなりエネルギーがいるはず。夜光花先生は物語をつくるのが本当に好きなんだろうなぁ。「少年は神の花嫁になる」で私はアーサー推しでしたがランスロットも甲乙つけがたい好きなキャラ!カッコいいランスロットが見たい!報われてほしい!と思っていましたが、ちょーっとそこは違ったなぁ笑。寡黙で誠実、騎士道まっしぐらなイメージでしたが、樹里に対してはあんまり男らしくないような…いや報われて良かったけれども!本編とはまた全然違う展開で(アーサー死んでるから当たり前)こちらもとても面白く読み終えました。奈良千春先生の表紙絵、挿絵も素晴らしかった!
  • 隣の男

    安西リカ/北沢きょう

    自然に出会う大切なひと
    ネタバレ
    2024年3月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「嫌いな男」を読んだ読者は皆、伊崎を心配していたはず。安原が優しい普通の人でさらには年上バツイチ、子供までいる男性とは意外ですが、だからこそ、これからを心のままに寄り添うことができたのかもしれない。伊崎が今度こそけじめをつける、と決めたタイミングで安原と出会えた幸運、そして元カレの退場の仕方に安西先生のお人柄を感じる。やっぱり地味だけどそこが好きだなぁと思いました。
  • 烈火の血族

    夜光花/奈良千春

    作者が魔法使いだった!
    2024年3月19日
    最後のあとがきで哲学がテーマとわかり納得です。だから主人公のマホロは夜光花先生のこれまでのキャラと違って内省的で優しいけれど消極的で、それには生まれや育ちのバックボーンがある、物語を牽引するのにぴったりのキャラクターでした。何かを選ぶことは怖い。まだ見えない未来を選ぶこと、わかっていて選ぶしかないこと、命を選別すること。人は善にも悪にも傾く細い糸の上に乗っていて、でも自分だけはいつも公平で正しいと思っている。マホロの迷いは読者への問いとなり、そもそも正義を判断するのは誰なのか、光の精霊王の言う中庸であり続けることがいかに難しいことか考えさせられます。大きなテーマを扱いながらファンタジーの面白さを損なわず、持てる魔法スキルや場所によって魔法が使えなかったりする、ゲームのような組み立てを操るストーリー展開は作者こそ魔法使いのようです。いくつか考えられたエンドに悩んだ末、一番無難なラストになったとのことですが幸せなエンドを選んでいただけて良かった!奈良先生のイラストも素晴らしく、キャラ絵の相乗効果でとにかくマホロが可愛い!登場人物全員に無駄なく役割があり、おさまるべきところに全てを着地させたのはお見事というしかありません。面白かった!
  • DOGS

    里つばめ

    あー好き!
    2023年12月31日
    GAPSよりこちらの方が好み。いや、どっちも好きだけれども。里先生の描く男くさい色気のあるメンズ達が大好物なうえ、警察ものだなんて美味しいにきまってます!ちょっと着くずしたスーツ姿がたまらん。
  • 灰かぶりコンプレックス

    木下けい子

    智ちゃんがプリティ
    2023年12月31日
    気の強い美人受けが好みで弱っちぃキャラは苦手なんですが、智ちゃんだけは別。可愛い。人として可愛い。直純さんとの格差恋愛がハンパなく格差過ぎるのも可笑しくて楽しいお話。でも直純さんの家事情がからんできて最終巻あたりは間延びした感じします。それにしても作者の作品はいくつか読んでいますが、あまり心に残るものがないのが正直なところ。
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  • 政略結婚のはずが、溺愛旦那様がご執心すぎて離婚を許してくれません

    木下杏/竹中

    もっと何か…!
    2023年12月31日
    漫画からついでに原作を読むことに。さくさく読めて悪くなかったのですが、読み終わって感想となると後半に物足りなさがあったかなぁ。
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  • 政略結婚のはずが、溺愛旦那様がご執心すぎて離婚を許してくれません

    シリ崎/木下杏

    カレーライスだけ?
    2023年12月31日
    庶民感覚を持ち合わせたお嬢様の伊織とクールな尊成が政略結婚から始まるよくあるラブストーリーで絵も普通。人物の手足のバランスなどちょっと変な時もある。めっちゃ気になったのはカレーライスの食卓にカレーライスしかなくて、サラダも、飲み物も忘れてますよー。でも伊織のドレス姿が上品だったり表情豊かで全体に好感がもてる。なんか作者を応援したくなる作品です笑
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  • 后宮のオメガ

    露久ふみ

    美しい絵で紡ぐ異国のファンタジー
    2023年12月31日
    初めましての作家様です。表紙絵の美しさから試し読み、導入部分の異国情緒ある風景などにもひかれました。下巻の絵が雑という指摘も見ましたが私は気にならなかったです。イリヤの皮肉屋な面から凛とした内面が現れてくるのがより美しさを感じられて良い!ハーリドの賢さと強さ、スゥヤの忠誠心、玉座を取り戻すストーリーなど単純だけどわくわくする昔の漫画を思い出します。虎のタルジュもファンタジーらしくてカッコいいわぁ。楽しめました!
  • コワモテの隣人がΩだった時の対処法

    ニクヤ乾

    帯のインパクト笑
    2023年11月24日
    BLをたしなむなら好みでなくても避けていられないオメガバース。女々しい男子が好きじゃないからなんですが、こちらは宮永が怖キャラなのが面白いです。晃太もスパダリじゃなくモテるけど基本、平凡な大学生。その後にわかるスペシャル感が良かったですね。幸せになってねー
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  • アンサー

    Maria

    スピリチュアル
    2023年11月23日
    初めましての作家さんで表紙絵の色にひかれて試読。現在6巻、まあまあ続きが気になる作品ではある。絵にクセがあり、すぐほっぺが赤くなる表現が多いけれど紙面全体に作者が気持ち込めて描いているのが伝わります。スピリチュアルを軸にお話が展開しますが、真波ちゃんの善良さが人の悪意を浄化するかのようです。彼女の成長と周囲の人たちの因縁のようなところが今後描かれるのかな。あまり説教くさい感じにならないことを願ってます笑
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  • バッドエンド目前のヒロインに転生した私、今世では恋愛するつもりがチートな兄が離してくれません!?@COMIC

    七星郁斗/琴子

    イケメン学園
    2023年11月23日
    最近は異世界転生ってジャンルが確立されてるんですね。乙女ゲームとか好きな方はこんな世界に入ってみたいと思ったりするのかな?絵が可愛くて試し読みからズルズル読んでいますが転生の設定じゃなくても良さそうな気がします。ヒロインは人生やり直してけっこうなことだけど、元々の人生をなぜもっと頑張らなかったのか…まぁイケメンが続々出てくるし、レーネは元気で可愛いので楽しく読んでるけど。現在3巻、今のところストーリーは薄いなぁ。ファンタジーというより学園もの、乙女ゲームのヒロインってこんなにモテるのね。
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  • よきヒモとよき飼い主【コミックス版】

    未散ソノオ

    いちご頭のメロンがたこ焼きで世界を救う
    2023年11月11日
    読み放題で。好みの絵ではないし、デッサンのようなラフなタッチだけど読んでいくうちにハートに刺さる。ヒモとして生きることも、借金がありながらヒモに大金を渡すのも、正解、不正解でいえば不正解なんだと思う。だけど正解を選べないのも人生の面白さなんですね。メロとモンティ、友人達も個性的で賑やかで楽しい。モンティにお金を貰ってやったこともない商売を始めるなんてふざけた話のようで、楽に生きようとしていないところがメロの正義はスジが通っているのでしょう。元気になれるお話でした!
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  • 玉の輿ご用意しました

    栗城偲/高緒拾

    いい子ちゃんすぎる
    2023年10月31日
    原作読了済み。3巻以降なかなか出なかったので終わった気になっていました。でも何かあんまりハマれてなくて4巻に手が出ず。青依くん、元気がよくて頑張り屋の良い子なんだけど、最初の当たり屋という出会いとギャップにずっともやもやが残ってるんだよね。原作でも出来すぎな話だと思っていて、お仕事ものが好きなんだけど今作は私には合わないんだろうな。
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  • 少年は神シリーズ

    夜光花/奈良千春

    魔法にかかること間違いなし!
    2023年10月31日
    作者買いだけどボリュームに怯み、面白いけれど最初はイマイチ没頭できないなぁと思いながら読みすすめ…3巻から一気読みでした。さすがの!めっちゃ面白い本格ファンタジーです。BLジャンルなので読者が限定されるのが勿体ない。だけど子供が生まれるには必要だしなぁ。正直、Hなシーンはとばし読みぎみでした。濃厚で素敵なシーンではありますが物語が楽しすぎて!気づかないうちにはられた伏線がしっかり回収されるところや脇の登場人物までちゃんとキャラ設定されて生き生きと動き回るなど、最近のなんちゃってファンタジーとは一線を画します。途中、マーリンやガルダなど視点を変えて過去の背景が語られ物語がわかりやすく、深みがでる構成も素晴らしい。そしてこの本格ファンタジーに奈良千春先生のイラストが豪華!カラー表紙絵は見てのとおりですが、白黒の挿絵も物語を盛り上げる素晴らしさです。カリスマダーリンのアーサーと美人でやんちゃな樹里は作者がお好きな組合せかと思いますが私も大好き!ぜひハラハラワクワクする愛と冒険の魔法にかかってほしい!(コマーシャルか)
  • 甘く痺れて抜けない、義兄の棘【単行本版】

    八重代七瑚

    駿ちゃん、腹黒です
    2023年10月31日
    そういうレーベルなのか刺激強めのHシーンにけっこうページが割かれていることもあってストーリーはなかなか進まない。予定より連載を引き延ばしたような感じがするけれど過去のエピソードを丁寧に掘り下げることで瑠璃と駿、周囲の人のキャラや関係性はよく伝わる。特に駿の二面性や瑠璃によぎる陰りなど、モノローグでなく会話で感じられるところが上手い。駿のあの裏の顔など案外リアリティある面白い人物像だと思う。ただ中学生であのHはないんじゃなかろうか…身体も出来上がりすぎてる。体操選手でもないのにシックスパックはないなぁ。でもHも義兄妹の禁断愛も愛憎劇もこってり描きたい作者の熱意でどんどん深みにはまる。評価はわかれているようですが私は読みごたえあって先が気になる作品です。
  • 美波はるこ男子に恋して 胸きゅんセレクション

    美波はるこ

    はるこ男子というジャンル
    2023年10月31日
    「美波はるこ男子に恋して」ますよ!1~3巻購入、ほぼ知っている作品が多いけれどそれでも面白い。絶妙な変人や憎めないクズ男とか、クセ強男子がほんと上手い!ヒロインもオフィスにいるあの子やこの子って感じの身近にいそうな女子。常にヒロイン目線ですすみますが、ちょっとした表情に男子の気持ちが見えるのが良い。ラフなタッチの絵なのに表情で絶妙に伝わる。私は3巻のソロプレイを言われた時の彼の顔を定期的に見たくなります。洋食屋シェフの彼の最後の嬉しそうな顔も好き。はるこ先生の短編は旨い味噌汁のように何度いただいても美味しいです。それにしてもよくネタがつきないな、と感心しちゃう。私もこんな恋がしたかった!
  • クランクイン

    水壬楓子/水名瀬雅良

    永遠のラブシーン
    2023年10月14日
    シリーズとしては3冊目のようですが「ラブシーン」の千波と依光のその後が気になり続編になるこちらをさっそく読みました。依光の一途で深い愛情にうっとりします。ふたりが強い信頼と愛情を重ねていく日々が読めて安心しました。雑誌掲載のページ数とかラブラブを書きたいという作者の意図かと思いますが、もう少し奥行きのあるストーリーであればもっと良かったかなぁ。エッチは減らして違うシーン、撮影シーンとか依光の気持ちとか読みたかったかも。でも千波が前を向こうとする姿は健気で読みごたえありました。あーホッとした!
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  • ラブシーン

    水壬楓子/水名瀬雅良

    どん底を支える愛情と絆
    ネタバレ
    2023年10月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 地雷というか受けがこんな目に合うのはムリーって人いるだろうな。そんな方はネタバレ仕方なしでレビューを確認した方が良いかも。前半はありがち展開でふーんって読みすすめ、後半…!えーっ間に合わんのー?!普通、間一髪じゃないのー?!前半は前フリだったのか、と愕然。そこが読みどころだとただ刺激的なだけですが千波と依光の苦しみ、深い愛情が泣けます。谷脇をもっとコテンパンにしてほしかったなー!ちょっとそこがイライラしちゃう。でも最後、依光が記者に言ったセリフに照れるような痛快なような気持ちになる。素晴らしいダーリンだよ、依光!そして続編があるなんて。読みたい!なぜ買ってなかった私!
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  • 未亡人アンネの閨の手ほどき

    秋芳あめり/和泉和歌/天路ゆうつづ

    笑っちゃう
    2023年9月30日
    笑える。性教育として堂々としているアンネに対し、男がタジタジ。原作の楽しさ、元気の良さをうまく表現しています。義理の息子相手の実演がもう…笑。私は受講する勇気がないわー恥ずかしくて笑。
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  • 未亡人アンネの閨の手ほどき

    和泉和歌/天路ゆうつづ

    女は強し
    2023年9月30日
    まだ1巻しか読んでいませんが面白かったです。転生ものって特に好きでもないし、この設定は必ずしも必要か、イマイチわかりませんがアンネの能天気なキャラが楽しい。女性がみな元気でエッチに対して受身ではなくポジティブなのが良い!文章がまあ、軽すぎるのと後半ダレた感じがしますがコメディなんで楽しめればよし。続きも読もうと思います。
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  • 鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?

    小中大豆/みずかねりょう

    色気のある作品
    2023年9月30日
    続編が出たので最初から読んでみました。作者の「夜啼鶯は愛を紡ぐ」と内容がほぼ同じです。あちらは海外が舞台ですがこちらは日本の芸能界で具体的なイメージしやすいです。どちらが作品として評価が高いかはわかりませんが、個人的な好みは僅差で今作です。紹惟の行動はアーティストのそれだとキャラがわかりやすく、写真家とモデルという使い古された感(失礼)が下世話で良い。何より永利が好み。芸能界に自信がないまま身をおき、紹惟に見いだされ、雛が懐くようにまんまと恋に落ちてしまう。真面目で常に不安に揺れながら意地をはり見栄をはる健気さに、ほんとにアイドルを応援するかのような気持ちになってしまいました。すごく色気のあるキャラクターだと思います。みずかね先生のイラストもぴったりです。続編では成長していても可愛らしさもあって再会できて嬉しかったよ、永利!
  • 夜啼鶯は愛を紡ぐ

    小中大豆/yoco

    歌わない夜啼鶯は
    2023年9月30日
    夢を追って異国に来た若者とパトロンになる大人の男の10年にわたる愛の軌跡という大河ドラマ的なストーリー。オペラ歌手を目指した凛はエリアスと出会いPOP歌手として成功する。自分はエリアスの複数いる恋人の一人にすぎないと知っても凛はエリアスから離れる選択はできなかった。歌わなければ捨てられるーー凛の不安と恐怖が、絶望が辛い。10年も経って互いの愛の形について話し始めたふたりだけれど、仕方ないことだったかな、と思う。凛は若かったしエリアスは愛以外のものを持ちすぎていた。このストーリーは「鏡よ鏡、毒リンゴを食べたのは誰?」とほぼそのままです。どっちを先に読んだか忘れてしまったけれど、作者には書き足りないことがあったのだろうか。正直、どちらかが焼き直しという印象は否めませんが私はどちらも入り込んで読めました。こちらの作品は異国の地ということで凛の孤独がより深く思わされました。そしてyoco先生の絵が異国の雰囲気にすごく合って素敵でした。
  • 気難しい王子に捧げる寓話

    小中大豆/笠井あゆみ

    好感度ゼロから成長する王子
    2023年9月27日
    この作者は私には好みの作品と好みから外れる作品の開きが大きい作家さんという印象です。そして今作は面白かったです!とんでもない暴君に育った王子エセルと彼を操り野心を叶えようとするオズワルド。好感度ゼロから始まり、エセルにはこうなってしまう理由があったことがわかり、自分を変えたい、国を守りたいというエセルにハラハラしながら応援せずにはいられない。マルジンとオズワルドのかけ合いも面白く、アンナと弟王子エドワードの存在がほっこりする。笠井先生のイラストもぴったりでとても楽しめました!
  • 僕の手の中に落ちてこい 完璧紳士の優しい執着愛

    白石さよ/rera

    ヒーローは策謀家
    2023年9月25日
    ヒロインが、理不尽な目に合う作者のいつものストーリー。ちょっと飽きたなぁと思いつつやっぱり上手くて一気読みさせられました。里英が一時の感情で黒木と結婚を決めてしまうのが、無理もないし可哀想だわ。そしてお見合いの裏に陰謀があるなんて怖すぎる。大企業のようなのに派閥争いに一女子社員を巻き込み、使い捨てのような扱いするなんてあるだろうか。元カレの寧史が案外、悪者になりきれず、黒木が策士すぎて作者の企みどおり胡散臭いヒーローでしたが、里英ちゃんは優しい手の中に落ちたようです。
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  • 恋と遺伝子 相性98%のクールな凄腕社長とおためし同居生活

    寧子さくら/篁ふみ

    ラガニナ
    2023年9月24日
    羅賀啓って名前難しいな。結婚して、もし仁菜が改姓したとしたらラガニナかぁとかどうでもいい事考えてしまった笑。遺伝子マッチングって面白いけど社員に説明同意なく健診でやっちゃうのはどうなんだ、と思いますが不粋なんでそこはスルーして読みました。良識あるヒロインと不器用な社長、秘書や同僚も良いキャラクターで文章も読みやすくサクサク読めました。
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  • 錆びた夜でも恋は囁く【電子限定おまけ付き】

    おげれつたなか

    青春が錆びる前に
    2023年9月24日
    鼻血は口の中で錆びた味がする。弓とかんちゃんは楽しかった思い出に縛られて錆びた関係を続けている。弓がなぜそこまで耐えるのか、かんちゃんの暴力はなぜなのか、具体的には描かれないけれど表情で様々なことを想像させる。若く弱いふたりはキラキラした青春の後の苦くやるせない時間をふたりで乗り越えたかっただろうけど、互いを救う強さを持たなかった。ふたりではいられなくなった時、弓の隣にやっぱり強くはないけど弓のことを大好きな真山がいてくれて良かった。「思い出せなくー」と言ったかんちゃん、あんたが救われることも祈ってる!
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  • 王様に捧げる千夜一夜

    安西リカ/Ciel

    アラビアンの甘い夜
    2023年8月22日
    作者買い。働き者の男の子アーシェが賢王ラシードの愛妾となり互いに深く愛し合うお話。ストーリーは単純ですがアーシェの可愛いさ、二人を取り巻く人達との交流がいきいきとしていて楽しい。マアディンがカッコいい女性でした。
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  • 家に帰って一人で泣くわね

    バーバラ片桐/香坂あきほ

    大人おネエの矜持
    ネタバレ
    2023年8月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルがいいですね!いつものことよ、と手をヒラヒラさせてカラリと言いながら強がるおネエが目に浮かぶ。姿良く仕事もできるけれど本音を言えずに一人で切なさを乗り越える夜。今泣くというより高坂が乗り越えてきたこれまでを思うと大人になるって辛いな、と思う。比べて佐々木は素直で良いやつだけど大人の男とは言いがたい。この組み合わせはなるほどこんなタイトルになっちゃうわ。最後、佐々木も大人になった!ちょっとエッチがくどいけどおネエキャラ良かったです。楽しめました。
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  • ハツコイと許嫁

    深海魚

    大人可愛いキュン
    2023年8月15日
    作者買い。ハズさない安心ブランドです。表題作も好きですけど「限界オフィスラブ」が特に好き!土屋さん、たまらん!ひょいっと膝に乗せるやつ、なんじゃこのカッコ良さ!佐田さんも可愛いい!深海魚先生の作品は不愉快な人が出てこないうえキュンとさせるツボが上手くてストーリーは面白い。今、連載中の作品も早く単行本にまとまらないかなぁ。
  • ベターハーフムーン【イラストあり・電子限定ショートストーリーつき】

    安西リカ/みずかねりょう

    尻軽美人ネコは一途で健気
    ネタバレ
    2023年6月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 一気読み。安西先生の尻軽美人受けはなぜにこんなに愛おしいのか。一目惚れのノンケリーマン東屋を美味しくいただいちゃった怜王。どうかすると眉をひそめるような展開ですが、怜王がネコで憎めないチャラさだからかコミカルに読めてしまう。まず出会わなさそうなふたりが出会うのも、東屋の性格から怜王の住まいの世話をしちゃうところなど話を転がすのが上手いです。怜王が仲間だった鯨島との間に距離ができていることに気づくシーン、すごく共感しました。目指す生き方にむかっている一方、過去が遠ざかっている少しの寂しさ。さて後半、東屋の気持ちがみえず苦しくなる怜王が健気で切ない!そしてちょっとニブい東屋がそれでも自分のいたらなさを反省するところ、エライよ。わかんない奴はどうしたってわかんないもん。小さな伏線エピソードも効いている!素直で読みやすい文章なのに繊細な心の機微が伝わる良作です。
  • 痴人の戀

    草野來/成瀬山吹

    初恋の罠
    2023年6月11日
    浅はかで無鉄砲な若さ、ひたむきさが魅力的なヒロインです。頭の良さと背伸びしたい年頃の娘がおちいる初恋の罠。黒木の政治思想に藤子がはまっていくのをハラハラしながら読みすすめました。ナショナリズム、プロレタリアート、アナキスト、時代に生まれた言葉の熱にうかされるかのように生きた黒木。時流にのって器用に生きているかのような千太郎もまた政治思想の弾圧によって生き方を変えた苦しい過去があり、明治から大正という時代のうねりと息苦しさが生々しい。そんな時代の空気とともに、藤子を守る千太郎の親のような愛がいつしか男女の愛になっていくのも官能的でさすがの読みごたえでした。いつも登場人物の名前のルールがひそかな楽しみです。今回は忘れるくらい夢中で読んでいて半ばで謎解きできました。
  • 糸を噛む~死を待つ王女に捧げる仕立て屋の深愛~

    浅見/鈴ノ助

    愛を仕立てる
    2023年6月11日
    王女様と仕立屋なんて、こんなロマンチックな設定は読まなくっちゃ!処刑が決まった王女様の黒衣を仕立てるという、もう悲恋と王女様を救うためのドラマで盛り上がる予感しかない。しかしその仕立屋ったら口は悪いし腹の中も嫌みな奴。騎士じゃないので戦いもない。最初は仕立屋エドガーは王女レオノーラに恋しているわけでもない。ただ理不尽な死に抗わないレオノーラと救うことが出来ない自分達への苛立ちを燻らせていくうち自身の鎧が剥がれレオノーラへの思いが芽生えていく。剣で戦うなどなく、さすがに地味でしたが一気読みしました。針と糸で闘い王女様を救う。背景の説明も話の運びも上手いです。足りないわけではないですが、表現力でもっと盛り上がった気がします。今後、チェックしたい作家さんになりました。
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  • 屋根裏部屋の公爵夫人

    林マキ/もり/アオイ冬子

    元気なヒロイン
    2023年5月31日
    オパールが元気で賢く困難に負けてしまわないヒロインで読んでてワクワクしました。いじめに立ち向かい公爵家を立て直す逆転劇はスカッとします。今でている4巻で一区切りなので続きは気がむいたらかなぁ。内容的には少女むけって感じだし満足しちゃったので。
  • 騎士の贖罪

    贖罪の重み
    2023年5月31日
    読み放題で。亡国の王子リュシオンが敵将グレイアスの愛玩動物にされてしまう、という始まり。王家が滅ぼされリュシオンも深手を負うシーンなどどこかの史実のように残酷で心して読む覚悟をしました。読み終えるとこの前半に対し釣り合わない軽いエンディングだった印象です。ハンカチのエピソードなど良かったけどユリエル王子がキューピッドみたいな役回りをするなど着地点へ向かう流れが見え透いていたのが要因かも。
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  • この恋は手に余る

    篠崎マイ

    伊住先生のビジュアルは好き
    2023年5月28日
    DK榎本くんの真剣な眼差しに伊住先生も軽くあしらうことができず。教師と生徒の関係からどうなるのか、目新しいドラマはなく、男子高校生やっぱ若い、イケメン高校教師いい、という感想。BL作品はよくゲイバーのおネエ口調のマスターが出てきますが何故なんでしょう。そこで余分なページを使うより、もっとガツンと何かほしい。何かってなんや?って言われても困りますけど笑。
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  • 恋愛なんてゆるしません!

    須坂紫那

    素直さだけで走ってる
    2023年5月28日
    直斗も藤堂もキャラクターが掴みやすく素直っちゃ素直に描かれてますが、浅い…と思う…。藤堂が直斗を好きになったエピソードからすると、あんなセリフ出てくるかなってことがいくつかあって人物像をもう少し深く追及してほしい。ラブコメだし重く考えすぎかもしれませんが。絵もすっきりキレイで人気シリーズなんで、この先面白くなってるのかもしれませんが、この1作目は私にはピンとこなかったです。
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  • 悲惨な結婚を強いられたので、策士な侯爵様と逃げ切ろうと思います【初回限定SS付】【イラスト付】

    鬼頭香月/緒花

    パワハラ殿下
    2023年5月28日
    なんじゃ、このタイトル。と思いましたがレビューの高さと美しい表紙絵の背後霊も気になり読むことに。みんなジュリアナの味方だったのでタイトルは内容とちょっと違っているし、もう少し大人っぽい話だと思うな。知性と教養があるジュリアナは王太子の理不尽な提案に抵抗する術がなく苦悩する。無茶苦茶を言う方が有利な事態になって面白い展開です。幼馴染みのエリックがいかにもヒーローで大変よろしい。最後さすがに詰めこみすぎに思いましたが何とかなって良かったんじゃないでしょうか。
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  • 検事が堕ちた恋の罠を立件する

    中原一也/水名瀬雅良

    立件できず、不起訴
    2023年5月28日
    タイトルから小粋な感じ(何それ)のお話を期待したんですが。検事の杉原に片思いする事務官の桐谷が意地っ張りで健気なんですが、片思い思考の暗さがちょっとしんどかったなー。前半、桐谷を桐原とした誤字があり一瞬、混乱しました。あとイラストに不満はないんですが、体の一部を発光させるのやめて。笑ってまう。
  • 負け犬の領分【SS付き電子限定版】

    中原一也

    猫までいるなんてあざとカワイイ
    2023年5月28日
    セクスィーすぎるやろ笑。酒に呑まれがちなサラリーマン神木くんが出会ったのは探偵の苫澤さん。ワイルドな魅力の探偵と真面目リーマンと猫というあざとい組み合わせですが、神木の仕事ぶりや過去の事件が絡んだりとテンポよく楽しめました。
  • すべて愛のしわざ~CEO柳沼、再び~

    もんでんあきこ

    続編が楽しみ!
    2023年5月26日
    みんな大好き柳沼CEO(たぶん)続編が出てるなんて嬉しいし、さらに続いているなんて楽しみでしかない。エッチでキュートで愛情深く、イケオジとひとくくりできない魅力。お金も持ってるしね笑。素敵な家族の今後が楽しみ!
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  • まいにちの健康生活をおいしく応援! ミツカンの“家計の味方”レシピ

    ミツカン

    お酢だけ!?
    2023年5月21日
    これは本当に買って良かった!セールだったので、お酢料理のレパートリーが少ないことだし試しに買いました。調味料がカンタン酢だけで大丈夫か、と思いながら作りました。美味しい。マジか。具材もあるもので、あっという間に覚えられるレシピ。ありがとう、ミツカンさん!
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  • 普通<ベータ>の恋人

    安西リカ/市川けい

    試される恋人たち
    2023年4月30日
    オメガバ設定は好みじゃないんですが好きな作家さんが書くと通じるものがある。この作品も私の好きな安西先生らしさがあって良かった!心が置いてけぼりになる縁ではなく自分達で選んで育む愛情をやっぱり大事にしたい。オメガバースの運命的に始まる愛もドラマチックではあるけれど、こちらはそんな衝動が試練や迷いになり切ないラブストーリーになりました。違う相手を選んだほうが相手も幸せなんじゃないかと悪魔の囁きのような思いに揺れる有を帰らせたもの。道隆と積み重ねてきたもの。胸が熱くなるような感動がありました。私的には1話で終わりで良かったかな。2話目が悪いのではなく1話の感動そのままで読み終えたかったかも。
  • 嫌いな男

    安西リカ/北沢きょう

    フツーだからこその良さ
    2023年4月30日
    ハイスペックな同僚に対する対抗心やコンプレックスは誰だってもつもの。その相手が自分を好き、なんてそりゃ調子のるよ。苦い経験をして、ちゃんと反省しただけでなく努力もした千裕はエライ。そして2話目の向居目線を読むと案外、向居より千裕の方が自然体で男前気質だな。安西先生らしいフツーのリーマンBLですがフツーの良さがひかる面白さです。スピンオフで伊崎も幸せにしてあげてほしい。
  • ローゼの結婚【初回限定SS付】【イラスト付】

    浅見/芦原モカ

    勧善懲悪
    2023年4月30日
    表紙絵が素敵なので読んでみることに。欲深い義母によって人間として扱われず老婆のようになってしまったローゼ。ヒロインが老婆のような姿から始まるなんて、どうなってしまうのか。ヒーローのレオも人の良い感じだけどちゃんと義母たちを成敗してくれるんか…ちょっと心配になりましたがその分、後半の展開で溜飲が下がる思いです。わかりやすい勧善懲悪の王道ストーリーながらちょっとダークな部分を残しているのが良かったです。
  • セカンドクライ

    尾上与一/草間さかえ

    兄が遺した道しるべ
    2023年4月27日
    生活の糧として描く絵、進む道に迷いながら描く絵、溢れる思いが描かせる絵。桂路の画家として生きるための苦悩は誰しも共感する思いでしょう。優しい理解者であった兄もきっと壁の絵を見ながら思いを同じにしていたんだろうな。桂路と慧を出会わせた兄の真意を探すような話の運びも、そんな二人が真逆なキャラクターであるところも面白いです。個性的な秘書との会話もユーモラス。桂路と慧はお互いを道しるべにするように光に向かって生きていってほしい。兄の企みは大成功だったようです。
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  • 墨と雪2

    かわい有美子/円陣闇丸

    雪どけの温もり
    2023年4月27日
    事件の傷に苦しむ篠口と支える黒澤。直接的な甘ったるい言葉はないのに甘々です。1巻の終わりが作者含め足りないと感じる方もいるようですが私はあのラストでも十分でした。今作は信頼と愛情が静かに積みあがっていく日常で篠口が癒されていくのを見守れて満足です。円陣先生の表紙絵が雰囲気あって挿し絵も素敵でした。
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  • 墨と雪

    かわい有美子/円陣闇丸

    黒と白
    2023年4月27日
    冒頭、登場人物の多さにこの作品から読み始めたことを後悔しかけましたが問題なく読めました。でもシリーズ順番通りに読んだ方が良さそうです。篠口は他の作品では当て馬的な役どころだったんでしょうか。シリーズを読む時には篠口に肩入れしちゃいそうです。犯罪に巻き込まれる緊張感のあるストーリーながらエグさ控えめで読みやすいです。続編も続けて読みましたが黒澤がイケメててたまらん。タイトルは二人の名前からでしょうか?気になるわ。
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  • 色悪作家と校正者の別れ話

    菅野彰/麻々原絵里依

    シリーズ⑤篠田さん、ファイト
    2023年4月23日
    ④と⑤の間に「ドリアン…」を読むべきだったようですが多分、問題なかったかと。シリーズ通して文学オタクの難解な会話にお酒と肴、四季の風情、料理屋の百田や良識ある篠田のレギュラーキャラなどが地味に楽しい。文学オタクは日常と文学作品がこんなにも近いものなんでしょうか。私は本の世界と自分の人生を重ねて考えることはないので正祐の面倒くささが大変だなぁと他人事ですが(当たり前)可愛いひとだと思います。ドラマ仕立ての文芸談義バラエティーとして読んでいますがここまでで①とこの⑤がお気に入り。理由は特にわかりませんが笑。
  • 色悪作家と校正者の多情

    菅野彰/麻々原絵里依

    シリーズ④大吾、初恋の人と会う
    2023年4月22日
    女性を語ることにより大吾という男をみんなが残念に思うけれど、だからといって女性と長続きしないこともないでしょ。ちょっと大吾はさんざんでかわいそうな気がします。言葉を生業とする正祐と大吾は言葉を尽くして互いを知っていけば良いだけのこと。噛み合わないのが笑えて面白い。
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  • 色悪作家と校正者の純潔

    菅野彰/麻々原絵里依

    シリーズ③ドリアングレイ登場
    2023年4月22日
    正祐はいくらなんでも幼子過ぎませんかね。というかシリーズ作中において度々、幼子と言うけれど世間知や人間関係、恋愛において足りないことがあるだけで、文学を読みこなすなら幼子ではないと思うけどな。今作は私には文学談義が高尚でついていけなかったのが本音です。
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  • 色悪作家と校正者の貞節

    菅野彰/麻々原絵里依

    シリーズ②正佑の言語機能壊れる
    2023年4月22日
    宇宙人作家とキラキラアイドルの弟が登場するシリーズ2作目。正祐と大吾の会話が相変わらず面白い。個性的な脇役が良い味だしてます。正祐の家族はせっかくの設定なのでもっと登場して欲しい気もしますが、ストーリーがあんまりバタバタするのも違いますもんね。お酒と季節のお料理を楽しみながら二人の会話劇を地味に追いかけたいと思います。
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  • 【新装版】兎オトコ虎オトコ

    本間アキラ

    虎と兎、年賀状にほしい
    2023年3月31日
    表紙絵のレトロシックな雰囲気が良い。絵が達者で時々現れる虎と兎の絵もめっちゃ可愛いです。ヤクザの野浪と気弱な医者の卯月のラブコメ的な?うーん、完結まで長かったのもあって絵柄がかわったのともっとコメディ感を期待していたのがちょっと物足りなかったな。
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  • 色悪作家と校正者の不貞

    菅野彰/麻々原絵里依

    シリーズ① 正祐の純情
    2023年3月27日
    シリーズ5作目、失恋まで読みました。初作家様で文章のクセというか、接続詞とか文の順番が独特で戸惑いましたが面白いです。冒頭、正祐が誰の死を悼んでいるのかと思ったら笑。気持ちはわかるけども。ドラマ仕立ての文芸談義バラエティを見ているような、クスリと笑える会話劇と美味しそうなお酒と肴に(飲めないけど)本が出版される裏側を知れるのも楽しい。ただ大吾の強引さから始まったことは私は好きじゃなく残念に感じてます。この事により大吾の次作があるから否定することは難しいですけど。
  • お願いエリカ僕をイかせて

    三つ葉優雨

    愛で育った女の子
    2023年3月21日
    エリカが整形をして本当に欲しかったものとは。祖父母の愛で育まれた健康な心の強さは、寂しさの前にすり減っていく。そんな彼女を助けにきたという幽霊はエリカがエリカであるための心を取り戻してくれた。当たり前だけど、どんな強い人間も傷つくし弱くなる。けれど祖父母の無償の愛で育った彼女は何度でも立ち直れる。この顔で生きていくのは私、とまっすぐ前を向くエリカに励まされる人はたくさんいるはず。泣けます。何度か読み返してますが毎回泣けてしまう。短い一冊にギュッとメッセージが詰まった素敵なお話でした。
  • 霞が関で昼食を 全6冊合本版 【電子特典付き】

    ふゆの仁子/おおやかずみ

    美しい財務省エリート達
    2023年3月21日
    グルメもお仕事BLも好きなのでタイトルがズバリな予感。期待よりは薄めでしたが財務省という舞台は珍しくてワクワクします。美人で仕事もできる立花とやはり美丈夫でワンコな樟のもどかしい関係がじれじれぐるぐるしています。中高一貫校からのエリート達の関係というのも何だか萌える。ストーリーとしては大きな盛り上がりはないけれど美形エリート達の華やかさをランチとともにゆっくり味わいました。
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  • 狗の戀

    草野來/炎かりよ

    非情な軍人のやるせなさ
    2023年3月19日
    作者の作品裏話が興味深い。ラノベによくある雰囲気だけの架空の国と時代の物語はそれはそれで面白いけれど、歴史事実にちゃんと向き合って書かれたこの作品は知識の浅い読者である私にもリアリティーをもって読むことができます。憎悪と暴力から始まる関係が変わっていくというストーリーは有りがちですが、容赦ないところがTL小説らしからぬところです。緑雨がユキに欲情するのは最初は怒りからの興奮で暴力にためらいも手加減もない。けれど日々、命の危険にさらされている手負いの獣の凶暴さであることも読者には同時に知らされます。一方、復讐するユキも政治的な背景や思想は関係なく唯一の肉親を殺された憤りから、更に暴行され憎しみを募らせる。二人がどうなっていくのか、軍部内の皇道派、統制派の対立にどんな決着がつくのか、TL作品としての恋愛要素と重苦しい時代背景のさじ加減が絶妙です。純粋に国を憂い浅慮に走る若者と老獪でしたたかな軍幹部、その間で時折やるせなさをのぞかせる緑雨にいつしか寄り添う気持ちになってしまう。ユキはそんな緑雨の物思いを知ることはないけれど情を深めていく過程が切ないです。いつかユキの兄の思い出話も語れる日がくるだろうか。歴史は戦時下に突入していくことがわかっているので爽やかなラストもまた切ない気がします。
  • おとうとではなく【イラスト付】【電子限定SS付】

    椎崎夕/yoco

    義兄にとっても、おとうとではなく
    2023年3月14日
    読み放題にて。悠斗くんと俊也さんの間に友人が関わりすぎてストーリーが子どもっぽくなった印象です。男同士、大人でそんなに友人の恋愛に巻き込まれるかなぁ。悠斗と祖父の関係、母や義父、義兄との微妙な心理的な関係が丁寧です。それだけに後半はちょっと強引に感じられました。そしてやっぱり作者さん、ちゅー好きですよね笑。
  • ねくたいや

    歩田川和果

    暖簾の奥には
    2023年3月14日
    「ねくたいや」という平仮名のタイトルが良いようなイマイチなような。で試し読みを開いたら暖簾のかかった路面店で絵本のような風情にひかれました。人物絵にクセがあってどうかなーと思いつつ、すぐ気にならなくなりました。セリフの伸びる部分は最後まで気になりましたが笑。ネクタイのオーダーメイドなんてあるんですね。暖簾の向こうの秘密のようでストーリーというより作風を楽しみました。
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  • 女王と仕立て屋[コミックス版]

    スカーレット・ベリ子

    バスタブ
    2023年3月14日
    大海くんのキャラが可愛い。伝説の仕立て屋なんて無さそうで有りそうな店で恋が始まるというちょっとメルヘンチックなお話です。ネコ足のバスタブもあざといけどストーリーに合ってる。似合いそうにない志田さんにもなぜか似合ってます。一着のスーツを仕立てる間にそれに似合う青年に成長した大海くんの顔が素敵でした。タイトルも好きだな。読みやすい佳作だと思います。
  • ギンモクセイの仕立て屋

    マミタ

    ギンモクセイ開店
    2023年2月28日
    生吹くん、泣きすぎやろ笑。スーツ姿は今風でスマートでカッコいい。ちょっとパンツが細すぎる気はするけど。じいちゃんのテーラーを継いだけど経営は苦しく不安で仕方ない時に灯生と出会う。素人ふたりでテーラー建て直しなんて大丈夫?ってお話ですが営業をかけ、イベントを企画したりと具体的にエピソードを盛り込んで奮闘してます。私は身内にスーツの仕立て屋がいますが入社はじめは皆、素人。採寸や生地の見立て、接客など学び、お客様に育てられ、いっぱしの仕立て屋になれる。二人はこの先も困難があるだろうけど成長して一流を目指すこともできる。生吹が灯生より年上の30オーバーなのが驚きの子どもっぽさですが、お似合いの二人です。店の名前が洒落てるわぁ。
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  • 仕立て屋と坊ちゃん

    大島かもめ

    坊っちゃんの純情
    2023年2月27日
    かつて百貨店のオーダーワイシャツ売場にいた私は「仕立て屋」というワードに弱い。この作品を含め、立て続けに読んでます。路面の仕立て屋という時間とお金とエレガンスが必要な場所で大人になっていく坊っちゃんは、なんて幸運なんでしょうか。年の差がありすぎてファンタジーでしたが、つれない片山さんを慕う純情健気な坊っちゃんを応援するしかないでしょう。少しレトロな空気で良かったです。
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  • 真綿の檻

    尾崎衣良

    家族といえど
    2023年2月26日
    表題作ともうひとつ、2作品入っています。どちらも視点を変えた続きがあって風景がガラリとかわります。この作者さんは「深夜のダメ恋図鑑」で男女の気持ちの裏表を面白く描かれていましたが、人の二面性や自分を都合良く正当化するところをさらに鋭く指摘しているようです。そして視点が変わり違う立場になってみれば知ることもある。刺さる面白さでした。
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  • 片思いアライアンス 【イラスト付】

    月村奎/穂波ゆきね

    こじらせ美男子
    2023年2月26日
    読み放題にて。拗らせ男子、悠馬くんがじれったすぎる。久保寺さんは嘘に気がつきながら、ゆっくり事を運ぶ策士かと思っていたら本当にわかってなかった笑。イライラする手前のちょうど良いボリュームじゃないでしょうか。読みやすく楽しめました。
  • カラオケ行こ!

    和山やま

    抜群のコメディセンス!
    2023年2月26日
    「女の園の星」が面白かったので読み期待どおりでした!独特のテンポというか間がなんともクセになります。聡実くん、ビビってるくせに自覚なくナメてるよね笑。狂児の何にも構えのないような感じがまた本物のアレの怖さにも思えるし、お茶目な気もするし、一周回ってカッコいいかも?と思えてしまう。ちょっと田舎な町の風景や語り口調ですすむところなど、少しのセンチメンタルとシニカルさが漂って抜群のコメディセンスだと思います。
  • エゴイスト

    高山真

    愛を知っている
    2023年2月26日
    「社会が変わってしまう」といった政治家達に変えていくのが政治家だろう、と言いたい。すでに社会には多様な生き方、家族のあり方、幸せのあり方があり、生きづらさを抱える人たちがいる。考えなければいけないことは沢山ある。いじめや差別のない社会、家族のありようを押し付けない社会、病気の家族を貧富の差なく看取れる社会であってほしいと願います。淡々とした浩輔の語り口に焦燥感や切実な思いがまじっていく後半はとても辛い。龍太は愛してくれた浩輔と母を悲しませたこと無念でしょう。自伝的作品とのことで自嘲的なタイトルは不器用な生き方の精一杯の強がりかな、と思いました。愛がわからない人だと思わない。ちゃんと愛し愛された人のお話です。
  • あの日、あの場所、あの時間へ!

    楠田雅紀/サマミヤアカザ

    変則タイムリープ
    2023年1月3日
    主人公の湊にはタイムリープしている自覚というか記憶がないため自分で未来を変える意識がなくて、かわりに別の人物が必死になるもどかしい展開。不幸な事故でかわってしまった湊と健太郎の関係に湊のやりきれない悲しみが辛くてどうなることかハラハラしました。拓歩を最初、当て馬程度に思っていたので予想外の方向に話がすすんでちょっと戸惑いましたが、変則タイムリープは成功じゃないでしょうか。面白かったです。
  • きのう何食べた?

    よしながふみ

    安定の面白さ
    2022年12月31日
    家庭料理の身近なレシピや献立の組み立て方など実用的なお役立ちクッキング漫画です。そして面白さはゲイカップルの平凡な日常と少しの生きづらさ、老いる将来を考えたり考えなかったりするリアルさでしょうか。職場や家族、友人達との交流と普通の人生におきる普通のことがなんでこんなに読ませるんでしょう。自分が年を重ねるのと同じように年を重ねていくシロさんとケンジに共感しまくりです。
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  • 悪し妻かたり

    大海とむ

    大好物なヒロイン像
    2022年12月31日
    歴史ファンタジーって感じでしょうか。水松女が思いやりと智略で周囲の人を守りながら生き抜くストーリーが面白いです。強い人間ではなくむしろ深い傷をおいながらもけして負けてしまわないヒロイン像は大好物です。着物姿の作画がとてもお上手です。特に殿のお姿がカッコいい!続きが楽しみです。
  • 少年はスワンを目指す【イラスト入り】

    榎田尤利/黒井つむじ

    DKのキラキラで若返る
    2022年12月11日
    男子高校生がキラキラで可愛くて楽しいです。マンガになっても面白そう。原と櫛形、委員長のタカアキ、3人のキャラが魅力的です。ちょっと残念だったのが学園祭本番など肝心なところが振り返る形になっていて、そのままその日の場面になった方が臨場感や勢いがあったのでは、と思いました(ただの読者の素人意見ですが)が一気読みする面白さです。良かった!
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  • うちの上司は見た目がいい

    山崎ハルタ

    イラストを愛でる作品
    2022年11月5日
    うーん、絵のオシャレ感だけで4巻まではキビしかったかな。最後、色々あったね的な回想されてたけれども、あったか?って思ってしまう。すごい出世してるし笑。都会でスマートに働く美男美女のピュアな恋愛シチュエーションを見ているだけでストーリーの印象は薄い。ひとつひとつのエピソードは可愛くて癒されるんだけど。カラー絵がキレイだしイケメン達も目の保養でイラストを愛でる作品です。紙本の印象はわかりませんが電子だと割高に感じるかなぁ。
  • 罪と罰の間【イラスト入り】

    綺月陣/AZ Pt

    生き直す
    2022年11月3日
    映画のシーンのような表紙絵にひかれました。すごい達者なカラーイラストですね。傲慢で自分勝手な高島は仕事を失い妻子に去られて死のうとまでしても自分を素直に省みることができていない。三沢と出会いプライドはへし折られ過去の行動に向き合い自分と向き合う。丸裸になって生き直す物語。生半可だとシラけてしまいますが高島が過去の自分を心から反省する気持ちに素直に共感できました。罪と罰の間にある反省をもって生きていき罪の重さを知る、それこそが大事なんだろうと思います。
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