まず惹き込まれたのは、冒頭の6歳時の主人公二人の作画。幼く可愛いのに、意志がしっかりある表情。
そして、他の異世界作品を凌駕するような衝撃的なR展開に、少女漫画枠でいいのでしょうか!?という感想でした。
(読み始めた頃は少女漫画枠では無かったような・・・)
ストーリーは、そこに至る道義付けなどもしっかり有り、国家としての存亡をかけた策略に翻弄されてしまう、ヒーロー王太子「リュシリュール」が居るのですが、読者としては、やはりヒロイン「アニエス」の想いに重点を置く訳で・・・、婚約破棄までの流れには胸が痛くなってしまいます。そして対抗馬である令嬢に向けるヒーローの優しげな視線は、その後もずっとひきづっていて、この後、3巻以降の展開にも大きく影響してきます。
苦しいアニエスの胸の内を、イライラするほど脇の甘いリュシリュールの行動の裏側を、知りたくてWEB版も読みにいってしまいました。
完結まで見届けはしましたが、やはり、この美麗な作画で堪能したいので、続きは追っていきたいと思います。