一見ちゃらんぽらんな上司・外川×中途採用・嶋のお話。
ヨネダコウ先生の2008年発刊作品。レビュー数多の言わずと知れた名作。大事に積んでいて漸く手に取った次第ですが、予想以上に素晴らしく、強く感情に訴えかけて来る作品でした。使われてる言葉に表現がいちいち好きで震えた。過去に抱えるものが重すぎる2人のお話なので、切なくて気軽に読み返せる作品ではありませんが…。
それにしても、外川さんてなんて魅力的な人なんでしょうか。私の理想を具現化している。ガサツでだらしなくて、それでいて気遣いできて優しく、ユーモアがあり、辛い過去も恨まず飄々としている強さ、しかもスケベって…。今時ではありませんが、タバコがよく似合う。嶋くんが想う外川さんの後ろ姿が堪りません…。情の深い、そんな人に愛される嶋くんが羨まし過ぎた。抗えるはずもないのは必然。染み入りました。
丸々表題作、総226p。