勇者パーティを追放された【スキルサポーター】、仲間のスキルを解放して最強に成り上がる【電子単行本版】
なかお/前田氏
このレビューはネタバレを含みます▼
2巻にしていきなり魔王軍と対戦です。
どうやら勇者は魔王軍に加担しそうで、主人公が勇者の位置に収まる展開です。
自分は個人的に、どんなに辛い目にあったにせよ、ざまあの際に主人公が総取りしていく展開は嫌いです。もちろん救いは必要ですが、あまりに主人公ばかりが得をするのでは、単に酷い目にあった側が、あわせる側に転じただけにすぎません。読者として神の目線で物語を読んでいるのですから、どちらの立場から見てもいい具合に収まってくれないと、なんだかモヤモヤすると思うやつもいるという事です。
しかも今回の場合、勇者は病んでおかしくなっているし、主人公につれない仕打ちをしたのは確かですが、相手にしなければどうってことない状況ですし、すべての負債を勇者に返して主人公が総取りして納得できる状況でもありません。和解の打診も直線的で、意固地になっている人間を説得できるやり方ではありません。
また、主人公がやたらと正義感の塊みたいな「いいひと」なのもカンに障ります。はっきり言ってこういう人が同じグループにいると周りが迷惑します。例えばこういう人が総理大臣だと国民は大変です。清濁併せ持つ人でなければ、大人としては納得できません。
2巻のケースで言うなら、ヘルプ要請されたから来てあげたのに、獣人からは邪険にされ受け入れられない状況。この場合はまず依頼者である王室に話が通ってないと抗議しなければなりませんがそれをせず、門前払いされるよりは雑用でも受け入れられて良かった的に獣人が出してきた悪条件を受け入れ、自ら力を証明してようやく認められたという形です。ソロで活動しているならいいですが、それでパーティーメンバーの命を危険に晒したのですからリーダー失格です。
ということで、自分はこの先を読むのはやめておきます。
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