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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • ルームメイト

    武富健治/今邑彩

    勢いに乗りましょう
    2016年2月15日
    全員瞳孔開きっぱなし、吹き出しギザギザしっぱなし、集中線出っぱなしのハイプレッシャーなストーリー展開。謎解きも良いですが、疑心暗鬼でソロソロ読み進めて犯人を当てるよりも、真相に迫る疾走感と途切れない緊張感に素直に身を委ねる方が楽しめる作りな気がしました。オチ的にも。ガーッと読んでからじっくり再読して伏線的な要素を見つけるのもまた一興です。絵は明らかに好き嫌いが分かれると思いますが、とにかく顔芸はすごい(場末スナック3人衆が特に激しくて笑いました)。グロは視覚以上に精神にくるエグさ。濃い読み物をお探しの方に是非。
  • 福耳☆美ブラザーズ

    南国ばなな

    BL読みたい人向けではない
    2015年4月22日
    バカバカしい日常シュール系。いじられ主人公がひたすらツッこむマンガです。これはイケメンたちが男主人公を接触過剰気味におちょくるという点でBLテイスト自体をネタにしたマンガなので、がっつりBL読みたい方には不完全燃焼もいいとこかも(掲載誌はサブカル寄りの女性向けでBL誌ではない)。テレビのお笑いは寄席くらいしか楽しめない東海人ですが、脱力笑いできて結構面白かったです。ただ何度も読み返すほどではないので割高感はあります。
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  • BORDER

    小手川ゆあ/金城一紀

    コマの中の棒演技
    2015年4月14日
    原作、ドラマ未視聴。絵は端正ですが、表情にも躍動感にも乏しくて臨場感が全くない。葛藤を抑え込んだ冷静さと単なる無表情は似て非なるものです。本作は登場人物も事件も全てが単なる無表情に描かれていて、這い寄る不気味さがありません。非現実的な現代が舞台の作品(042やアンネフリークス)ではその素っ気なさが浮世離れした雰囲気にマッチして良かったんですが…この手のジャンルが好きなほど物足りなく思うのでは。
  • ヘタメン

    兄崎ゆな

    絵はきれい
    2015年4月11日
    主人公が毎度「ダメんずだけどほっとけない!どうしてこんな奴に惹かれるのー! 」的に悩んでますが、こっちが聞きたいまま終わる。顔とカラダの相性以外に何かあった?と。滑り気味のドタバタギャグの直後にいきなり真面目なエロが入る展開のループに置いてけぼり。眼鏡男子好きとして甘めに見ても全く萌えなかった。
  • 世界20カ国でヤッちゃった!!

    渡辺ひろ乃/もろおか紀美子

    割高
    2015年1月28日
    各話読み切りですが、前話回想の部分が毎回多く、その分割高な印象。寝たのも各国ヤリ◯ンのひとりふたり程度で、さすがに一を見て百を知るような語り口は片腹痛いとしか…原作者の本は面白いかもしれないが、マンガはレンタルで十分。
  • 坂本ですが?

    佐野菜見

    大変に人を選ぶ作品
    2015年1月9日
    長文。1巻のみ。よくある合わないギャグマンガの一つにしか思えませんでした。あえて言えばツッコミ不在なところは目新しい。学園には奇人坂本と、奇人を持ち上げる生徒たちしかいないので、読者はその状況を楽しむか自らツッコミに回るしかない。とはいえ坂本くんの行動はやり方が大袈裟なだけで結果は大変合理的(不条理ではない)。だから、ふーん、と読み流すところが多かった。あとはコマ割りが見にくいのと躍動感が集中線頼りなので「ギャグくるぞくるぞ…」的なメリハリが足りない。若い読者には合うんでしょうか。話題なのに合わなかったのが残念でついついレビューのパターンです。
  • 弟の顔して笑うのはもう、やめる

    神寺千寿

    分かりにくい
    2015年1月9日
    簡潔でない粗筋と、視点がぶれまくる本編冒頭で読む気が…。前作は良かっただけに残念です。極少人数で閉じられたヒリヒリした世界観では輝く作者なのかな。試し読みで合う合わないが分かりやすい作品。退廃的で耽美な絵は健在。
  • 天獄の島

    落合裕介

    ひどいなぁ…
    ネタバレ
    2014年10月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 家族を殺した親友を追うために自ら殺人を犯し流刑地に流されてみたら、島では父親が生前関与していた人体改造実験(意思なき「仕事夫」生産)が国の一部主導(大国に売る目的)で行われていたので、その企みを挫き幽閉された少女(詳細不明)も救いました終わり。

    荒唐無稽と表現するのもためらわれるほど、設定が尻切れとんぼかつガバガバ。風刺というわけでもない。井上雄彦風味の、息遣い伝わる荒々しい絵柄との乖離で余計そう感じるのかも。がっかりが3巻分で済んでよかったというのが本音。1巻あたりは何やらそそるのもまた、罪深い作品。
  • イグナクロス零号駅シリーズ

    CHOCO

    一体誰向けの作品だろうか
    2014年10月9日
    懐かしい!今も旧装1巻が手元にあります。満を持しての続刊ですが…正直キャラ造形やネタが10年前で止まっていて何ともいえない同人臭が漂う。ストーリーの方も駅の日常人情系オムニバスだった1巻とは打って変わってバトルあり陰謀ありで宇宙規模に動き出すのですが、既視感バリバリな上にコテコテの展開。まさかそれはやらんよね…と思った通りの展開でがっかり。他方で説明不足で分かりにくい部分も多々。巻を追うごとに★評価が逓減するので平均して★2。一巻だけなら★4で。軽めの性表現あります。
  • 近キョリ恋愛

    みきもと凜

    主人公はかなり好きなのに…
    2014年10月9日
    主人公ゆにの変人ぶりがツボだったので読み進めたかったんですが、それを上回るほど先生のキャラ(ビジュアル含め)を受け付けず頓挫。一見「実は考えてるチャラ教師」だけど、やっぱり単にチャラいだけみたいな印象が拭えなくて…生徒と教師なのに付き合うまでの「溜め」がないのも興ざめの原因。
  • ♂♀生き残りゲーム【特装版】

    蘭子

    合わない人もいると思う
    2014年10月9日
    お決まりの友達グループでも互いに腹に一物あるのは全然不思議じゃない。でも自分の欲望のために他人を道具扱いし過ぎな人物が多過ぎ。主人公の頭のネジが飛んでるせいか、何事もなく収まってる風だけど。腹黒人間達がかき混ぜるせいで確かにシビアな生存ゲームの様相は呈しているが、結局は関わりたくない身内モメ漫画。誰一人共感できず、更新遅いし3巻までで脳内補完した方が精神衛生上よかった。
  • 極めてかもしだ

    山本直樹

    新規で読むには古臭い
    2014年9月9日
    かつては過激な描写だったのかもしれませんが、現在基準だと大したことはなく…それを前提にしたギャグもピンと来ませんでした。未読組には、最近の非エロ作品の方が読む価値があると思う。
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  • これは恋のはなし

    チカ

    文字通り純愛
    2014年9月5日
    これ、主人公二人が結ばれるまでの話だけ抜き出すなら割とありがちな話。成人男性が様々なトラブルで気を逸らしながら煩悩を抑え付ける話に落ち着くから(笑)。読ませるのは、遥と真一それぞれの同級生達の恋と成長が並行しているところ。それもさりげなく真一と遥の仲を考えさせる内容になっていたりして。

    「すき」の意味を変えていった二人のように、様々な立場の人間の恋愛観、想いや考え方が時の流れと共に変わっていく様が見事です。同作者のTL作品も内面描写に長けた作品が多いので興味ある方はぜひ。
  • 三億円事件奇譚 モンタージュ

    渡辺潤

    そこそこ面白いけど人には薦めない
    2014年9月5日
    16巻まで読了。場面場面はスリリングで非常に面白い…のに、読後の充実感があまりにないなと思った(あくまで個人的な)理由を数点。1.ジョジョ並みに全員のキャラが濃いが、全員のエピソードが分散気味で憎々しかったり愛着持つに至れるキャラが少な(双子の片割れと腹芸親父くらい)く、濃さばかりが残る。2.三億円事件や伝奇齧ったことがある人だと見知ったモチーフが消化不良のまま詰め込まれ過ぎている感じがする。3.そろそろ話の風呂敷を広げ過ぎな気配。代紋2みたいにはならないと思うけど。4.事件を丹念に解きほぐすタイプではなく、タイトル通りの三億円事件奇譚的なものを想像するとちょっと違う。倉科遼作品あたりの御都合主義なイケイケ疾走感が近い(もがき苦しんではいますが)。

    もちろん上に書いた部分にこそ魅力を感じる方も多いだろうと再確認はしておきます。

    面白いし、せっかく読んだのでラストまでは読むが、人に薦めるには長過ぎるなという印象。
  • AV女優とAV男優が同居する話。

    時計

    あらすじが大げさかな?
    2014年8月1日
    ヤマもオチもエロもなく気付いたら良い話?!っぽく終わってびっくりした。あらすじかなり盛ってるし(「凄惨」って…笑)。テーマに対して話の尺が短かすぎて登場人物の心の動きにも「はぁ、そうですか…」と置いていかれる。絵はきれいで題材が面白いだけに残念。AV界の舞台裏など交えつつ、中編で読みたいです。
  • おとなりさん

    ちご/秋月

    アホすぎて萌えない
    2014年7月5日
    恥じらう女の子はかわいい。でも、親の営みをあけすけに茶化すようなヒロインが、隣家の先輩と習慣的にお風呂でやってた行為の意味を知らなかったなんて創作でもナイナイ。新手の無知なふりプレイ?と疑ったくらい。
  • 世界はボクらのために!

    円城寺マキ

    同時収録の方が面白い
    2014年6月8日
    フラれた腹いせの行きずり相手が偶然にも教え子で、教え子の熱烈求愛でラブラブに…って展開にサラっと入っていけるかどうか。先生と学生の秘めた燃える恋愛ではなく、ライトでちょいエロで元気なラブストーリー。絵がきれいでテンポはいいけど物足りないなぁ。
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  • ニセコイ

    古味直志

    絵で得してる感
    2014年6月8日
    絵が文句なしに可愛い王道ラブコメ。毎回寸止めで誰が運命の女の子か読めない展開に惹かれたのですが、途中からよくある終わらないハーレムモードに移行。起承転結求めるなら不推奨、ハーレム好きなら大変おすすめ。
  • 秘書課ぺットの育て方

    芳井波/anco

    嫌よイヤよも…?
    ネタバレ
    2014年5月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 45話(1部完)まで。嫌なのに感じちゃう系の「嫌なのに」の部分に説得力ある作品にお目にかかった事がない。これもそう。元々陵辱願望あるのを嫌がるフリしてただけだろ!と。まぁ、「接待」にハマっていく狂気の沙汰みたいなねっとり表現はTLには荷が重いかも。およそ仕事と性欲だけで生きているような人間味のない上司二人との恋模様も意味不明な3Pオチ。基本的にレ○プなので、エグいの苦手な人にはおすすめしません。
  • ロストガールは恋をする

    藤原晶

    説教くさい
    2014年5月14日
    人の顔色ばかり伺って生きてきた彼女。自分に素直に生きる変人彼氏とラブラブしつつ怒られつつで、自分が主役の人生を取り戻していくお話。この彼氏が純文学系の小説家を目指す仙人のようなお方なのですが…理想と現実の狭間で我欲に苦しむ凡人の私には、世捨人が青臭い理想論ブッてるよとしか思えない。自分が比較的彼氏側の人間なので、かえって綺麗事に聞こえるのです。だからか、彼氏が格好良いとか憧れの対象に思えない。単なる説教くさい男です。逆言えばクールで達観した男性に導いてもらいたい人にはおすすめかも。ダイヤモンド・ライフもそうでしたが、ヒロインを極端に自分のない子に設定して、彼氏に当たり前のことを説教させる作者のスタイルがあまり好きではないです。
  • うそつきリリィ

    小村あゆみ

    ギャグがワンパターン
    2014年5月13日
    無料1巻のみ。もとから男女の書き分けが微妙な絵柄で男装女装言われても全部女に見える。ギャップ萌えゼロ。というか、苑くんはガチな異性愛異性装者なのか、はやりのファッション女装男子なのかよくわからない描かれ方。それぞれに興味深いテーマがあるのに、薄っぺらな「彼氏の方が可愛い」「カップルぽくならなくて彼女が怒る」ネタが延々続くので飽きる。
  • 東京心中 第一部

    トウテムポール(ポール)

    絵は好き
    2014年5月11日
    基本的に他人への興味が薄い主人公。そんな主人公が心惹かれた矢野の魅力が、絵的にもエピソード的にも弱い。また、飄々とした、いい意味で乾いたテレビ業界の描写にも違和感あり。男が2人以上出てきたら無条件で恋愛モードに入れるBL読み向けのBL…と思いきやレビュー見ると逆の感想が多いのが意外。雰囲気漫画好きですが、これは面白くなかった。
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  • S彼氏上々

    兄崎ゆな/ももしろ

    厳しい
    2014年5月10日
    兄崎先生の絵が好きなので読みましたが1巻途中でギブ。王子も、ライバルも、モブですらヒロインに無条件で大奉仕するケータイ小説の世界観に納得づくでないとキツイ。チヤホヤされすぎで付いていけない…そりゃ誰しも世界の中心は自分だけれども。そもそもS彼ではなく単なる駆け引きごっこだよなぁ…
  • 第三次性徴期、大塚くん!

    君塚力

    フフッっていう笑い
    2014年5月10日
    大塚くんを襲う2つのギャップが面白おかしい。1つ目はジェネレーションギャップで、2つ目が精神と肉体の年齢ギャップ。1つ目をク リアして友達と楽しく騒いでいたら腰にきたみたいな。熱血な大塚くんと冷静な同級生たちとのやり取りも微笑ましい。
  • 僕らはみんな死んでいる♪

    きら

    生き返ることへの執念
    ネタバレ
    2014年5月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 風変わりな舞台設定でオチが気になり、サラサラと読めた。ただ、一気読みでなければ読了できたか自信がない。まず、死後の下界のエピソードが既視感の連続。マンガ的あるある遺族ドラマばかりで斜め読みできる。ゲームのルールがまともに機能せず、最終的にゲーム自体ぶん投げて終わる。思わせぶりなルールで手に汗握る知能戦ラブゲームやるんじゃなかったのと。死生観を揺るがす力のなさはまさに能天気なタイトル通りで、さりとてエンタメとしては生真面目すぎという感想。人の死という取扱注意なテーマを舞台説明のためだけに費やしてしまったようで勿体ない。よかったのは白地が多い独特の乾いた空気。
  • アイアムアヒーロー

    花沢健吾

    もしもゾンビ映画の主人公だったら
    2014年5月8日
    バトルや謎解きよりも、ショッピングセンター籠城や生存者同士のいざこざにワクワクする人向け。作品の重心は生存者の群像劇に置かれているように思う。基本的には主人公の目線で物語が進むので、僻みっぽくて斜に構えるくせに正論ぶちたがる主人公に共感を抱けるかどうかが結構重要。最近読んだ中では7SEEDSとこの作品が、主人公の性別、リアル路線かSF路線かで好対照な作品だと思う。湿っぽいサバイバル群像劇という意味で。私は好きです。
  • おいしい恋の作りかた

    ニーナ・ハリントン/中山紗良

    文化の違い…?
    ネタバレ
    2014年5月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 二人が心を通わせるシーンが、新メニューの試食と称した目隠しでの料理の口移しです…。初々しいカップルでもイギリスではこれが普通?!なのか…得体の知れない液体の気持ち悪さでストーリーが吹き飛んでしまった。
  • 予告犯

    筒井哲也

    サクッと暇つぶしに
    2014年4月11日
    地味ながらよくできた2時間ドラマといった感じ。ネットネタを扱う作品は狙いすぎで痛い感じになるものが多い中、本作はネット空間vs.現実社会の描写のさじ加減が上手くて嫌味がない。ネットがキーになる犯罪としてそれなりの現実味はある。裏を返せばヒャッハーでトリッキーな登場人物は1人も出ないので、退屈と思う人もたぶんいる。スカッとする結末ではないんだけども、世の中スカッとしないことの方が多いから、そんなところもまあリアリティ。
  • 暗殺教室

    松井優征

    こういうのが読みたかった
    2014年4月7日
    汗と涙の王道少年マンガは胸焼けするが、偽悪ヒーローの説教には白けてしまう…それでも熱くて笑える少年マンガが読みたい!そんな人におすすめ。暗殺をテーマに逆説的に努力友情勝利で締めるオチが毎回巧み。そしてその説得力の源は「暗殺教室」の存在。第一話でどかんと出されるその世界観に食指が動く人ならばスッと入っていけるのではないかと。変化球具合と妙なドライさがビジネス本の理屈に近いところもあり意外に大人向け? WJからは遠ざかって久しかったのですが、個人的には久々に熱中できるマンガです。
  • 東京アリス

    稚野鳥子

    バブリー+純情
    ネタバレ
    2014年3月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 12巻まで読了。女医さんの恋の行方が気になり読み進めました。振り返ると全員のストーリーにワクワクできたのは3巻までだったかな…

    4人4様の恋愛観には関心を持ちながら読めますが、共感できる要素は控えめ。ファッション誌ばりのハイブランド品のオンパレード、牧場と称して男達をキープ、結婚式から逃亡…とそれぞれポリシーはいいんですが、困った局面になると大人の責任を放棄して、涙ぽろぽろの無垢な少女になってしまう面々には「これって男が嫌う女そのものだな」と。時には挫けるけどワタシらしく生きたい!ワタシマニアの男に愛されたい!あのブランドこのブランドみんな大好き!てな女性の欲望をある意味忠実に表現した漫画な気はしますが…それにしてもバブリーですね。作者さんのブランド愛はすごく伝わってきます
  • 不可聴領域

    もりひのと/落合正幸

    微妙
    2014年3月10日
    オカルト系サブカル系の事件ものが好きなので読んでみましたが、いまいち入り込めず。現実路線の抑えめな絵柄自体はストーリーにピッタリだと思うんですが、舞台の臨場感が全く伝わって来ない…。というのも、閑散としたアパート群や寂れた商店街など、過疎化するニュータウンが舞台だと一見して分かる「画」がほとんどないから。モノレールがたった5年で廃業したとか、街の高齢化などのエピソードが小出しにはされますが、セリフで全て説明されてしまって、そこに住む人の苦悩や息遣いを感じられません。そして、何か過去があるらしい主人公は、興味や反感を抱けるほど華がない。終始淡々とし過ぎです。まあ単なる演出の好みでしょうが、私には退屈でした。
  • スイッチガール!!

    あいだ夏波

    味付けが濃すぎて飽きてしまう
    2014年3月4日
    カリスマギャルのだらしな〜い私生活をこれでもか!と畳み掛けてくるのも最初のうちは面白い。数は少なくてもこういう手合いは確かにいますから。

    でも、ストーリーの軸がうぶな女子高生の不器用な初恋で、これ自体はありふれ過ぎていて正直あまり面白くない。

    作者の自分語り多めなコラム含め全体として「だらしない自慢(?)」がくどいマンガ。5巻くらいでギュッとネタ凝縮した方が良かったのではないかと。途中で飽きて無料刊分読み切る前に止めたレアな作品。とはいえ読んだところまでは結構面白かった。なのでこの評価。
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  • 嫁に来ないか

    新也美樹

    BLにしかできない
    2014年3月1日
    まさにBLにしかできないギャグ漫画。押しかけ男女房という存在に登場人物自らツッコミつつも、なんとなく話が進んで違和感がない。でも返す手で「男ですが」と渾身の自爆ボケ。絡みも即物的すぎて逆に笑えるレベルで、BLにロマンや情緒を求める人は引くこと請け合い。独特の注釈ギャグが面白いです。広範囲に下ネタ耐性ある普段BL読まない人にオススメしたいくらい。
  • ぼくは麻理のなか

    押見修造

    臨場感
    2014年3月1日
    憧れの「女」子高生になってしまった「男」がドキドキハァハァする臨場感を、さらに「女」の立場(私)で読むと新鮮で面白い。女性なのに女子更衣室で手に汗握れてしまう。話は半ばで、主人公の目を通して麻理ちゃんの知られざる本性が明らかにされていくのが楽しみです。でも、読者が見せてもらえるのは「美化された観賞用の醜悪」で、今のところリアルなヨゴレは一切省略。つまり麻理ちゃんを神聖視する主人公は着替えでも風呂でも目を瞑っているからムダ毛処理どーすんのなどとは考えない。ファンタジーですね。『悪の華』と比べると、主人公が大学生ということもあり思春期的なクサさは少ないですが、人間のドロドロした内面をマゾヒスティックに美化して自己陶酔する芸風は相変わらずの模様。
  • 恋の続きはキスをしてから

    小純月子

    大好きな作家さんですが…
    2014年3月1日
    意地っ張り男女のキュンキュン物語を描くのが上手い作家さんなので期待大で読み始めましたが、本作はちょっとパワーダウンかな? 結末が読めるとはいえ、感情移入しにくいやり取りに微妙な置いてきぼり感。顔すら忘れていた同級生にいい大人になってからされたら嫌悪感抱いて恋が始まらないであろう言動に冒頭からモヤモヤ。そのうち主人公の大らかすぎる性格が分かるので違和感はなくなりますが。なにはともあれ、顔真っ赤の照れ顔メンズで読者を問答無用にときめかせる力技はさすがです。

    3作とも気持ちのいい爽やかラブストーリー。でも、小純先生の作品の中では普通かも。特別オススメという感じはないです。
  • ももいろ あんずいろ さくらいろ

    行動原理が理解できない
    2014年2月8日
    作者の作品の中ではハズレの部類だと思う。刹那的で衝動的なHから溢れるはずの情動を感じない。仕事なんで淡々とやります的なあっさりさ。その割に実は好きなんだといって執着したりで、男が思考の読めない不気味なストーカーにも見える。思えばシチュが重なる『性的イヤがらせは教室で』も似た雰囲気で、クール俺様がただの嫌な奴でスッキリしない。作者得意の男勝りヒロインとの相性もぎくしゃく…読むなら全編明るくてガチャガチャした「おくりオオカミ!」「ウブと男前」がおすすめ。
  • 極悪貧乏人

    柳沢きみお

    みんな不幸
    2014年2月3日
    金と欲に取り憑かれた人間の醜さたるや。カッコいい悪役が出てくるだけ、ナニワ金融道やウシジマくんなどはまだ気持ち良く読めると思うくらい、救いがない。テッペンと同じ場所にある破滅に向かって主人公がどう転落していくかを見守るのが本作の全て。男性が薬の力で体を売り続ける痛々しさはある意味女以上かもしれない(怒られそうだけど…)。

    微妙なところで終わりますが、それも転落の末路をあれこれ想像させるのに十分。全くもって読後はスッキリしませんが、成り上がりの恐怖は味わえました。実録系?な感じで読むと面白いかも。
  • 栞と紙魚子の生首事件

    諸星大二郎

    根源的な恐怖
    2014年2月3日
    諸星先生は、カーテンの影がオバケに見えた子供時代の「畏れ」を大人に追体験させることができる稀有な作家だと思う。舞台は日本だが、「理不尽で不気味で得体の知れない日常の裏側にいる畏れ多いけれど直ちに害はない何か」は異国の読者とも共有できそう。登場人物は皆のどかで、拾ってきた生首を水槽に入れて餌やりなどしている。ごく自然に。シュールという言葉で片付けることの出来ない作品です。
  • ホタルノヒカリ

    ひうらさとる

    干物はあまり関係ない
    2014年2月2日
    ながえ直先生の「やらみそ」みたいなノリで恋する干物女を描いた作品かと期待したが、読んでみると至って普通の恋愛マンガ。これぞ干物女の斜め上恋愛か!という膝を打つ面白さはない。そのせいか、開始早々カップル成立からの流れが余計ご都合主義に思えてしまった。恋の悩みや人生のモヤモヤに共感できるところはあっても、それは干物に限らないし。メンタル掘り下げる恋愛物は良作が山ほどあるので、特別抜けた作品とも思えなかった。
  • ライトノベル

    なるしまゆり

    クライマックスが駆け足
    2014年1月3日
    立ち読みから期待するようなノリは長くは続きません。オチも統一解釈ができないモヤモヤ+オカルト?。登場人物たちが語るセリフの所々にハッとさせられるものの、謎解きともミステリーともファンタジーともどっちつかずで(実際そういう会話が話中でなされますが…笑)、読んだ後に頭の整理が必要。都条例の非実在青少年問題に対するアンチテーゼ漫画だと思いますが、そこを度外視してエンタメとして読むと肩透かしな感じです。固い本は考えさせられる一節が見つかれば良しと言いますがまさにその類。個人的には悪くない…とはいえベテラン作家なのに粗削り感が拭えませんでした。ちょっと残念
  • 君に届け

    椎名軽穂

    両思いまではすごくよかった
    2014年1月3日
    19巻まで読みましたが、このテイストにしては冗長だと感じました。真の嫌われ者が出てこない恋愛マンガの爽やかさは結構好きなんですが、引っ張りすぎるとカマトト臭いというか白けてしまって…不器用な主人公カップルの思いがようやく通じ合う10巻あたりまではヤキモキしながら夢中になって読めました。ここで終わりにした方が純愛もののフィナーレとしては良かったんじゃないかなと。高校時代がわりとゆっくり流れていくので、登場人物に感情移入しながら恋の応援をする気持ちであれば楽しく読めるのかも。
  • 快楽協定

    わたなべ志穂

    普通の作品
    2013年10月11日
    どれもテーマは面白い。が、残念なことに、薄めの絵と短い話数でパパッとまとめられているせいか、感情移入する前にサラッと流し読めてしまった。心の隙間を抉るようなマンガだと人から勧められましたが、これは多感な少年少女の心の隙間でしょうね。狭い世界の中で自分とあなただけが全て、という。そこに大人が唸るようなえぐみを求めるのは野暮みたいです。あまりピンときませんでした。
  • 片恋終着駅

    小純月子

    不器用でもどかしい二人
    2013年10月11日
    小純先生のすれ違い両思いはいつも切なすぎて涙が出ちゃいます。恋愛に興味なさそうだったり、コワモテオラオラだったりすると怖くて告白できないもんね…友達に相談したり告白ができなくて一人で悶々と悩んだり。男はそれ以上に悩んでるんだけど。片思いの甘酸っぱさと、両思いを知ってる野次馬目線のハラハラが両方詰まった逸品。3作中、「甘く溶ける鼓動」は短編売りもしているのでご参考まで。
  • オオカミ少女と黒王子

    八田鮎子

    鉄壁の画力
    2013年9月29日
    王道少女マンガはあまり読まない方ですが、絵がきれいで、S男が惚れた女の子に骨抜きになる過程が好きなのでツボに来ました。逆に言うと途中でS男ではなく普通の男の子になってしまう展開には好みが分かれるかもしれません。当て馬が可哀想なくらい当て馬だったり、平凡主人公の謎の強気など少々気になる点もありますが、きれいな画で割とカバーされていると感じさせるのがすごい。
  • ぱい☆パニック ~挟まれたデカぱい~(フルカラー)

    inkey/和泉万夜

    尻派もいけますよ!
    2013年9月28日
    タイトルはパイ推しですが、尻派にもオススメ! いろんな角度から筋肉と脂肪でむっちりのお尻と開脚が拝めます。ストーリーは清々しいまでに情緒ゼロのピーカンなバカエロ。キャーのび太さんエッチー!みたいな。ポイントに余裕があればどうぞ。
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  • 魔女の媚薬

    大海とむ

    禁恋ファンならおすすめ!
    2013年7月1日
    ミッドナイトにハマりすぎて他作品も読み尽くした人の感想です。オカルト色が濃厚なファンタジー。一応現代日本(北海道?)が舞台ですが、雰囲気は地球じゃない何処か。読んでみて思ったのは、正統派というかクラシカルというか、登場人物がいつにも増して真面目!ということ。そしてナイト様は真面目過ぎてキザ!!(笑)。これまでの大海作品で登場してきた、プライドと茶目っ気が絶妙な男性陣とはちょっと違うようです。普段は堅物オールバックが髪を下ろした時のセクシーさは見所ですが。濃ゆいファンタジー慣れしていない私には難しく感じる部分もありましたが、禁恋が一番好きでファンタジーよく読む方ならたまらないかと。アンティーク雑貨やモフモフ動物など、恒例の大海先生シュミ描写も充実してます。
  • 白衣のアクマに花束を

    田久よう子

    恋愛ラボストーリー
    2013年5月25日
    「いちばん長い夜をよろしく」は登場人物が皆ナヨナヨしていてあまり好きではなかったんですが、本作は良い感触。社会人として甘ったれ気味のヒロインもまぁ許容範囲内。

    職場が殺虫剤開発のラボというのがミソで、ツンデレ上司と、どんなオフィスラブするんだろうと興味津々です。お約束のラボの変人サブキャラにも期待。つかみはOK。ちなみにGを含む虫がよく出てきますが苦手な方でも大丈夫です。
  • つづきは制服をぬいでから

    四ツ原フリコ

    いい感じ
    2013年5月25日
    立読みと本編の印象が良い意味で違いました。ヒロインを愛おしく思う主人公(男)の独白を中心に二人の関係が描かれていて、絵のタッチは健康的ながらドキドキします。冒頭で主人公がうっかり告白未遂(?)をしてしまうので、この先両思いを自覚した二人の行く末をヤキモキしながら見守るのが楽しみ(笑)。展開がテキパキしているので少し読めば合う合わないがハッキリする作品。主人公が従兄弟のお兄ちゃんでも通じるビジュアルなのはオヤジズム的にはマイナスですが、一読の価値あり。
  • 蜜獄マリッジ~ドS悪魔とバージン花嫁~

    ゆえこ

    絵がすべて
    2013年5月25日
    高評価の理由は絵。しかし綺麗ではあるが動きがない。人物のどアップばかりで、どういう姿勢や状況なのか分からないカットも多く、個人的にはあまり萌えませんでした。監 禁されてH漬けですが、H自体のSっ気はマイルド。難しいことを考えずに逆ハーにひたれます。
  • クールな彼はちょいSメガネ

    マルシェ

    覗き見マンガ
    2013年5月13日
    セリフ回しや間の取り方の妙味なのか、絵が雑なのにやたら生々しい。特に、押し殺した感情を吐き出させられたクールキャラ・意地っ張りキャラの表情がリアルで、そこからの流れの濡れ場も切ないです。全編通してどことなく物憂げな雰囲気。まるで誰かの隠しておきたい青春の1ページを覗き見ているかのような後ろめたさ。オススメ順で、「アクア」「電車」「はじめて」「素直」は一読の価値あり。
  • 噂のどこでもエロ☆アプリ~すれ違う女どもを犯し尽せ!~(フルカラー)

    もみじ

    なんだこれは
    2013年5月13日
    ひと昔前の学習誌付録マンガの劣化版みたいな絵柄。タイトルは詐欺まがいに盛り過ぎ。Hは擬音がなければ新体操。登場人物に声を当てるなら棒読みがぴったり。まぁそんな感じ。3巻(話)まで男目線。4巻(話)からは別の話で女目線。巻で買うとページ構成のスカスカぶりが目立つので、どうしても読みたい方は一コマずつ閲覧の話単位購入推奨。
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  • 純愛えろ期

    彩景でりこ

    ただしシチュ萌え可なら★4
    2013年5月13日
    冒頭だけ眺めるとストーリー重視に見えたが、いざ読んでみるとほとんどノリの世界だった。個人的にはたとえBLでも、なし崩しHでカプ成立は嫌だし、ノンケなら葛藤が欲しい。もっとも、絵がきれいで読みやすいので、シチュ萌え可なら★4くらいで読む価値アリだと思う。ちなみに表紙黒髪の充の口元ホクロがどーしてもダメでした。間違えて何度か画面拭いてしまった(笑)
  • 今夜も君を眠らせない

    相田早智子

    手堅い短編集
    2013年5月12日
    「くちびる〜」は意地悪なバーテンとの恋をコミカルに。「リング〜」は郵便配達員との恋をしっとりと。この2話は二人が恋に落ちるプロセスが丁寧で、ラストもしっかり円満で良かったです。他は、彼がなぜヒロインを好きになったのかが重視されておらず、両思いの予定調和も唐突に感じました。まぁ、「今夜も〜」「ケダモノ〜」(共に表題作)は、小悪魔な彼に振り回されるヒロインが面白いので、人によってはアリかも。
  • 先輩のオモチャ スウィートダーリン(1)

    桜野なゆな

    リアルっぽい大学生活
    2013年5月12日
    実は絵は好みじゃないんですが、「生真面目で口が悪くて愛情表現が上手くできずに悶々とする黒髪眼鏡」が大好物なので大当たり! ストーリーはキャラも含めてマンガでよくある恋愛というよりは現実によくある恋愛って感じで、そこは好みでしょう。濡れ場が蛇足に感じるくらい、プロセスにドキドキしました!
  • 義母と娘のブルース

    桜沢鈴

    キャリアウーマンの天然ボケ
    2013年5月10日
    幼い義娘とのやり取りにビジネスマナーで対応してしまう元バリキャリ亜希子のズレっぷりが面白い。ギャグばかりと思いきや、終盤は家族の温かさにウルっとくる展開。湿っぽいイイ話は苦手ですが、これは押し付けがましくなく自然と涙腺が緩みました。
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  • 姉の結婚

    西炯子

    耳が痛い未来予想図
    2013年5月7日
    ヨリは自称平凡なだけで磨けば光る有能美人。お相手の真木は今をときめくイケメン精神科医…と聞くと、平凡読者を夢見心地にするハーレクイン風ですが、この作品の主人公はあんまり羨ましくない(笑)。ヨリは達観したふうで結局「都合のいい女」体質だし、真木はそっくりの妻を持つほどヨリに偏執し続けてきた純情変態男。揃って不惑を控えながら恋愛観が年相応でなく、道ならぬ色恋に翻弄される様が危なっかしくもいじらしいのです。

    しかし恐ろしいのは、お一人様主義でいこうとハラを決めたつもりでいる身(少なくとも私は)では、上から目線でヨリを笑っていられないこと。ヨリの自分のなさ、独身の身軽さからくる無邪気さやだらしなさを客観的に見て苦々しく思うたび、「自分はどうなの?」とブーメランが飛んでくるのです。将来の自分もこんなかもしれないという不安と共に。(イケメンに変態的求愛をされることはないでしょうが…笑)

    …と、長崎に横浜の雰囲気を足したような架空地方都市を舞台に、ピュアなムードでこんなドロドロ話が繰り広げられます。ハラハラドキドキできるかは、ヨリへの共感次第。救いがあるかどうかは今後の展開次第ですが…。真木の飄々とした変態イケメンぶりも見どころです。
  • 野田ともうします。

    柘植文

    屁理屈ギャグってやつ?
    2013年5月6日
    うまい例えが思いつきませんがとにかく面白いです。「THE3名様」や「猫村さん」的ゆるい空気の中で、こち亀両さん的な日常薀蓄をほじくることに対して、「ピューと吹くジャガー」のジャガーさんばりに謎の熱意を注ぐ、見た目超凡人の野田さん。野田さんが日常で抱いたQに対して出した結論Aはそれだけ聞くと???なのに、野田さんの解釈を聞くと妙な説得力があるのです。しかしやっぱり何でそうなるんだよ!とつっこまざるを得ない。そこに笑いのツボが。例えば「本の帯を捨てない宇宙規模の理由」(2巻)、ひっつめメガネの地味子な野田さんが謎の自信で主張する「ミスコンで私が優勝できるかもしれない万が一の理由」(1巻)は特に吹き出しました。さらに野田さんは大学の先輩友人やファミレスバイトの同僚など、個性豊かな脇キャラにも恵まれている。地味だがこういうのを真のリア充というのでしょう。

    ありがちなシュールへの逃げや飽きる出落ちもない、理路整然とした正統派オモシロマンガです。あ、野田さんの出身地群馬にもちょっぴり詳しくなれますよ(笑)
  • 式の前日

    穂積

    話題作ですが期待し過ぎない方が
    ネタバレ
    2013年5月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 人生の節目で色々な「ふたり」が交わす言葉、視線に込められた喜びや切なさを丁寧に切り取った作品。別離の寂しさを感じつつ、前向きに生きて行こうと思える読後感でした。冬目景をリアル調にした感じの作風。

    ……ただ、個人的には、全体として読むのに疲れる話が多かったです。隠し切れていない伏線が読んでいる間ずっと違和感として付きまとい、全体的に感情移入し辛い。また、文での説明が過剰でマンガでなく挿絵に感じられるものも。


    雰囲気マンガを浸るのではなく解読して楽しむ方、日本の単館系映画が苦手な方は、演出があざといと感じるかもしれません。私は合いませんでしたが、ハマる人はドハマりする作品と思います。
  • オオカミどものしつけ方

    白石ユキ

    ラブラブカップルを愛でるマンガ
    2013年5月4日
    メカ大好きっ子な望と、そんな望が大好きだけど照れ屋でぶっきらぼうな一匹狼曽我くん。冒頭であっさり恋に落ちた二人のドタバタで爽やかラブラブな学校生活をホカホカしながら見守る作品。

    男ばかりの工業高校が舞台の恋愛少女マンガってあまりないので、学校イベントや恋の障害が他の作品と一味違う。同級生の男の子たちのノリもアホ楽しい。読み切りもよかったです。おすすめ!
  • 南極28号 改訂版

    遊人

    短編が面白い
    2013年5月2日
    遊人さんは桜通信しか知らなかったので、濃ゆい不謹慎マンガを描かれるというのは意外でした。失礼ながら過激なだけのエロ漫画家と思っていたので…そして読んでみるとかわいい女の子(28号)よりもキタナイ大人の男女のストーリー(短編)の方が面白い!話の舞台や設定の幅が広く、全く異なる印象の作品が並んでいます。エロ目線というより、クセのあるマンガがお好きな方にはもののためしでオススメです!
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  • 優しく奪って!

    青山りさ

    どこまでもクールな男性陣
    2013年4月30日
    優しく〜はちょっかいばかりの意地悪な同僚と。赤ずきん〜は頼りない同級生が豹変。真夏〜は嫉妬彼氏の強引な責め。ハチミツ〜は外国人上司とのシンデレラストーリー。

    青山先生の作品は他にも読みましたが、絵は丁寧だけどキャラの表情が硬くて「棒」気味なので、男性陣はどこまでもクール。好きな人の前でうっかり出した嫉妬や驚きの表情にときめく派としては物足りない。マジメというか盛り上がりに欠けるTL
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  • COPPELION

    井上智徳

    3.11以前
    2013年4月30日
    原発+大震災のカタストロフを3.11より前に描き始めていた作品。現実の施設管理の杜撰さがマンガを凌駕しているのが笑えないところですが…

    1部(〜3巻途中)・2部(〜9巻途中)が放射能耐性のある能力者ヒロインたちが力を合わせて汚染地域に残っている一般人を脱出させるストーリーで、個人的に面白いと思えたのはここまで。映画アルマゲドンとインディージョーンズを足して2で割ったような面白さです。3部以降は路線変更したのかインフレ超能力バトルになり、それまでチラついていた国家間の陰謀もデフォルメしすぎでチンケな感じになってしまった。

    舞台は世界規模ですが、全体的に設定考証が緩い(科学考証は特に)ので3.11を引き合いにマジメに読むと肩透かし喰らいます。2部までの感想として★4
  • 食KINGダンディー

    アヤコ/平田京子

    好みが分かれそう
    2013年4月30日
    原作の平田京子さんが好きだったので。

    登場人物に惹かれなかった。本気で玉の輿狙いしているはずの主人公は容姿・性格・銭ゲバ度ともに平凡すぎて薄い。世間知らずな二代目ダメんず社長はギャグ顏が多く、ダンディーというよりウザ可愛い青年にヒゲくっつけただけ。

    テンポはよく小綺麗。オヤジの上から目線ながら健気に頑張る成長物語が面白いと思えるかどうか。個人的には、こんなひ弱なダメ男は若いイケメンを愛でるつもりでもなければ面倒見切れない。だからヒロインは偉いともいえるけど。オヤジならではの魅力はなく、話自体も推進力を欠く感じがしたので3話で切り上げました。
  • もっと教えて

    新條まゆ

    ノリが男性向けっぽい
    2013年4月29日
    表題作は、顔とカラダが良ければとりあえずOK、気持ち良かったからとりあえずOK、とにかく最終的に両思いだからOK、気弱ロリだけど大胆、乳袋のついた制服…とまるで男性向けマンガのよう。ネタとして面白く読めますが、犯罪ちっくな俺様系なので苦手な人は注意。
  • 冷めないうちに召し上がれ!

    Mujica

    きちんとした作品なんですが…
    2013年4月27日
    おいしさをアピールするために主人公がパクパクモグモグカシャカシャ音を立てて食事をして見せるシーンが気持ち悪く感じた。しかも結構しつこくやる。メシがネタのマンガでこれはキツイ。それから、暴言を吐いたり食事拒否するオヤジの言動が「不器用さから垣間見える可愛らしさ」というより分別のない頑固オヤジにしか見えない(オヤジの心の声が多いから軽く見える…)。ダンディだけど可愛いオヤジを期待するとがっかりするかも。話自体はまとまっているのに、マイナス要素が強すぎました。
  • 木につかまって後ろから~獣にヤラれる!~

    藤本しほ

    色気がない
    2013年4月24日
    一見ビミョーな画風でも面白い漫画はたくさんありますが、この作品は…。拾った黒猫とヤっちゃうお話ですが、猫が壊滅的に可愛くないしエッチシーンもぎこちない。何より猫は完全に人間化するだけでなく、猫らしい性格ですらないので「獣に抱かれて〜」の要素が皆無。完全にタイトル・あらすじ負けです。ミステリアスでセクシーなドSムードを期待して読んだので余計にガッカリしました…
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  • 虎穴ダイニング

    元ハルヒラ

    猫科好きなら!
    2013年4月23日
    日向さんがなぜ虎なのかはほとんど説明がないし、周囲も日向さん自身も「いやおかしいだろ!」とツッコミまくるけど、この作品は説明しないことで不思議な人間関係(?)が成り立つファンタジーだと思う。

    ネコ科の毛並みやぱたぱた動く尻尾に言葉にならない魅力を感じる人なら、モフモフなのにマッチョで生真面目な日向さんとアカル君のほんわか甘い雰囲気にノックアウトされること間違いなしです。続編希望!
  • 夜伽執事 レイ編

    晴山晴緒

    本編より
    2013年4月21日
    本編(ハトリ編)未読でもOK。むしろレイ編の方がストーリーは自然。

    義娘への歪な愛情から、夜伽執事を使って義娘を孕ませようとする当主。義父への愛に苦しむ娘・夜凪。レイは二人の間を取り持つように、夜凪を抱きます。現代のお話ですが、和式の豪邸が舞台で、和室に敷布団がなんとなくノスタルジックなやらし〜感じ。

    当主のキャラが薄いせいか当主への愛に悩む夜凪に共感しにくく、インモラルなエロさに迫力がないのが残念。同作者のラプンツェルはそのへんがよく伝わったのですが。絵は文句なしにキレイです。
  • 女優

    和気一作/倉科遼

    昭和の大女優
    2013年4月21日
    「女帝」が面白かったので引き続き読んでの感想です。

    今ほど俳優の私生活がオープンでなかった昭和時代が舞台。現代の感覚で読むと古臭さが気になる。たとえば、「今だったら、この程度の演技(偽装結婚とかイメージ作り)ではSNSあたりで下衆な噂として、結局『真実』が広がってしまうなぁ。昔は大らかだったんだ」と思ったりする。女優の側も、ブログで私物やら育児やら商売のタネにしがちな時代だし。そして、古臭くても読み進めたくなる普遍的な何かがあるかといえば、基本ストーリーが「女帝」とほぼ同じ(出生の秘密、大切な人の死など)で既にお腹一杯。話数が全然違うにせよ、ヒロインがトップを目指す理由、周囲の人間に支持される理由も女帝の方が説得力がある。

    面白いのは中盤までで、以降何度も投げ出しそうになりました。
  • 吾輩は猫である ―まんがで読破―

    夏目漱石/バラエティ・アートワークス

    原文を読んだ方がいい
    2013年4月11日
    本作は原典自体が短くて読みやすいため、視覚的描写というコミック独自の強みですら原典に及ばないと感じました。人間模様の妙味をウィットに富む語り口で表現する夏目作品の良さをマンガで表現するのは難しいんですね。
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  • らびあんりゅねっと

    須田さぎり

    そこまで酷くなかった
    2013年4月5日
    レビューが酷評だったので敬遠していたのですが、読み放題なので読んでみました。

    確かにオヤジズムに載せるべきマンガではないです。男性陣は年齢に関わらず中身はみんなニーチャンだし、主人公もオヤジズムを求める女性が共感できるキャラとは到底思えない。ですが、ボケた結婚ドリーマーなのに変に理屈っぽいオタ(ク)女的ツッコミがぽんぽん出てくるのは悪くないです。いわゆる日常系のノリに近いような。

    まとめると鼻で笑いつつ自虐しながら読めるオタ女向け作品だと思います。正統派の女性向けマンガ好きには多分つまらない。
  • 僕はキスで嘘をつく

    藤間麗

    もったいない
    2013年2月11日
    王子、黒髪眼鏡、スポーツマン、年下君…私にキスをしたのは誰? というお話。
    崩れない鉄壁イケメン軍団と、現実とファンタジーの境目を漂うような独特な世界観はいいと思います。ただ、主人公が愛される理由が説明不足なこともあり、「ドキドキするイベント」をつなぎ合わせた恋愛シュミレーションゲーム?!のよう。感情移入するにはかなりの脳内補完が必要と感じました。とはいえ長編に期待したい作家さんだと思います。
  • 王様彼氏

    アンソロジー/山口ねね/一ノ関りん子

    表紙の男性は出ません
    2013年2月10日
    1作目は「小悪魔ドクター」(冒頭に出てくる友人の話)のスピンオフで、こっちのカップルはどうなった??と気になっていたので満足。ただ、単品で読むと友達以上恋人未満状況にヤキモキする理由がピンとこないかも。山口ねねさん好きならいけます!☆4つ。

    2作目は、絵が古めかしいしノリが女性誌の広告マンガかオーマイキーみたいに大袈裟でギャグかと思いました。☆1つ。

    王様はどこ…?
  • だから金田は恋ができない

    和深ゆあな

    不完全燃焼
    2013年2月8日
    1巻は登場人物の個性が立ち、話が動き出すかというところ。それが2巻でいつの間にか意識し合う二人を周囲が茶化しつつ祝福して幕切れ…。めでたしだけど不完全燃焼かな。二言目には「非合理的!」と叫ぶ理系メガネ男子が頬を染めながら恋に目覚めるプロセス(笑)がもっと見たかったのに。ギャグ度高めラブ度低めのマンガですが、何事にも一生懸命で明るいヒロインを見ていると元気が出ます
  • オヤジ彼氏~声で濡れちゃう恋ゴコロ~

    ジンノムク

    んんん??
    2013年2月8日
    オヤジというより風呂入ってないフリーター青年にしか見えなくて話に入り込めず。山場で「お子様には分からない大人の〜を見せてやる」的な殺し文句で颯爽とトラブルを解決するシーンがあるんですが、「エロガキの妄想する大人〜」の間違いでは…と苦笑しました。 ストーリー自体は悪くない気がするんですが、ギャグ漫画に脳内変換されてしまいました。
  • 最後の肖像

    本間アキラ

    やや暗いですが
    ネタバレ
    2013年2月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「虎オトコ兎オトコ」から入ったので、濃い線と暗めのストーリーにびっくりしましたが、古臭さは感じませんでした。睫毛がちょっと濃いくらい笑。

    内容としては表題作とFBIバディもの。前者は姉の婚約者が因縁の人で、惹かれてしまう。でも姉には幸せになってほしい…なストーリー。オフィスにスーツも出てきます。タイトルにもある肖像画がキーアイテムなんですが、使い方がうまいなぁと。ただなんにせよ最終的に長女は不倫家出、長男は長女の婚約者と逃避行で、主人公パパ不憫すぎ笑。

    後者は元FBI死刑囚×日系主人公で濃い絵が映えます! 最初は無能だと突き放すものの、真犯人探しのために危険をかえりみない態度を見て、受けを強引にかき抱く攻めのデレっぷりが真相解明のスピード感に乗ってぐいぐいきます。

    Hの回数は少ないですが盛り上がってついに!な展開なのでなかなかにキュンキュンでした。
  • 原色ツンデレ男子。 俺様クール

    相川ヒロ/吉井ユウ/叶のりこ

    タイトルに偽りあり
    2013年2月8日
    1作目)偶然同じ委員になったぶっきらぼう男子に惹かれていくお話。2作目)家族とうまくいかない家出主人公と幼馴染の素直じゃない関係。3作目)恋人昇格後の部下兼家政婦と仕事の虫なドS上司。4作目)廃屋で出会った不思議な少年。5作目)地元で待つ彼女は、デザイナー修行を頑張る遠恋彼氏を裏切ってしまうのか?

    ツンデレ男子といえるのは1・3作目。さらに俺様なのは3作目のみ。なのに別作品の後日談らしく、単品で読むと置いてけぼり。ちなみにH描写も3作目のみ。

    結局読んでてキュンとできたのは1作目だけで、他はありきたりの話でした。オムニバスはもうこりごりです。
  • 愛人(あいするひと)

    吉原由起

    下ネタの嵐
    2013年2月8日
    円満な三角関係がテーマだそうで、傷付く人のいないファンタジーな不倫や二股を許容できるなら、目新しい人間関係ドラマとして楽しめると思います。そして相変わらずギャグは直球お下品。なのに胸キュン少女漫画な描写と違和感なくミックスされているので、読んでると爆笑しながらも不思議な感覚にとらわれます。ただ、蝶よ花よ、チョコレートガールと比べると軽すぎて後に残るものがあまりない感じはあります。ヒロインがここまで愛される決定的な説得力がないからかも。
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  • その執事、強気につき

    あしか望

    中身はない
    ネタバレ
    2013年1月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作のみ購入。お嬢様が新顔のイケメン執事と脈絡なくHをして最終的には両思いというお話。二人の心模様に関しては読者おいてけぼりなのでストーリー重視ならすすめません。絵が綺麗で男性がセクシーなので、コミックというよりオトナ向けイラスト集。
    いいね
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  • うそつき*ラブレター【特装版】

    やまがたさとみ

    空気を楽しむ漫画
    2013年1月14日
    淡い期待と諦めの間で揺れ続ける気持ちを丁寧に描いた作品。登場人物が少ない分、各人の表情や言葉ひとつひとつにぐっと重みがあって臨場感。ついつい感情移入。主人公と一緒にドキドキしてしまいます。

    間やセリフが詩的につながっていく作品なので、一画面1コマのシーモアの紙芝居的な閲覧形式によくマッチする漫画だと思います。
  • ダイヤモンド・ライフ

    藤原晶

    切り貼りの知識
    2013年1月8日
    ロストガールが気に入って作家買いしたので余計がっかり…。掲載時期を考えたとしても、所々挟まれる社会問題ネタ(春樹が香苗の無知に説教するという形)が間違っていたり単純化しすぎです。なぜ入門レベルの本の切り貼りを惜しげもなく登場人物に披露させるのでしょうか。命やお金の大切さに説得力を持たせたかったのかもしれませんが、作者の不遜な態度が鼻につくばかりでストーリーに上手く溶け込んでいるとは言い難いです。また、ハッピーエンドが悪いわけではないですが、そこまでの流れで散々説教めいた煽りをしておいて結局主人公補正のご都合展開なのは萎えました。