ネタバレ・感想ありdouble suicideのレビュー

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流行りの言葉で言うなら共依存
2025年2月17日
しかしながら、そんなにスッキリとした形ではない。
独占欲と愛おしさと嫉妬。食欲。

はっきりとモノローグや台詞に描かれていない部分が、仄暗く湿って人間くさい。
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帯は嘘つかない
ネタバレ
2024年7月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ これはBLなのですかといわれると、ちょっと悩む作品です。作者さんの他の作品にも慣れ親しんでいると抵抗ないのですが、あんまり説明ないです。色々妄想広がります。ひいじいちゃんがやっちまったんだね…というところはみんな異論のないところだと思うのですが、リスカの女子の想いや兄ちゃんの覚悟(?)とか、読み直すたびに、あーなのかな、こーなのかなと思いを馳せる感じになります。
あと、帯はそのままの意味です。兄貴は押し倒されて、いたされるわけではないです。
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タイトルの意味よ…
2024年6月4日
もしかしたら、ひいおじいちゃんは、南の島で実行しちゃったのかもしれない…。何だかモヤモヤした気持ちが残るこの感覚がまた、よいです。繊細な方は気をつけて読むべし。
エロはない
2023年10月15日
のに、空気が、、、ねっとりしてる。BLか?と言われたらわからないけど、秋じゃなくて夏に読みたかったな、、、個人的にじめっとした中で読みたかった
わからんけど
ネタバレ
2023年6月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ ダブルスーサイドというタイトルの真意は分かりませんが、彼らが死のうが死ななかろうが家系は途絶えて今後遺伝による菜食者は産まれないと思います。
良かったね。
個人的には最高。
2023年5月14日
読む人を選ぶ作品だとは思いますが、真昼の夢みたいな浮遊感のある作品で、夢中で読み耽りました。色んな解釈があると思いますし、それぞれの感じ方でいいのではないかと。読んでみないと分からない、読んだけど分からない事だってあっていいと思います。ラブとえっち至上主義は完全回れ右で。
カニバリズム?もの共依存
ネタバレ
2023年1月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 明るいけれど退廃的な関係を求める方にオススメです。BLというより共依存の作品です。セッする描写は登場しません。カニバリズムといっても兄の血を啜るだけで、兄を殺して食べる展開にはなりません。兄の身体を傷つけて流血させる時点でカニバリズムの本質の一つは捉えている気がしますが…。以下ネタバレ。主人公は始め血を徹底的に避けていたのに、友人から血を貰う内に抵抗をなくし、最後には婚約者がいた兄を自分に縛り付ける、傲慢さが滲み出る変貌ぶりに恐ろしくなりました。弟と同じ性質の持ち主には祖父と亡き父もいるのですが、父は息子の一人が自分と同じ性質をしている=この呪いのような性質は永遠に受け継がれるのだと絶望した、だから死んだ。そして息子である主人公は兄を共依存の道へ…遺伝性のある血の記憶が二次的に引き起こす破滅には、読者でさえ目の前が暗くなりました。冒頭に登場した、楡の木の影が投げかけるクラクラする補色のコントラストと謎の人影。明るいにも関わらず不気味なこのイメージが大変似合う作品です。
みんなの考察面白いなぁ
2022年12月20日
BLか?って言われれば、確かに???なんだけど、これをBL作品として見るならば、この兄弟は今後セッ○スしちゃうと思うなぁ。食欲と性欲って結びつくものだし、世の中には『抱きたい』=『食べちゃいたい』って表現があるくらいだし。
それにこの関係続けていったら、お兄ちゃん身体中切り傷だらけになっちゃうよ。可哀想。
桂くん、他の方法試すと思うなぁ。
桂くんの執着って性欲に結びついてるものだから遅かれ早かれお兄ちゃんをそういう意味で捕食する日は近い。

誰の『血』でもいいわけじゃない。
そもそも、『血』だって代用で本当に食べたいのはお兄ちゃん。お兄ちゃんを食べたいって欲求からくるものだから、言葉通りお兄ちゃんを性的な意味で食べたとき、初めて満たされるような気がする。
そういう今後の展開を勝手に妄想すると立派なBL作品になる。むしろ読み手に妄想させるための余韻すらある。ありがとう!
はぁ、でも本音を言えばもっとエロして欲しかった
解釈によってはゾッとする
ネタバレ
2022年10月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルのダブルスーサイド=心中。不穏な雰囲気の考察系の作品です。弟が兄を手に入れようとする執着がBLなんだけどニアBLという感じでした。230Pあっという間に読む程ゾクゾク面白かったです。
悲しみの象徴である楡の木の下で見えていた人影は捕食する人に見えるから捕食された人たちなのかと思ったらゾッとしました。最終的に兄にも見えていたので捕食側に?だから心中なのかな。
233ページ
2022年9月3日
一冊まるごと表題作。電子のみのスペシャル修正ですが、描かれてるのは一ヶ所のみ。太白線のソロプレイ。

エロナシ。カニバ要素アリ(肉は食べない)、血のみ。
リスカ、流血、若干グロ?、実兄への執着、闇BL部類?
多分メリバより。

↓--こっから下、軽くネタバレになるかも?--↓

読み終わって、タイトル検索して何故か、なるほど…となりました。
先が見えないし、どうにもならない。この作者さんにしか描けない不思議さ。
BLなのかは不明な所だけど引き込まれる。

女の子は良かった。と安堵してしまう私はヤバいのかな…
最後のスマホ画面の検索と、見えてた影、楡の班の中に居る2人の未来がタイトルに繋がるのかな?

何でもおいしく食べられる方どうぞ☆
他の作品も読んでみたいな。
これはBL?
ネタバレ
2022年7月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ なんとも不思議なストーリー。BLでもない。カニバではないし、吸血鬼でもないし。近親相かん寄り?曽祖父に何があったか?これから解明されていくのでしょうか?
こ、これは、、、
2022年7月16日
立ち読み段階から何か惹きつけられる空気感。
甘い香りでなく、未知で不穏な空気を感じる“惹き”というんでしょうか。
とにかく続きが気になってしょうがない。
そして想像と違う展開が繰り広げられ最後まで読む手が止まりません。
意外な設定に驚き、表紙のコピーはそういうことか!と納得し、
当初よく分からなかったセリフも、読み直すとさらに理解が増し、
ほえーという感じです。
これはBLだろうか?と疑問を持つくらい異色です。

海王社セール対象作品を立ち読みしまくり、
気になった作品をピックアップして買ってるのですが、
なにがビックリって、「千一秒物語」の作家さんと同じ作家さんということ。
絵柄もキャラも空気感も全然違うこの2作品、同じ作家さんなのか!?と驚くと共に、
両方に惹かれた私なので、他の作品もチェックしなければと思ったのでした。

総233ページ。
キャラが坊主でなくてホッとしている自分…
2022年7月16日
モノクロ画面に鮮血の赤色だけが浮かび上がってくるようだ。カニバリズムに陥るギリギリのところで踏みとどまっているから、何気ない日常風景のように描かれる、でもこれは静かな狂気だ。背筋がゾクゾクしてくる。ジャンルがBLコミックって嘘だよね? この作品のキャラが坊主でなくてよかった。頭の中がカオスになってしまう。イヤミスとは違うけれど脳内煮えてきそう。なんというか…難解。
兄弟BL?ホラーBL?
ネタバレ
2022年6月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 首筋がゾワッとするような、とても不思議な感覚で物語が進んでいきます。偏食な主人公、桂の満たされない欲望。その欲望はどうやら遺伝していると桂が気付いてから、ズブズブと沼にハマるように謎の闇に沈んでいきます。シャープな絵柄と画面のコントラストが夏を感じさせるようで、陰影のくっきりさがますます謎の闇を際立たせていますね。エロらしいエロはありませんが、妖しい雰囲気が常に漂っていて、寒気のようなゾクゾク感を味わえました。

さて、ネタバレに言及して。BLとしては桂と兄である栖の関係性ということになるのでしょう。これが恋愛感情なのかは微妙です。食肉の欲求を最初に感じた相手であり、独占欲での束縛にも思えます。兄への食的欲求が性的興奮にも繋がっているようですが、結局兄を性的に求めることはしなかったんですよね。あのまま共依存へと発展して、舐めたり噛んだりしながらの禁断背徳アブノーマルエッチも見たかったなぁ。桂の兄への執着心や彼女の引き剥がし方など、コイツやべぇな、ってシーンがすごく良かったです。このヤバさを知らずに兄は弟に絡めとられていくのでしょう。気付いたときには二人とも沼に沈んでいるのです。そういうの好き~。

曾祖父のきっかけや人影の謎など、謎のまま終わっているものがあり、このお話が単なるミステリーとして描かれたものではないということがわかります。桂のさっぱりした性格もあって、そこにこだわる必要性もなく、読者としても別に謎のままでいいかな、って思える不思議。サイコホラーにも思える作品でした。

ところで、トジツキハジメ作品、すっごく久しぶりに読みました。私は初期の頃の作品が好きで、特に絵柄も大好きだったので、青年誌向けに絵柄が変わった辺りから読まなくなってしまいました。今回、試し読みではまたかなりシャープになっていたので、いけるかな?と思って購入。久しぶりに読んで、やっぱり見せ方や雰囲気が好きだなーと思いました。行間というか、間のある作品が好きなんですよねー。次はトジツキ先生のBLらしいBL作品を読みたいなと思いました。
これは…
ネタバレ
2022年6月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ もはやBLというジャンルにカテゴライズしていいのか分からない作品ですね。エロもなく兄弟間で恋愛感情が生まれた訳でもなく。桂とその父親、祖父、曾祖父が持つ普通ではない欲求。そしてそれを受け継がなかった兄の栖。桂は栖に歪んだ執着、独占欲をみせていきます。友人の品川さんが死んだのを栖のせいにするのもなかなか滅茶苦茶な理論でした。品川さんが亡くなった後、彼女の斑のシルエットが見える様になりましたが、後半で栖の斑のシルエットも描かれています。という事は……?終始仄暗い空気で展開していきますが、個人的にはまともな感性の栖が特に抵抗もせず桂に血をあげている所、キズをつけた後の手当とかのやり取りをごく普通にしてる所が結構印象的でした。完結とはなっていないので、このおかしな関係がどうなっていくのが2巻が出て欲しいですね。カニバリズムと性的欲求を結びつけている桂が栖とどうなっていくのか、タイトル通りの結末になるのか気になる…!
続きが気になります。
ネタバレ
2022年5月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 233p、全表題作、描き下ろし。
5歳の頃に兄の血を口にしてから、自称ベジタリアンとなる主人公。人を食べたい欲求に駆られるのを避けるために、肉食を控える様になった。実は父も祖父も同じ体質。
凄く続きが気になりページを捲るのが面白い。でも、最後はこれで終わり?え?未だ続き出るんですか?完結表示ない!
どっち?出ますよね。続きが気になります。
タイトルの意味を熟考…分からん!
ネタバレ
2022年5月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本作は、考察のし甲斐がある作品なんだろうな。
6/2まで割引。
もう読んでも読んでも謎は深まるし、
何が何だか、頭はこんがるばかり。
ミステリーともホラーともBLとも言い難く、
逆にむしろ、その全てを内包してる作品とも言える。
え、もうどゆことー!?状態w

主人公佳は、ベジタリアンで偏食。
そして、朧げに不思議な記憶が頭をずっと支配している。
何か食べたような記憶。それを避ける為に、肉が食べられない。
大学で手首に包帯をしている品川さんを見かけ、リストカット常習者なのだという噂を知る。
それ以降、彼女が気になって仕方がない。
彼女の包帯の下を想像すると、自分の中にある記憶と結びつきそうでモヤモヤとしてしまう。

この2人が主役でなくて?表紙と違うけど…と思いながら読んでいると、桂の大好きな兄が登場。
……なるほど、兄から始まっちゃったわけね。
いやいや、元を辿れば曽おじいちゃんからの話ー?
何だろう、非現実的なストーリーとは言えど、どんどん自分に近しくなっていく感じで、いつの間にやら引き込まれてしまう。

「好転」発言は、異常だけど、あの衝動にとってはごく自然なことであることは理解できる。それだけ強烈な欲求だろうし、常人に分かるわけがない。
だからこそ、佳は異質で孤独なんだろうな。
そりゃ兄に執愛するわけだわ。
品川さんとの友情が秘密の共有ではあっても、しっかりあったし、悲しいけど品川さんがとても魅力的で良かった。
タイトルは、2つの死なのか2人の死なのか……
はたまた、2度の死か?
現状までの話ではなく、もしや今後の話…?

本作はBLかと言われたら、ん?んんん〜BL未満というか、むしろ続編があるならば、それこそBLなのかも?な感じ。濡れ場があるわけじゃないし、人は選ぶ作品だけど、衝撃を受ける作品ではあるかな。
食べたい欲求と性欲を、わざと少しズラして描いてるところが憎いと言いますか…それで、より複雑になってるけど、ストーリーに深みを出させてるんだろうなと思います。
なのに、BL枠なん?え、じゃ、どゆことー?とまた沼にハマる読者ww

作家さんの他作品は軒並み高評価で、また機会があれば読もうと思います。絵柄もあっさりとして硬めでそこが魅力的な作家さんですね。レビューに感謝です。
最後をどうとらえるか
2022年3月27日
トジツキハジメ先生の作品は読み終わった後の余韻が好きです。もう少し…もう少しこのお話の先が読んでみたい…と思わせられつつ自分の脳内で想いを馳せる(俗っぽく言うと妄想の時もあるんですけど)余白があるというか。絡みないんですけど全体的になんとも言えないイン靡な雰囲気を感じるのは私だけじゃないですよね?是非自分なりの最後のシーンそしてその先の考察してみてほしいです。
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なんとも言えない世界観
ネタバレ
2022年1月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私の頭では一度読むだけでは?が沢山ですが面白いことには変わりないと思います。画面が綺麗でサッパリしているからか、より血の描写が生々しい。「兄を食べたい弟」という設定にそれだけでドキドキしてしまう。個人的にBLで女性キャラは特に気にしない質ですが、血を与えてくれてた品川の思いは汲みたくなってしまいました。そんな品川が亡くなった時、桂が「好転だ」と感じあの顔を見た時はゾクっとした。兄への執着がこの表情を引き出してる…BLといえばBLだなぁ。「肉を食べたい」という欲望は曾祖父さんから代々受け継ぐように桂まで辿り着いてるので、そこら辺の空白も知りたい。家族を想う兄がどうなっていくのか、弟の思惑はあるのか…凄く気になります。
面白いです
ネタバレ
2022年1月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ すごく重い独占欲をそう思わせずさらっと読ませてくれる作品だと思います。サイコパスな弟の度を超えた独占欲にじわじわ絡めとられる兄の話なのかな?猟奇殺人の根底には歪んだ性癖があるように弟も兄に肉欲を抱いているんだけど、比喩でなく文字通り”食べる”事でしか満たされないのが悲劇的に純粋だと感じました。掌を切ったのは手を繋がせないため、お腹を切ったのは肌を晒させないため
早く続きが読みたいです。
兄弟の深淵を見た
2022年1月10日
これといった救いの無い結末なのに、そこまで悲壮感を感じないのはさすがトジツキ先生だと思いました。BLとは違いますが、桂の兄に対する独占欲は恋愛を超越しているように思います。兄の全てを手に入れる為なら、罪悪感の欠片も無く何でもしそうですよね。そんな凶気の弟を、距離を置くでもなく嫌悪するでもなく、多少の葛藤はあれど割とあっさり受け入れた栖に驚きました。そもそも栖には弟を見捨てるという概念が無いんですね。この兄弟に巻き込まれる女性が災難ですわ。この先、桂が栖を手放す事は絶対無さそうだし栖も何だかんだ弟に甘いので、死ぬまで共にいて欲しいです。
何だこれ、、ゾワゾワする!
ネタバレ
2022年1月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2021年7月発行。
今回の海王社40%offのレーベルクーポンと還元対象にて購読。

やだ!怖い、、怖いのにすっごく衝撃的で目が離せない!
えっ?何これ?ここで終わるの?続編出るの?
やだ!ちょっと!何で?置いてきぼりの私だよ!
恐らくネタバレなしで読むことをお薦めしますが、、
BLというよりも色濃いミステリー。

悲しみの象徴の楡の木は誰の為?
佇んでいたのは?
引き継ぐ者と引き継がない者の違いは?
品川さんはその後を予感し想定しての自ら絶ったのか?
斑の陰の中にいる2人。えーーー??
ダブルスーサイド?えーーー??
続刊どこ??えーーー??
いやいやまだまだいっぱい未消化だよ!
イヤーーーーー!続刊プリーズ!!
ド執着
2021年11月19日
その人でないとダメな理由の描き方がすごいな〜そこに追い込まれるまでの描写もエグくて引き込まれる。エッチなシーンないし、BLのラブの部分が感じ取りづらいけど名作だと思いました。
衝撃
ネタバレ
2021年11月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ ダークなストーリーが好きなのですが、こちらの作品は久々に思いっきり横っ面を張られたような大きな衝撃がありました…
人間を食べたいって…血を舐めるって…狂気!!
兄につけた傷を見て喜ぶ弟が狂っています。
人を選びそうな作風ですが、私は好きです!!
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血の描写が多いです
ネタバレ
2021年8月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ ミステリーです。絡みは一切ありません。でもそれ以上にどろついています。曽祖父は後天的なのかなと思うのですが、その欲求を抱えたままできた子どもに遺伝してしまったのでしょうか。ようやく2分の1まで薄まったので、次世代は大丈夫な気もしますが…とかいろいろ考えさせられますね!良作でした!!
ミステリー系大好きです、考察してみた~
ネタバレ
2021年8月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ フォローしている方々のレビューで、サスペンスとかミステリーとか私の心をくすぐるワードがいっぱいだったのでこれは買いでしたね。読んで独特の世界観に思わず唸りました、面白い~!ちょっと刃物系の切り傷はイーってなるくらい苦手なんですが、露骨なモロッて描写が少なくて助かりました。
「double suicide(心中)」、他の方のレビューにもあったように私も栖と桂の二人のことのように思えます。桂が兄に食べたいという欲求をぶつけて、栖がそれを受け入れた時点で破滅的な一歩を二人して踏み出した感じがします。ことの発端は、恐らく曾祖父が南の戦地で人肉を食したことだろうと思われますが、その食べた記憶は悲しいかな、祖父、父、桂に遺伝してしまっています。栖だけ食べたい欲求が遺伝してないのでなく、私はまだ発症してなかっただけなのではと思っています。桂が兄の血を舐めた時(5歳)からのように、描き下ろしで桂が兄に自分の血を舐めさせているのでそれから発症するのではと推測しています。お茶を飲んだ時の微妙な反応。その後が描かれてないけど、なんか恐ろしいなぁ。
ニレの木の意味、作中ラストのスマホの文章を見るにウィキペディアで検索した内容と被るんですが、そこには以下のことが記載されてます。
「ギリシア神話では詩人で竪琴の名手だったオルペウスが妻の死を悼みニレの木の下で泣いたとされ、悲しみの象徴とされることもある」と記されているので、庭のニレの下の斑な人影は死した者への悲しみの表れ。曾祖父にとっては誰かはわからないけど食した人の死、お父さんや品川さんを悼んでいることの表れではないかと思いました。彼女と別れた直後、桂の目には兄の斑な人影が見えていることから、もしかしたら兄の死の予兆かもしれません。
何が正解とかはわかりませんが、桂と栖の歪んだ愛のかたち、話の奥深さに圧倒されましたー。
追記、最後の最後に書かれた言葉、二人がニレの木の斑の中にいるということは、二人のこれから先の死(つまりdouble suicide)を暗示しているんじゃないでしょうか…。
なんだこれは
2021年8月1日
とにかく面白いです。BL漫画という枠を超えて、沢山の方に読んで頂きたい、おすすめの作品です。色々な解釈をしながら、続編を心待ちにしております。
極上ミステリ
2021年7月30日
フォローしてるレビュアーさんの投稿でとても気になった作品。
サイコミステリ、自傷、カニバリズム、兄への執着…はい、大好物ですよ!☆

子供の頃から血に異常な執着をみせる弟と、それに翻弄される兄の話。
序盤、めっちゃ怖かった…血が苦手な人はきついかも。ドバドバ血が流れるわけではないけれど、嫌~~な感じで痛い。

物語中盤で、話が大きく転換します。そこからのたたみかけるストーリー展開が見事。一気に心を持っていかれる。
ただ、弟に全く葛藤がなかったのが残念。もう少し苦しみ、悩む姿が見たかった。評価が分かれる作品かも。
血の赤と対比させて随所に挿入されるグリーンがとても美しく、闇の中で兄を求めて渇望する、弟の姿が官能的だった。
ダーク系BL好きな人ならたまらない作品だと思います。
凄い作品に出会ってしまった…
2021年7月29日
フォローしてる方々のレビューを拝見し、気になり購入!一回読んで再びレビューを読み返し、また作品を読み返し…皆様の文才、思考力凄すぎて…ニレの木も調べてみたけど、う〜ん繋がっているのか…分からず(泣)思考力のない私は役立たずでございます…。何かあるんだと思うけど…はぁ謎な事が多すぎて、展開が全く読めないー!くそー!そこが面白すぎてたまらんのですが!作者様が描く狂気な兄弟愛を見届けたいと思います。本当面白いです!
DNA・細胞レベルの愛?サイコスリラー
2021年7月29日
これはあまりにも面白い。ドストライク作品です。やばいです。
ミステリー、サスペンス、サイコスリラー、異常心理学、兄弟への異常な執着、血、カニバリズム(仮)、自傷行為、狂愛、心中 etc...., こういったキーワードまたはテーマが題材になっている作品を好む方、激しくおすすめします。絶対に面白いです。
曾祖父、父親、桂、3人が共通して抱える彼等だけの"秘密"の原因となったものは一体何なのか。そしてその関係性はどう成り立っているのか。真相がほとんどわからず、気になる伏線ばかりが残されたままなので、生殺し状態です。この興奮、どうしてくれよう…。曾祖父と父親の過去も非常に気になります。
僕がこの先の物語の展開に望む事としては、桂の狂気乱心とも言える兄への欲望は、シンプルにいき過ぎた愛故のものであってほしいという事です。そしてそれが兄にちゃんと伝わってほしい!いくらアブノーマルで狂っていて歪んでいる行為・欲求であっても、それが愛する想いから生じるものなのであれば…!"異常"で何が悪いっ!
続き早く読みたいです。
色々考察したくなるお話(ネタバレご注意)
ネタバレ
2021年7月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1回読んでなるほど。すぐにまた読み返しました。いっぱい色んな事考察したくなるお話。これってこういう意味です?って読んだ方々に聞いて回りたい。ですので、ぜひ読んだ方レビューお願いします!笑。まず登場人物について。曾祖父→戦争中に人肉食べた。生を全う。祖父→兄姉は食人欲求はなく自分だけ。欲求を我慢しつつ生を全うするはず。父→食人欲求と付き合いつつも、息子(主人公)に食人欲求があることを知り絶望。自死。兄→食人欲求なし。主人公(弟)→食人欲求あり。兄に対し執着。品川→主人公の食人欲求を理解。自 殺行為を繰り返す。自死。作中人物の中で、食人欲求と性的欲求が結びついているのは主人公のみ。世俗のカニバリズムはおおよそが宗教的意味合いが強く、恋愛感情と結びつく場合は「異常者」が多い。行動原理として、好奇心や支配欲求故に人肉を食べるという方が理解しやすい。好きだから食べたいというよりは、好きだから傷付けたくない、故に食人欲求を我慢するという方が人間らしい。おそらく祖父や父はそれだったのではないかと思う。好きな人が自分のためにその身を差し出してくれるというのは甘美なことだろう。祖父や父がそれを我慢できたのは相手が他人だったからではないか。その点、主人公は相手が身内しかも自分を溺愛する兄。その甘えが主人公の行動に拍車をかけたのではないかと思う。ここまで考えてふと思ったのが、戦時中曾祖父が食べた(と思われる)人肉は曾祖父にとって特別な人だったのではないだろうか。そう考えると遺伝するだけの執着染みた念を感じます。愛する者を食べた呪いか、はたまた、再び愛する者を食べたいという渇望か。個人的には後者かなと思います。愛する者を食べたことの甘美さが曾祖父は忘れられなかったのでは。ダブルスーサイドの意味についても考える。作中自死したのは二人。父と品川。品川は共感性の鋭い人だったのではないかな。自分がどうというより、他人のことを慮る優しい子。主人公が品川の死を悲しむより、事態が好転したと考えた時点で主人公は「異常者」だと自分は思いました。主人公に希死念慮があるとは思えない。次にそれを考えるとしたら兄だろうな。ダブルが何を意味するのか。分かりそうで分からない…どなたか考察くださいませm(__)m。人間は行動がエスカレートするのが常。主人公が兄を食うのが先か。兄が自 殺するのが先か。はたまた違う道はあるのだろうか。
なんだ、これは
2021年7月28日
続くのか?ぜひ続いて欲しい…。
でも、これで終わりもアリだとは思う。
なんか、すごい話だ。
再読してみて(ネタバレです)
ネタバレ
2021年7月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読では、痛みに対する苦手意識で漸く読み切った状態でしたので、数日経って再読してみました。
まず、そもそも『doublesuicide』。英訳で心中ですが、「心中」とするのか「2つの死」とするのか。
そして桂は兄を愛しているから食べたいのか、食べたい欲からの愛なのか。
そして曽祖父が食べたのは誰なのか。
本能的に肉を避けていた桂がリストカッターの品川さんと出会う。互いの願望が一致してしまったがために、品川さんの自死という予測せぬ事態に発展する。しかし、それにより桂の欲は溢れ出し、品川さんの死を利用するように兄を追い詰め始める。ただ誰かを食べたいのでは無く、兄を食べたい。食べる為に兄を手に入れようとしているのか、手に入れる為に欲が増しているのか、どちらにも見えて私の中ではまだハッキリしませんでした。いずれにしても、栖への愛情が潜んでいるのは確かですが。
庭の人影ですが、品川さんの死後は彼女の影でした。そして終盤恋人と別れた直後の影が栖に見えました…。…もしそうならば兄は死に近づいているのか。
そこで、最初から見えていた人影は曽祖父や父なのか?曽祖父に食された側の人間の可能性もある…?曽祖父にしては若く見える気がして。品川さんと同じ自死だしお父さんかな…。
巻末のスマホ画面、ニレの意味に悲しみの象徴とあります。曽祖父が植えたニレの木。悲しみの象徴として植えたならば後悔や自責の念でしょうか…。とすると、失いたくない大切な相手を食したのでは?と推測できます。戦時中南方に行った事と庭が余りにも印象的で、とすると戦友という事が想像に容易いのですが…。
そして、私は『doublesuicide』は桂と栖では…と思えてしまったりして(汗)
推測に推測を重ねている状態で、全く見当違いかも(笑)続巻で色々解明されてからまた冒頭から読みたいです。
独特な世界観
2024年1月1日
一応長年の菜食主義なので、設定には多少の無理を感じます。ただ、それを無視すれば面白いストーリーでした。血液は人によって成分が違い、それが体内を流れることでその人を形成していますから、主人公は兄に色々な意味で執着していたのだろうな、と感じました。そうでなければ、誰の血だって良い訳ですから。個人的には、兄が目覚めてしまったら共食いになって面白いかな、なんてキチクなことを考えてしまいましたw
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作者の意図は知らんけど
2023年12月21日
数十万年の歳月と、今何十億と人間がいれば色んな指向や嗜好があり、それらに名前がついたりついてなかったり、こういう漫画を書く人もいるし、なのにこの社会だと病んでるって言われたり犯罪になったりするんだよね〜、と今まで観た映画や読んだ本、耳に流れ込んだニュース、自分自身に感じた事をこの作品にもちょっと感じました。桂が栖の血を摂取するのは何ともなかったのに、品川の血を摂取するのは気持ち悪いと感じたのは、性的なものと繋げて読んでたからなんですが、痛みや血の量の感覚が麻痺してゆくのは危ない兆候ですね。桂がどうやって栖をいただくのかまで読みたいけどそれは粋じゃないのも分かってます。台詞が良い意味で引っかかる感じでした。自分がBLってものの器をかなりデカく(ブラックホール並み)設定していることに他の方のレビューを見て気づけたのが一番の収穫でした。ごっつぁんです。
追記/読み放題で作者さんの他の作品もいくつか読みましたが、作者さんの癖の当時の究極地だったのね、と納得しました。同じ題材をアレヤコレヤと調理する人は好きです。旨味はいくらでもありますから。
いいね
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不思議な余韻の残る作品
ネタバレ
2023年11月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ これはBLなのか?カニバや共依存、兄弟愛。。。などいろんな要素が入っている作品だと思う。桂が自分の気持ちに気づくまでにいろいろありすぎて。。。読み応えありました。
いいね
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得体のしれない物語の始まり、序章のような
ネタバレ
2022年9月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 食欲と性欲は違うものと捉えるのか同じものと捉えるかで、受取方がおよそ違ってくる作品です。私は同じものと捉えたのでこの作品はまごう事なきBLだと思う。難解ではあるけれど、タイトルから分かるようにこれは真綿で首を締めるように長い長い時間をかけてゆっくりと行われる2人の心中バナシ。その序章となる作品かと思います。
独特
ネタバレ
2022年7月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 独特な世界観がひろがっている作品だと思います。絵が好みなので買いました。まだ続きがありそうな話なので、ぜひ、続編を出してほしいです。
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昏い、昏い、執着愛・・・
2022年7月22日
初読み作家さんでした。きれいな作画に淡々と、でも仄暗く進むストーリーに引き込まれました。弟が兄に向ける執着が静かで、深く・・・それなのにじわじわと蝕まれているような感覚が癖になる作品でした。弟が自分の気持ちにいきつくまでの過程や、起こした行動、どれも妙に怖さを感じつつもやはり癖になる・・・といういろいろ考えさせられる描写でした。今後、兄は、弟はどうなるのか・・・。すごく気になります。作品自体はすごく好きなものだったのですが、傷とか切る描写が思ったよりも生生しく、読んでいる最中に何度も気持ち悪くなってしまって・・・(ある意味それほどまでに妖しく、惹かれてはいるのですが)そのせいで集中して読めなかったのが惜しい(悔しい)です。だから、☆4つで。
いいね
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全体的に不穏
ネタバレ
2022年6月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 血液に異常な興味を持つ大学生の桂。ヘマトフィリアという血液に対して執着し、性的な興奮を感じる性的趣向があるそうで、他人の血を分けてもらうのは「自分の欲望で傷つく他者」を生む行為でかなり危険な兆候だとか。桂の場合は食べたいというのを自覚しているのでカニバリズムの域なのでしょう。食べるとなくなるので血で代償しているのでしょうか。兄弟の共依存、曾祖父の南洋での戦争体験、謎の人影、遺伝と、ほの暗くミステリアスな雰囲気が漂って、兄の栖にも何らかの変化が現れたのか?と思われるラストでざらりとした印象が残ります。BLか?というと、どうなのかな?と思います。触りたいとかは特段なさそうなので。食べちゃいたいくらい愛してるという意味ではBLかな。特殊枠?絵柄のせいかそんなに不快感はなく不思議に引き込まれる作品でした。
2021年7月 総233ページ エロなしジイあり 修正はアウトライン+白線
思っていた以上に…重い
2022年6月5日
あらすじは読んでから購入したのですが、思っていたよりはるかに重かった…。
BL…なのか?LOVEではない気がする。家族愛…なのかもしれないけど、偏愛の名にふさわしい情かも。そして、終わり方もまた…。深くのしかかるような愛です?執着愛ですまされないような…。表現が難しい、テーマも難しいから。かなり歪んだ情の話だと分かった上で読んでほしいです。
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タイトル名に惹かれて
2022年2月11日
タイトル名がダブルスーサイド、日本語で心中という意味だったと思いますが、どんな話!?!とまずタイトルに惹かれて気になりあらすじを読んでますます興味が湧きました。まずBLという観点で見ると多分物足りない方が多いんじゃないかなと思いますが、私はこれは壮大な愛の話だと思います。二人の感じている愛が恋愛感情なのか家族愛なのか、どんな形の愛なのか本当のところは彼らにしか分からない。でもどんな形でもいい。明らかに愛がないと出来ない行為だから。これは壮大な愛についての物語だと思います。
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好き
ネタバレ
2022年1月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私は大好きなストーリーでしたが、人は選ぶと思います。軽めのカニバリズムですし、若干メリバな感じもあります。
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ゾワッと(´⊙ω⊙`)!
2021年7月27日
初読みの作家さんです。
あらすじに惹かれて購入しました。
主人公の偏執的な愛情にゾクッとさせられました。ときおり見せる笑みに恐怖すら感じます。
意図的なのかわかりませんが、画面が全体的に白っぽいのですがしばしば出てくる血の描写が、強烈なコントラストを表現していて、とても印象に残りました。
お兄ちゃんの感情が段々変化してきて、続きが非常に気になりました。
怖いです
ネタバレ
2021年7月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めての作家さんです。カリバニズムとエルム街の悪夢とブラコンをミックスしてサラッと薄めた様な。曾お祖父さんが南方に戦争に行かれた、このワードが色々想像させました。リスカするのが常な同級生の女子。弟に告白され自分の子孫に思いめぐらす兄。弟くんの固執は欲なのか憎しみなのか。色々面白いお話だと思いました。
血の味がする作品
2024年11月5日
これが兄弟ものじゃなかったらとっくに読むの諦めてた作品。兄への好意?依存?な部分はBLなのかと思うけど。なんとも…。まあでもBLカテゴリーの作品で女子と別れるシーンがあると嬉しくなるのはなぜだろう。そこは楽しく読みました。
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不思議な
ネタバレ
2024年9月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 世界観が独特で、静かな日常の中に異質なものがある感じ。
Hもキスもない、でも願望がある。
兄を食べたいという欲求に苦悩する弟。
どうやら遺伝らしく、生理的欲求みたいなものだからどうしようもない。
そんな心理描写を丁寧に追っていく作品。血とか駄目な方はUターンを。
個人的には絵やモノローグは好き。ただ、読み手に想像と理解力を委ねる作品です。
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病んでる
2023年11月27日
甘いとかそういうのとは程遠いけど、異様なまでの執着は一種の狂気のよう。
エロとかもなく、うーん、好みの分かれる作品かなと思います。
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エロなしのフェチな世界観
ネタバレ
2023年10月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 【読み放題】にて、オススメに出てきたので読んでみました。

まず、血、リスカ、血を飲むといった描写がたっぷり出てきますので、この時点で苦手な方は回れ右です。

私は深読みとか苦手なので、読んだ表面的な感想となりますが…難しかったです😌

そもそも、ひいおじいさんから連なる人血、人肉を欲する衝動と兄への思いがどうしても結びつきませんでした。
お兄ちゃんの人生も狂い始めてる所も心配になってしまった…。

物語は淡々と進みます。
イチャコラ描写は無いので、そこは求めてはいけません。

この世界観にハマる方にはがっつりハマるのでは無いでしょうか。
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BL ではないのでご注意です!
ネタバレ
2023年10月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ カニバっぽい設定で兄限定にしてみた。ってだけでそこにBL要素はゼロです。あるのは食欲のみ、エサを逃がさないようにゆっくり追い詰める弟がサイコなので、そっち系のマンガに分類されるならわかるけど、なぜにこれをBL枠にしたのか最後までわからなかった。普通に読めるので星3です。
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BL感は薄め
ネタバレ
2023年7月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 肉類を食べることを避けてきた主人公。それは人を食べたくなる衝動を恐れてのことで、どうやらその欲求は曽祖父から代々続く遺伝のようで。だけど兄だけはなんともなくて、そんな兄が食べたい複雑ブラコンBL。感覚がまともな兄は弟を理解し難いけれど、見捨てることもできず弟に付け込まれていく様子が怖かった。
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よくわからん
2022年7月16日
正直なところ、最初から最後までよくわからなかった。歪んだ?異常な?兄弟愛???どこかに救いはあったのかな?
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恋は無かった
ネタバレ
2022年1月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 233ページ。
BLジャンルなので、実兄弟の恋情を期待したものの、それは無かった。兄から弟へは家族愛しか無いし、弟から兄へも執着こそあれ恋をしている感じではないし「食べたい」という気持ちも曽祖父の代からの呪縛みたいな設定になっているので恋情要素も狂気も薄まっちゃってて残念。
むしろ曽祖父のことがメインの方が好みな可能性……南方戦線……切羽詰まる戦況での戦友との恋……そして追い詰められて相手を食べて生き延びるとか……(妄想です)。
カニバリズム描写も期待していたけれども、清水玲子作品や萩尾望都作品を履修済みだと、さほど痛みを感じない。恋情との絡みがあった方が痛みを感じる気がする。
良かったのは瞳子。血を捧げ続けた彼女の献身はこの作品中最も美しかった。瞳子を掘り下げた読み切り作品が見てみたいくらい。彼女は最期に何を思ったのかな。
すいません
2022年1月4日
点数下げてほんとにすいません。が合わなかった。ごめんなさい。ミステリーは好きなんですが、それであればもっと深いストーリーが欲しかったです。
これは...
2021年9月15日
BLなのか...?今のところBがLをしている要素がないんだが...?家族愛とも違う気がするような...?ストーリーはミステリアスで何かヤバいものに手を出した気分。この先が気になる。キレイに終わってるけど、続きが出るのを楽しみにしてます。
うーん
ネタバレ
2022年1月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全体的に淡々としていて、血の描写はあるけど血生臭さは感じませんでした。
南方戦線や人影、兄への執着、カニバリズム等々ミステリー要素はありますが消化不良で、ミステリーとしては中途半端に感じました。
かといってBLかというと、執着や家族愛はありますが恋愛の要素は感じられず、個人的にはBLとは言い難いかなあ。
多少ストーリーに難があっても、萌えがあれば気にならない方ですが、それもなかった。
物語としての面白さがあれば、BLだろうが何だろうが再読しますが、この作品は再読しないと思います。
気づかずそこにあるもの
2024年5月13日
梅雨時期とも違う、ぬめりのある粘着感がある作品。再読試みて、途中まできましたが、後半耐えきれませんでした。。。。。
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共依存メリバ、またはピカレスクロマン?
ネタバレ
2023年10月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 好き嫌いが別れる作品だと思います。えっ ち方向でなく、暴 力残 ぎゃく描写のR18ですね。自分としてはBLとは言いづらい。
物語前半、自 傷 癖の女性と知り合い、自分の違和感が何かを自覚するまでの不穏な感じは面白かった。ですが、物語後半は主人公に嫌悪すら感じたので自分には合いませんでした。
主人公(弟)が兄に抱く違和感が、「食べたい」が「性欲」ではなく、まんまカ ニバリ ズムなんですが、人 肉食でなく吸 血であるにも関わらず、明らかな描写などはないが、真っ当な感覚を持つ兄が感じている罪悪感に付け込んで、いちいち刃 物で兄の身体を 切っ て血を得てる点から伺える主人公の身勝手さ。
痛 みを与えつつ切る行為がエスカレートしていく点が、もうダメでした。
作者が、描写表現が物凄く上手い漫画家さんなのは間違いないです。
二人の関係の象徴(悲しみ)としてニレの木は出てくるが、それらをぶった切る如く唐突に終わります。
「え、コレで終わり?続きは?」と消化不良です。ただ物語の先は見えてます。題名の通り、遠からず兄は主人公によって終わりを齎されるでしょう。
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淡々と
ネタバレ
2022年7月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ ありのままを理解できる範囲内で表現しただけの内容だったので、結局、何で兄を食べたいと思うのかわからないまま。この兄弟は一生ずーっと淡々と続けていく的な?終わりも救いもオチもない。血を舐めるだけでBLもない。
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作家名: トジツキハジメ
ジャンル: BLマンガ
出版社: 海王社
雑誌: GUSH COMICS