切ない。ただ切ない。二人には幸せになって欲しい。人のドロドロした所も、愛情も、表裏一体で描かれています。何巻か前のちょっとしたエピソードが、良い所で回想でぶっこまれて来て、お見事の一言です。巻数は多いけど、買って後悔はありません。何度も読み返したくなります。
8巻を読んで追記⭐︎7巻からは、四年後。矢代に捨てられた百目鬼だが、矢代のいる任侠の世界に縋り付く。再会した百目鬼は、矢代が相変わらずの他の男に抱かれているのを見て、冷たく当たる。矢代も昔は体だけで良かったはずなのに、優しさや心を求めてしまい、さらには体すら求めてくれない百目鬼に傷つく。簡単なエロはあるが、7、8巻はこの二人での挿入なし。心では激しく求め合いながらも、すれ違い傷つけあう。辛すぎる。9巻が待ち遠しい。BLの域を超えてますやん。
【メモ】
【本家道心会(三角)、真誠会(平田組長・矢代若頭) 松原組(竜崎)】
【本家三和会(光枝本部長)、桜一家(綱川組長)、豪田組(仲本組長、矢代と利権争い。枝組織。三和会の直参になるため平田と組む)】
【城戸→元松原組。バックに竜頭。矢代に借金。山川連れ去り、桜一家の構成員をはねる】
【山川→裏カジノ経営、城戸が出入り。桜一家への上納が滞り。城戸を嵌めた。甲斐に匿われる】
【甲斐→奥山組(半グレ集団竜頭)構成員。綱川に恨み】
【西尾→竜頭構成員。誘拐事件の残党、百目鬼が顔を覚えていた】
【竜頭→半グレ集団で奥山組の下部組織。道心会の枝組織・阿久津組の調達した武器を強奪。三角は矢代に調査依頼】
【共生会→奥山と甲斐に焚きつけられ仁姫を誘拐、桜一家が潰す。百目鬼が残党探し】