生家で蔑ろにされた令息が王命で辺境伯との婚姻に出される王道スタートですが、その後の展開や加えられた設定がほっこり面白かったです。
ユーチアの舌っ足らずな話し言葉や、時代に沿わない“イケメン”などの言葉が使われている作品って正直苦手なんですが、恋を知った幼児の底力と合わせ技のてるてる人形や生家図書館のラインナップ豊富な蔵書たち(タイトルあらすじもしっかり)で気が抜けるというか、知らないうちにユーチアにメロメロに。口角上がりながら読み進められます。
発刊インタビューでお話しされていた通りの作品。イラストの作者様でコミカライズなんてされないかちら。