ピックアップで初めて表示され、表紙で一目惚れしてしまった作品。
その雰囲気から勝手に「BL…!?」と思ってクリック。…が、あらすじを読むと、BLではなくファミリー物のコメディでした😅
しかしその風変わりな内容に思い切り惹かれ、まずは試し読み。
14歳の女子中学生・宝子には、何と父親が三人いる。しかも彼らはそれぞれ大天狗・死神・河童という正真正銘の妖怪。
娘が可愛すぎて目に入れても痛くない!と思っている父親たちと、人間の子である宝子。川沿いのボロアパートで四人仲良く暮らす彼らの、ちょっとオカルトチック(?)でハートフルなコメディです。
まず父親が三人も、しかもみんな妖怪ってどういうこと~!?と気になりすぎて手に取りましたが、そんな疑問さえ吹っ飛ぶほどキャラが魅力的。
三人の父親たち(妖怪)、みんな違ったタイプのイケオジです。ミドルエイジ好きでもある私にはパラダイス😆
大天狗の慈楼坊、死神の鎌一、河童の珊平。1巻表紙にメインで描かれているのが慈楼坊なんですが、私はまず最初に彼のビジュアルに心を撃ち抜かれました👺
そしてページをめくればジト目のインテリ・鎌一と垂れ目のミーハー・珊平。…全員好き!三人ともそれぞれの良さがあり、誰か一人だけなんてとても選べない…(笑)。
そんな妖怪三人組がなぜ人間の女の子の父親をしているかというと、それにはある深い事情が。読み進めると明らかになってきます。
娘の宝子もめちゃくちゃ良い子。彼女を猫可愛がりする三人組の気持ち、わかります。あと宝子の髪型が“○子ちゃんカット”なのがちょっとだけツボだった😅
宝子と父親三人組のわちゃわちゃした日常が、他の妖怪たちも交えながらほんのりユルめに描かれます。もののけ・あやかし大好きな自分にとってすごく好みの作品でした。
そしてここだけの話、父親三人組のBL風味な番外編も見てみたい…。そんなことを思ってしまった私は脳が腐っています、すみません…🙇
作者様の前作の“塩坊主に惚れたキツネ”も評価が高いので、そちらも気になっているところです。