「あなたへのオススメ」欄をなんとなーく見ていたら出会った作品です。長く続く作品は「途中で合わなくなったらどうしよう」と不安になってしまうのでなかなか手が出せませんが、この前の割引のタイミングでまとめて7巻まで購入しました。私はこの作品を読むことができて、本当に幸せです。
久慈と吾妻の関係、吾妻の心情、そしてそれを表すモノローグ、背景や周りの人物の描写、出てくる小説、何もかも春の雨のような優しさがあると思いました。ドキドキして急展開のお話も面白いのですが、やはり、私はこの作品のような静かさや落ち着きのある作品が大好きです。久慈の髪の毛のうねり方、二人がベッドで布団にくるまっているところ、手の節。そういう細かなところの描き方や、二人の「生活」「日常」のシーンが、大好きです。
特に、翻訳が大きなテーマになっている作品なので、言葉の使われ方が大切にされているなと感じます。キャラクターたちの発する言葉に魂がこもっている、と言うか…熱がある、と言うか…。とにかく、「言葉が生きている」と感じられます。ここも大好きなポイントです。
色んな人たちが出てきて、それぞれの人生があって、それらが交差して出会い、別れる。生きるってこういうことだよなあ…と感嘆します。美しいなあ、と思います。最高です。