プリンさんがつけた評価
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どこまでも不器用。好きな相手に忘れられるより、憎まれても覚えていてほしい。
湊の言葉が少なく、強引で一方的な行為かと思えば、優しく抱いたりすることに困惑する加持。
学生時代付き合っていた恋人同士だけど、過去の出来事で決別、ヤクザになっていた湊と借金でお金欲しさに人を打って来いと言われた加持。まさかの再会から、二人の過去と今が交錯します。
一緒にいるうちに、湊の真意が知りたくなった加持が、あの海のシーンで動かなければ、両想いでお互いの気持ちをしることもなかったかと思うと感慨深いです。その後の甘々なのもいいです。
湊の付き人の武井や、志郎も結構おせっかいだったり、優しかったりでいいキャラです。
個人的には武井さんの「夏の花」「春に降る雪」が好きです。
本編で過去に好きになった人がいて、そのときが幸福だったという話がでてきます。その辺の話が描かれていて、本当によかった。
特に「春に降る雪」が切なかったです。本編読んでいるからこその番外編がとても引き立つと思いました。
読んで損はないと思いますので、興味あればぜひとお勧めしたいです。(閉じる)
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