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レビュー

今月(7月1日~7月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • はだける怪物

    おげれつたなか

    シリーズ完結編
    ネタバレ
    2025年7月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 特装版上巻の「薊」を読む勇気がなく通常版にしようかと思いましたが、どうやら通常版でも回想の形でDV描写があるようで怖気付き(&ポイントも底をつき)、結局下巻のみ購入。
    でもレビュー読んで大阪デートが見たくなりました。ゲリラ後購入を考えております。

    とりあえず下巻の感想。
    秀那主役の片割れだし、ほどける〜では林田を救ってくれてありがとうと感謝しておきながらごめんなさいね、登場回数は秀那より断然少ないにもかかわらず今回弓が突出していて、あなた霞んじゃったわ。しかも弓「錆びた夜〜」よりもっともっと美しくなってない?真山に愛されてるんだろうなあ。

    優しかった頃のかんちゃんとの回想シーンから、笑顔が消えDVが始まっても好きだったということ、かんちゃんが再び笑ってると聞いて「俺にはもうできない」「よかった」と泣く場面が、私の中では山場でした。

    取り返しがつかないことになる前にと、あれだけ長い時間苦しんだのに別れは一瞬だった2人。
    当時はそれでいいと思っていたけど、林田と秀那が出会ってからは私は何らかの形で林田と弓が再び接点を持つことが必要なんじゃないかと思い始めた。もちろんよりを戻す為ではない。それぞれが心置きなく前に進む為にだ。謝罪も無く話し合いも不充分な別れだったから、このままでは特に林田は永久に囚われかねない。自分のしたことを忘れないのはいい、ただそれで幸せを諦めるのも違うと思うから。
    秀那が大阪で弓と会ったことを知った林田が、謝罪を含め弓と話すことを選ばない理由を語り、自己満で終わらせたくない林田の気持ちを私も尊重しようと思った。
    秀那さっき霞んじゃったとか言ってごめん。弓と出会ったことで辛い思いもしたのに、それでも林田を支えたいと抱きしめてくれる秀那。理由はただ好きだから。ありがとう秀那(泣)
    2人は再会しなかったけど(それでよかったと思う)秀那の手によって弓からの贈り物を受け取った林田は間違いなく何かを吹っ切った。

    素晴らしいシリーズでした。
    でもやっぱりエロが過剰だとは今回も思った。
    指輪付きの合鍵のシーンがとても美しく、その後のセ、、は要らなかったなあ。。(個人的意見)
    描き下ろしの「このダメはいける!」「このダメもいける!!」は笑えました。
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  • 恋愛ルビの正しいふりかた【電子限定おまけ付き】

    おげれつたなか

    表題作&「錆びた夜〜」スピンオフ
    ネタバレ
    2025年7月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作
    タイトルかっこいいな、どういう意味かなって興味惹かれました。
    感想としては、夏生高校の時からヒロを好きだったのなら、現在のド直球ぶりを当時発揮しなかったのは何故だ。夏生にいじめのつもりはなくても暴言やパシリは充分ひどいと私は思ったし、何よりヒロが「地獄」と思っていたことが全て。
    再会後ヒロと気付かず告白し無邪気に懐き、ヒロは復讐のつもりで付き合うことにした時点でオチは見え、これ絶対泣かされるだろうなと思っていたけどその通りでした。夏生とヒロのそれぞれの涙にやられました。まだ若くて不器用だった高校時代、そのせいで傷付け傷付き遠回りしたけどハピエンでよかった。

    ほどける怪物
    「錆びた夜でも恋は囁く」を読んだ時、メインの弓と真山より圧倒的存在感を放っていた林田(かんちゃん)。
    スピンオフをずっと読みたいと思っていました。
    なるほどこういう子を当ててきたか。弓は奇特と感じていたけど秀那はまた違ったタイプのコミュ強。に見えるけど、林田に対しては1.5割増しくらいで意識して盛っている感じもする。
    弓は変わり果てていく林田を目の当たりにしていて、秀那は一番ひどい時期を超えた後の林田を見ているから比べるのは違うのかもしれないけど、弓では出来なかったことを秀那はやってみせた。感無量としか言えない。

    ただ個人的な感想として2作品ともセ、、の比重が大き過ぎる気がしました。
    表題作のようにピュアな二人はもう少し軽めが好み。ほどける〜に関しては何かあるたびにセ、、に持ち込むのが短絡的に感じました。セ フレ設定だから仕方ないのかな。でも2人が悩みながらこのままではいけないと離れようとしている時に、その心の葛藤をもっと見たいのに翌日はあっさりHされると涙も乾く。セ、、に頼らなくても心の描写を非常に上手に描ける作家様であると思うので、そこがちょっと好みとズレました。
    まあそうは言っても、です。たった1/2冊でどれだけ泣かされたかですよ。
    かんちゃんはずっと救われて欲しいと願っていたので、このスピンオフは神です。彼に笑顔を戻してくれた秀那にも感謝感謝です。転職大成功だよかんちゃん。
    無事幸せになったのにまだ続きがあるんですよね。幸せなその後は見たいけど、キツかった日々もきっとまた描かれているんですよね…。
    でもここまで来たらかんちゃんの全てを知ろうと思います!
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  • 続 IN THE APARTMENT

    絵津鼓

    赦すということ
    ネタバレ
    2025年7月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「IN THE APARTMENT」でこの続編もひっくるめたレビューを投稿済みですが、こちらも書きたくなったのは、その後「モアザンワーズ」を読んだからです。怖くてずっと読みたくなかったモアザンを読んだのは、より理解を深めたかったから。確かに深まりました、そして…もっと辛くなってしまいました。

    ただの三角関係の縺れで別れたのならここまで辛くはならないんだよな…やはり子どもの存在は破壊力強過ぎる。もちろん子どもに罪はないんだけど、あの時3人が実行した内容はやはりハチャメチャだったと思う。
    それでも、うまくいくかどうかは分からなかったけど、最後まで美枝子が当初考えていたことを遂げようとしてくれていたら。妹尾が逃げずに3人で納得出来るまで話し合ってくれていたら。
    深く刻まれていた妹尾の傷がもう少し浅く済んだのではないかと思います。

    一方杉本も祖父との確執に悩んでいた。
    そんな時同じ目に遭ってきたはずの兄から「折れる」というのは「ゆるす」ことだと聞かされる。昔のことは清算し今の祖父を受け入れることが結果的に自分も救われると。
    私も経験あるけど誰かをゆるせないままでいるとそれに囚われ続けてしんどくなる。辛い思いをした自分をまず赦そうって思った時に初めて、それまで自分を雁字搦めにしていた悲しみや怒りを手放すことが出来た。
    だから杉本と共に私も妹尾にエールを送り続けた。
    杉本の妹尾への寄り添い方は絶妙だったと思う。押し付けがましくなく、話を聞き、側にいる。ふらっと妹尾が去って行っても同じ場所で待っている。そしてここぞという時には背中を押す。

    続〜のラストで妹尾は杉本と共に2人と子どもに会いに行く。乗り越えた妹尾がそこにいた。
    喜ぶべきことです。
    ただ白状しましょう、私はまだ2人に対し複雑な感情を抱いたままです。
    妹尾が良しとしているのだから私もそうしたい。というかモアザンの頃からずっと思ってきた。2人を嫌いになりたくない何なら好きになりたいと(実際途中までは好きだった)。でもやっぱり私はまだあの2人が許せてないんだろうな。って認めます。妹尾にはエールを送っておいて、偉そうに自分語りまでしておいてこの体たらく。
    もう少し時間をください…。
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  • キミの撫で方躾け方

    かさいちあき

    久々の空振り
    2025年7月8日
    私はレビューしない作品もあるのですが、それは何の感情も湧かなかった時です。薬にも毒にもならないというか。ある意味星1より残念なことで。
    星1の時は、ちゃんと(?)感情は湧きます。ただし負の感情が。勝手に読んでおいてなんですけどね。
    こちらの作品で一番不愉快だったのは、登場人物のキャラ設定を適当な人物に喋らせるだけで決定とし、そのままゴリ押し・言ったもん勝ちにしていること。表情やセリフで読者もそう思うように描くのは簡単ではないけど、作家様のお決めになったキャラ設定と、その人物の絵および言動は私の中で乖離が大きく、読み進めるたびストレスも膨らみました。レビューは主観ですから、そう思われない方もたくさんいるでしょう。実際レビュー数も高評価も多い。
    このレビューを書くにあたり少し後ろめたいのは、1巻で離脱しそれ以降読んでいないことです。でもどうしても手が伸びない。今のところ再開を考える余地もない…。主役2人とも(特に攻め)魅力を感じませんでした。一意見でした。
  • つまさきの紫陽花

    aioiuo

    家をもっと見たい
    ネタバレ
    2025年7月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「ゆっくりあるいてじゅうごふん」「午前3:00のアイスクリーム」で、そのセンスに驚かされた作家様。
    こちら最初タイトル見た時どういう意味だろうと思ったんですけど、またもや唸ることとなりました。
    怪我をして痣になったつま先を「紫陽花の花びらみたい」なんて表現するの聞いたの初めて。
    この作家様やっぱり凄い感性の持ち主だわ。

    さてこの美しい表紙に写る美しい2人はあおと想と申します。
    お人好しで損ばかりしている会社員のあおと、猫のように気まぐれな可愛さを振りまく想。
    でも想に関しては何やら大きいものを胸に抱えている感じがプンプンする。きっとこれから紐解かれていくのでしょう。

    冒頭何ともエモい古風な平屋があお&私を出迎えた。(エモいという言葉初めて使っちゃった笑)
    木の匂いが漂ってくるような家。お風呂場の蓋も床も檜?
    もっと隅々まで見たいー。間取りも欲しい。
    そして美味しそうな料理。あおの作った栗ご飯と卵焼き食べたーい。
    このおうちと料理もっと描いてください〜!

    最初後ろ姿が続き顔を見せてくれない想。
    突然来た見上げアップにのけぞった。
    何とまあ少女漫画もびっくりの可愛らしいお顔。
    あおとの身長差もあって高校生にしか見えないけど何歳なんだろう。表記あった?

    歳とか素性もそうだけど、それ以外でも疑問に思うことや伏線っぽいものがたくさん見受けられる冒頭の短編3話でした。それも納得、この後に前日譚である本編に続く形となっています。
    2人の出会いから描かれており、1巻はあおが恋の予感を感じまくったところで終了。
    恋の予感も何も、2人のイチャラブしっかり見せつけられ済みなんですけどね(笑)
    この構成も素晴らしいですよね、だって現在をもう描いてしまったんだから変更利かないですよ。作家様の自信が伺えて惚れ惚れするし、ラストまでの詳細なプロットが既に出来上がっているならそれはそれですごく好感が持てる。私ヒットしたから続編決定とか実はあまり好きではないんですよね。(独り言です、すみません)

    これは目が離せない作品になりました。
    正真正銘続編が楽しみです。
  • 恋をするならひれ伏して

    ハルモト紺

    参りました!(私が平伏!)
    ネタバレ
    2025年7月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みであまりに綺麗な絵に惹かれ購入を決めました。
    数ページ読んだ時はケンカップルリーマンものねと思っていたら…そんな簡単な言葉で表してはいけないほど深いぞこれは!と思ったのと涙が溢れたのが同時でした。

    営業トップを争う同期の時藤と早瀬。
    時藤は社長の息子であり営業成績常にトップ、早瀬は地方出身の負けん気の強い男。奨学金も妹の学費も払っている苦労人。
    色々な意味で敵わない時藤を常に気にしライバル心を燃やす早瀬だったが、ある出来事を境に気にする内容が変わっちゃう。赤い顔でソワソワしてるの可愛いな。

    生まれも育ちも違うけどこの2人は似ている。
    どちらも妹のいるお兄ちゃんであり、他人に甘えるのが下手で、欲しいものを欲しいと言えない性質。
    欲しい物って、例えばケーキ。
    同僚たちから見れば完璧に見える彼らが求めていたのはこんなささやかなものだった…って言っちゃいけないね、こどもの頃の誕生日ってかなり特別な日。
    チョコレートケーキじゃなくてショートケーキが食べたかった時藤。ケーキ自体が用意されなかった早瀬。
    時藤が買ってくれたコンビニのケーキに目を輝かせて感動し、時藤の誕生日にはショートケーキを食べようと言う早瀬。2人の切ない思い出が昇華されたようでジンとしました。

    もう一つ欲しいもの、それはキス。
    特別な人とはキスしたいよね、分かるよ早瀬!
    このおねだりシーンで、これでもかというほど色っぽく描かれる2人の唇に私の目は釘付けでした。
    ケーキからキスの流れ甘過ぎるぞ!とキュンキュンしながら読んでいたら、そううまくは行かずしょっぱいシーンが訪れます(泣)

    時藤は父の期待に応えるしか道がないと思いながら育ってしまったから、早瀬と出会いそれ以外の生き方もあるのかもと思い始めてもそう簡単には変われない。
    切ないなぁぁと思っていたら、以前早瀬がポケットに忍ばせた物が再び2人を結びつける。

    かなり気を張っていないと崩れそうな足場に立っていた時藤と、玄関で蹲りながら弱りかけた心を奮い立たせていた早瀬がお互い甘えられる存在となった。
    思っていた通りの結末と言ってしまえばその通りなんだけど過程が良過ぎた。

    今後親父との対決があるんだろうか。更なる甘々を見るためには再びしんどい思いをしなきゃいけないのかもだけど、この2人なら乗り越えられると信じてるので私も気合い入れて続編待ちます。
  • ラストフライデイ

    絵津鼓

    可愛いのう
    ネタバレ
    2025年7月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 何故か番外の「LastFridayNight」から先に読んでまして、無事致したことですしこちらはいいかな、なんて思っていた私のバカバカ!
    そこに至るまでの心の機微が好きだったはずなのに、そして絵津鼓先生はそれを描くことに秀逸な方だと分かっていたのに。
    この前日譚あっての、あの尊い初夜だったのだと改めて実感いたしました。

    というわけでこちら欣也くんとタクミくんが出会ってから付き合うまでの話となります。
    まずですね欣也がいつもアハハーと笑っているのが気になりましたね。
    絵津鼓先生は表情で読ませますよね、欣也は何でもあけすけにしゃべっているようで実はそうでもない。家庭環境に恵まれなかったことは小出しにしているけどまだ何かあるのかな、この笑顔で隠しているものは何だろう、いつタクミくんに打ち明けてくれるだろうって、そんなことを思いながら読んでいました。

    一方両親に愛されて育ったタクミくん(どうしても"くん"を取ることができない…)
    幼くて純朴でドジっ子で…これ少女漫画のヒロインだったら「あざとい」となって多分私ポイってしてます。我ながら性格悪いよなあと思いつつ、全く計算を感じないタクミくんにメロメロの私なのでした。
    メロメロで思い出したけどwケンちゃんは「メロンの味」にも登場してますね?こういうちょっとした繋がり好き。

    で、タクミくんはこのケンちゃんに恋心を抱いており密かに悩んでいるのでした。それを吹っ切る為に彼女を作ろうとしデートの練習として欣也が相手をする。そうこうしているうちに惹かれ合っていくんですねえ。
    欣也はケンちゃんに、タクミくんは奈緒ちゃんに嫉妬しているのに、この2人はいつまでも何をしているんだ、欣也タクミくんを泣かせてどうする、という焦れ焦れがあって…
    今更だけどぜひ読んでみて下さい。タクミくんはもちろんハムスターもつぐみも可愛いです。
    脇役もみんな良い人たちでほんわかします。

    最後に言いたいこと3つ。
    ・米(まい)というネーミングセンス最高。でもそさおは微妙(すみません笑)
    ・花金って言葉に時代を感じた
    ・かすみちゃん、だからノックしなきゃダメだってば!
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  • 青とジェント

    秋平しろ

    父の座右の銘
    ネタバレ
    2025年6月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ IT企業の社長と経済状況がピンチの高校生のシンデレラストーリーであることは知っていました。
    読んでみたら思った通り実に秋平先生の作品らしい人格者✕可愛い男の子が主人公で、ストーリーもほんわか優しくて時に切なく時に可笑しく、いつも通り文句のつけようもないです。
    その上で言いたいのです。この作品で私が一番心を持っていかれたのは佐久間だったと。

    そのロボットのような表情の下にどれだけの熱情を秘めていたのか、最初からずっと京一だけを想いながらどれだけの自制力でそれを押し殺し続けていたのか。
    なぜ打ち明けなかったのかは分からない。ビジネスパートナーとしてそうするべきではないと判断したのかもしれないし、本当のところは彼にしか分からない。
    ただ恋人になる気はない代わりに京一が安穏でいられるよう、経営者として仕事に支障が出ないようサポートし続けていた佐久間。
    それでよかったはずなのに、直己が現れてから完璧だったAI男の処理システムが徐々に狂っていく。おそらく永遠に告げるつもりはなかった京一への気持ちを口にしてしまうほど追い詰められていた佐久間の心境を思うとたまらない気持ちになるのです。

    直己が父の写真に手を合わせるたびに目にしていた父の座右の銘「罪を憎んで人を憎まず」
    この言葉はいつのまにか直己の心にも刻まれていた。
    佐久間のしたことが判った後でも「佐久間さんのことは好きですから」と断言する直己。
    間違いなく秀平さんの信念を受け継いだ子です。
    そして「直己くんのそういうところすごく好きだ」と微笑む京一。
    シンデレラは何の魅力も無い子にはなれるものではないのです。
    直己は魅力の塊です。本当は佐久間も気付いていたんだろうな。京一を想う気持ちは直己と同じくらい大きい者同士、正しく京一を見ている者同士だからこそ、この2人は本気で惹かれ合っていると解って冷静でいられず、あんな行動に出てしまったんでしょう。
    当たり前だけど佐久間はロボットではなく、あんなにも深く人を愛することができる一人の人間です。また恋して欲しい。今度は真っ向勝負して、報われて幸せになって欲しいです。

    ちなみに京一と直己のラブシーンは、それまでの2人のイメージを壊すことない軽めの描写でした。それも可愛くていいのだけど、欲を言えばベッドの中では京一のギャップが見たかったなあ(笑)
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  • いちばん遠い星

    秋平しろ

    貝森は一番星!
    ネタバレ
    2025年6月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大学時代の先輩後輩で今は友人関係の海老原と貝森。
    バイの貝森は海老原が大好きで一度告白するも、ゲイバレしたくなかった海老原はそれを断る。それでも貝森は変わらず慕い続け、海老原も後に貝森を好きになるが昔の恋愛でs○xにトラウマがあるのと今更ゲイだと言えないというのが理由で本当の気持ちを伝えられずにいる。

    秋平先生の作品にしては珍しく、超脇役とはいえサークル仲間があまり好きになれないタイプで、重要な役割があったわけじゃなし、セリフ持たせなきゃよかったのになんて思ったけど、貝森の「付き合ったらそう(s○x)したいと思うのは当たり前じゃないですか」という言葉を海老原に聞かせる為だったんだろうね。これを聞いたことで海老原はますます怖気づく。s○xが怖いから。

    それでもどうにか貝森の想いに応えたいとの一心で選んだのが出会い系で処女を失くすこと。この作品で賛否が分かれるとしたらここかな。私も何でやねん!と思ったけどもう海老原切羽詰まっちゃってた。

    先生について。こちらはサークル仲間と同じ扱いにするわけにはいかず、話の上で重要なポジションにいる。
    まず私は出会い系で先生が現れた時ホッとした。先生ならきっと海老原の間違いを指摘し止めてくれると思ったから。途中え?え?とハラハラしたけど、結果はその通りになった。既婚子持ちの先生に対して色々意見もあるかも知れないけど、私はどうか墓場まで持ってけって思うだけです。海老原を導いた事実と「家族を幸せにしたい」と言った言葉を信じます。
    また海老原に対しても、手段ではなく目的を重要視してあげたい。恋愛を諦めて生きてきた彼が貝森と幸せになりたいと思ったこと自体が嬉しいというか。
    そして、最初から一貫してそうだったけど、特にこの件に関しての貝森の懐の広さと、海老原への愛の大きさに、海老原と共に感謝したい。
    可愛くて実はエリートで男前。
    そして待てる男。付き合う前も、後も。
    今回は受けより攻めに深く愛着湧いたわ。

    ところで海老原の勤め先の店長とトワイライト〜の北山さんは友達でしたか!
    古川くんは桜ちゃんへの枝豆伝導犯だったのですね!
    いやー私トワイライト〜の、枝豆ぱすっと飛ばして頭にひっつけるシーン大好きで何度も読み返しに行くほどでしてね、いつか桜ちゃんもやっちまうのかしら。そんな天然は古川くんだけか(笑)
    あとがきもいつもおもしろいです😊
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  • 僕らの群青

    秋平しろ

    試し読み不要の作家買い
    ネタバレ
    2025年6月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 秋平しろ先生はそういう存在と相成りました。

    個人的に大好きな教師✕生徒もの。
    開始2ページ目で、青木先生のアップに木ノ下くんより先に私が一目惚れしてしまいました(笑)
    しかしすぐに見た目は魅力のほんの一部と気付き、穏やかで優しいところ、誠実なところ、お茶目な部分もあるところに木ノ下くんより先に(しつこい)惚れました。特に誰に対しても丁寧で敬語使いはどストライクに好みでした。
    こりゃ形だけ彼氏の契約なんかしてるけど木ノ下くんも秒で惚れるぞと思っていたら、まんまとその通りになった(笑)甘え方かわええなあ〜!
    友香?何や手強い身内が出てきたぞと思ったらめちゃいい子だった。対して伊藤先生、あんた許せん。先生としても人としても同じ女性としても情けなさ過ぎるぞ。自分で自分の格落としてどうする💢
    でもあの事件があったから先生の気持ちがはっきりした。そして友達の尊さもはっきりした。マサからの電話のシーン何回見ても泣ける。これはマサや周りの友達もいい子なんだけど、そもそもは木ノ下くんの人徳に他ならない。愛すべき子だわ。
    元々は木ノ下くんの無茶なお願いを先生がたっぷりの条件付きではあるけれど(笑)受け入れてくれたところから始まった偽の交際だった。
    でもこんな性格の可愛い子、やっぱり先生だって好きになるよね。人間だもの。うんうん。
    想いを伝え、たまらず玄関でキス。木ノ下くんも私もwワーッてなって大興奮したんだけど、そこはやっぱり真面目な先生、きっちり線引きします。あそこまでされて先生よくぞ留まった。こういう信頼のおけるところも好きなんだけど正直いうとちょいと残念だったりもして(笑)
    卒業してがっつり恋人同士になったところ見たいな〜。
    あ、木ノ下くんのおパンツ可愛かったなあ(笑)
    そんなに遠くない未来に大人になれるから、その時は2人隣に並んで2人で笑っていてね。
  • 「ロッカバイディア」番外編集【電子限定版】

    暮田マキネ

    なんっっっじゃこりゃ!!
    ネタバレ
    2025年6月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
    ハァハァ(肩で息)
    可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛いよう!!

    「ロッカバイディア」の番外編集。
    暮田マキネ先生といえば闇深いお話が傑作で、ロッカバイディアももれなく暗黒の世界に連れて行かれたんですけど、こちらはその闇だけを取っ払い、後は「可愛い」と「重厚さ」だけが残っていました。大満足な読み応えです!

    実力ある作家様の四コマとかショートストーリーって大好きで(短編より好きかも)こんな短いのに少なくない感情を人に与えることが出来るなんて天才って思う。
    一話一話大事に読みました。
    もうさ目次の時点でチビ累が私のハートを鷲掴みにしたもんで、そこで数分立ち止まりガン見。その後もいちいち可愛いが脳天貫くから、そのたび鼻血の処置してたら(実際は出てませんけど)、全37ページをかなり長い時間かけて楽しんだ感覚です。
    永遠に読んでいたかった〜。
    本当に素敵な作品をありがとうございました。そして遅ればせながらデビュー10周年おめでとうございます。これからも楽しみにしています!
  • 元彼×セキュリティ【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    理原

    仕事してネ
    ネタバレ
    2025年6月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高校時代の先輩後輩で当時付き合っていたけど別れた2人が10年越しに再会するところから始まる。
    先輩の西木はボディガードとなっており、後輩で今は小説家の三晴が仕事の依頼をしてきたのだ。
    いやはや三晴の執着怖過ぎとか西木ちょろ過ぎとかこの2人にはツッコミどころが山ほどあるんですけど、2人がお互い求め合っているなら第三者の口出しは無用ですね。お仕事さえしっかり全うしてくれれば問題無し。その点西木がやや不安ではある。あと周りを巻き込まず2人だけで楽しんでもらえるなら(笑)
    結局この2人は相性が良いのでしょう。
    ただ私にはエロがハード過ぎました。
    絵もちょっと苦手でした。顔の輪郭とパーツのバランスが気になって集中出来なかった…
    読み放題にて。
    いいね
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  • ゴミ屋敷の鎌倉さん【単行本版】

    あるくジョー

    今後に期待
    ネタバレ
    2025年6月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルに惹かれ購入。
    ゴミ屋敷の住人というのは、片付け下手というより心が傷付いている人だと思うから、もっと闇深い話かと思ったらちょっと肩透かし感あった。
    いや用意した設定は(あるあるだけど)よかった。
    でも全てにおいて深堀りはされず、その「設定」だけがあり、かなりあっさり目でサラサラ〜っとびっくりするほど早く読み終わりました。
    鎌倉さんの在職中の苦しみも(先輩の言葉は小冊子を読めば分かるのかな。未読なもので)、荒井くんの弟への罪滅ぼしも、2人の距離が近づく過程も、どれも浅くて表面しかなぞっていないから、うまく感情移入が出来ないままだったのが残念。
    ゴミ屋敷というと真っ先に浮かぶ大好きな作品があるばっかりに、つい比べてしまうってのもある…

    絵はシンプルながら見易くて良いと思います。
    荒井くんは弟のことがなくてもきっと鎌倉さんの手助けをしてくれたんじゃないかなと思えるような優しい人で、恋してからはワタワタしちゃってるのも可愛かった。
    鎌倉さんは色気たっぷりで、ずっと受け身だったのが荒井くんと逆転するような形で積極的になっていくのが萌えた。
    絶対素晴らしい作家さんだと思うんですよ。
    今回はちょっと惜しいと感じただけで、今後も敬遠するということではなく新作とか常に気にすると思う。期待してます!
  • ふたり百景

    三田織

    はい可愛い。
    ネタバレ
    2025年6月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 値下げと、ハピランと、大還元くじと、水曜の還元を合わせて買いました。結局いくらだったのか計算してませんが(笑)、ひとつだけ言えるのは激安です。

    全30ページの短編です。
    風邪を引いて声が出なくなった圭介。恋人の凌は元々無口だから、いつも元気な圭介が喋れなくなると家の中が静か。
    それで普段はウルサイと感じている凌も圭介の声が恋しくなると同時に「大事なことはいつも君が言ってくれていた」と気づくんですねえ。

    筆談で「キスは?」と聞く時とかマフラーまちこ巻きされてる時とかの圭介かわゆーい!全体的に目が黒点になってる時可愛い♡というか何してても可愛いや。でも、言葉は無いけど文字通り湯気が立つセ、、はめちゃ色っぽくて愛ムンムンでたまらん♡

    りょうちゃん究極の照れ屋さんなのに、大きな声での「あいしてるよ!」よく言えました👏
    でもめでたく圭介の声が復活したら再び「うるさいっ」となるのでした(笑)
    ほんとにウルサイ(笑)
    猫可愛い♡
  • 俺を見て。【初回特典ペーパー/電子限定ペーパー付】【コミックス版】

    百瀬あん

    見てるよ。気付いて。
    ネタバレ
    2025年6月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ああ…諸悪の根源は母親ですかねえ。
    小さいこどもにとって母は全てですから、この母の罪は大きいですね。塾の先生もね…ほんとに真っ当な大人に恵まれなかったことが残念で仕方ない。
    条件付きで愛されてきてしまったことと失恋により愛に枯渇し、見た目とは裏腹にタイトルのように思う幼さがある朔。
    その綺麗な目をよーーく開いて見てごらん。
    君だけをまっすぐ見つめている男がすぐそばにいるよ。
    成人していたらもう親のせいばかりにも出来ない。京介のおかげで朔はギリギリなところで救われた。と思いたいし一応ハピエンだったけど、何ともまだ不安が残る子だなあ。京介頼んだ。
    でもいくらなんでも中学生の子の性別を勘違いし続けるもんかな(笑)ちょっと抜けてるところも可愛らしいけど。
    …ここまで書いてふと思った。このタイトルって朔じゃなくて京介の気持ちなのか?
    どちらにも取れますね。
    どっちも同じこと思ってる同士ってことでよい?
    お互いだけを穴が開くほど見つめ合い続けなさいな。
    いいね
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  • 飴とキス

    秋平しろ

    あま〜い(しょっぱい涙も一粒)あま〜い
    ネタバレ
    2025年6月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作家買い3冊目にして初コミックスにあたりました。時系列でなく手当たり次第に読んでいるからか、これまで読んだ3冊とも絵の雰囲気が違います。でもどれもすごく好きです。

    ショップ店員の自称地味メン前田くんと、彼の憧れの人楊井さんの恋物語。
    遠恋でああいう思考になってしまうの、前田くんの過去を思うと仕方ないことかもなって思った。小さい頃に揶揄われいじめられたことって当事者にとってはきっと後々まで引き摺る。
    大好きな楊井さんから好きだと言われ付き合っても、それまでずっと自信なく生きてきた自分が急に変われるわけはなく、むしろ私はそんな器用ではない前田くんが好きだ。でも疑心暗鬼も行き過ぎると自分も相手も疲れさせ傷付けてしまう。難しいところだね、経験値上げるしかないのか。前田くんはこれからよ。好きな人に愛される毎日を送ることできっと自信がつき、ますます可愛い男の子になるはず。相手の楊井さんは充分それをしてあげられる優しく懐の大きい男性。可愛いよねえフリーペーパーに載るかも知れない話を前田くんから聞いた時、ぴよーんと飛び跳ねながら自分のことのように喜んでくれて。自分を卑下することは自分のことを好きな人に対し失礼ということも教えてくれた。最初のキスの時、この人ちょっと胡散臭い何考えてるんだ、と思ってしまった私を許して。ここまで前田くんにベタ惚れだったとは〜!

    本編も描き下ろしも良かったんだけど、カバー下漫画と最後のおまけ漫画が最高におもしろかった。「飴とリス」の楊井リスさんと、「スパにて」の前田くんで筋トレするワニさんにタックルをかまし、ひゅーんと飛んで行く前田くんに大笑いしました。
    既読の「巣箱の王子様」も「トワイライト・アンダーグラウンド」も何箇所も笑わせてもらったけど、初コミックスからして笑いのセンス抜群だったんですね!
    さあ次はどれ読もう。「僕らの群青」が気になる。値下げ来ないかなー(せこい)
  • 言ノ葉ノ花《コミック版》

    三池ろむこ/砂原糖子

    これは苦しい…でもそれを超える愛
    ネタバレ
    2025年6月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 人の心の声が聞こえる。
    ファンタジー設定なので比べるのは違うかも知れないけれど友人にHSPの方がいます。今は大分落ち着いたけど昔はかなり辛そうでした。余村の姿が当時の彼女と被りました。

    人は裏表がある。本音と建前がある。そんなこと解ってはいても実際に他人の心の声が聞こえてしまったらこんな恐怖は無いだろうなと思う。
    同じような設定でコメディチックに描かれた作品は結構あるけど、それこそザ・ファンタジーで元々興味が持てない分野ということもあり読むことは殆どありません。
    が、こちらは続編も含めのめり込みました。ファンタジーとはいえおふざけなしで描いてくれた世界に共感しました。HSPの友人のことがあったからかも知れません。感受性が強く繊細でいつも疲れていた友人。自ら周りの空気を敏感に読み取るのと、勝手に心の声が流れてくることの違いはあるけど、辛さの種類は同じだよなあと、いつも体に重石を乗せているような余村の姿を見ていて同情を禁じ得ませんでした。

    人間の裏表を嫌というほど体験した余村は、新しい職場で長谷部と出会う。初めてと言ってもいいくらい心の声と実際の声が一致している人。そんな彼の自分への好意を聞いてしまった余村は動揺する。ここらへんの余村の戸惑いだったり罪悪感だったり、そんな中でも多少浮かれてしまう気持ちだったりの描き方がとても上手い。徐々に長谷部に惹かれていく中長谷部の妹にトラブルが起き、余村は自分の特殊能力で解決しようとするが、それがきっかけでとうとう長谷部に打ち明けることになる。その後の2人は見ていて辛かったが長谷部の反応を責められるわけがない。後に長谷部も言っていたけど、心の声が聞こえるのも辛いけど聞かれてしまうのもとんでもなく怖いだろう。そんなの気付いて当然のように思うが、この時の余村は少々能天気で自分本位に感じた。でもいよいよ長谷部に本格的に避けられていると気付いた後の、駅のベンチで大粒の涙を落としながら神に祈るシーンはやはり可哀想で泣けてきた。そして…現れてくれました長谷部!(泣)
    あなたが怖い、それでも好きだと余村を抱きしめた長谷部の正直さと強い愛に再び泣けた。
    本作も続編も長谷部が男前過ぎます。精神的に弱い余村を、口数少なく無愛想に見えるけど一本気な長谷部が支える姿が尊いです。
    こちら気に入りましたら、ぜひ「言ノ葉ノ星」も読んでみて欲しいです。
  • 言ノ葉ノ星

    三池ろむこ/砂原糖子

    「信じ合える誰か」の存在の尊さ
    ネタバレ
    2025年6月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「言ノ葉ノ花」の続編です。
    めでたく恋人となった余村と長谷部ですがそう簡単には事が進みません。
    自分でも言っていたけど余村のめんどくささが爆発してました。

    余村を悩ませていた「人の心の声」がある日聞こえなくなった。当然それを喜んでいたのに、それも束の間、皮肉なもので今度は聞こえないことが余村を悩ませます。余村自身も思ってなかったことでしょう。一度心の声を聞いてしまった者の弊害ですかね。
    例えば顧客の要求が正確に分からない時、長谷部が女性と食事しているのを見た時、一度拒まれた時…
    でもこれらって聞こえないことが原因なのかな。声は口からも出るんですよ。人は会話が出来るんですよ。結局は余村の思考の問題ではないかな。
    元々ネガティブだったけど、自分で自分の首を絞め辛そうにしている姿はどうにかしてあげたいと思う反面、肩をゆすってしっかりしろと叱りたくもなり。女性の件で拗ねている時は肩だけでなく頭はたきたくなるほど情けなく、わけわからんまま余村に振り回されている長谷部が気の毒で仕方なかった。
    擁護するなら前作で元婚約者の気持ちを急に知ってしまったこと、不意打ち過ぎて元々の性格もあり深く傷ついたんだろうなあ。元同僚はもっとキツイかも。婚約者よりもっとダイレクトだったし。
    余談だけどこの元同僚と再々会時、再就職を勧める姿が本気に見えて「あれっ?」って思ったんですよ。もしかして余村が聞いていた心の声って潜在的に自分が疑っていたことや反対に願望などの、余村自身の心が投影されたものだったんじゃないかって。それならそれで余村の闇はもっと深いぞ、と一人焦っていたらどうやらそれは違ったみたいで、元同僚はやっぱりただの嫌な奴ってことですね。何だこいつ。

    逸れましたが、このようにずぶずぶ深みに落ちていく余村を救うのが、そう長谷部です!
    長谷部が誠実そのもので諦めない男だったから余村は気付くことができた。自分が見失っていたもの、愛する人を苦しめていたのに自分のことしか考えていなかったこと、全て「声」のせいにしていたこと。
    ああよかった。余村が乗り越えてくれたのも、長谷部の思いが届いたのも嬉しい。途中苦しかったけど、その分のご褒美とばかりの何ページにもわたるセ、、のシーンありがとうございます。それも素晴らしかったのですが、とにかく私は長谷部の深い愛に感動しましたので星5をつけます。
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  • 風の色まで憶えてる

    表紙が叫んでた
    ネタバレ
    2025年6月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「青春!」と。
    連載版の表紙も素敵だけど、こちらもすごくいい。タイトルも美し過ぎる。何せ表紙の絵とタイトルに一目惚れし読むのを決めた作品ですので。
    透明感のあるブルーやエメラルドグリーンの色の中、清々しい風が吹く。そんな世界がまざまざと浮かぶ。それはもう爽やかそのもので、とっくの昔に忘れてしまった何かが私の中に蘇り心が浄化される思いでした。

    お兄ちゃん気質で優しく頼りがいのある森と、学校一美しい容姿を持つ道音。
    森は道音を一目見た瞬間恋に落ちる。
    この作品は作中色んなタイプの風を感じるけど、森が初めて道音を見た時に吹いていたのは春一番のような強い風だった。この時の気持ちを春雷のようだと表現した森。彼の受けた衝撃が手に取るように分かる。
    一方の道音は時間をかけて森に惹かれていく。彼が徐々に森を好きになっていくの、見ていて嬉しかったなあ。道音顔だけ男子じゃなくて人を見る目あるな。だってほんとに素敵なのよ。森くん高1よ?こんな高1男子いる?この誠実さ出来上がってる。2人の時は「おいで」とかドッキューン!

    想いが通じ合ったシーンもキュン爆発だったんだけど、強いて言うならこんなピュアな2人だからこそ、ファーストキスは衝動的ではなくもう少し時間をかけてコマも割いて欲しかったかも…と思っていたら、おかわりありましたー!
    しかもここ連載版表紙の場所よね。緑、ベンチ、2人のシャツに注がれる木漏れ日。道音の長めの髪が揺れている。きっと優しい風が吹いている。そんな中2人手を重ねた後で…。そう!この2人にはこういうシチュがぴったり!ああ、ありがとうございます!スマホに向かって大興奮。
    でもこれで興奮しちゃってたら私…皆様のレビューで今後どうやらもっと濃いイチャイチャが来るってことを知っちゃった私は…ますますの期待と興奮で胸が膨らみ過ぎて今にも空を飛んでしまいそう。
    ああ早く私を飛び立たせてーみつせい!
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  • ED発情カリキュラム

    夏村げっし

    ここからまた始まる2人
    ネタバレ
    2025年6月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 私は常々受けよりも攻めが辛抱たまらんくなって興奮を抑えきれない様子を見るのが好きなので、そういうcpもっと出てこないかな〜と思ってました。こちらの作品、大興奮の大和くんですが…残念違うんです。普段クールな攻めが表情崩す様にギャップ萌えする質でして。大和くんは良い子だけど想像通り(笑)
    それを言うならこちらに関しては受けが善きですね。初見から色気ムンムンで謎めいていて。必死で気持ちを抑えていたんですねえ。ゲイに関して世間の理解は広がってはきているけど、それでも偏見はなくならないというようなくだり、事実だと思うので司の気持ちを思うと切なかった。
    こういう繊細な人には大和くんのような子が合ってる。さっきは勝手に読んでおいて勝手にダメ出しごめんなさい😅素直で可愛いワンコは大好きよ。好きな人の前では機能するならOKでない?むしろお相手は安心👍というか他でもない原因であるお相手に治してもらったわけで、これ以上の治療法はなかったかと。元々司のことを慕っていたというのが大きいですよね、ここが違ったら再会も辛いだけだしEDに関して大和はもっと長く苦しんだかも知れないし。そう考えるとスタート時点に戻った感じですか?当時は幼くて2人共はっきりした好意は抱いていなかったけど、今はしっかり相手への愛を認識したし、オトナの恋愛楽しんでくださいネ♡
    それにしても夏村げっし先生の作品は汁っけ多いですね!
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  • 愛だの恋だのセックスだの(電子版限定特典付き)

    広里かな

    ゆる〜く楽しめます
    2025年6月19日
    3作品から成るオムニバス。
    学生はおバカでも素直じゃなくても可愛らしいと思えるけど、大人でそれやられるとちょっと…というたちなので、私はDKの2作品の方が好きでした。特に2作品目が攻めがとてもよかった。
    絵がラブコメ風だから、作風にも合ってます。
    出だしを揃えてきたのもフッとなりました。
    オメガポルノでも思ったけど良い意味で軽く安心して楽しめます。チョロさもおバカさも憎めず可愛いです。さら〜っと読める無害BLです。
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  • 足りないふたり【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    kanipan

    見事に補い合いましたね
    ネタバレ
    2025年6月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 女性上司に恋する汐海。相手は既婚なのでどうにもならないからどうにもしない。笑顔の仮面で隠すしかない日々。
    それを見抜いた盤内。いつも無表情でロボットみたいな男なのにいち早く気付くとは、もう無意識に常日頃から汐海を意識していたのでは。

    ふたりとも情熱や激しさとは無縁のタイプ。
    正確にいえば汐海はそういう欲求が出せない、盤内はそもそもそういう欲求が無い。
    汐海は何となくそんな性格に育ってしまった理由が分からないでもない。でも盤内は不思議だ。お母さん見てると育った環境は問題無さそうなのに。
    時に理屈で説明つかないのが人間の心で、何かが足りなければ他の誰かと補い合えばいい。それがぴったり合ってうまくいくのが所謂相性がいいということなのでしょう。
    この2人はお試しから入ったし正直最初はどうなのかなと思ったけど、盤内が驚くくらいの変化を見せ、あらまあこんなにラブラブになるなんて読者もびっくりよ。恋を知らないと言っていたけどポテンシャルはあったんだと思う。開花しておめでとう。やはり人として生まれたからには「人を好きになったことがない」まま一生終えるなんて寂しすぎると思うから。
    最後は2人とも裸の心で寄り添う姿が心に響く、上質なリーマンBLでした。
  • 君と出会ってから僕は

    吉井ハルアキ

    すごく好きな設定だから…
    ネタバレ
    2025年6月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ゲイの高校教師本田と、進路指導することになった生徒遠藤。
    先生✕生徒大好物です。しかも先生受け生徒攻めが好きなので、こちら本来もっとハマれてもよかったはずなんだけど…。
    少々本田側のモノローグが多過ぎるような気がしました。内容も全て伏線的で、その先の展開が手に取るように分かってしまう感じ。
    ここで比べるのは失礼かも知れないけど、私が神と崇める教師✕生徒の某作品と何が違うのか考えるに、本田の葛藤が浅過ぎて本気で悩んでいる感じが伝わってこないところかな。「勘違いするな」「先生と生徒なんだから」という紋切り型の自省を繰り返す割にちょろさが垣間見える。表情もいつも同じで、吉井ハルアキ先生の赤面男子好きなんだけどさすがにそればっかりじゃなあ。もう分かったから、素直におなりって、優しさからじゃなくて面倒くささから言ってしまいたくなった。
    番外編も一緒に購入していたから読んだけど(特にこちらが楽しみだった)うーん、攻めヘタレとる場合か!?受けに言わすんか!?と思ってしまった〜。歳下だけど今まであんなにガツガツいってたんだから、待ちに待った初Hもガツッと行ってほしかったなあ。でもそれを好ましいと感じる方もいるから好みの問題ですね。
    個人的に好きな設定だったから期待していた分評価が下がってしまいました。
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  • 愛し

    くれの又秋

    惜しい!もう少しだ!
    ネタバレ
    2025年6月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻完結かあ。残念、それならこの評価になってしまうなあ。
    芦田の人となりをもっとじっくり観察して、よし彼なら大丈夫だと強く思えなければ、いい人過ぎる翔真を託せない(誰目線だ)
    その拗らせている恋愛観を見つめ直し、自分で「変わる」と決意し実行する姿を見たい。そういうのを続編か1巻の後半にもう少し厚く描いて欲しかったな。
    「それから」のラスト、真っ赤な顔でおそらくしょーまくんの"匂い"じゃなくて「翔真くんを好きだ」と告げようとしているのだと信じている。
    でも実際には聞いていないから(笑)
    もう少しで心が全開になるはず。好きな人を信じられるようになった時幸せが待ってる。頑張って!

    *リバに関しては特に何も感じなかった…(汗)
    嫌だとも最高とも。どういう意図があったのか作者様の想いを汲み取れず申し訳ない気持ちです
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  • カドのまるいさんかく

    村上キャンプ

    3人に手紙を書いてみた
    ネタバレ
    2025年6月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 三角関係と一言で言っても、村上先生の手にかかると、こんなん今まで読んだことなーい!と驚かされます。
    3人共いい人たち。でも3人共に一言物申したくなる…という不思議な3人。

    藤井。基本半目のやる気のない感じも、そんな半目がぱっちり見開き可愛い笑顔で加地さんを見つめる姿も、投げ槍かと思えば1人で抱え込み苦悩する繊細さも全てが君を造る要素で私は好きよ。佐久間の前だと偽らないでいられると言っていたけど、加地さんの前での恋する少女のような君も本物だと思うのよ。正直私は加地さんとうまくいって欲しかったです。別れるにしてもあまりに短い。せめてもう少しだけでも蜜月を堪能して欲しかった。だって初めて本気で恋できた人だったんでしょ。でも生真面目な君もまた好きだから…。悩んで出した結果だから仕方ないけど。

    加地さん。馬◯がつくほど優しいですね。明るくてお人好しで楽観的。全ての物事をあまり深刻に考えないのは良し悪しだけど、多分そういうところに藤井は惚れ、でもその考え方の違いで別れに至った。切ないですね。私主人公でない2人の別れがこんなに辛かったのは初めてかも知れません。だってあんな生気のない藤井の目の中にハートを入れてくれた人なんだもん。実は最後の赤ちゃんの葉書も、それを見て笑顔の藤井と佐久間のように喜べなくて…。漫画の中では5年の時が経っているけど 1巻完結の漫画では私の処理能力が追いついていなかった模様。幸せいっぱいのはずなのにごめんなさい。勝手に一人でモヤモヤしている読者ってだけなので気にしないで下さい。たぶんもう少し経てば心から祝福できます。

    佐久間。藤井と加地さんの別れを散々惜しむようなこと書いたけど、それは事実なんだけど、佐久間のこともすごく好きなのよ。藤井への想いに気付き始めた頃、2人が一緒にいる姿を見て掻き乱されちょっとズルいことしちゃったりして、自分は藤井が言ってくれるようなイイ奴じゃないイヤな奴だと認められる君はイイ奴だ。自分が考えていたよりももっと大人だった加地さんを見て心底恥ずかしくなったと思えるところも。最高の親友が最高の恋人になれるものなのか私はそれが疑問だった。でもそうなれるならそれはそれで最高だ。

    最後に作者様へ。タイトルが言い得て妙過ぎて脱帽いたしました。あと、あとがきにいつも笑わせてもらってます。ありがとうございました。
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  • 【コミックス版】オメガポルノ

    広里かな

    明るいオメガバ
    ネタバレ
    2025年6月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヨミホで読めるところまで読みました。
    悲壮感漂うオメガバースは苦手ですが、ここまでカラッと明るい子がオメガだと随分雰囲気違っていいなと。
    巻数ごとに主役も変わるけどどこかしらで繋がってはいて、オムニバス形式のシリーズ物で飽きずに楽しめます。
    ヨミホは2巻までだったので、私が読んだのはたつる&山岡cpと千昭&虎次郎cpなのですが、レビュー読むと千昭の評判がいいので、ヨミホ対象外だった4巻7巻あたりが気になります。
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  • スクリーン【電子限定特典付き】

    村上キャンプ

    愛だだ漏れ!
    ネタバレ
    2025年6月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 幼馴染で恋人同士、現在同棲中のサラリーマンカズと俳優の基。
    基のことが好きで好きで仕方ないカズ。
    映画の半券でMOTOKIとかさあ(笑)"ののかず"とかほんと可愛らしいな。ロケットのプレゼントも大笑いしました。「何の瞬間の写真だよ」という作者様のツッコミ通りの顔写真もツボ過ぎました。
    こんな感じでカズの愛情表現が大き過ぎるから、カズばっかりが基を好きで基は淡白に見えるけど、元々好きになったのは基が先だし今だってカズを好きなのは変わってないのよ。ロケットのくだりだって、ダッセェと言いながらも1人になるとほっぺ染めながらふふふと笑う。ね、ちゃんと好きでしょ?
    さて仕事のことで何やら悩んでいる様子の基。セ、、も拒まれ一人でいたすカズが、心と裏腹の「今入ってくるなよ」と言いながら涙をこぼすシーン、泣けました。悩める基に対してのあゆむくんの提案はやや無理があるような気がしたし、結果も都合よすぎだと思ったけど、私は2人がハピエンならそれでよしなのでOKとします。ただ、話が前後するけど役作りのためとはいえあゆむがカズにしたことはいくらなんでもやり過ぎ。恋人があんなことされて、基はもっと怒るべき。何なら普通殴るくらい腹立たんか?ここだけがちょっとなあ。2人の溢れんばかりの愛がこの出来事を上回ったのでまあ…今度ばかりは許すけど(誰?)
    こんなかなり変わり者のあゆむを主役としたスピンオフ「あゆむくん」、また色々と周りを振り回すんだろうなあと思いつつも気になります。時にぶっ飛んでるマイペース過ぎる男だけど覗き見たくなる魅力があるのは否めないですね。
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  • 不意打ちの春雷【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

    黒井つむじ

    これぞアオハル
    ネタバレ
    2025年6月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 不器用で色々タイミング間違えて素直になれなくて、そんなモダモダをも楽しむことをアオハルというのでしょう。酸いも甘いも噛み分けた大人から見ると焦れったい、でも眩しい。
    ずっと側にいられるのは「友達」だと信じて疑わず椿からの告白を断った蓮。きょとんとしてたからこの告白は彼にとってほんとに不意打ちだったのだろうね。でもそんなに時経たずして、これは友情ではない恋心だと気付くのも不意打ちだった。色んな経験が初めてで、雷に打たれるような衝撃を受けるのも若さゆえ。そんな体当たり的な恋愛を目を細めて見守る私でした。
    絵がちょっと好みでなく、良いストーリーの割にキュンが少なめだったのと、途中少し冗長に感じた部分があり星ひとつ減らしてしまいました。
  • 晴れも雨も君と一緒に

    吉井ハルアキ

    もっと読みたい〜!
    ネタバレ
    2025年6月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本編の「その恋、自販機で買えますか?」が大好きで、その番外編がヨミホで読めて嬉しい!
    5話入ってます。ささやかな日常の話ですが全てよかった。特に麻婆豆腐の元に嫉妬する話が可笑しくて可愛くてお気に入り。あーでも寝かしつけの話も可愛くて可愛くて1人身悶えた。これを幸せと言わずして何?胸がほかほかです。ハードな作品の合間に読むと癒し効果倍増です。本編を満喫した後なのもあるけど、今後はこちらのようなショートストーリーをもっと読みたいです。
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  • 今はセックス以外したくない

    藤峰式

    再生への過程と読後の多幸感がいい!
    ネタバレ
    2025年6月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ そのまんまのタイトル、帯にもでかでかとセッ◯◯の文字、電子書籍でも購入をためらいましたが中身はいい意味で裏切られました。ただのえっちな話でなく、深い感動が待ってました。
    最悪な元彼のせいで身も心もボロボロ状態のつづりを助けてくれたのは、ラノベ作家の入日。この入日の色気ときたら!売れっ子というわけでもなく絵に描いたような紳士であるわけでもない。でも優しい人間であるのは確かで、大きな包容力と理解力がつづりを癒やしていく。もちろんセ、、もなんだけど、確かに入日と出会ってからのつづりはしばらく人間の三大欲求のみで生きていたけど、それはつづりにとって必要な時間だったと思う。入日という大きな受け皿があったから出来たことでもある。奇跡の出会い、と言いたいところだけどつづりいい子だから必然と言ってあげたくもなる。それに入日にとってもつづりとの出会いは吉と出た気が。もう一つの大事な出会いわんこ。その希望に満ちた名前からして、立ち直り前を向いたことを示してくれたようで、ズタボロから見守ってきた一読者としては感無量。1人の人間を再生し、もう1人の人間も良い方向に動き出すという、まさに払暁という希望の象徴の言葉を送りたくなる、実に気持ちのよい終わり方でした。
    元彼への逆襲は笑えたしスッキリした。けど個人的にはまだ足りん。その粗末なモノと共に一生みじめに生きていけ。バーカバーカ
  • 初恋エスケイプ

    平喜多ゆや

    可愛いCP✕2
    ネタバレ
    2025年6月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作プラス1話。
    両片思いの廉と裕翔。裕翔への思いに気付き避けてしまう廉を見ていると、素直になれば一発で丸く収まるのに〜ってつい思っちゃうけど、親の離婚というのは自身の恋に対しても後ろ向きになりがちで可哀想になあって思う。家庭環境ってほんと影響大きいな。でも太陽のような裕翔の愛は強かった!DKの涙は胸熱もの!

    もう1話は表題作にも登場した、廉に頼まれて恋人役やらされちゃった露木さんとお隣さんでデリ ヘルのマキCPの話。露木さん若い男の子もいけるなら廉危なかったじゃないか!とか一瞬思ったけど露木さん割とまともな人なんで元カノの息子に手を出すことはないか。廉も言ってたけど良い人よね。廉ママは惜しい人逃したなあ。露木さんがマキに惚れていく様子に、平喜多先生おじさんも可愛く描くんだなあと思いました。(若い子が多いイメージなので)
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  • ゆっくりあるいてじゅうごふん

    aioiuo

    飴もこの子らも甘酸っぱい〜!
    ネタバレ
    2025年6月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 秋祭りに出掛けるてつとゆき。
    どうやら直前に2人の間で何かあった模様。
    ひょっとこのお面で顔を出さないままのてつ。ひょっとこというのがまた、この剽軽な顔の面が、この時点では2人に何があったのか分からない読者としてはとても不気味に見えました。
    最後まで隠したままかしらこれはこれでにくい演出…と思っていたら現れました。目くりっくりの可愛いお顔が。そして糸引き飴の食べ方よ!この子ど天然の魔性男子だわー
    境内まではゆっくり歩いて15分。タイトルがひらがななのがまた更にゆったりさを感じる。徐々に心の距離が縮まる様をこんな風に表現するとは。
    夏祭りではなく秋祭り。浴衣では少し肌寒い感覚や、何となく夏に比べると音や光や人混みも落ち着いた感じなのかなとイメージする中、気持ちが通じ合う2人。飴っ!まだお口の中にあったのね!甘い!甘酸っぱい!もーうキュンをありがとっ!
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  • 午前3:00のアイスクリーム

    aioiuo

    濃いカルピスのような
    2025年6月13日
    ああごめんなさいアイスクリームの話でしたね
    いや巷には薄めたカルピスのようなお話もあるじゃないですか、こちらこんな短いのに読後の満足感凄いんですよ。モノローグ(説明)とかほぼ無いのに、2人の関係性、それぞれの思考や性格がちゃんと分かるんです。描写と会話だけで。凄い。(私の語彙は酷い)
    この切り取られたエピソードだけで、読者はこの2人について無限に想像し楽しむことが出来る。読者を信じてくれてありがとう。
    こりゃセンス溢れる作家様だと思っていたら「つまさきの紫陽花」の方でしたか!そちらも気になってたんです。俄然読みたくなった!
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  • 先輩、キスってどうやるの?

    平喜多ゆや

    なんという可愛さ
    2025年6月12日
    もうタイトルだけで可愛さ溢れてますよね。
    中身も可愛さ炸裂でした。
    優しくて可愛い先輩都石と、大好きな都石を追いかけて同じ高校に入学した大きくて可愛い後輩響cp。ちなみに響中学の時はちっこくて守ってあげたくなる可愛さ。はてここまでで何回「可愛い」書いたかしら😃
    先輩とキスしたくてたまらない響、クラスメイトの坂下くんに相談します。坂下くんは大学生の彼女がいるからです。実はこの時点でキスどころか手すら繋げていない2人。さあどうなるか、どこまでいけるのか(笑)、初々しい2人の恋のステップアップをぜひ見てみてください!

    もう一つどうしても書いておきたいのが、同時収録されているスピンオフ作品「先輩、これって青春ですか?」について。
    坂下くんcpの話なのですが、坂下くんの彼女ってのがまさかの…!いやいや驚いたー。都石先輩とのことで響から相談受けてる時どう思ってたんだろう。坂下くんと響はこれからもいい友達でいられるだろうな。
  • まやかしの愛でみたしてよ【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

    鳥生莉世

    正反対な2人の恋
    ネタバレ
    2025年6月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 自分に自信がない真尋は大学入学を機にイメチェンを決める。でもどんなに見た目を取り繕っても、それだけではそうそう人は変われない。柊と最初に出会った時の真尋の一言は、悪気がないのが逆に質悪い。こんな事言われたら相手は嫌な気持ちになるって想像出来ないどころか本人は褒めてるつもりなのが、これまで本当に人と触れ合ってこなかったんだなと分かる。でもそういうところが妙にリアルに感じた。

    反対に柊はイケメン陽キャお金持ち、何をしてもスマートな漫画キャラ。拗らせ真尋を変えるために登場したヒーローって感じ。再会後どんな風に2人近づくのかなと思ったらあっという間にカラダ重ねちゃって。真尋は柊のおかげで確かにいい方向に成長してる。先の失言もちゃんと理解し謝れた。そんな真尋は素でも充分可愛い。だから柊も本気で好きになったのだろうけど、柊→真尋への心の動きがもう少し深く描かれていたらなと思いました。
    いいね
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  • ハッピーバースデー

    ymz

    友情愛情物語
    ネタバレ
    2025年6月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙が素敵だなと思って読み始めたんだけど、中の絵はちょっと線がガチャガチャしていて目が疲れてしまいました。
    あと髪の色が違ったので3人は大丈夫だったけど基輝くん眼鏡外したら危ういです、朔人くんに見えないように気を張りました。

    BLというより男3人の友情物語って感じですね。
    その設定は全く問題ないんだけど、所々強引さや違和感を感じました。例えば山場(?)のひとつでもある悠太郎と恒助の喧嘩。気分を害したのは分かったけど、周りを巻き込み長引かせるほど?そして悠太郎がキレる理由もよくわからない。でも3人の中で悠太郎が一番正義感強そうだから、彼なりに譲れない部分があったのかもね。
    それと悠太郎の高校の時の保健室の先生、あと数ヶ月大人しくしときゃあなあってなに?イジメなんか見て見ぬふりしろよ余計なことすんな、って教師が生徒に言ってるってこと?
    このあたりがちょっと。

    でも3人ともポリシーを持っていて一生懸命なのは伝わってくる。それぞれに絡んでくる、朔人の優しい上司士朗さんもちょっと臆病だけど素敵だし、恒助に懐く高校生基輝くんは一途で可愛くて登場人物の中で一番好印象。
    ただラスト悠太郎に接触する例の先生の意味深発言はどういうつもりなんだ?何かいい男風に描かれているけどあの謎の発言した人よな?私はいけ好かないのだけど。
    3人ともいい子たちだし是非パートナーにも恵まれてほしいところです。冒頭のカフェでわちゃわちゃしてるシーンがなんだかんだ言って一番好きでした。
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  • 春眠男の誘惑【描き下ろしおまけ付き特装版】

    鈴代

    隠れ主役じいちゃん!長生きしてね。
    ネタバレ
    2025年6月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 斗真も薫も初見とかなりイメージ変わっていきます。
    綺麗なお顔だけどスンッとした無愛想な斗真はふにゃふにゃのそれはそれは可愛らしい男の子(26歳だけど)に、薫はミスリードと言われても仕方ないのではと思えるほどチャラくて不気味な笑い方をするヤバい奴だと思っていたのが、健気で一途な男と判明。
    2人ともそれぞれトラウマや親との確執を抱えているんだけど、比べるものじゃないけど薫の孤独は深刻で見ているの辛かった。会うたびに傷付けられるのにあんな親に手を差し伸べ続ける優しい男で泣けてくる。
    だから斗真と薫が惹かれ合っていくたびそれぞれの傷が薄くなっていくようで嬉しかった。
    そして2人にとって無くてはならない存在のじいちゃん!仏様のように優しい優しいじいちゃん。彼なくしてこの作品は成り立たない!
    斗真の両親と10年越しに向き合った結果の和解、こっちまで顔がほころんだ。でもそれ以上に薫の母親の変化が見られたのが一番嬉しかったかも。薫絶対救われたと思う。
    ストーカー元彼のへんてこ瑠唯とやらはどーでもいいや(笑)一時でも薫を傷付けたことは許せんけど2人の絆をますます深めるのに一役買ってくれてどうも。
    最後に、薫くんが(実は斗真も)ずっと我慢していた初H…最高でした。タガが外れたあとのお二人の営みは立て続けかつ濃厚でございます♡
  • すこやか溺愛ライフ

    平喜多ゆや

    スパダリ!!
    ネタバレ
    2025年6月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヨシオ最高。無償の愛は親(もっと言うと母親)から子以外存在しないと思っていたけど、ヨシオはかなりそれに近い。自分の子に将来こんな人が側にいて欲しいなと真剣に思ってしまった。

    貴海の会社および同僚何あれ。辞めて正解。倒れちゃうまで頑張って…とっくに限界だったろうに😢本当にヨシオがいてくれてよかった。
    そして貴海の何だろあのほっとけ無さ。そんなに愛想があるわけでもないのに庇護欲掻き立てる感じ。不謹慎だけど弱っているときの潤んだ目とかぽてっとした唇とか見てると…全力で守りたいと思ってしまう。スパダリが欲しかったらまず愛されキャラでないとってことですかね。

    ブラックな会社はさておき、他は七海ちゃんも良い子だしみちるちゃんも千くんも可愛くてついでにうさぎも可愛くて、当て馬もいないしお互い大好きで大切にし合っていることがこれでもかってくらい伝わってきました。ヨシオの側でどんどん顔色がよくなり笑顔が戻っていく貴海を見ていて私も癒やされました。
    こんな優しい世界を描ける先生なのに、もう金輪際新作を読むことが叶わないなんて残念でなりません。素敵な作品を遺して下さりありがとうございました。
  • 恋ときどき、焼きサバ定食

    大島かもめ

    コメディ強めだけど金言も有り。いい!
    ネタバレ
    2025年6月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作+他2話
    普段ならタイトルで、たぶんポイント使ってまでは読まないと判断する類です(嫌いではないけど)
    ヨミホ様々です。

    思った通りラブコメ感強かったです。
    ナルシスト証券マン永瀬と、彼が一目惚れした定食屋の息子仁。仁賢いな、ちょっと気持ちが傾きかけている(ように見えた)相手にあんなこと言うの複雑だったんじゃないかな、でも簡単に流されず冷静でカッコいい!と思っていたら…あれっ落ちた?(笑)かっこ悪くても本当の姿を見せろってことだったみたいよ永瀬サン。

    あと3話目のクロの話なんだけど、私は確実にヨミホをきっかけに新しい扉を開けたような気がします。動物が人間にってどういうことよと完全後ろ向きだったのに、この話すごくおもしろかったんです…。世界広げてくれてありがとうございます。
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  • もう一度、ここから。(単話版)

    春巻トキコ

    たまにアナログのあの頃に戻りたくなる
    ネタバレ
    2025年6月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ものすごくズレた感想かもしれないけど、一番に思ったのは「誰もが読める喫茶店のノートにここまで書く?」と。セッ◯スという言葉まで書いてるよ!漫画ならではですね。店のノートを文通のように使う。ちょっと使い古された感はあるけどドラマチックでやっぱりドキドキ出来る。似たようなものだと駅の伝言板とかね。このタイムラグがオバチャンは懐かしい。というかこの2人は私の若かりし頃のように本当にスマホとか無くて素でこういうアナログ使うしか無かったというわけではなくて、ちゃんとスマホ世代なんですよ、なのにこんな手法使うとは可愛らしいことしてくれますな!
    気負わず読める長さなのもよかったし、時の流れを大きく取っているからか短い割に壮大さを感じられました。これから再び2人の間で素敵なことが始まると予想させてくれる終わり方も良かったです。
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  • うちのこが一番かわいい

    藤峰式

    何だかんだラブラブだからオールオッケー
    ネタバレ
    2025年6月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 外では優秀なビジネスマン、内ではゆうちゃんへの愛がぶっ飛び過ぎでもはや変人レベルの柏木と、ツンデレフリーターのゆうちゃん。
    2人の出会いを描いた「ストレイト!」の柏木は相当ヤバい。路線変えれば充分ホラーになるぞ。でもこれラブコメだしゆうちゃんもまんざらじゃないからオッケー♪となる。とても相性のいい2人ってことですね。かなり楽しく読みました。

    他の2話は、人外シリアスものとオタサーもの。全話通してケモミミ率高かったです。というかケモミミという言葉知ってはいたけど使ったの初めて。自分には縁のないものと思いスルーし続けていたので。ヨミホならではです。貴重な経験させてもらってます。
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  • こっちにおいで

    雲之助

    両思いっていいな♡
    ネタバレ
    2025年6月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作も、もう1作(2話)も、片思いが両思いになるまでを丁寧に描いています。表題作は2人それぞれの涙が強く印象に残りました。2人とも一見泣くイメージが無いから余計に。久坂の代わりに泣く森安、へらへらした笑顔の仮面を外し本音を話した時の久坂。どっちも胸が熱くなりました。でもそれだけじゃなくて2人とも魅力の引き出しいっぱい持ってる。特に久坂の天然の可愛さにはやられた。むうむうしながら森安に服を着せてもらうシーンは読後一番最初に読み返しに行きました(笑)それから森安に「あんたじゃなきゃだめ」と言われて「うえ〜〜」って泣くシーンと、霜柱踏むシーンと〜。森安メロメロになるはずです。

    もう一作品はDKの話。こりゃまたかんわいい男の子がいたもんだ。ふわふわ甘々ワタガシみたいな子だな。何やってもつまらない、やる気0のダラダラ男をここまで変えるとは。で気付くの遅れてスミマセンなんだけど、「僕をみつけて」の最後、青木と机を同じくして話してるの森安か!あああそっかそういやそうだったね、いやー間に鏡挟まってるかと思った。2作品とも素敵だったけど描き分けだけもう少しお願いしたい😅
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  • 4月の東京は…

    ハル

    誰かに止めて欲しい…
    ネタバレ
    2025年6月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ り、離脱しそうな私を…

    1巻読み終えたところですが、2巻にどうしても手が伸びません。読み返したくないな…と思うページがあまりに多過ぎて辛かったからです。サナダムシという害虫も憎たらしいことこの上ないけど所詮小物。私がモヤモヤするのは蓮の言動です。ほとんど理解出来ない。暴走?空回り?にしか見えない。それなのに当の本人は熟考の末のような顔をするから、その度に置いていかれる。2人の関係がおかしくなった原因のホテルでのこと、あのタイミングで和真が病気になったのは不運としか言いようが無かった。せめて生死を彷徨うほどではなければね…。まだ中学生だったしパニックになるのも分かるんだけど、なぜあんなこと言っちゃうかな。結局は自分がゲイで和真がノンケであることを殊更に気にし、性行為も仕方なく付き合ってくれたという認識でいるってことよね。つまり和真の好意を信じていなかったと。そこが一番歯痒いし悔しい。読み返すのしんどいから所々間違った解釈しているかも知れません。
    すっぱり諦めきれないのはやはり評判いい作品だし、まだ長く続くので感想が変わるかもという気持ちと、実際過去に1巻読んだ時点で星1でレビューしたけど全巻読んだ後星5に変わった作品もあるから。それに実は大作のにおいもかなりするんです。レビューだって書かずに放っておけばいいのに(実際そういう作品いっぱいあります)気になるんです。しばらくインターバル置いて気持ちが傾けば再開しようかと。それまではこの評価で。
  • 夜明けまではほど遠いrework

    栗原カナ

    アサーッ!罪な男めーっ!
    2025年6月6日
    短いけど吸引力半端なかった。
    絵も素晴らしく綺麗。
    ただいま私のBL脳フル回転させて続きを妄想中。
    もちろんテオが幸せになる結末をです。
    アサーッ!ありがとうーっ!て言える結末を。
    今のままだとタイトル通り叫んでしまいそう。
    どうかテオから中途半端に離れたりしないで。一度差し出した手は最後まで握っていてくれ。もしくは確実にテオにその手が必要無くなってから離しておくれ。でも本当は、拾った子犬の世話を途中から弟弟子にお願いするみたいに、触れ合い方を伝授した後はマリアに引き渡すということはして欲しくないの…。私の妄想では2人手をつなぎ空を飛んでるわー!
  • 陰と日向のボーダーライン

    大島かもめ

    対照的な2話
    ネタバレ
    2025年6月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作+他1話。

    「陰と日向のボーダーライン」
    読者としては初登場で丸山は「いかにも」な人に見えたのだけど、誰が見ても善良な市民柴村くんは、仕事の出来るカッコいい上司丸山さんに憧れていた。がそんな彼も付き合うと違和感を覚えるようになる。丸山は自分のしていることはダメだということも、やめないと柴村が離れていってしまうだろうということも解っている。それなのに気持ちを試すようなことをやめられない。生い立ちはその後の人格形成に深くかかわる。その点は同情するけど。柴村の器の大きさに驚いた。我慢の上に成り立っているのではなく、丸山の別の顔にショックを受けながらも自分にしか見せない姿を見られて嬉しくもあったと。凍えた丸山の心は自分が溶かすと。丸山どうか柴村を大事にしてくれ、超絶貴重なお人ですよ。

    「街角のプロローグ」
    陰と日向〜が重かったのもありこちらの作品に救われた思いです。ユースケもロベルトも可愛くてずっとニヤニヤしてました。やっぱり一生懸命な子っていいな。堅物ロベルトがユースケを好きになるの分かる!
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  • 割れたカップを戻すには【単行本版】

    ヲリコリコ

    センスの塊!
    ネタバレ
    2025年6月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「愛しものに蓋」を先に読んでいてそれが素晴らしく良かったので、初コミックスであるというこちらをずっと読みたいと思っていたところ値下げとクーポン併用のチャンスが来て飛びつきました。

    入れ替わりものは昔からあるけど実はあまり好きではなく。やはりフィクションに過ぎ冷めてしまうからです。ありがちなのと少し違うかなと思ったのは2人の体が入れ替わるのではなく1人の人間(桔平)の過去(18歳)と現在(28歳)が入れ替わったという点。それでも充分あり得ない話なんだけど、この作品の大きな魅力を得るためには確かにタイムスリップはいい設定かもと思いました。それによって桔平は圭太の本音が聞けたり辛い過去を知ったり、当時の気持ちを思い出したり反省したりで改めて相手の存在の大きさを知ることが出来たからです。

    タイトルだけ見た時は、まるで今の2人は修復不可能なまでに壊れてしまってそれを元に戻すためのタイムスリップ?と思っていたのだけど、そうではなくて基本仲良し。ただ仲良しが長過ぎて家族みたいになってしまって、レスではないんだけど素面では出来なくなってしまった桔平。
    そんな問題を抱えていたものだから(?)過去も現在もセ、、のシーンすごく多い!ほれ何か気付け!と作者様に言われているみたい(気のせい?)
    相手は同じ人だから浮気…ではないはずだけど何となくいけないところを見ているような不思議な気分でした。最高だったけど(笑)
    まんまと大事なことに気付いた桔平、元に戻れたら圭太に伝えたいことがあると決意する。
    入れ替わったのが桔平だから彼主動の場面ばかりかというとそうでもなく、バランスよく圭太サイドもあります。これが泣ける。辛いだけではなくて「桔平湯」は笑えるわ泣けるわ。シリアスな場面なのに表面に浮く桔平君に笑い転げそうになり、その後精神ズタボロだった圭太の体と心が温まり「あったかいなぁ」と涙するところでもらい泣き。作中で一番好きなシーンです!

    過去の2人と現在の2人の、2人なんだけど4人出てくるからごちゃごちゃしそうなところ、全く混乱することなく読めました。2人の心の動きも上手に描きながらきれいに1冊にまとまっています。お見事の一言。迷うことなく作家フォローさせていただきました。今後も目が離せません!
  • 雨上がりに見た泡沫【雨上がりの僕らについて同人版】

    らくたしょうこ

    幸せな日常
    ネタバレ
    2025年6月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本編は全部は読めていないのですが「ふたりだけのはなし」の、初夜なのになんともおまぬけでスマートには進まないのがリアルでおもしろかったのを覚えています。こちらもそんな感じで笑えるささやかな日常を描いてくれています。これを幸せと言わず何というのか。プッと笑えるものからブハハ!と笑えるものまで(鼻血とか)あるし、かと思えばカフェのカップル割の話やアイスを分け合う話はじんとする。番外短編をまとめた同人誌で68ページと短めだけど内容は濃くて大満足です。
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  • スプーンが曲がったら【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    夕倉アキ

    可愛いサイキック・ラブ
    ネタバレ
    2025年6月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ あらすじに超能力とか瞬間移動なんて文字が。タイトルだって「スプーンが曲がったら」だし、普段なら回れ右してるところです。読みホっていいですね。だって試しに読んでみたらものすごく面白かったんです。非科学的な世界でキュンいただけるとは思っていませんでした。こちらの作品は恋物語メインで、良い意味でそういうのが軽めの、ちょっとしたパーツ扱いだからかもしれません。だって最初の瞬間移動からして友輝の反応軽過ぎでしょ(笑)
    幼少期からこの力があった為、心配する父から過度に管理されて育った日昴と、中学の時の事件がきっかけで人を寄せ付けなくなった友輝。クラスで浮いている者同士が、例の瞬間移動がきっかけで距離が近づく。
    元々はとても誠実で優しい友輝を、たぶんテレパシーなど使わなくとも、どっちにしても日昴は好きになったはず。また、中学の時信頼していた人たちから信じてもらえず傷ついた友輝だから、日昴が自分を信じてくれたことが嬉しかった。しかもいつも無表情だったのに仲良くなってから見せる恥じらいの顔とかめちゃ可愛いしね!分かるよ友輝!
    そして友輝の前ではとても自然な笑顔を見せる日昴を見て父の考えも変わっていく。電子限定特典の、まるで溺愛する娘の父みたいな嫉妬には笑った。
    いいじゃない、すごくきれいなハピエン!
    これを読みホでなかったらスルーしてたのか…と考えると普段どれだけ損してるんだろ💦読みホは期間限定の予定ですがそれまで目一杯恩恵にあずかろうと思います。
  • 仕立て屋と坊ちゃん

    大島かもめ

    僅かなデレにこんなにも感動するものか
    ネタバレ
    2025年6月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高宮くん20歳大学生。
    7歳で父の行きつけのスーツ屋さんのテーラー片山に恋をする。それから13年経っても熱い想いは変わらずせっせと片山の元へ通う毎日。育ちのいい人って素直ですよね。それと言葉遣いが丁寧。敬語も正しく使えるし。「お相伴させてください」とか私大学生の時使ったことあったかなあ。いつもニコニコして元気で常に全力で片山さんへアプローチする姿は時に可笑しく時に健気で、高宮くん私は大好きです。

    一方いつも眉間に皺を寄せている(ように見える)片山さん42歳。
    高宮くんの求愛に対し清々しいほどそっけない。まあそりゃそうよね、お得意様の御子息、しかも同性で22歳下。むしろすんなり受け入れる方が問題でしょう。と思ってたら!カラダは結んでしまうんかい!
    すっかり交際が始まった気になっていた高宮に「付き合っているわけではない」と塩片山。
    高宮くんの長い戦いの始まりです!

    1巻2巻かけて片山のツンツンツンツン→ツンツンツンデレ→ツンツンデレデレ…となる様子を楽しむ話ですかね。いやラスト付近でもデレを探すのは難解な間違い探し並みに難しいけどね。その代わりと言ったらなんだけどちょいちょい挟まる2人の濃厚なセ、、は見ものですね。片山のこの表情、まさに目は口ほどに物を言うってやつですか。こんな切ない営み見せられちゃ、2人の関係はただのセ◯レとは言いたくないですねー。

    2人は一旦物理的に離れて正解でしたね。片山には自分で気付いて欲しかったから「僕には帰りたい場所がある」ってはっきり言ってくれた時嬉しかったな。
    空港にて、入社前にしてすっかり大人っぽくなった高宮くんの迎えを受けて、その胸に顔をうずめる片山。その安心した表情。感動的なエンディングでした。
    番外編もすごく良かった。特に遊園地の話。相変わらず鉄仮面の表情ばかりだったけど、なぜ遊園地だったのかその真相を知った時、片山の優しさにくううッ!となりました。やっぱり大人だな、ちゃんと覚えていてくれたんだなって胸がじーんとなったよ。
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  • いとしいぼくら【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    夕倉アキ

    ほんとに愛しい子たちです
    ネタバレ
    2025年6月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作中一番心が動き、一番心の中で大声で叫んだ言葉は「ちょっと待ってこの弟何歳よ!?」でした。

    ひとまずそれは置いておいて、さて何から書こうか。全てが素晴らしかったもので。
    まず絵が最高。美形設定の恵麻はひたすら美人で、地味設定の竜は本当に地味。漫画はおブス設定でも普通に可愛いってあるあるで、あとはメガネをかけさせたり(目は描き込まない)眉毛をゲジゲジにしたり、そばかす散らしたりで差別化しがちだけど、この竜くんの素朴なお顔は絶妙なライン。本当に嫌味ではなく描き分けの素晴らしさに感動してしまった。

    ストーリーも深い。竜のコンプレックスは分かりやすいけど、竜からすれば恵まれているように見える恵麻も後藤も凛々愛も皆劣等感を持っていて、後藤や凛々愛を見ていると自分の心を守るために他者を下に見ようとするのはあるのかもなあと。岡本くん(いい人だった)も言っていたけど、やられる側はふざけんなって話だけどね。
    まあ劣等感は程度の差こそあれ持っている人多いと思うけど、それを他者へ攻撃することで消すのではなく、自分自身と向き合い超えて行ける人は素敵。それには理解ある人との出会いも重要なんだと恵麻と竜を見ていて思った。竜は恵麻から自己肯定感を上げる言葉をたくさん貰った。それを大切にしようと思える竜は変わっていける人。
    反対に恵麻も竜に救われた人。凛々愛もそう。もしかしたら岡本くんも。後藤のその後は不明だけど、竜の優しさは少なくとも2人の人間を素敵な人に変えたんだよ。だから自信を持ってね。

    凛々愛を救ったもう一人の重要人物が琉愛ね(冒頭に戻る)。おそらくまだ小学生のこの弟、とんでもない大物だぞ。きょうだいだからきっと凛々愛は琉愛のような顔をしていたのかな、充分可愛いけどねえ、と思ってしまった私に、そういうことではないんだということもこの弟は教えてくれました。君中身は30歳?40歳?仙人?

    一話分おあずけだった読み放題、秒で課金しました。だってどこまで仲良しするのか気になるじゃない♡
    んふふとっても可愛かったです。大満足!
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  • 兄さんはΩのオレと番になりたい【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

    芽生

    こういうオメガバなら大歓迎!
    ネタバレ
    2025年6月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オメガバースは基本避けがちです。
    ヨミホだったのと芽生先生の絵が好きなので読みました。私が苦手とする白ける感じのオメガバではなかったので最後まで読めました。というかかなり楽しく読みました。

    ステップファミリーとして出会った杏里と柊。
    義兄となる柊が最初の挨拶で杏里にまさかのプロポーズ!いやいやいや出会って1分も経ってないんとちゃう?と思っていたから描き下ろし読んでやや納得。それでもぶっ飛びすぎだろうと思うけど。

    義父も柊も出会いから印象良く、むしろ良過ぎて胡散臭いほどで、この2人は絶対裏があるんだろう、さあいつ化けの皮が剥がれるんだ!?と思いながら読み進めたけど、待てど暮らせどそんなシーンが来ない。むしろますます慈愛に満ち溢れる柊。県内トップの進学校で成績一位、そして生徒会長、容姿端麗、文武両道、逢坂グループの御曹司…ってそんなん絶対どこかに穴があるはずなのよー!菅原?めっちゃイケてるのが出てきたじゃん、きっとこの人とどうにかなるのでは?とか性懲りもなく思っていたけど、はいすみません柊くんは本当にただの完璧な王子様でした。柊のことばかり書いちゃったけど杏里くんもお母さん思いの優しい素直な男の子でとても可愛いの♡
    となればもう甘々な2人を楽しむだけよ。ちょろっと邪魔してくる白鳥と甲斐なんて一瞬で吹き飛ばし、可愛い可愛い2人はついに…♡
    はあ〜胸がぽかぽか〜!いい!こんなオメガバだったら喜んで読む!最高でした!
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  • 春のデジャヴに踊れ

    おどる

    五感が刺激される
    ネタバレ
    2025年6月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 初めましての作家様でした。
    初コミックスなんですね。絵がとても綺麗で見易いです。「おどる」先生だけあってそちら方面に長けているのでしょうか。作品を見ていてもダンスがとても好きなんだなということが伝わってきました。私はダンスについて無知ですが用語や意味を知ることは楽しかったし、単純に美しい踊りのシーンを見るだけでも楽しめました。

    大学生の晃介も社会人の淳も華麗なダンス作品にぴったりの美しい男性です。
    漫画だけど映像が浮かびます。スタジオの描写では嗅覚や聴覚も刺激され、「お腹で伝達」というのを知って細身の2人のおなかの感触はどんなかしら…なんてことも想像しちゃったりして。

    何やら相当の覚悟を決めてダンススタジオに入っていく晃介。ここからスタートです。
    ここは母が経営していたスタジオで久しぶりに訪れた場所。言い換えればしばらく来ることが出来なかった場所。ステップの音、フロアの匂い、生まれる風等大好きなものたちと相反する辛い思い出があるから。
    晃介の目の前でフロアに倒れた母、その瞬間に流れていた音楽、それらが晃介の脳裏に焼き付いてしまったのだ。でもいつまでも後ろ向きではいけないと、変わるために訪れたスタジオで1人の男性と出会う。それが淳。大人の余裕があり踊りも色気たっぷり、惹かれるのに時間はかからなかった。

    晃介にとってこのスタジオが特別なように、淳にとってもこの場所は特別だった。淳はここで初恋をしたから。相手は晃介の母。何とまあ…。でもドロドロした感じではなくて淡い憧れみたいな感じだったのでホッとした。晃介の為にも晃介父の為にも、何より淳のことを軽蔑したくなかったから不倫とは無関係で良かった。
    晃介に母の面影を見る淳、そのことに晃介は気付いている。それでも好きという気持ちは止められない。その気持ちに向き合う淳が誠実そのもの。考えるのを諦めずちゃんと悩んでくれた末に出したこたえ、この覚悟が実に男らしい!
    ちなみに晃介の告白の場所も、淳が返事した場所も、スタジオ。初めてのキスも。2人が将来について思い悩んだ後の、覚悟を決めた晃介の告白と、その後母の愛した音にのって2人踊った場所も(屋上だけど)。ここはやはり2人にとってずっと特別な場所であり続けるのでしょう。
    これからも2人でステップを踏みながら一歩一歩進んで行って欲しいです。
  • モーニングムーンに奪われて【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

    芽生

    読みホにて
    ネタバレ
    2025年6月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大学生みつきと、大学助教朔眞。ふたりは10歳差の幼馴染。
    歳の差とかの前に、産まれた時を知っている子が恋愛対象になるとは!これぞ漫画(笑)
    現実ではそうそうあり得ないですもんね。しかも親友の弟。家族ぐるみの付き合いとはいえ家族ではないですよ、なのに名付け親にまでなったことにも吃驚。漫画です漫画です(言い聞かせてます😁)
    小さい頃と変わらずさくちゃんさくちゃんと懐いてくるみつきに、朔眞は昔とは違って塩対応。半ば押しかける形で始まった同居にもルールを課し迷惑を隠さない。戸惑うわんこみつき。健気なんだよなあ。言われたこと守りなさいっていうより先に、たまらずよしよししたくなる。
    さて朔眞の真意は?
    本当は好きだけど様々な状況を鑑みて恋人になるわけにはいかないと律しているのか、親友(みつきの兄)洋介が好きなのか、更には洋介との恋が実らなかったから似ている弟に惹かれそうになる自分に嫌悪しているのか…とか色々考えちゃいました。
    もったいぶるほどでもないんだけど正解はぜひ読んでみてください😁
  • トワイライト・アンダーグラウンド

    秋平しろ

    笑えて泣けて萌えて萌えて…パーフェクト!
    ネタバレ
    2025年5月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作家買いです。2作品目です。

    ライブハウスでアルバイトをしている天然人たらしの古川くんと、そこの店長北山さん。
    古川くんは爽やかで明るくて誰からも好かれてきた人生。それが今初めて人に嫌われているらしい体験をし戸惑いつつも、やはりめげない明るい。で、その人こそが店長。どういうつもりなの店長さん?と思っていたら、1巻P22で古川くんの頭を守った瞬間キュンが来て、それがラストまで続きました!店長は実は古川くんが好きだったんですね、でも恋人いたし古川くんはノンケだから好きになるわけにいかないと必死にブレーキをかけていたんですね。慎重で繊細な店長です。
    逆にイケイケどんどんの古川くんは店長を好きだと自覚したらまっしぐら。懐に飛び込みっぱなしの可愛い可愛いワンちゃん。本当に何この子撫で回したいくらい可愛いんだけど。2巻に入ってもますます可愛く、その思考にも言動にも笑え、1ページにつきひと笑いしていた気がします。ちなみに2巻最初の笑いはトリチュンチュンでした。秋平先生の笑いのセンスって最高!
    でもそれと並行してですね繊細男店長の苦悩が見え始め、2巻後半は切なくて涙涙です。
    ノンケの古川は俺といない方が幸せになれる、将来を台無しにしてる気がするっていうヤツです。自分の気持ちがありません。それだけ相手を思いやる優しさがあるということなのでしょうが、古川くんには無意味な優しさです。うじうじ店長に縁結びのカメラオカマ様が「ほんとそれ!」ってことを全て代弁してくれたけど、店長ったらそれを変な風に受け止めちゃって、とうとう古川くんに最悪な一言を言ってしまう。もーう何してるのよう。でも!古川くんはただの可愛いだけじゃなく、なかなか見上げた男でした!ちゃんと反論し自分の気持ちをまっすぐ伝えた。言葉遣いも強めになってる。ギャップ萌えっ…!と思ったらきっちり笑いも挟んできた(さすが)。
    さあどうなる?古川くんの想い店長に届け!

    ところで前回読んだ作品と絵の感じが違ったけど、どちらも大好きだと思いました。すごくシンプルなのに笑いも切なさも引き立てる絵柄。ころころ変わる可愛い古川くんの表情も、憂いを帯びた店長の表情も本当に魅力的に描いてくれてます。脇役も皆素敵でした。秋平先生の愛溢れる作風大好きです!
  • かわいそうなひと 分冊版

    勇の字

    秋月響の過去
    2025年5月31日
    「同居人シンドローム」を先に読みました。
    大学生になり天馬と出会った未来の響を先に知らなければ、この「かわいそうなひと」は途中で挫折していたと思います。
    いや知っていても響の壮絶な「今」を見るのは「辛い」なんてものじゃない。響はよく狂わずにいると思う。
    まだ完結していないこの作品、作者さま「同居人シンドローム」より先に描き上げてもらえませんか。
    壊された心はそう簡単には元に戻らないけど、時間がかかってもきっとそうなると信じられる希望の光が天馬です。心を落ち着かせた状態で「同居人〜」を読み進めたいです。
    どうか早く響に救いと解放を。
    水無川朔には響が受けた100倍の地獄と制裁を。
    どうか。
  • ハルドナリ

    noji

    ふたりの春
    ネタバレ
    2025年5月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 正論をキツイ口調で言ってしまうとやらで友人も出来にくく孤立しがちな大学生颯太と、颯太の住むアパートの大家さんの孫である絵本作家春之輔。この2人の恋物語です。

    まず颯太特別キツイようには思わないけどな。私なら友達になりたい。彼は信頼できる。
    春之輔は一目惚れしました(笑)最初は顔と髪型と雰囲気に。その後は人柄にも。
    つまり2人ともとても好感が持てるのですが、世間では彼らみたいな人がコミュ障と呼ばれちゃうんですか?彼らがコミュ障なら私コミュ障タイプなのかも。

    そんなコミュ障?な2人はどうやってお近づきに(そういう意味で)なるのかしらと思っていたら、出ましたラブストーリーの定番、雨に濡れる、停電になる。舞台は揃ったわ♡と思った途端の春之輔の豹変っぷり。元々色っぽい人だな〜とは思っていたけどあの色気はヤバい。そしてそのまま結ばれます。
    突然だったなと驚いていたら、直後にぶち込んできたすれ違い。これまた唐突で理由も少々強引。こんなラスト付近で無理やり誤解を生じさせなくてもよかったのでは。最後に山場をもう一つ作りたかったのかな。
    あっという間に誤解を解いて(笑)最後の裸の付き合い(銭湯ヨ?)よかったです。あれだけ自分の気持ちをしっかり伝えられるのだからやっぱり彼らはコミュ障とは言わないのでは。
    描き下ろしでその後の2人をチラッと見せてもらいましたけどまさに春真っ盛りのようで。
    これからも仲良く過ごしてくださいな。
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  • 巣箱の王子様

    秋平しろ

    最高最高最高!!!
    ネタバレ
    2025年5月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 会社で出会った浅桐さんに恋する青柳君。
    容姿端麗で優しく仕事もできる浅桐さんは青柳君にとってまさに王子様。
    今まで出会ってきた男たちは酷過ぎた。特に最初の男(怒)なぜそのような人を好きになったのか、当時の青柳君は見る目がないな。自分を下げちゃっていたからそんな男しか寄ってこなかったのかな。可哀想で仕方なかった。
    王子に対し「この人とセ、、するには一体いくら積めば…」と今までの癖からそんなことを考えてしまう青柳君。いかんいかんよ!
    本当に恋した王子は別次元に置くことにし、常に木の影から覗いています(このカットが結構ツボだった)。

    あまりに完璧な王子様なんで、一体彼にどんな秘密が隠されているのかと思っていたら、確かに驚いた。でもそれがきっかけで距離が縮まる。そしてある日酔った勢いでいたしてしまう。
    「王子の王子」に吹いた…と笑っている場合ではなかった。ここから2巻に入るのだけど、2巻は泣けて泣けて仕方ありませんでした。青柳君も王子も相手のことばかり思いやっているからすれ違いの連続。
    常にバックにお花やキラキラが飛び散り、「うふふ」「くすくす」と菩薩のように微笑む王子様が、お金を差し出し謝罪した青柳君に険しい顔で声を荒げた時、見たことない顔にギクッとしたけど実は安心もしたのよ。王子は青柳君が好きなんだと分かったから。だから慰謝料なんて言われて悲しくなったんだって。後で王子も同じことを言っていたけど、この時言えていれば2人が悲しむ時間も短縮できたのにな。
    青柳君といえば大ショックを受けて大号泣。つられて私も大号泣。どうなっちゃうのこの2人と、胸がズキズキする中現れた強盗、じゃなかった青柳兄!兄貴グッジョブゥゥゥ!!(泣)
    2人が思いを伝え合って結ばれた時は胸がいっぱいになりましたあ!!

    実は秋平しろ先生の作品は初めて読みました。ずっと気になっていたので予想通り大当たりで嬉しい。他にも読みたい作品がたくさんあるので作家買い確定です!
    好きなレビュアーさんや島のおかげで、興味津々の作品や作家様の情報で溢れている毎日です。
    ルンタッター青柳君と同じくらい幸せ。
  • 傷心男に春のあらし

    ココミ

    ぽかぽかの春を連想する2人です
    ネタバレ
    2025年5月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ これだけの歳の差があると、うまくいくのは歳下の方が相手を好きで好きで猛烈アタックする場合よねー(個人的意見です)
    こちらもそう、見目麗しい高校生の櫂くんが、くたびれたおじさん(といってもまだ32歳)栄輔に恋をした。
    でもねえオバチャンはどうにも半信半疑だったのよ。櫂は親の再婚もあり思いっきり甘えさせてくれる大人が欲しいだけなんじゃないかって。お父さん代わり?ファザコンなのかな?と。
    でもそうねえ、、お父さんとキスやその先もしたいとはならないものね。大学入って環境変わっても栄輔一途なのを見て、最初に疑ったこと訂正し謝ります!
    この場合栄輔の方が思い悩むこと多いだろうなと思っていたけど、櫂の真っ直ぐな想いに触れ腹を括る決心をした時はかっこよかったよ!
    見た目は32歳にしてはくたびれ過ぎのような気がするけどね。ヨレヨレの服とか髭とかどうなのって思うけど他でもない櫂くんはそれが好きだと。くーっ夢があるねえ!
    でも私も栄輔さんの気取らないところや、「〜なァ」とか「〜なのォ」などののんびりした喋り方とか好き。あ、あと1つ驚いたのが栄輔って本当にゲイではなかったのね。大家さんに嘘ついた、ってのが嘘だと思っていたから吃驚した。ノンケ同士&歳の差CP、やっぱり夢があるねえ!
    親目線で読んでしまうとまたちょっと感想も変わってきちゃいそうだけど、夢を見させてくれるBL(=ファンタジー)として読んだのでキュンキュンもしたしとても楽しめました。
    ただ1つだけ、担当さんがつけてくれたという「傷心男に春のあらし」というタイトル、私にはどうしてもピンときませんでした。先生は気に入っているとのことだったのにスミマセン。
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  • きみが鍵をあけるまで【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    壱ぼむ

    脇役の魅力
    ネタバレ
    2025年5月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高校の時からの腐れ縁真と鏡也。
    鏡也がちょっと見ていてあまりいい気分にならない口の悪さと態度だったかなあ。特に高校時代の尖り具合は痛々しく、めつぶしなんて比喩でなしに描写が痛いよ〜。
    それと意地張ってるとかでなく「本当に」真のこと好きなわけではなかったのね。結構ギリギリまで自分の気持ちを否定するから「え、そうなの?」と驚いた。
    だからというわけではないのだけど私は真と鏡也よりアキや樹の方により魅力を感じてしまい、主役が霞んだ感がありました。あと描き分けがちょっとアレなんで微々たる差ではあるのですが、私の中ではアキと樹の方が顔良です。そして彼らをそれぞれ主役にしたスピンオフ作品「お隣さんに恋をしてもいいですか」は文句無しにおもしろく星5を付けてしまったので、それと比べるとどうしても劣ってしまい星4で。ごめんなさいねそこまで酷い印象でもなく普通に楽しめはしたんだけど。
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  • お隣さんに恋をしてもいいですか【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    壱ぼむ

    可愛い2組のカップル
    ネタバレ
    2025年5月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「きみが鍵をあけるまで」のスピンオフです。
    私はこちらの方がストーリーも登場人物のキャラもずっと好きです。
    何せあちらでも真と鏡也の行く末よりアキさんに釘付けだったくらいでして。
    「鍵」の方ではただ優しい人当たりのよいパパさんという感じでしたが、圭を気にし出してからのオトコの顔のアキさんに萌えました♡
    ゲイバレ、過労、パワハラ等が原因で会社を辞め引っ越した圭。当時はズタボロ状態を引きずっていたけど、お隣さんのカフェを営んでいるアキ&まつり父娘に出会い変わっていきます。穏やかなアキさんと元気で可愛いまつりちゃんは、ヨボヨボの圭にとって天使に見えただろうなあ。
    奥ゆかしくて優しい圭ちゃん、同じく優しくていざというときは雄みの増すアキさん、最高のカップル!

    また同時収録の「ともだちじゃないぼくら」では、「鍵」の時やはり主役2人より気になった樹の恋物語が見られます。(何か真&鏡也ごめん…)
    普段は低体温な男子が強引さを見せたり可愛さを見せたりすると…もう…!
    あたふたしている潤が気の毒だったり可愛かったり。絆されていく姿にニンマリしたり。こちらも大変可愛いカップルでした。
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  • オーマイヒーロー!【新装版】【ペーパー付】

    ココミ

    あったかい♡
    ネタバレ
    2025年5月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ これがココミ先生の初コミックスなんですね。
    子育てBLだけあってほんわかした雰囲気で、最後まではなくキスまで。でも割と早めに突然の接触があって驚きました。
    それにしても可愛らしい2人です。ワンコ千尋も三十路の麦田もすぐ真っ赤になっちゃいます。光よりピュアなんじゃないの。
    千尋は分からないけど麦田はノンケよね。受け入れ早〜!と思ったけど、この作品はそういうところは突っ込まずに、軽めの癒やしBLとして楽しむのがいいかなと。光はやんちゃで可愛いし、めぐみ先生も言っていたけど3人でいる姿が幸せそのものだったから。
    読んでいてにっこりしちゃうアットホームラブです。
  • LET ME SHOW[レミショー]【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】

    noko

    ん〜
    ネタバレ
    2025年5月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 性別の概念がない全性愛者の人をパンセクシャルと言うんですね、勉強になります。
    そんなパンセクシャルを公言している人気俳優の理玖は、かつての人気俳優・現在はおじさん俳優の井浦を愛してやまない。
    愛が激重の攻めにキュンキュンした話はたくさんありますが、こちらの作品は自分でも戸惑うくらい一度もキュンがきませんでした。
    たぶん理玖のビジュアルがタイプでないのと、いくら何でも泣き過ぎの井浦に萎えたのと、理玖が急に井浦を突き放したところが読者や井浦に誤解与えてなんぼみたいな無理やりさに白けた、、このへんが原因かなと。
    主人公2人ともに魅力を感じられなかったのが致命的でした。もっとおもしろくなってもいいストーリー設定だと思うんですけどね。。
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  • どちら様が愛を告ぐ

    仁嶋中道

    ネタバレ無しで読んで欲しいです
    ネタバレ
    2025年5月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 仁嶋先生の作品はいつもどこかで驚かされる。
    それも楽しみで読み続けている感じです。
    「ネタバレあり」にしていますが極力書かないつもりです。でもちょっとだけ触れます。お気をつけて。

    さて今回は渚ね、何者なのか一体千波に何を話したいのか。
    ミステリでも最後の探偵の話に驚かされたいタイプなので、こちらでも積極的に推理することなく読んでいたのですが、高山さんが出てきた時「ああそういうことね」と思ったら、外れていました(笑)
    何ともう一捻り来たか!やられた!と嬉しい驚きが。これだから仁嶋作品はやめられません〜!

    渚さ、放っておくことも出来たよね。実際千波に会う前までは「余計なことしちゃダメだ」「俺は部外者なんだから」と思っていた。
    でも一歩を踏み出してしまい、千波の人となりを知れば知るほど逡巡することになる。
    千波のことを好きになってしまったから「あのことを知っていなきゃ何も考えずに側にいられるのに」「このまま何も話さず千波といたい」と苦しみ、自分に言い聞かせるように言わない方向への言い訳を胸の中でする渚に切なくなった。この辺の描き方がすごく上手!
    たぶん本心に気付かないフリをして「波風立てずに側にいられるならそれが一番いい」ともう何度目かの言い訳をしながら千波の元に走ったら…。
    すごいです。憂いの横顔のカット1コマで、千波に全てを話すことを決心した渚。それも納得の何とも言えない忘れ難い千波の表情でした。

    優しい2人です。
    千波に前を向いてもらいたいという想いで話した渚。
    怒りを露わにしながらも、真実を見つめ認める賢さと強さのある千波。
    「次の段階にいける」と、渚の想いを正しく受け止めた千波はもう大丈夫だね。
    「俺の分の荷物渚が持っててくれたんだな」というセリフを見た時、作中お互いの荷物を持つシーンがあった!と気付き感動してしまった。
    心の機微の描き方だけでなく、伏線の張り方も上手過ぎる。

    元々は島でお勧め頂き知った先生でした。
    もうファンを止められません。出合いに感謝!
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  • いつか終わると思ってる

    かどをとおる

    ミツの健気勝ち
    ネタバレ
    2025年5月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヨミホにてはじめましての作家様。
    お世辞にもお上手とは言えない絵(教授何歳よ?同世代にしか見えん)、よくあるストーリー、たぶんヨミホでなかったらスルーしていたと思います。
    それが星5なのは、読後確実に自分の心が動いていたこと、イメージだけでスルーしようとしたお詫び、キュンをありがとうの感謝です。
    とにかくミツがいい。愛すべき受けです。
    最初は違ったかも知れないけど、徐々に愁が本気になるのは当然の、健気この上ない可愛らしい受け。
    愁、はじめて結ばれたとき照れて本音を言えなかったことを後悔していたけど、本当にあの時はミツが可哀想だったぞ。「あ…ちがった」っていうミツの心の声が切なくて泣きそうになった。作品のタイトルもさ、こんなこと常に思いながら傍にいたなんて可哀想に😢
    誤解が解けて真に恋人同士になってからはニマニマが止まりませんでした。特に3話はもう甘々✕100!ミツよかったね!
  • 恋するジュゴンと我儘王子合冊版

    ハルモト紺

    いいもんですね
    2025年5月25日
    普段なら外国の名前と人以外の生物が出てくるという点で敬遠する部類です。
    ただこちらの作家様の他の作品を試し読みした時にすごく興味が湧いたのと、素晴らしく絵が綺麗だったので読んでみました。このようなパロディなら長さもちょうどよかった。
    結論、とてもおもしろかったです。美意識も自己肯定感も高めのジュゴンにも、高飛車かと思いきや実はドMの王子にも笑わせてもらいました。
    毛嫌いせず読んでみるもんですね。
  • 『行方不明。』【単行本版】

    kanipan

    逃避行の行く先は…
    ネタバレ
    2025年5月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 好きな人の為に◯人を犯し始まった亮と楓の逃避行。
    今回犯してしまったのは楓ですが、8年前には亮が、やはり楓を守る為に楓の父を◯めています。
    車で逃げながらも楓は自首のタイミングを考える普通(?)の感覚を持ち合わせているけど、亮は「これでふたりとも◯人犯だ♡」と笑うヤバい奴です。亮はとにかく楓と離れたくないのです。楓と一緒にいること以外他のことはどうでもいいのです。
    罪を犯した人間が警察に追われるのは当然のことですが、それでもそういったハラハラものが苦手で(鬼ごっことかも嫌いだった)ずっと読むの躊躇っていた作品でした。それがあら吃驚、警察がそこまで!とかすんででかわし逃げ!とかそういうシーンは全く無く、ヒリヒリの逃避行というよりエロエロ逃避行でしたわ。何じゃ亮と楓のこの濃ゆいセ、、の連続は。そうかこの作品はこんな感じで楽しんでいいのね。それならそうさせてもらいましょう。
    そう切り替えましたので、読む前や序盤は考えられなかったあれよあれよと言う間のあっさりハピエンを清々しい気持ちで受け入れましたよ。
    まあ、、◯人の動機が絶対に許せない!ってものでは無かった…(なんて言っちゃダメなんだろうけど)というのもあるけど。
    ただボンタン飴(かな?)のくだり、はにかむ楓の顔と父親に対する拭えない想いをみたときは、いたたまれなくなりましたけどね。
    ずっと亮の目に生気が無くて怖かったけど、ラスト出所した楓を迎えに来たときの笑顔はよかったです。待っている間にちゃんと職にもついて安定した生活を送れていたんだなってことが、この顔つきだけで分かって安心した。
    ところで亮の罪は深堀りしなくていい、ということでいい?すみませんがそうさせてもらいますね。
    相変わらず楓100%の亮に対し、やっと会えたというのに妙に冷静なところがある楓がおもしろい。出会った頃からそんな感じだったけど。
    こりゃ亮はまた愛し倒す毎日になるね。ふたりとも頑張れ(?)www
  • リスタートはただいまのあとで

    ココミ

    色んな家族の形
    ネタバレ
    2025年5月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「ロスタイム〜」が大好きな作家様。
    読みホにて読了です。

    方言が温かい片田舎。
    東京の会社を辞め10年ぶりに帰郷した光臣は、高校生の時に近所のじいちゃん家の養子になったという同い年の大和と出会う。
    この場所で生まれ育った光臣よりよっぽど土地に馴染み、いつもニッカーと大きな口を開けて顔中で笑う大和。でもそれが実は自衛の為だと知ったとき、最初から見返してみたけど、光臣に向ける笑顔は本物にしか見えませんでしたね。
    逆にいつも仏頂面で無愛想な光臣だけど、曲がったことが嫌いな裏表のないまっすぐな男で、そういうところが大和には逆に安心だったんだろうな。
    最初に好きになったのが光臣というのが意外だった。私は大和はゲイなんだと思ってました。光臣をそっち側に引き込むのを躊躇っているのかなと。いやあ私も読みが浅いですね。大和の生い立ちを考えれば、人を愛することに臆病になるのはあり得ますね。
    東京に行ったことが、吹っ切れるきっかけになってよかったです。両親からちゃんと贈り物もらっていたんだね。いい名前だね。
    田舎というのは一概に「あったかいところ、いいところ」だけではありません(経験上)。昔ながらの慣習に縛られていたり窮屈だったり偏見も強くあったり、むしろ同性カップルに理解あるのは都会の方のような気がします。
    それでも光臣の両親や大和のじいちゃんや原田みたいな人もちゃんといて嬉しくなる。樋口?は何のために登場したのかいまいち謎だけど(笑)、光臣が決してボロクソだけのサラリーマン生活ではなかったことが知れてよかった。

    「幸せにできる自信なんてねえけど光臣の隣なら幸せになる自信はあんべ」
    「幸せになんてしてもらわなくてもお前がいれば勝手に幸せになんだよ」
    それぞれの言葉、主語が"自分"なのがいい。この考え方は理想です。
    大和も言っていたけど家族の形は色々ある。光臣と大和が幸せになれると確信した形が叶ってよかった。パートナーシップ取得おめでとう。
    しわくちゃのおじいちゃんになって縁側で堅い煎餅かじりながら笑い合っている2人の姿めちゃくちゃ想像できます。尊くて涙出そう。
    末永くお幸せに!
  • 夜明けがいちばん暗い

    山田ノノノ

    「体の一部となった愛しさと痛みと共に…」
    ネタバレ
    2025年5月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 個人的にもずっと気になっていたし、島でも強くお勧めされた作品です。

    軽い気持ちでホストになって、ビリ続きで掃除ばかりやらされていても、その他何が起こっても基本的にアハハーと笑いながら生きているタカヤ。
    単純で素直で可愛くてアホな、こどもみたいなこの子がたまらなく愛おしい。
    サイトーさんに好かれたい一心で、見当違いな方向に突き進む姿はアホアホwと思いながらも、姫に潰されているあのカット見た時は一瞬真顔になった。「もっとにょめる」とポロポロ泣いている姿に私まで泣けてきて、「単純で素直で可愛くてアホ」に「健気」が加わり、タカヤ全力で応援しちゃる!となった。

    対するサイトーさん。小説書いてる知的でイケメンの彼には、恋人の自◯という辛い過去があった。自◯されると残された人にはどうしたって罪悪感が残ってしまう(らしいね)。止められなかった、気付けなかった、救えなかった。だから自分だけ幸せになるわけにはいかないんだっていう。幸い今のところ私はそういう経験をしたことがないけど、想像すると、絶対そう思ってしまうと思う。想像するだけで辛過ぎるから、当事者のサイトーさんがそう思ってしまうのも無理ない。
    それを救い上げてくれたのがタカヤの母だった。もっと言えば母から語られたタカヤの言葉で、つまりタカヤが救ったようなものだ。直後にその言葉の意味を、昔の体験を通して実感することになる。アイスを食べると元気になるというくだりがそれで、アキが既に体の一部になっていたんだと気付き、この時真に救われたんだろうな。だからタカヤに「ありがとう」って言ったのでしょう。

    タイトルはタカヤが母に語った内容であり、ラストのサイトーさんのモノローグであり、私が大変感動した言葉であります。
    作家様があとがき?の「お礼」に書かれていたことを読んで、そういうことだったのか…とさらにこの作品の奥深さを感じました。
    これから生きる指針になりそうな、心から出合えてよかった作品。
  • 肩甲骨とワンピース【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    涼子

    トロイメライ、スピン元
    ネタバレ
    2025年5月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「トロイメライ」を先に読んだもので、とても驚きました。勇の兄のひかるの恋人が男性だったこと、しかもそれが高杉と付き合っていた二葉だったとは。(あの日保健室の外で高杉が声を荒げていた先は二葉とひかるだったのか)
    トロイメライの、抜け殻になる前の高杉…。うむ教科書に載せたいくらいの典型的なDV男だな。

    女装が趣味で可愛いものが大好きな、心が完璧乙女の二葉。細い腰、タートルの長袖と太もものラインがはっきり分かるぴったりしたパンツを履いてなよっと歩く姿は、私はワンピース姿よりも女性(はっきり言っちゃえばエロさ)を感じました。これ、こういうのが好きな男には絶対狙われるって…とハラハラしてしまった。実際ヤバい吉田先生とやらには無理やりキスされ抵抗もしないし、もっとヤバい高杉にはDV受けて。それでも離れられずにいる。

    そこに現れた教え子のひかる。幼い頃一度会っているひかるが、眩しさそのままに成長し、もう定規で引いたかのようにまっすぐな変わらぬ想いを二葉にぶつけてくる。吉田や高杉とは違う、闇を感じない光そのものの熱い想いを。これはこれですごいな、漫画だなあとは思うけど、こりゃ乙女二葉にとっては王子様に映るよなあ。

    うじうじ二葉が葛藤の末に絞り出した勇気に拍手。だってそれは結果的には高杉の為にもなったんだから。このままじゃ共依存で共倒れだったことでしょう。(でも高杉はその後ひかるの弟のところに…この辺の感想はトロイメライで書いているので割愛)

    ありのままを受け入れてもらえるって幸せだよね。
    ワンピースのファスナーが上がらず露わになる肩甲骨を、好きだというひかる。
    この試着室でのシーンとても好きです。

    弟カップルとは違ってこちらは読後感爽やかでした。乙女二葉、今後もひかるに溺愛されまくってますます可愛くなってね。
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  • トロイメライ【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    涼子

    インパクトは最近読んだ中で一番かも
    ネタバレ
    2025年5月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ うーむ、どうにも心配。
    本当にいいのかい?と勇に聞いてしまいたくなる。
    妻との死別、恋人との別れ(自分のDVのせい)により、眠れなくなり鬱っぽく常に怠そうでカウンセリング通い、勇に対しては近づいたり拒絶したりと葛藤し、上巻下巻のほとんどが不安定極まりない状態の高杉ですが、私は最後の最後勇と付き合った後の、一見落ち着いたかのように世間では見えるのかもしれない高杉の方が怖かったです。
    付き合った途端急にデレた高杉に吃驚しつつ、でも時折見せるサイコっぽい目つきに戦慄…
    優しく笑っている時ですら怖く感じる…
    この独占欲と執着はなかなかよ、勇も「やばこの人」って思う場面があるんだけどね、でも甘やかしてあげたくなるみたいで。勇がいいんならいいんだけどさ。
    高杉は根本はもう変わらないような気がするけど、勇はまだ若いし変わりそうなんだよなあ。
    もし勇が離れたくなった時、高杉は勇を解放してくれるかな、なんて余計なお世話と言われそうだけどそんな心配しちゃう。
    ストーリーとしてはゾッとするくらい怖い共依存の話で、その出来自体は傑作と思います。
    何せしばらく引きずりそうなくらい震え上がらせてもらいましたんで…。
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  • 卒業生[完全版]

    中村明日美子

    はああ…最高でしたぁ
    ネタバレ
    2025年5月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ物や続き物は2種類あると思っていて、ドッカーンとヒットしたから続きも描いてみたっていうのと、最初から構想練り済みで一冊に収まらないから分かれたっていうのと。
    何となく前者は作品に対し担当編集者さんや出版社の想いをより強く感じ、後者は作家様の想いを強く感じます。私は後者のような作品がより好みで、こちらの作品は私の中では後者に分類されます。「同級生」もよかったけど「卒業生」は更に更によかったです!読み終えた今胸が熱々です!

    実母からも「めんどくさい、へそ曲げ、かっこつけ」と評されてしまう佐条くん、私も常々もっと素直になればいいのに〜と思っていた彼が「お前に会いたい」と草壁に甘えた時(それでもまだまだクールなんだけど)、母の術後草壁に抱きつき泣いた時、グッときたと同時に草壁の大きさを改めて感じましたね。草壁最高でしょ。優しくて可愛くてもうほんとに最高の彼氏!

    過去も現在もどこまでいっても報われないハラセンがいい加減可哀想だけど(でもつい笑ってしまう)残念ながら草壁には敵わないわ、と思っていたらハラセン自身が「俺は一生お前に勝てない」とか言うから…。奴はちゃんと周りが見えていて解っているから、あんな風貌だけど愛おしく感じてしまうのよ。どうか幸せを掴んで欲しいよ。

    とうとう高校卒業の日、式をさぼり1年半前恋に落ちた教室で2人は…ひぇぇ!こんな、こんな、官能的なこんな…!最高っっっ…!!

    皆様のレビューによると次は「O.B.」ですか。「空と原」が先かな。今が最高の気分なんだけどまだ上がりますか?上がりそうですね。あああ楽しみです。
  • 朝が来たら、ふたりは【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】

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    綺麗なタイトル
    ネタバレ
    2025年5月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 全部読み終わって甲斐の人柄を知った今なら、最初に藤井に半ば脅迫のようにセ、、を強要した行為は、清水の舞台から飛び降りるかのごとくとんでもない開き直りで、賭けに出ていたんだなと分かりました。それが結果的にはハピエンに繋がる最初のきっかけだったので、褒められた交渉では無かったけど藤井も割とすんなりのってきたし、ここは甲斐の勇気(?)に拍手を送っちゃおうかな、なんて。

    ゲイをオープンにしている甲斐(後輩・受け)と隠している藤井(先輩・攻め)。藤井には高校時代のトラウマがあるから。自分のことかと思ったら友達のことだったのね。でも助けられなかった自分をずっと責めていた。この点ちゃんと作中でフォローしてくれたのは、藤井もだろうけど読者である私も救われました。先生ありがとう。

    試し読みのとき、あまり背景に描き込みのないツルンとした絵がどうかなあと思っていたけど、すぐに気にならなくなりました。
    甲斐の妹ちゃんや藤井の同期の林さんのような味方に癒やされ、よく分からんモブキャラの下品な発言にイラつき、色んな感情の中2人の行方を見守る形となりました。
    妹ちゃんの結婚やカムアウトした後の物分かりの良過ぎる同僚たちなんかは都合良すぎだなと思ったりもしたけど、うまくいったに越したことはないですし、2人の為によかったよかったと思うようにします。
    続きも大いに気になります。そちらもタイトルが綺麗だなあってまず思いました。
    「朝が来たら、ふたりは」も2人の様子をぴったり表してして、時間の流れも感じられて本当に綺麗なタイトルだと思います。
  • キミドリ

    仁嶋中道

    感動の救済ストーリー
    ネタバレ
    2025年5月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 仁嶋先生の作品を読むのは「愛追うふたり」に続き2冊目です。前作で既に思っていたけど今回で確信しました。これは作家買いする対象です。

    「愛追う〜」と同じくタイトルに複数の意味が掛かっていてお洒落ですよね。
    表紙の部分的に色付いてる黄緑も、作中白黒なのに瑛の瞳や温室の植物たちのカラーで浮かび上がってくるようなその黄緑色も、実に鮮やかで魅力的でした。

    そして菖真のキャラがもう眩しくて。
    2段ベッドや本棚やランドセルなんかで埋め尽くされた狭い部屋で兄弟4人がわちゃわちゃしている姿を見たとき自然と笑みがこぼれました。お日様のような愛のかたまりのような、真っ直ぐな男の子に育った理由が分かる気がします。

    対照的にどうにも陰だらけの瑛。
    顔のない絵を描いて泣いている瑛。
    そこに無邪気に飛び込んでいけるのは菖真しかいないよねー。

    優しい子は強い。菖真を見てると実感する。
    特に後半の、「瑛に笑って欲しい」「これ以上傷ついて欲しくない」「絶対何とかするから」畳み掛けるように放たれたこれらの言葉に、何て強い愛なんだ…!と感動しました。
    颯太に会わせてあげたい一心で、顔を思い出した後は瑛の笑顔を見たい一心で、思いついた提案を実行する。どれだけ瑛を好きなのかが分かります。そしてそれは自分の夢を叶えることにも繋がった。

    これがデビュー作とは!
    読後ほーうと幸せのため息が漏れるような、素晴らしく尊いお話でした。
    いいね
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  • コントラスト

    itz

    ラスト…!!
    ネタバレ
    2025年5月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 描き下ろしのTo the lastに全部持ってかれたー!
    切ない本編でも泣かなかったのに最後の「いつか奪ってしまった笑い声にひどく安堵した」この一文でダーッ😭
    これだけ心情を丁寧に描いてくれる作家様だから、きっとこの男の子ラストまでに再登場するはずと思いながら読んでいたんです。きっと後悔していて、偶然会って謝罪する流れかななんて。それが願いでもあった。
    果たして最後の最後に再登場しました。偶然だった、後悔もしてた。でも謝らなかった。謝ったら陽は自分を許してしまうからって。許さないでくれって思っていたから。
    彼は確かに陽を傷付けた。受け入れられないのはいいけど嫌がらせはしちゃいけなかった。
    でもあの酷いシーン見てる時、ああこの子陽のこと本当に好きだったんだろうなって思った。ずっと友達でいたかったんだろうなって。陽ははっきり告白したわけではないけど、あの男の子にしてみれば「何故隠し通さなかった、何故におわせた、気付かせた、、」みたいなぐちゃぐちゃな感情が怒りに変わったんだろうなと。繰り返すけどだからってあんなことしちゃいけなかったんだけど。それに結構思わせぶりなことしてたし、陽が期待しちゃうのも無理なかったと思うのよね。
    陽は翔太と出会い笑顔を取り戻したので、もうこれ以上は自分を責めないで陽が好きになった君の良いところを他の誰かに与えてあげてくださいな。そして君が陽に心の中で言ってくれたセリフを私が君に言おう。名も無きcapの君、幸せになれよ。
  • あっくんとまーくん 2024改訂版

    sunoma

    えええっ!?すごくよかった!
    ネタバレ
    2025年5月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 驚くのも失礼なんだけど。
    ヤンキー✕優等生カップルねうんうん、と軽い気持ちで読み始めたら、想像以上にしっかりしたストーリーでものすごく面白かったです。

    まーくんが抱えている傷に辛くなり、そんなまーくんを全身で守り全身で愛する学校一のヤンキーあっくんには萌えてしまった。
    恐ろしく口数が少ないのだけどまーくんへの愛がだだ漏れで、折に触れて生える耳と尻尾が揺れるたび、私の胸もキュンキュン震えました。
    根はこんなに優しい人なんだから、そろそろ暴力を伴う喧嘩やめて欲しいなあ、血だらけで痛そうで😢拳を振るう直前に「目の前にいるのはまーくんだ」と思うようにしたらどうかな?

    まーくんが全く女子化しないのもいい。
    見た目どヤンキーのあっくんを「亜蘭」「おまえ」と呼び、逆にどヤンキーあっくんはまーくんを「まーくん」と呼ぶ。萌えるでしょーこんなの!そして2人ともど天然。

    腐男子宇野も(SNSも)玉井のツッコミもいちいちツボで、この2人が登場する時はいつも大笑いしていた気がします。みんなキャラが立ってる。
    良い意味で裏切られた作品でした。最高。お勧め!
  • 同級生[完全版]

    中村明日美子

    期待しかない
    ネタバレ
    2025年5月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とても有名なこのシリーズにようやく最初の一歩を踏み入れました。
    同級生同士の恋。星の数ほどある設定なのに、私の中でこちらが抜きん出てくるのは、要所要所で凡人の私の想像の斜め上をいく言葉や行動に驚かされるからです。明日美子先生はこの加減が絶妙。その度に切ない、可笑しい、吃驚、ドキドキ…と色々な感情が生まれる。漫画に限らないけど「心が動く」ってその作品に対する評価において最重要ですよね。
    今回主役の2人はもちろんなんだけど、ハラセンから目が離せなくて…。教師らしからぬこの男がちょっと先生っぽい、大人っぽいことしちゃってくれるとドッキーンとなるわけです。ギャップが大好物なんで(笑)
    次は「卒業生」で合ってますね?
    読みます。わくわく!
    いいね
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  • キノとヤノ【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    空垣れいだ

    可愛いねえ
    ネタバレ
    2025年5月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 何のトラブルもなく、当て馬もなく、全てが初めて同士の、可愛い可愛いDKカップルのお話でした。さらさら〜っと過去最速で読み終えたんじゃないかな。平和で爽やか、逆を言えば特に強い印象が残る部分がない初心者向けのBLかと。
    ヤノが初見と付き合い後と随分イメージが変わりました。女子化してましたね。キノは普段はおバカさんキャラなのだけど、いざと言う時のオトコの顔にはキュンとしました。
    無害なので、穏やかさを求めている時や息抜きしたい時などにぴったりの作品かも。
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  • ダウナー系上司を恋に落とす方法【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

    栗原カナ

    ダウナー?
    ネタバレ
    2025年5月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ダウナー系という言葉をこの作品のタイトルで初めて目にしました。何となく意味はわかるものの、この言葉だけを見るともっと暗い闇深い感じをイメージします。志島さんはそこまでではなくて、冷めてる?というかめんどくさがり?人と深く繋がることでトラブルが起きるくらいなら最初から避けて通り、少しでも不穏な空気を感じ取ったらすぐに引く、みたいなタイプ。志島自身で自覚しているのは「言われるまま流されるまま」。まだ若いのにそうやって生きてきちゃったのね。
    そこに現れた元気で可愛く素直な年下大型わんこ井上くん。
    付き合うことをOKはしたけどしっかり保険をかけることを忘れない。「3ヶ月の期限付き」というのがそれ。でそれをきっちり守る。唖然とする井上くん。というところから話が始まります。
    志島さんが拗らせているもんで延々と両片思いのすれ違いを見せられます。王道といえば王道。
    初めての感情に戸惑い、自分で自分をコントロール出来ない状況に混乱している様子が丁寧に描かれています。冷めた若者の志島さんにおばちゃんは言ってあげたくなるのです。それが恋よ♥️と。本物のね♥️井上くんに本気で恋しているから悩むんだよ。何も間違っていない健全な感情よ、よかったね😊
    ダウナーという言葉はどうなんだろ、蓋を開けてみればいい意味で軽くて読みやすい可愛いBLでした。
  • Happy Birthday ちとせくん【電子限定描き下ろし付き】

    上野ポテト

    ストレートは投げんのか!?
    ネタバレ
    2025年5月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ピッチャー高鷹、君の得意な持ち球はとんでもなく遠回りするカーブなのか?
    ピッチャーは駆け引きが大事と言うけど恋の駆け引きもするタイプか?2年間も?いや違うよな、駆け引きしていたわけじゃなくひよっていただけよな?
    覚悟決めてド直球で勝負せーい!
    まっすぐな球を千歳に投げろー!
    それと言葉が足りな過ぎるのよ。疎遠になってしまったきっかけの進路の話の時、何でこんなに冷たい感じなのだろう、千歳の決めた進路に対し何でこんなに怒っているんだろうと不思議だったけど、そういうことだったのねと後から分かったけど、この時は戸惑う千歳が可哀想だったなあ。
    このまま何もしないつもりだったのかい?
    でも精一杯の勇気を出してコンタクトを取った千歳に対し、すぐさま喰い付き、会ってしまえば素直に思いを告げられているではないか。
    それなら一度くらい自分からアクション起こせばいいのに〜!
    ああでもバッテリーってこういうもんなんですかね、キャッチャーがリードするみたいな?
    それにピッチャーが応えるみたいな?
    いい加減野球で例えるのやめた方がいいすかね(笑)

    というわけで高鷹に思っていること全て吐き出し気が済みました(笑)
    垂れ目の、見た目は可愛らしくやや天然気味の高鷹くん(攻)、ビジュ好みです。坊主が苦手なんで高校時代の2人はなるべくおでこから下を見るようにしてました。高鷹イケメ〜ン早く髪伸びないかな〜って思ってました。
    それでもやっぱり高校生は可愛いや。特に告白シーン、こんなシチュ初めて見た。にまにましちゃったよ。
    高鷹が千歳の家に来た時、2人でラブ ホに行った時、これで終わり?と不完全燃焼だったのだけど、「部活のあと…べ」で私の感じたモヤモヤを全て掬い上げてくれました。この一コマがあったから、そうかあの時も、あの時も、もしかしたら(いやきっと)先に進んでいたのね?と確信できたから。上手いなあっ!
    初めて上野ポテト先生の作品を読んだ時(「かつとし」でした)この人天才って思ったのを思い出しました。今回はなんて手練れているんだろうと思った。これだけの才能と技術があれば、そりゃ上質な作品を生み出せるはずだわ。改めて素晴らしい作家様だなと思いました。
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  • 「となりのメタラーさん」番外編集【電子限定版】

    マミタ

    ひいいいい〜!
    ネタバレ
    2025年5月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ そーしさんがああ、そーしさんの可愛さが倍増してるのよー!
    しょんとかコクコクとかパァァァとかほとほととか擬態語まで可愛すぎるのよう😭
    最後のちっこいそーしさんは頭抱えてのけぞるレベル。
    2人の仲はますます愛に満ち、フェスも遊園地デートも、何気ない日常の一コマも幸せが溢れてる。
    遊園地での回想シーンで、ひとりポツンとベンチに座っている中学生のそーしさんが切なくてね、でもその直後に当時乗りたかったジェットコースターに誘うケントの笑顔のアップがきて、そーしさんよかったねえって泣きそうになりました。
    「実家に連れて行きたい」なんてセリフ、そーしさんかなり勇気要っただろうな。でも言えた。ケントになら言える、2人がそんな関係になったのが本当に嬉しいよ。
    幸せいっぱいの番外編ありがとうございました!
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  • ネガ

    はらだ

    唸った
    ネタバレ
    2025年5月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ はらだ先生の作品を購入し読むのは初めてです。
    あちこちで見聞きするのでもちろん存じ上げてはいて、試し読みはたくさんしてきたし世界観がたぶん自分に合うって思っていたけどドンピシャでした。
    私にとって記念すべき1作目の「ネガ」、おそろしいくらい良かった。他にも気になる作品がたくさんあるので、今後片っ端から読もうと思います。

    「後悔の海」「スイメンカ」この続きものの2つの短編は、私の中で一生忘れられない話の一つになるかと。
    三角関係の話は掃いて捨てるほどあるけど、今まで出合った中で突出してた。
    P11で振られた男の子の表情にグワンと衝撃を受けてからはずっとヒリヒリした状態で読みました。
    ところでレビュー書くまで気付かなかった、3人に名前がないこと。

    卒業式にずっと好きだった子に告白し振られた男の子。
    「キモい」と言い捨て振った男の子。
    そういう首尾になることを期待して画策した男の子。
    3人目の男の子、なりふり構っていられなかったのが「スイメンカ」読んだらよく分かりました。
    振った子も、振られた男の子が卒業後は画策男(名前が無いとレビューちょっと大変)と付き合ったのもそれぞれの意思ではあります。
    でもそうなるよう導いた男の子は結局ずっと怯え続けている。罪悪感か。真っ向勝負をしていない自信の無さか。
    幸せそうな時もあるけどちょっとしたことですぐに不安の渦に巻き込まれる。路地裏で半ば無理やりのセ、、は見ていて辛かったです。

    そうか虚しいか。どうすればよかったのかな。どうすればいいのかな。私には分からないよ。「もう好きじゃない」って言われた時、自分に向けられた言葉かと思ってギクッとしていたね。後ろめたいものがあると大変だね。今更余計なことは言わないでいいと思うけど、相手の男の子には優しくしてあげて。一緒にいてくれてるんだから、傷付けるような言動はしないであげてね。ということくらいしか言えない。

    この2つがあまりに強烈だったもんでレビューもこれに絞る形になってもうた。
    短編なのに大長編を読んだ後のような疲労感に襲われました。何せ「ネガ」なんで心地良いというのとは違うんだけど嫌な感じではないです。頭が心が痺れてます。圧倒されてます。
    はらだ先生って何者?語彙喪失だけど…凄い人ね。
  • 愛しものに蓋

    ヲリコリコ

    蓋は開くのか
    ネタバレ
    2025年5月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「割れたカップ〜」が気になりつつ、こちらの作品が私のヲリコリコ先生デビューとなりました。
    素晴らしかった。ストーリーも絵も言う事なし!
    かなり重い話なのに笑える部分もたくさん描いてくれるので、心折れることなく最後まで一気読みでした。

    時鷹くんの手でイケたときの眞白くんの表情、ちょっとスゴイですね。あまりにインパクト強過ぎて翌日の仕事中も油断すると思い出してしまい、いかんいかんの連続でした。でも最高のシーンだったなあ。レビュー書いている今は涎出そうなニヤケ顔になってます。

    絶頂を迎えることができた眞白くんだけど、そこに至るまではとんでもない苦悩の日々で。考えるとムカムカするのであまり触れたくないのだけどこの話の大軸なので…父親、皆の人生を狂わせてしまったね。
    教職を解かれていたね、母親が「あの"娘"の中に〜」って言ってたね、教え子ですかね。まあ誰かはどうでもいいのだけどその子と結ばれたわけでもないし、ただ皆が傷付いただけと。
    眞白は時鷹と再会する前から時鷹が好きで(初恋だったのかな)でも母親に首を絞められた時にその気持ちを箱に閉じ込め蓋をした。例えば再会がもっと遅れ、蓋に打った釘が錆び、釘抜き使っても開かなくなってしまったら…と考えるとゾッとする。
    母親は夫が大好きだったんでしょうね。父親にそっくりな息子は誇りそのものだったはず。その子を手に掛けそうになるほど狂ってしまったのは同情しないでもないのだけど、発覚した時点で同じ事を夫にするべきだった。暴れて罵ってフルボッコにすればよかったのよ。ショックで呆然としてそれこそ心を閉ざしてしまっていたのではないの?行き場を失くし燻り続けた結果がアレなんでしょう。どうしても眞白の方に感情移入してしまうので、やはり母に対しても負の感情が湧きます。

    蓋開いてよかった。間に合ってよかった。
    (↑最初これをレビュータイトルにしてた。ネタバレと思ってやめた)
    アホになってしまった後のツヤツヤピカピカの眞白可愛かった。「ベロベロベロベロ」には笑わせてもらいました。
    ただ「愛しもの、独り占め」までくると解放ハイにもほどがある(笑)と、個人的にはこの話は無くてもいいような気がしたけど、続編をほのめかす最後の一コマは気になりましたねえ。
  • ホームタウンブルーバック

    ウノハナ

    爽やかで優しくて可愛いBL
    ネタバレ
    2025年5月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きなウノハナ先生。
    だいぶ昔の作品なのかな、未読でした。
    1ページ目でまず何を思ったかって、初期の作品にしてこの絵の上手さ!!綺麗で見易くて一気に惹き込まれました。

    青い空、白い雲、緑や黄金色の田んぼ、ピンクのコスモス等々がブワーッと目の前に広がって見えるような長閑な自然の中で暮らす幼馴染4人が主な登場人物で、その中の2人、高校教師の勇十と消防士の穂の恋物語です。

    勇十はずっと穂に片思いしているけどそれを告げるつもりはなかった。それがある日勇十の気持ちを知る他の幼馴染と話しているのを穂に聞かれてしまい、とうとう恋が動き出してしまう。

    穂がすぐに応えないのがいいよね。
    もちろん幼馴染として親友として勇十のことを大好きなのは誰が見ても分かる。でも恋人になれるかと言ったらどんなにアホ(なキャラ設定)の穂でも躊躇うでしょう。
    「頑張って好きになるから」なんて本気で言う穂だから勇十は告白しなかったのだと思うし、一生幼馴染としてそばにいることを選んだのだと思う。
    でも知られてしまったからには穂の気持ちというものがある。躊躇いながらも少しずつ変化する穂の気持ちの描き方が丁寧で、読んでいる方も無理なく感情移入することが出来ました。
    恋人同士になってからも、その先の関係を躊躇う穂の気持ちを上手に描いており、焦らせることなく待つ勇十の優しさ男らしさには惚れ惚れしました。
    長い幼馴染の関係を卒業し、恋人同士としてこれから始まる2人ですね!陰ながらお二人の幸せを応援しております!
  • BANBA BURGER

    村上キャンプ

    ねえ最高なんですけど
    ネタバレ
    2025年5月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ハッチ何してくれてるの。
    さあ読むぞーというプロローグの段階で突然のギョギョッ!🐟
    いやこれから読み込むつもりなんだってば!
    頭にドッカンこれ持ってきちゃうの?魚肉ソーセージを!?
    鍋の蓋。トマトのト。上から見たペットボトル。目玉焼き。
    だからどうしてくれるの。これら見るたび思い出しちゃうじゃないの。(でもまかないのアダムスキー型のハンバーガーにはキュンとしたわよ♥️)
    きりたんぽからのバンバさんのおしり&目バッキバキのハッチには夜中だというのに声出して笑ってしまったわ!
    ニューヨークへ場を移してからのハッチは、今度は小麦粉と彼シャツで妄想爆走。
    むっつりハッチの妄想についてレビュー書き始めちゃった為、なんかアホなお話?と思われるでしょうが、その通りです(笑)
    ただしアホだけではないんです。胸がギュッと切なくなる場面もたくさんあるんですよ。

    ご紹介遅れましたがバンバさんというのは「バンババーガー」というハンバーガー屋さんのオーナー、ハッチはそこでアルバイトしている元ボクサーの青年です。
    この2人はそれぞれ傷を負っていて、それはまあどんな人間でも多かれ少なかれあることですが、それぞれの傷をお互いに知っているんです。でも知られているということはお互い知らないんです。どちらも傷の辛さを人前では出さないから、偶然それぞれの涙を見てしまったハッチとバンバさんは余計お互いのことが気になるのです。
    2人とも思慮深いですよね。そして優しくて大好き。
    渡航直前に2人の恋は始まったのだけど、1年間の遠距離恋愛になる前に致さなかったのも感心(?)してしまった。
    というわけで散々焦らされた後のセ、、は可愛さ爆発してたなあ!最後の最後にまたもやハッチに笑わせられたけど。
    んで今猛烈にハンバーガーが食べたいです。バンババーガーみたいな本格的なのをビールと共に。
    GW何の予定もないけどこれだけは実行する!
  • めんどくさいけど愛してる

    英数字

    静かだけど揺さぶられる
    ネタバレ
    2025年5月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作について
    新倉見た時に「こういう人いる!」とそのリアルさに驚いた。口癖「めんどくせえ」この低体温さと、実は心にしまっている熱情のギャップがすごい。体調崩したというのが◯゛だったとは、辛いよねでもつい笑ってしまってごめんね。

    2作目の実兄弟の話について
    さすがに「こういう人いる!」とはならなかったし自分の理解を超えている話ではあるけれど、気付けばかなり没頭して読んでいました。読後感は表題作よりズンときました。

    2作品とも相手が好き過ぎて、でもどうすることもできず離れるのね。特に兄弟の話の兄・楽はそうするしかないよね…と切なく、兄弟以上のものを感じながらも楽に比べればまだ決定的なものは持ち合わせていなかった弟・仁が会いに行った時、楽の気持ちを知って泣きながら謝る姿が可哀想で愛おしくて、どうすりゃいいんだと私まで泣きたくなった。
    仁が家を出る時の父の表情とセリフも忘れられないし、いずれ知ることになるかも知れない母のことを思うと胸がざわつくし、それでも兄弟が結ばれて楽がちょっとデレた時は嬉しくなったり…もう心揺さぶられっぱなしでした。

    英数字先生ははじめましてだったのだけど、すごく好きな世界観です。はなぶさ数字先生の方でも気になる作品がいくつかあり早く読みたいと思いました。
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  • DOGS

    里つばめ

    漢と漢!
    ネタバレ
    2025年5月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 斉藤さんヤバい。
    GAPSの片桐も相当だったけどこちらもぶっ飛んでる。
    矢島への執着たるや、その無表情の顔面からは想像出来ないほど煮えたぎってる。
    矢島に触る奴は兄であろうと許さんし、キレたら机だって飛んで壁に刺さるし、私は「第13会議室の変」と呼んでるんだけど(笑)、矢島も備品もめちゃくちゃに破壊されまくります。
    こんなの普通に考えたら狂った男認定で警察に置いといたらあかんし読むの止めても不思議じゃないところ。
    なのに何で私は夢中になって読み進めているのか、それは矢島が徐々に絆されていく過程が抜群に上手く描かれているからだろう。つばめ先生の筆致ならでは。この2人は対等なんです。どっちも媚びないのがいい。それがあんなことやこんなことされても見ていられる理由だと思う。
    キスの際、矢島がしっかりと斉藤の背中に腕を回しているカットにはギュンときてしまい、しばらく目が離せませんでした。完璧に落ちた瞬間この目でしかと見ました。

    正直1巻の途中までは「外したか?」と焦ったんだけど、巻き返しが凄かったです。
    それとGAPSで見ていた時は矢島が受けなんて考えられなかったけど、斉藤相手ではそりゃそうなるよなあ。んでそれが最高にいいのよ。
    とりあえず2巻までの感想。続き読んで追記すべきことがあればまた書きに来たい。
  • なんかもうあーあって感じ。【コミックシーモア限定特典付き】

    宮田トヲル

    ん〜〜
    ネタバレ
    2025年4月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ゲリラ後でポイント豊富で、レビュー件数多くて評価も高く、同じ作家様の他の作品で好きだったものもあるし気になっていて、でも試し読みで「これは違うかも」と思った自分の感覚と、好きな作品もあったけど苦手な作品もあったことを忘れていたわけではないのに、値引き&クーポンで200円台で買えたからつい…。というのが長い言い訳で、すみませんやっぱり私には合いませんでした。

    王様ゲームという出だしからあまり好きな感じではなく、周りの友達も悪乗りし過ぎだし、林間終わってからも引っ張り過ぎで煩く感じました。
    最後の決め台詞見て、ああこのために外野の存在感を出し続ける必要があったのね…と苦笑。

    王道中の王道でお試し期間中に本当に好きになるわけだけど、既に林間中に◯き合いをしてしまうというちょっ早さ。気持ちの移り変わりや機微などあったもんじゃなく、読者は置いていかれた感半端なく。
    それでも受けくんはまだ共感できる部分もあったけど、攻めくんはなあ…。付き合わない理由、こんな言い分初めて聞いたな。かなり失礼なことを相手に言ってると思うんだけど守谷くんいいんだ?2人がいいならいいんだけど…。
    何がスイッチだったのか、たった今「手に入れるのは駄目だ」と言ったばかりの多田くん、舌の根も乾かぬうちに守谷くんを抱きしめて「すげえ好き」と。
    もう最後まで置いていかれっぱなしだー。

    絵は綺麗だと思っていたんだけど、同じ場面での雨に濡れたシャツ…これだけは今回の2人の気持ちの描き方同様雑過ぎるように感じました。
    辛口ごめんなさい。
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  • 3年目の独占欲【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    梶ヶ谷ミチル

    シリーズ3作目
    ネタバレ
    2025年4月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「放課後の不純」「おはようからおやすみまで」を楽しく読み、とうとう最後(?)のこちらの作品、当て馬くんが登場ということで水谷が辛い思いする場面見たくないなあとドキドキしながら読み始めたのですが…
    なんだこりゃ沢木これは君の方が悪いぞ!「おはようから〜」の水谷同様、沢木もうっかり過ぎの間違え過ぎだろー!
    晴は憎たらしい掻き回し役かと思ったらそうじゃなくて、ファザコン気味の可愛い子だったわ。素直だし陰険でもないし、水谷がいなきゃ沢木と頑張って〜と応援してあげたいところなんだけどね。おまけ漫画で次の恋にときめき始めてるの可愛かった。
    今回はこれまでと比べてややラブコメっぽく感じました。水谷が開き直ったというか素直になったというか大胆になったというか、可愛らしい受けになってきましたねえ(笑)
    新しいソファ汚さないよう気をつけながら、これからもイチャイチャ続けてくださいね♥️
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  • 木陰の欲望【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    暮田マキネ

    もう少し読み込む必要がありそうです
    ネタバレ
    2025年4月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 暮田マキネ先生大好きなんですけど、持ち味である闇深い作風も大好きなんですけど、こちらの作品は疑問が多くて読後ももやもやが残りました。

    まず両片思いですよね。
    瑞季は具体的に「あの頃」からだとはっきり言ってる。絵的に怪我をした時でしょう。つまり子供の頃からということになる。
    鼎だってどう考えたって幼い頃から好きよね(背中の傷を見てからは欲望大爆発)
    高校生の今鼎の執着は分かり易過ぎだけど、瑞季がいまいち分かり辛い設定なのはなぜ?
    でもそれが原因で瑞季の気持ちが分からずモヤモヤし続けていたとしても、家庭環境のせいで愛に飢えていて執着や独占欲が強く歪んで育ってしまったとしても、あの行為はダメ見たくなかった。
    特に2人にとって特別な場所であろう庭でこんなことして欲しくなかった。
    この2人なら、本来ならもっと愛あるセ、、が出来たはず。
    お互い思い合っているんだから気持ちをぶつけ合えば瑞季は(ある意味鼎も)傷つかずに済んだのに。
    とここまで書きながらも並行して浮かぶ疑問があって「えっと瑞季は鼎が好きなのよね?」と。
    自分でも言っていたけど、なぜ「貫くことも捨て去ることも出来ずに鼎を傷つけて追い詰め」る必要があったんだろう。
    無理やりの行為の後、鼎は「いつまで僕から逃げ続けるんだ」と言う。瑞季は「これは身勝手な俺の欲への罰だ」と泣く。
    ここが一番分からない。「木陰の欲望」というタイトルについて考える時、鼎の欲は丸わかり。かなり闇深い男だけどそこは分かり易い。
    瑞季の言う身勝手な欲って何のことなんだろう。
    ひょっとして『体調良くなってよかったと瑞季は言う、でも喘息が治ったら鼎は東京に戻ることになる』というエピソード、この辺が関係してる?
    傍にいて欲しいから治って欲しくない、でもそんなこと言えるわけない、みたいな?で、その後鼎から実は治ってたと聞いて…うんでもそれ聞いてだから?やっぱりよく分からないな。まだまだ読み込みが足りないな。

    もう一人の幼馴染の信ニはすごく好き。芹も好き。
    でも佐伯さんは嫌い過ぎた。

    描き下ろしとおまけの4コマでようやく笑顔になれた。
    鼎がまともに成長していて良かった(笑)
    そう思うと高校生の頃の彼はやはり異常だ(苦笑)
    いいね
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  • なつめさんは開花(ほころ)びたい

    マミタ

    恋人編
    ネタバレ
    2025年4月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ますますイチャイチャしおって😆
    くるみんの登場でいい感じに掻き乱され、お付き合い編も楽しく読みました。
    余裕綽々のパーフェクトヒューマンの嫉妬見るの大好きなんです(笑)あーキュンキュンした。悩んでたのにごめんねコウ😁
    でもコウ「開発(ひら)かれたい」の時より人間くさくなってもっと好きになったよ。さっきのジェラシーもそうだし、散らかった部屋をなつめさんに見せた時の「嫌いになっちゃった?」って言った顔、反則級の可愛さ。

    なつめさんはもうアジェンダ必要ないんじゃないかなあ(笑)
    そのままを愛してくれるコウとこれからもイチャコラ幸せに暮らしてくださいな😉
    いいね
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  • 僕らの食卓 ~おかわり~

    三田織

    2杯目もほんわ〜
    ネタバレ
    2025年4月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ おかわり美味しくいただきました😊
    穣の就活が始まりなかなか順調にはいかなかったり、当て馬?ぽい方が登場したりと、少々のハードルはあれど変わらず仲良しな豊穣CPです。無事いたしたようですし😄
    春になったら2人暮らしの約束をしたり、次巻も楽しみです。

    星ひとつ減らしてしまったのは、たぶん「僕らの食卓」が良すぎてそれと比べてしまうからだと思います。
    平和な話だけど平和過ぎるというか、自分でも書いてて贅沢だなあと思うんだけど。これが1巻2巻…という販売の仕方だったらまとめてレビューなので星の数はそのままだったと思うけど、別売りだと妙に冷静になってしまって、前作と同等か超えてこないと気持ち的に満点にならないというか、、偉そうにすみません。
    それと2.3箇所、プツッと流れが途切れるというか一瞬「?」と思うことがありました。
    でも「おかわり」も素敵な作品であることは確かです。

    ところでドラマは見たことないのですが、キャスト見たら見事にイメージ通りの役者さん揃いで驚きました。先生も仰るようにまさに漫画から飛び出してきたよう。

    ますますのご活躍期待しております。
    新刊も待ってます!
    いいね
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  • モアザンワーズ

    絵津鼓

    それでも読んでよかった
    ネタバレ
    2025年4月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ まず1巻最高でした。
    インザ〜から先に読んでおり最後はハピエンと知りつつも、モアザン〜で再び傷付きに行くのが怖く、ずっとお気に入りに入れながらも「値下げ来るな」なんて思っていた。
    でもどうしても詳しい背景を知りたくてこの度とうとう読んだら、想像していたのと違って美枝子も永慈も魅力溢れるキャラで、永慈の父親だってめちゃいい人で、こんな幸せそうな雰囲気いつどうやって崩れるん?と不思議だったけど…2巻入った頃から不穏な空気が漂い始め、P111で天を仰ぐことになる。

    日本で代理母出産が認められていない理由がよくわかる気がします。
    美枝子は真剣だったのだろうけど、3人が3人ともあまりに幼く浅はかだった。特にもう立派な大人であるはずの永慈が流されるままだったのが致命的。
    つわりが始まった頃3人で部屋にいる時あれこれ話していたけど「それ今更する話?」とすごく驚いた。
    どんなに深く考えたオトナの女性であったとしても、母体に子を宿したら考えが変わるのはあり過ぎる話。
    美枝子の場合はそれが理由としては描かれていないけど、結果を見れば子供は2人に託さず、永慈と籍を入れ子供と3人で笑いながら生活をしている。

    永慈とマッキーに幸せになって欲しかったんじゃないの?
    あなたと永慈と赤ちゃんの3人で笑っているその時、マッキーはどうしていたと思う?
    美枝子だけを責めるつもりはない。ずっと気にかけていたこと、インザ〜読んでるから知ってる。
    妊娠3ヶ月の時点で美枝子と籍を入れようとしていた、しかもそれをマッキーに言う永慈、抗う姿勢も見せずそれを淡々と受け止めるマッキー。2人の元から姿を消すマッキー、探さない2人。
    3人で過ごした幸せな日々は嘘じゃないのに簡単に壊れちゃったもんだなと。
    唯一救いだったのは子供が不幸にならなかったこと。何とも皮肉なことに永慈があんなゆるゆるな性格だったから、とりあえず子供は守られた。

    ラスト、ゴミ捨てに行くマッキーの後ろ姿が描かれている。あまりに寂しそうで胸がぎゅーっとなってしまった。でも隣にアサトがいた。
    ああ今すぐ救われたマッキーを見に行かなきゃ私が闇堕ちしてしまう。IN THE APARTMENT行ってきます。

    ※星評価は酷です。でもインザ(一部スパナチュも)全体として考えた時、より深く理解出来たし、重くて辛かったけどやはり名作だと思いました。なので星5。
  • 午後の光線

    南寝

    生きて。
    ネタバレ
    2025年4月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ネタバレなしでというレビューを守り、読みました。
    表紙からして明るい終わり方が想像できなかったとはいえ、あまりに突然で衝撃的で村瀬同様涙も出なかった。

    比較するものではないけど私は村瀬よりずっと淀井の方が気がかりで、心が麻痺しているのが顔にも投影されていて、淀井は「俺が村瀬を助けるよ」と言っていたけど、まず君が助けられろ!って思った。
    哲郎さん、あなた褒められた人間ではないけどどうやらそこまでクズではなさそうね?じゃあ何で、何でそれを義理の息子になる予定だった宏太に伝えられなかったんだろう。もしかしたら何かが変わっていたかも知れないのに。あまりに辛くて受け入れ難くて、八つ当たりみたいになっちゃってごめんだけど。
    真里子に対しても最初は思うところがあったけど、理由を知れば同情はする…けど…母と言えど人間だから仕方ないけどでもやっぱりあなたは「母」で守るべきものがあって…ってこれも今更言っても仕方なくて、彼女に対しては複雑な思いばかり湧く。とにかく今は心配、それだけ。

    読後の虚無感がすごい中、唯一の光は村瀬だった。合唱コンクールの挨拶一言もどもらず言えたんだね。
    ただ一つ心配なの、まだ涙が出てこないと言うから。
    中学生(よね?)なんてまだまだ子どもで大人から全力で守られなければならない存在。子どもは辛い時は泣かなくてはいけない。
    神社の境内で淀井とお弁当を食べている村瀬が泣いたとき、淀井が「もう全部イヤだっ」て泣きじゃくり村瀬に抱きしめられたとき、涙のシーンなのに私はとても安心したんです。こうやって悲しみを外に出していけるというのは救われるための一歩だと思うから。
    お互いそれをさらけ出せる人に出会えたのに…ああ私も時間差で涙が出てきました。

    あまりに辛い現実だけど村瀬は生き続けなければならない。大丈夫飯田も柿沼もいる。
    淀井に救ってもらったんだから、それを無碍にしたら淀井が浮かばれない。だから石に齧りついてでも生きて。そして幸せでいて。
    一読者からの勝手な、でも心からの願い。
  • あの日、制服で

    中村明日美子

    度肝抜かれた。
    ネタバレ
    2025年4月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ これが明日美子先生っ…!!
    島でご紹介頂いた作家様で作品を読むのも初です。
    私の中ではかなり特殊な絵柄と捉えており、1人ではたどり着けなかった作家様だと思われます。
    未読のまま終わらないで良かった、知れて良かったと今感動しています。

    同級生シリーズがかなり気になり読みたい読みたいと思いつつ、短編集からスタートとなりました。
    6話入っているのですがその全てに度肝抜かれました。
    中でも強烈な印象が残っているのは「裸の僕」で、あの泣き顔はしばらく脳裏にこびりつきました。
    その後の頬にキスする先輩の、悲しみ優しさ…いやとても言葉で表現できない表情も「ごめんな」というセリフも、私の胸を打ち抜きました。
    描き下ろしの「今夜、あの日に」は、1話目(表題作)のラストがかなり切なかったので、希望をつなげてくれて嬉しかった。
    走れ!!きっと間に合う!!

    他もどの話もたっぷりの余韻を残すものばかりで、短編を読んだ後とは思えないくらいズッシリきました。
    しかも皆制服を着た学生なのにこの色っぽさ。少ないセリフで、ここまで切なさを表現出来るとは感服いたしました。
    これはお勧めされるはずです。
    もっと読み込み、今後は私もお勧めする側に回りたいものです。
  • ハツコイノオト

    あめきり

    The青春
    ネタバレ
    2025年4月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 両片思いのもだもだ、王道中の王道だけど結局こういうの読んじゃうんですよね。
    きっと全読者が燕の日記の対象が笑也だと気付いていた中で、1人勘違いし悩める笑也くんが可愛らしかったです。
    素朴な彼が後半驚くくらい漢の顔を見せるのもたまらなかったし、あまりの激しい絡みに前半との温度差に戸惑ったりもしたけどやっぱり嫌いじゃないです。

    ただ笑也くんのそばかすと燕の眉毛が気になり、ときめくシーンでもそれらが目に入ってしまうとちょっと冷めてしまって、充分に入り込めなかったのがやや残念。
    特にそばかすは損してるわ、笑也くん素敵なヒーローなのにこんなモブ感もったいないな〜と思いました。

    実はこれのスピンオフのレンアイサイドを先に読んでいたのだけど、龍と歩夢のイメージがちょっと違いました。
    気になったのでこちらとレンアイサイド、これからもう一周ずつしてきます。
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  • 羊の皮を着たケモノ【SS付き電子限定版】

    九號

    3巻はいつ?いつなのー!?
    ネタバレ
    2025年4月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルからしてネタバレですしね、表紙もワッルイ(でもめちゃカッコいい)感じで描かれているから予想はついた上で読んだけど、井川(辰巳)ほんとにワルのクズ男でした。

    辰巳とは真逆の素直で一途な大地は、姉を詐欺にかけた辰巳は敵であり自分は被害者家族であるのに、発覚前から抱いていた辰巳に対する恋心を消せないでいる。
    幼い頃の境遇が似ているのに、その後新しい家族に愛を与えてもらった大地とそうでなかった辰巳。
    「本当のあんたはあの冷え切った場所から動けないまま何も与えられなかった俺なんだ」と気付き、ひとかけらの良心を信じると言った大地に、辰巳が何も思わなかったわけないのだ。
    お金を返却したこと、その後(橘の推測によると)わざと捕まり服役したことはそれを裏付けている。
    ところでこの橘という男はなかなかのキーパーソンと踏んでるんだけどどうかな。

    この話1巻で終わると思ってたんですよ。それが2巻が出た上驚くくらい話広げてきてびっくりしました。
    過去の罪をなあなあにして簡単にハピエンで終わりにしなかったのはいい事なのかもしれない。罪を犯すということは後々にもツケが回ってくるということを知らしめるためにも。
    でも自業自得とはいえ刺された時も、幾也が出てきた時も、ハラハラして辛くて辰巳の方に感情移入してしまうくらいには、私も辰巳に惹かれていたようです。
    今の辰巳には大地がいるから戦わざるを得ない。心の中のもう一人の辰巳が「大地を手離せば済むことだろ」と言ってくる。よくあるパターンだと相手のために身を引くとなりそうなところ「手離してたまるかよ」と大地を抱きしめた辰巳。よしよく言った!ここで私は完全に前科付きの辰巳の応援者になってしまったわけです。

    2巻はとても続きが気になるところで終わります。矢野と接触してしまった大地はどうなるの。
    そして久世という新キャラ。こんな展開…早く続きが読みたくてたまらない!

    余談だけど社会人になってからの大地がかっこよくなって嬉しい。前半はあまり好みでなくていまいちドキドキできなかったもんで。
  • 「羊の皮を着たケモノ」番外編集【電子限定版】

    九號

    ほっと一息、甘々の番外編。
    ネタバレ
    2025年4月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ジェットコースターのような本編の2巻を読み終えたばかりなので、ひたすら可愛いだけのこの番外編にめちゃくちゃ癒されました。
    特に大地に近寄る女の子に嫉妬する「ケモノ、ときどき羊」が最高。氷を割りながら鬼の形相で振り返ったとき、失礼ながら大笑いしてしまいました。かんわい♥️
    かと思えば「お前が俺から離れたくなったらいつでも離れたっていいんだからな」なんて切ないこと言うんだもの。
    大地を試しているわけではなくて多分本気で言っているから余計切ない。
    もちろん嫌に決まっているんだろうけど常にそういう覚悟でいるっていう事が切ない。
    でもこの2人まだお互いを充分に理解していないようね、大地は辰巳から離れる気さらさら無いし(0.01秒で即答してたわよ)辰巳はガンガン嫉妬しますし。
    それにしても大地くん、永井さんとすっかり仲良くなったんだね。最初は苦手だったのにね。今じゃ大地のよき理解者で貴重な存在だね。
    本編でも早くこんな調子で甘く平穏に暮らせるようになりますように。
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  • 君の夜に触れる【単行本版】

    もりもより

    父の謎
    ネタバレ
    2025年4月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この圧倒的画力と、2人の恋があまりに尊く美しく大感動したので星5なのは確かなのだけど、最後まで父親が謎でした。
    番外編で分かるのかなと思ったけどやはり謎のままだった。
    生まれたての千夏を見つめる目も、4人で写る家族写真も、絶対に嘘とは思えない優しさに満ち溢れているのに、なぜこんな人が殺し屋稼業などしているのか。
    千夏が佳澄のおかげでこの稼業から抜け出す勇気が持てたように、父にとって妻と子ども達はそういう存在になれなかったのか。

    「盲目」という設定はインパクトが強い。
    それに「殺し屋稼業の元に生まれてしまったけど心優しくとてもそれを全うできない」青年を組み合わせ、その恋に重点を置いたのは分かるし実際とても感動した。
    敢えて曖昧にしたのだろうなと自分を納得させたけど、これ父親目線で漫画一冊描けそうですね。読んでみたい気がします。
    本編でも番外編でも苦悩している様子が見て取れ、どうしても悪人には思えなかった。結局は千夏と同じで殺し屋なんて向いてないんだよ。どうかこの父親も救われて欲しい。

    ふんわり笑う佳澄さんはいつも後光がさしているように感じる。まるで菩薩のよう。その隣で千夏の顔色がどんどんよくなって(最初は死相が出てた💦)癒されているのが分かる。
    2人が寄り添う姿は神々しいまでの美しさです。
    この光が父親にも届かないものか…
  • とある書店員の恋物語

    たき猫背

    どんな本屋だ(笑)
    ネタバレ
    2025年4月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作家買いです。
    ほんとに何読んでもハズレ無しの作家様だわ。

    この書店ゲイCPが3組(笑)
    絹見さん天国ですな。私も働きたい😁

    1話目はひだまりのような、あったかーい話。キスもなし。
    私はこれが一番好きでした。
    簡単に付き合うとは言わず「俺おまえが気になるよ」「でももう少し時間が欲しい、同じくらいの気持ち返したいから」という樽谷さん、とても誠実で、人として尊敬できる人だわ。

    2話目は気持ちを伝え合ったところで終わる。まさにこれからのカップル。始まってないので、こちらもキスもなし。

    3話目は急に大人です。1、2話目の分まで(?)って感じでガッツリいたしております(笑)

    大満足のオムニバス。文句無しの星5!
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  • 1095日の花束

    みつこ

    ううむ
    ネタバレ
    2025年4月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ コーセーさんよ、
    「なんでこんなこと言っちゃうかな」
    「なんでそれを言わないかな」
    私の感想はこれの連続でしたよ。

    奇しくも前日に同じ復縁がテーマである作品を読んだんだけど、大感動したそれと何が違うのだろうと考え…るまでもなかった。キャラの魅力、これに尽きる。

    試し読みの時点で晃成のめんどくさ臭がプンプンしていたけど、購入して読んでもその通りだった。
    なんなら復縁の後もまだそんな感じ残ってる気がした。
    これは危なっかしいな、ハピエンよかったよかったとはあまり思えないな。またいつか同じことを繰り返しちゃうんじゃないかなあ。

    遥もなかなかに口が重い男で、個人的に私はこういう人タイプなんだけど(聞いてない)、身も蓋もなくごめんだけど晃成には合わないのでは?乙女な晃成にはもっとこう外国の方のような、それこそ記念日にバラの花束抱えて「スイートハニー♥️」とか言ってくれるような人がいいのでは。ってめでたく復縁した後なのにこんなこと言って申し訳ないけど。

    これからずっと一緒にいたいなら晃成さん「肝心なこと言わんといらんことばっか言う」今までのこれの真逆をいけばいいんじゃないですかね。
    可愛い乙女男子は素直が一番!
    遥ももう少し構ってあげてね😊
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